ルアーのカラーは関係ない!でも水深や水質で見え方は変わる!

ブラックバス習性生態

ルアーのカラーは釣果には関係ないと言う方もいますが、ルアーの色は釣果にどの程度の影響を与えてくれるのか疑問に思っているアングラーもいると思います。

結論から申し上げると、ルアーカラーが釣果に与える影響は少ないと思われます。バスフィッシングに関しては、ルアーのカラーよりもルアーを泳がす水深やスピードの方が重要になります。しかし、ある条件下では、ルアーの色による釣果の差を感じた事は個人的にあるのも事実です。

何故なら、ブラックバス目は色を認識しているからです。ブラックバスは赤色の細かい色の違いを認識できると言われています。でも逆に青色の細かな違いは認識出来ていないそうです。オクラホマ大学動物学部で所長を務めたローレン・ヒル博士の研究では、ブラックバスは26色の色を認識している事を結論付けています。

なので、ブラックバスが色を認識している事は確かです。しかし、水質や水深によってルアーカラーの見え方に変化が生まれます。ルアーカラーがどの様に変化し状況によってバスに見やすいカラーを知る事は、ブラックバス釣る上で大切な知識だと思います。

今回は、fix.comからオーストラリアのフィッシングライターの「スティーブスターリング氏」の記事を紹介します (^O^)/


Does Lure Color Matter Underwater? ルアーカラーは重要ですか?

熱心な釣り人は、ほとんどお気に入りのルアーまたはフライカラーを持っており、自らの選択が他のすべての製品よりも優れていると思っています。 しかし、ルアーとフライの選択に関して、色はどれほど重要なのでしょうか? ええと、科学によれば、それほど重要ではありません!

水はさまざまな波長の光を徐々に吸収または遮断します。つまり「白い」太陽光が水中を通過すると、色が次々と効果的に「消え」ます。 可視光の全体的な強度または明るさも、水中で急速に低下します。

What About Weather?
・濁った水では黒のルアーが最適 ・ウィードエリアでは2トンカラーのルアーが効果的 ・タンニンが強い水ではダークカラーが最適

この吸収は、短波長(スペクトルの青端)よりも長波長(スペクトルの赤端)の方が大きいため、水深または水域の距離が長くなると、知覚される色が急速に変化します。

この色の喪失が発生する正確な速度は、太陽光の強さ、太陽が真上にあるか地平線上にあるか、水草やプランクトンなどの浮遊物質の存在、雲量、水自体の透明度と色によって異なります。

What About Turbidity?
・晴れた日はシルバーやゴールドカラーが効く              ・くもりの日は紫外線がルアーに当たります

岸から遠く離れた非常に澄んだ海流でも、海面に当たる利用可能な太陽光の25%未満が、30フィート程度をはるかに超えて浸透します。 300フィートの深さに達するまでに、残りの光は表面で利用可能な光の0.5パーセント程度になる可能性があります。

言い換えれば、そこはかなり暗い場所です! 淡水の湖や川では、この深さのある光の喪失はさらに劇的です。

すでに述べたように、赤は私たちの目に見える最初の色であり、通常は表面から15フィートまたは20フィート以内に消えます。 濁った水では更に浅い水深で変化します。

Light Absorption And Lure Colors
色と水深の関係

次にオレンジが消え、次に黄色、緑、紫が消えます。 ブルーは、人間の目に見えるトーンと、多くの魚が見ることができるより短い紫外線波長の両方で、すべての中で最も深く浸透します。 この現象は、物事が私たちに見える方法、そして水中での魚にも大きな影響を及ぼします。

白い物体は水中で青みがかったまたは灰色に見え、その青/灰色の外観の暗さは深さとともに急速に増加します。 赤いオブジェクトは、表面から数メートル以内で暗褐色または黒にさえ見え始めます。

40フィートまたは50フィートの高さでは、非常に澄んだ水の中であっても、世界は完全に灰色、青、黒の色合いで構成されているように見えます。

この可視色の喪失または変化は、垂直面と水平面または対角面の両方で発生することを強調する価値があります。 したがって、40フィートの垂直方向の深さは、オブジェクトと観察者の間の40フィートの水平方向または斜め方向の分離とほぼ同じ影響を光波と色覚に与えます。

言い換えれば、赤いルアーは40フィートの深さで見ると黒く見えるかもしれませんが、40フィートの距離で横から見ると、黒、または少なくとも茶色または非常に濃い灰色に見えます。 それは表層を真上に移動しています。

What About Width?
40フィートの距離から見るとルアーは黒や茶色または非常に濃い灰色に見えます

額面通り、水中での光と色の喪失というこの現象は、浅くて非常にクリアなシナリオを超えたルアーの色の重要性を嘲笑しますが、世界中の釣り人は、 深海のジギング。

面白いことに、最も効果的なルアーの色についてフィッシャーマンに意見を求めると、6つの異なる回答が得られる可能性があります。

ルアーまたはフライを選択する際には、色をリストの一番下に移動し、カラーよりもルアーのサイズ、アクション、プロファイル、および速度の方がはるかに重視します。


ブラックバスはどの様にしてモノの色を認識しているのか

Does Lure Color Matter Underwater? の記事ではブラックバスの目の機能について触れていませんので、補足情報を付け加えさせてもらいます。

ブラックバスの目は人間と同じ受容体を持っています。受容体とは外からの刺激を感知するセンサーの役割をする細胞で、これにより、光の強弱や色の判別が出来ます。

人間は赤緑青のコーン細胞を持っていますが、ブラックバスには赤と緑のコーン細胞しかないので赤や緑の色の変化はよく認識できますが、青色の濃い薄い等の識別が苦手です。

ブラックバスは生息環境から青のコーン細胞を持つ必要がなかったとも言われています。ナマズなどの絶対的濁度強い水域に生息して進化した魚は視界に頼る事が出来ないので1つのコーン細胞しか持っていないそうです。しかし、モノの位置を知る為に側線の機能が発達しています。

※ 更にブラックバスの目の機能について知りたい方は下記の記事を合わせて読んで頂く事で更に理解が深まります。


おわりに

今回は水深の水質によってルアーの色が変化する事を紹介しました。この記事以外でも水深によるルアーの色の変化を示した映像がヒロ内藤さんの「THE Answer game1」で確認できます。興味のある方は、Amazonのプライムビデオで見る事が出来ますので、下記リンクからチェックしてみて下さい。

バスを釣るのにルアーカラーの重要度は低い事が理解出来ましたが、水深や水質、障害物などの有無による状況によっては、状況にあったカラーを使う事が有効だという事も分かり単純に意味がないと切り捨てるのも勿体ないと言えます。また、単純に綺麗に塗られたルアーを愛でるのもバスアングラーとしての楽しみの一つと言えます。

※ Does Lure Color Matter Underwater? の記事全文は下記リンクから確認する事が出来ます。

ルアーのカラーは関係ない!でも水深や水質で見え方は変わる!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


コメント

タイトルとURLをコピーしました