「ブラックバスの種類は6種5亜種の11種類!」日本に居るのは?

ブラックバスの習性と生態

あなたはブラックバスの種類は?っと聞かれて何種類のブラックバスの種類を答える事が出来るでしょうか?バスを釣る上でブラックバスの種類を知る事は釣果に影響する重要なファクターになります。理由はそれぞれのブラックバスの生態に違があるからです。

現在、アメリカに生息しているバスは6種5亜種の合計11種類のブラックバスが生息しています。日本で確認されているブラックバスの種類は以下の4種類です。

・ノーザンラージマウスバス

・ノーザンスモールマウス

・フロリダラージマウス

・ノーザンスポッテッドバス  

因みに日本にブラックバスが放流されたのが、実業家の赤星鉄馬が1925年にアメリカのカリフォルニア州 (Santa Roza) からノーザンラージマウスバスを持ち帰り、箱根の芦ノ湖に約90匹を放流したのが最初とされます。

ブラックバスの放流の目的は、食用や釣りの対象魚として養殖の容易な魚であることから、政府の許可を得て行われました。

今回は日本に生息しているブラックバスの種類について学んでいきましょう(^O^)/    


日本にいるブラックバスの種類! ノーザンラージマウスバス

引用先―bassresource.com

世界各国に分布しているとてもポピュラーなブラックバスがノーザンラージマウスバスです。日本に生息しているブラックバスの大半はノーザンラージマウスバスです。

ノーザンラージマウスバスは1802年にラセベーデという人物によって命名されます。原産地は北米大陸にある五大湖からアメリカ南東部にかけて生息していました。

1887年にロッキー山脈の西側に移植され、現在は世界各国に分布しています。世界で生息している有名な国としては・日本 台湾 韓国・メキシコ キューバ・南アフリカなどの様々な国で見かける人気の高いゲームフィッシュです。

ノーザンラージマウスバスは大きな口を持つのが特徴で、生息環境によって体色が濃かったり薄かったりしますし、ベイトフィッシュが豊富な水の動きの大きい場所に住むモノは顔が小さく見た目がスポッテッドバスに見えるノーザンラージマウスバスもいます。

昔は流れの無い場所でしか生息できないと言われていましたが、そんな事はなく流れの強い水域でも確認されています。ボク自身も山間の流れの強い場所で釣った経験もありますが、環境に順応する能力はとても高い魚だと感じます。

琵琶湖で釣れる60オーバーのランカーバスもフロリダバスと思われますがノーザンラージマウスバスが   ほとんどで日本の湖の環境が良いからここまで大きく成長しているようです。             


日本にいるブラックバスの種類! ノーザンスモールマウスバス!

日本のスモールマウスバスは長野県の青木湖、野尻湖、福島県の桧原湖、小野川湖が生息地域として有名ですが最近は生息域を広げているようです。ボクの住む大阪の淀川上流域でもスモールマウスバスが確認されています。

見た目の特徴はラージマウスバスと比べて口が小さく鱗が細やかで体色がブラウン掛かった体色をしている、ノーザンスモールマウスバスの原産地はカナダ、アメリカ北部で生息域は低水温で透明度の高い川や湖を好む魚です。ラージマウスに比べて引きが強いのもスモールマウスの特徴でもあります。

1955年7月2日に11ポンド15オンステネシー州デールホローリザーバーでデビッドヘイズ氏によって釣られたスモールマウスバスが一旦は世界記録にクレジットされるが不正があったとして世界記録から外されます。

その後、スモールマウスバスのワールドレコードは1996年にテネシー州デールホローレイクで釣られた10lb4oz(4.93㎏)が認定されますが、1955年に釣られた デビッドヘイズ氏の不正が払拭され再度ワールドレコードにクレジットされる珍事でも有名な魚です。


日本にいるブラックバスの種類! フロリダラージマウスバス!

引用先―bassresource.com

フロリダラージマウスバスはノーザンラージマウスバスの亜種の関係に当たるブラックバスで原産地はフロリダで特徴としては巨大化する点が上げられます。

ルアーで釣り上げた世界記録のブラックバスは1931年の6月2日にジョージ・ワシントン・ペリー氏よってアメリカのジョージア州にあるモンゴメリーレイクで釣られた22ポンド4オンスが世界記録のブラックバスです。

フロリダバスの生息域は年々北上していきジョージア州の州境まで自然に北上したとされています。巨大化するフロリダバスをテキサス州、カリフォルニア州、日本、台湾に移植しました。

アメリカのランカーバスで一時期レイク・ミマレーやキャスティーク・レイクが注目されたカリフォルニア州には1959年に移植されたそうです。

日本では1988年に奈良県池原ダムへ約一万匹の稚魚を放流されまました。池原ダムはカリフォルニア州のリザーバーに似ている点も放流された理由のようで、現在はスーパーランカーが釣られる日本のビッグバスレイクの一つです。

フロリダラージマウスバスはノーザンラージマウスバスと比べて3倍賢いと言われています。天候や気圧の変化でフロリダバスは釣りづらくなるそうです。


日本にいるブラックバスの種類! ノーザンスポッテッドバス!

