バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは!今回の「釣りたいバス釣り日記」は、ルアーの選択の考え方を変える『ルアーカラー』について紹介したいと思います。
釣具店の壁一面を埋め尽くすルアーのカラーバリエーション。私たちアングラーは「今日はこの色が効くはずだ」と経験則や直感に頼って色を選びますが、その選択にどれほどの科学的根拠があるでしょうか?。
「どの色がバスにどう見えているのか」という永遠の問いに対し、最新の神経科学が明快な答えを提示しています。イリノイ大学のベッキー・フラー(Becky Fuller)教授率いる研究チームは、網膜の生理学的分析と緻密な行動実験を組み合わせ、長年謎に包まれていたバスの視覚システムを解き明かしました。この知見は、私たちのルアー選択をよりシンプルかつ、圧倒的に効率的なものへと変貌させる武器になるはずです。
では!!【バスの視覚】ルアーカラー選びの常識を覆す5つの科学的真実の始まりです(^^)/
驚きの事実1:バスは「青」が見えない?——二色型色覚の衝撃
まず、バスと人間では「世界を構成する色の数」が根本的に異なります。人間の視覚は赤・緑・青の3色に反応する「三色型色覚(Trichromatic vision)」ですが、ブラックバスの視覚システムは、特定の2色に特化した**「二色型色覚(Dichromatic vision)」**であることが判明しました。
「バスの網膜には、**緑に感受性を持つ単一錐体(Single cone)**と、**赤に感受性を持つ二重錐体(Twin cone)**が存在するが、青に反応する錐体細胞は完全に欠落している」
これは人間で言うところの「青色盲(Tritanopia)」に近い状態です。私たちには鮮やかに見える青色の世界も、バスにとっては色味を失った、あるいは他の色と混同される世界として映っています。
また、アングラーの間で長年議論されてきた「ノーザンラージマウスとフロリダバスで見え方が違うのではないか」という疑問に対しても、フラー教授の研究は**「両亜種の間で視覚能力に有意な差は認められなかった」**という明確な結論を出しています。
驚きの事実2:チャートリュースは「白」だった——光り輝く色の正体
アングラーに絶大な人気を誇る「チャートリュース(蛍光黄色)」。しかし、科学が導き出した結論は、私たちの直感とは裏腹なものでした。
研究チームが行った行動テストでは、バスを特定のターゲットを攻撃するように訓練しましたが、黄色を好むように訓練されたバスは、白(無彩色)と黄色を全く区別できないという結果を示しました。その正解率は、**白が33%、チャートが30%**と、ほぼランダム(偶然)に近い数値だったのです。
なぜこのような現象が起きるのでしょうか。チャートリュースの光の波長は、バスが持つ「赤」と「緑」の両方の錐体細胞を同程度に刺激します。バスの脳内ではこれらが合成され、結果として「最も明るい白」として認識されます。私たちが「派手な膨張色」だと思って投げている色は、バスにとっては「極めて高輝度な無彩色」として機能しているのです。
驚きの事実3:ブラック&ブルーの境界線——暗色の混同
「ブラック&ブルー」や「パープル」といった暗色系の定番カラーについても、科学の視点から再考が必要です。
実験データによれば、青のターゲットを攻撃するように訓練されたバスは、**青に対して48%の確率で反応しましたが、驚くべきことに黒に対しても40%**の確率で攻撃を仕掛けました。正解率と誤答率がこれほど近いということは、バスにとって「青と黒の識別はコイン投げに近い」ほど困難であることを示唆しています。
では、青いラメやブルーのスカートは無意味なのでしょうか? 最新のシミュレーションでは、青いラメがバスの目には**「緑色の輝き」**として置換されて見えている可能性や、黒のシルエットの中での「微妙な質感の違い」として認識されている可能性が指摘されています。
驚きの事実4:バスにとっての「最強色」は赤と緑
バスの視覚が最も鋭敏に反応し、高い精度で識別できるのは**「赤」と「緑」**です。これは、彼らの錐体細胞がこの2つの波長に特化して進化しているためです。
行動実験では、バスがいかに正確にこれらの色を捉えているかが数値で証明されています。
- 赤色:80%以上の正確さで識別
- 緑色:約75%の正確さで識別
バスは、赤や緑といった色相を持つターゲットを、グレーや黒といった無彩色の背景から明確に「色」として選び出すことができます。
「バスは赤と緑を容易に識別でき、それらの色に特定の意味(報酬としての餌など)を関連付けることができる」
この高い識別能力こそが、ザリガニを模したレッド系や、水馴染みの良いグリーンパンプキンが時代を問わず君臨し続ける科学的な裏付けと言えるでしょう。
驚きの事実5:タックルボックスの断捨離——4つのカテゴリー戦略
無数にあるカラーバリエーションは、多くの場合「人間を釣るためのもの」です。バスの視点に立てば、カラー選択は以下の4つのカテゴリーに集約できます。
- Bright(ブライト系):ホワイト、チャートリュース
- バスにとっての「最も明るい白」のグループ。
- インサイト: ピンク系の「バブルガム」カラーは、バスの目にはオレンジがかって見えることが示唆されています。
- Red(レッド系):レッド、オレンジ、ブラウンの一部
- 最も高い精度で識別可能なグループ。
- インサイト: 人気の「セクシーシャッド」の黄色いラインは、バスの目には赤みがかったアクセント(ピンク等)として機能し、白地の中で強いコントラストを生んでいます。
- Green(グリーン系):ウォーターメロン、グリーンパンプキン
- 赤と同様、背景から明確に「色」として浮き上がるグループ。
- Dark(ダーク系):ブラック、ブルー、パープル
- すべて「暗いシルエット」として一括りにされるグループ。
- インサイト: 「ジューンバグ」はバスには「黒地に緑ラメ」のように見えており、単なる黒よりも複雑な質感として機能しています。
結論:科学が拓く新しい釣りの地平
フラー教授がこの研究に着手したきっかけは、バスのベイトである「ブルーフィン・キリフィッシュ」の体色が、住む環境(透明な泉や濁った沼)によって赤や青に変化することに疑問を持ったことでした。捕食者であるバスの目を研究することは、自然界の生存競争を紐解くことでもあったのです。
現在では、教授らが開発した「BassVision」アプリのように、スマートフォンのカメラを通してバスの視界をリアルタイムでシミュレートできるテクノロジーも登場しています。
昨日まで投げていた「こだわりの青」が、実はバスには黒に見えていたかもしれない。そう知った時、あなたのタックルボックスはどのように整理されるでしょうか。科学という新しいレンズを通して湖を眺めることで、あなたの釣りは単なる遊びから、より深く、知的な「狩り」へと進化するのです。
おわりに
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では!! よい釣りを(^。^)y-.。o○

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