たった10分で学べるダウンショットリグの作り方と基礎知識!

ワーム

ダウンショットリグはドロップショットリグや常吉リグと様々な名称で呼ばれるリグです。ダウンショットリグの発祥は村上晴彦氏が考えられたリグで、日本からアメリカへ伝わって行ったリグです。

村上晴彦氏も話されていますが、ダウンショットリグは黒鯛の防波堤でのヘチ釣りの仕掛けを真似て作られたリグです。ダウンショットリグの特徴はバスの活性が低くタフな状況で効果を発揮するリグです。

何故ならダウンショットリグはシンカーの位置がワームの後ろに付いおりウェイトがアクションを吸収する事なく敏感に反応しワームの移動距離を抑えて一点でバスを誘い続けられるからです。

たった10分で学べるダウンショットリグの作り方と基礎知識の始まりです(^O^)/


簡単! ダウンショットリグの作り方 パロマーノット編

ダウンショットリグを作るのに先ずはマス針やオフセットフックにパロマーノットでラインを結びます。パロマーノットはダブルラインで結線するのでフッキングに対しての衝撃に強いノットです。しかし、マス針のアイが小さくて結びにくい場合はクリンチノットやユニノットで結んでもOKです。

次に結んだラインの余りのリーダー部分をもう一度、ラインアイに通しますが、通す方向を間違えるとフックポイントが上に向かず掛かりが悪くなるので、フックポイント側のアイから通して下さい。

通す方向を間違えるとフックポイントが上に向かない

余ったラインにシンカーを取り付けるのですが、狙っているタナや釣り方でリーダーの長さを決めます。シンカーに自動ハリス止めが付いたモノは結びコブを作った後にシンカーをセットする事で釣りをしている最中にシンカーが外れるトラブルを軽減してくれます。

通常のラインアイを持つシンカーは結びやすいノットで結び付けて下さい。紹介したダウンショットリグの結び方はベーシックなダウンショットリグの結び方です。他にも様々なダウンショットリグの作り方があります。


簡単! ダウンショットリグの作り方 ダウンショット専用フック編

引用 DECOY

DECOYからダウンショットリグ専用に考えられたフックにより戻しが付いたタイプの専用フックがあります。フックがオフセットタイプやリーダー部をハリス止めで止めるタイプも販売されています。

より戻しが付いている事でスピニングタックルに大敵な糸ヨレが軽減するように作られています。初心者がダウンショットリグに挑戦するならベストなフックです。難点はメインラインとリーダー部を別で結び付けるので、リグを作る時間が掛かってしまう点です。

また、ヨリ戻しが付いている分、通常のダウンショットリグに比べてシルエットが大きくなるので気にされる人もいるかもしれません。

引用 Amazon

また、常吉リグの生みの親である村上晴彦氏が監修しているOWNER社のマルチオフセットフックのようにラインアイが縦に作られているフックはメインラインとリーダーをラインアイに直接結びつけることでダウンショットリグを作る事の出来るフックも販売されています。


チョイ難! ダウンショットリグの作り方 外掛け本結び編

引用 シマノ

ルアーフィッシングをしているとラインをアイに通してフックやルアーを結び付けるのが当たり前ですが、ダウンショットリグで餌釣りで使う鈎を使った場合には外掛け本結び等の結び方で結ぶ必要があります。ラインアイの付いたダウンショット用のフックでも結ぶ事ができます。

フックの向きを定める為にラインを結んだ後にラインアイにラインを通す事は外掛け本結びを使う事で省かれますし、ラインへの負荷も減り正しく結べば掛かりもコチラの方が良いと思います。しかし、結ぶのに慣れが必要になるので練習が必要です。


ダウンショットリグのタイプとダウンショットリグの特徴!