日本で一番馴染みが少ないのがノーザンスポッテッドバスではないでしょうか。スポッテッドバスには3種類の亜種が存在し日本に生息しているのがノーザンスポッテッドバスです。

見た目はノーザンラージマウスバスに似ていて大きな違いは基舌骨という舌の上に細かいザラザラとした歯があるのが特徴です。

スポッテッドバスはラージマウスバスとは別種なので交雑することはありません。

スポッテッドバスはラージマウスバスと比べて低水温を好む傾向があり、深場の岩盤エリアのかけ上がりや底が砂利の水通しの良い河川に生息しています。


4種類のブラックバスを見分ける方法は鱗の枚数を調べると判別できる!

日本に生息しているブラックバスの種類が4種類だという事が分かったと思いますが見た目にどのような違いがあるのかを知る事でブラックバスの種類を見分ける事ができます。

ノーザンラージマウスバスとスモールマウスバスは見た目にも体色や口の大きさが違うので見分けられると思いますが、フロリダバスとラージマウスバスを見分けるとなると難しいですよね。

そこで、ブラックバスの種類を見分けるにはウロコの枚数を数える方法があります。

1、側線上のウロコ

エラ骨の後ろから尾びれの付け根までの側線に付いているウロコを数える

2、側線から上のウロコ

第一背ビレの一番前の付け根のウロコから斜め下の後方の側線までの間のウロコを数える

3、側線からしたのウロコ

尾ビレの一番前の付け根から斜め上の側線までのウロコの数を数える

4、頬のウロコ

目から斜め後方からエラの際までのウロコの数を数える


ノーザンラージマウスバスの鱗の枚数と特徴!

引用先―maine.go
・側線上のウロコの枚数59~68枚
・側線から上のウロコの枚数7~9枚 
・側線から下のウロコの枚数15~16枚 
・頬のウロコの枚数10~11枚
ノーザンラージマウスバスの鱗の枚数

                                                                                                                                                          基舌骨には歯が無く第一と第2背ビレが完全に分かれて 第二背ビレ、尾ビレと尻ビレ、そして尾ビレ付け根にウロコが無いのが特徴です。

フロリダラージマウスバスの鱗の枚数と特徴!

引用先―bassfishingfl.com
・側線上のウロコの枚数69~73枚
・側線から上のウロコの枚数8~9枚
・側線から下のウロコの枚数17~18枚
・頬のウロコの枚数11~13枚
フロリダラージマウスバスの鱗の枚数

基舌骨には歯が無く第一と第2背ビレが完全に分かれている 第二背ビレ、尾ビレと尻ビレ、そして尾ビレ付け根にウロコが無いのが特徴です。

ノーザンスモールマウスバスの鱗の枚数と特徴!

引用先―wikipedia
・側線上のウロコの枚数数69~77枚
・側線から上のウロコの枚数12~13枚
・側線から下のウロコの枚数20~21枚 
ノーザンスモールマウスバスの鱗の枚数

基舌骨には歯が無く第一と第2背ビレが繋がっている 第二背ビレ尾ビレと尾ビレ付け根にウロコがあるのが特徴です。

                                    

ノーザンスポッテッドバスの鱗の枚数と特徴!

引用先―dentifyfish.blogspot.com/
・側線上のウロコの枚数60~68枚
・側線から上のウロコの枚数7~9枚 
・側線から下のウロコの枚数15~16枚
・頬のウロコの枚数13~16枚
ノーザンスポッテッドバスの鱗の枚数

基舌骨には歯があり第一と第2背ビレが繋がっている第二背ビレ尾ビレと尾ビレ付け根にウロコあり。


日本に居ないブラックバスたち アラバマ・スポッテッドバス

アメリカに生息しているバスは6種5亜種の合計11種類のブラックバスが生息しています。そのうち日本で生息している4種類のブラックバスを紹介しました。ここからは他の7種類のブラックバスにも触れてみたいと思います。

アラバマ・スポッテッドバスはアラバマ州のモビール湖に流れ込む河川に生息しているブラックバスで外観上の違いはノーザン・スポッテッドバスに比べて側線上の鱗の枚数が68~75枚と多いのが特徴で体高は低く細長く生息地が限られているので巨大化しない。

日本に居ないブラックバスたち ウィチタ―・スポッテッドバス

ウィチタ―・スポッテッドバスは1928年にオクラホマ州のウエスト・キャッチ・クリークで発見されます。特徴は第一背ビレの中の骨が13本と他のスポッテッドバスと比べて多く、スポッテッドバスの特徴である腹部のスポットがありません。

ウィチタ―・スポッテッドバスは絶滅したとも言われているブラックバスです。

日本に居ないブラックバスたち ネオショー・スモールマウスバス

ネオショー・スモールマウスバスはスモールマウスバスの亜種でスモールマウスバスとの外観上の違いは、ほとんどなくきょく条が1本少ないのが特徴です。

ネオショー・スモールマウスバスも巨大化はしないようで一時は絶滅したと思われていたのですが、ミズリー州の一部のクリークで生息しているそうです。

日本に居ないブラックバスたち レッドアイ・バス

アカメのようにルビー色の赤い目をしているのが特徴で生息地はアラバマ州を始めとするアメリカ南東部で流れのある岩盤を好むそうです。

日本に居ないブラックバスたち ショール・バス

シュール・バスはレッドアイ・バスの亜種でフロリダ州とジョージア州の州境の水域に生息しています。特徴としては大きなスポットが尾びれの付け根にあるのが特徴です。

レッドアイ・バスとの外観上の違いは尾びれの上下が白くなっているのが特徴です。

日本に居ないブラックバスたち グアダルーぺ・バス

グアダルーぺ・バスはテキサス州を流れるグアダルーぺ川に生息しているブラックバスです。成魚で30cm位になり下には歯があり第一背ビレと第二背ビレが繋がっており、第二背ビレと尾ビレの付け根に鱗があるのが特徴です。

日本に居ないブラックバスたち スワニー・バス

フロリダ州立大学の学者によって1941年に発見されたブラックバスです。外観上の特徴は真っ赤な目と口から尾びれにかけてのコバルトブルーの体色です。

スワニー・バスの生息域はスワニー水系とオコロッコニー水系で水の流れのある岩盤を好む魚です。


日本にいるブラックバスの種類 まとめ

どうでしょうか? 日本に生息している4種類のブラックバスについての少しは理解できたでしょうか?ブラックバスの種類を判別する方法としてウロコの枚数から判断する方法を紹介しました。

正確に判別をする為には解剖して骨格を調べたり細胞の染色体も調べる事でより正確にバスの種類が分かるそうです。

バスの種類を知る必要性はブラックバスの種類に応じて季節による狙い方や釣り方が変わって来るからです。例えばボクたちになじみの深いノーザンラージマウスバスが釣れる水深は7m深くて10m位と言われていますが、スポッテッドバスになると生息する水深が25mを超える水深にもなるからです。

ブラックバスの種類によって生息域が異なり日常的に好む水深やストラクチャーの質にまで考えを巡らせて釣りを組み立てる為にブラックバスの種類を理解する必要があります。あなたの住む地域にはどんな種類のブラックバスが生息しているのでしょうか?

ボクはTwitterでもバスフィッシングの情報を発信していますので記事を読んで興味を持ってもらえたら「Twitterのフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。

「ブラックバスの種類は6種5亜種の11種類!」日本に居るのは?の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!!よい釣りを(^O^)/


          

コメント

  1. 次男坊 より:

    うちの地元にも遠い昔
    居たのがフロリダバス。

    時は昭和でしたので、
    エサ釣り師がみんな釣って
    持ち帰って食べてしまっていた
    そんな光景が鮮明な記憶です。

    なので、僕自身
    唯一フロリダのみ
    釣ったことが無いような
    気がします😅

    いつかは釣りたいなぁ
    ビッグママ🙂

    • NAGAMASA より:

      次男坊さんコメントありがとうございます😀
      フロリダバスが居たとは凄いですね
      そして食べていたんですか? 日本なのに? 次男坊さんの地元は
      アメリカンな感じなんですね😄

      ボクはノーザンラージマウスバスしか釣っていないと思います。
      琵琶湖で釣っているバスも略ノーザンだと思います。
      淀川にスモールが繁殖しているので、釣りたいと思って本流を攻めますが
      今の所釣れていません中流域にはいないのかな😕

  2. 次男坊 より:

    もう35年以上も前の
    話になりますが、
    確かにフロリダ種は居ましたね。

    当時は水が凄く綺麗で、
    デカいバスだけ狙って釣って
    現場で直接捌いて持って帰って
    いる風景を見ていました。

    あと、ここだけの話
    芦ノ湖や管理釣り場に
    放流されている魚は
    養魚場の関係から
    冷水に強い個体の
    スポッツなのでは
    と推測されます。

    スモールは、
    爆発的に増えましたね~!

    赤星鉄馬氏の自伝(かな?)
    「ブラックバッス」の中で、
    同氏は、ブロンズバッカーが
    面白く食べて良しと書いてます。

    食糧難を乗り越えて、純粋な
    スポーツフィッシングとして
    根付いた今日、形はどうあれ
    赤星さんの意思が継がれている
    ような気がして感慨深いです。

    関西方面ですと、なかなか
    お目に掛かれないのがスモール
    かも知れませんが、川では
    足が早い魚なので、
    釣るのは地味に難しいです。

    僕もまだ1匹(50弱の)を
    釣ってしまったきりです。

    釣ってしまったというのも、
    たまたまだったので、
    そんな言い回しになります(笑)

タイトルとURLをコピーしました