ダウンショットリグにはオフセットタイプのフックを使う場合とマス針と言われるダウンショットリグ専用のマス針形状のフックポイントがむき出しなったフックで取り付ける方法があります。

違いはオフセットタイプのフックを使う事で障害物に対して根掛かりが軽減されます。マス針の方はフックポイントがむき出しなのでフックアップ率が上がり、小さいフックを使う事で小型のバスも釣りやすくなります。

ダウンショットリグの特徴はウェイトがワームの後ろに付いている事でウェイトがアクションを吸収する事なくロッド操作に敏感に反応します。また、ウェイトからフックの距離を変える事ができ、バスの目の前で細かいアクションを与えて、タフなバスを釣る事が可能になります。

しかし、ウェイトがワームの後ろに付いている事でロングキャストすると角度の関係でワームの位置がボトム近くになるので、狙ったゾーンでの釣りができません。なので、エリアを広範囲に探る釣りには向いていません。


ダウンショットリグのタックルセットアップとアクション!

ダウンショットリグで釣った淀川バス

ダウンショットリグが登場した当初はスピニングタックルのフィネススタイルから始まりました。ロッドはウルトラライトアクションからライトアクションにラインがフロロカーボンの4lb前後を使用します。ウェイトは狙う水深によって使い分けますが、1/8oz以下を使います。

動かし方はキャストしてボトムを取ったら細かくロッドをシェイクしてワームにアクションを与えます。イメージとしては一か所で動かすように細かくアクションを与えるのがポイントです。

また、村上晴彦氏が考えた中層で使用するハイパー常吉メソッドがあります。ULアクションのロッドにラインは2lb~3lbを使用してフックからシンカーまでの間のリーダーを4~7cmにして1~3号のガン玉を使用して中層をシェイクして行うメソッドです。

また、ベイトタックルでヘビーウエイトを使ったヘビーダウンショットリグもあります。現在はベイトフィネスタックルを使ったヘビーダウンショットリグが主流でロッドはベイトフィネス用のロッドに10lb前後のフロロカーボンラインにウェイトは水深にもよりますが、7g前後を使うスタイルです。


「適材適所!」ダウンショットリグを使う上でライン素材を考えよう!

写真はPEラインとフロロリーダーの組み合わせ遠投してもフッキングが決まるセッティング

ダウンショットリグを使う上でキャスティングで使うのかバーチカルに至近距離を釣るのかでラインの種類を使い分ける必要があると思います。

ダウンショットリグはボトムからリーダー分、ワームを浮かす事が重要になりますが、ダウンショットリグをロングキャストする事でボトムからワームが離れにくくなります。特にラインに重さのあるフロロカーボンラインは顕著です。

なので、ダウンショットリグをキャスティングで使う場合はラインの重さが軽いPEラインにリーダーを組んだモノやナイロンラインを使う事でラインが沈む割合を抑えてラインとボトムとの角度が90度近くに保たれるので狙ったゾーンを釣る事ができます。

しかし、PEラインは風の中で釣りをする時はラインをコントロールするのが難しくなります。そんな場合はある程度ラインに重さがあるナイロンラインが使い易くなりますが、伸びがある分、遠投した先でのフッキング率は下がります。

バーチカルにダウンショットリグを使う場合は角度を気にする必要はないので、バスに見えにくいフロロカーボンラインだけで釣るのに有効です。


「形状の違いが大事!」 ダウンショットリグのシンカーの選び方!

ダウンショットリグが登場した当初はシンカーにスプリットショットリグで使われていたオモリやガン玉を使っていましたが、現在はダウンショットリグ用にヨレを軽減するようにアイが回転するようになり、シンカーの交換が簡単に行えるハリス止めを備えたシンカーが一般的になっています。

シンカーのデザインは丸型やティアドロップ型そして棒状のスティクタイプがあります。丸形やティアドロップはウェイトの湖底に定着しワームを誘う層も安定しますが、ゴロタ石などでは岩に挟まりやすい形状です。

スティックタイプのシンカーは細いシルエットなので根掛かりが少ないウェイトですが、ワームの漂う層が安定しずらいです。また、シンカーには鉛やタングステン素材のモノがあり、タングステン素材のモノはコンパクトで感度が良く環境にやさしいシンカーです。


ダウンショットシンカーの重さはメーカーによって誤差がある!

ここでは購入したダウンショットシンカーには誤差がある事を知ってもらう為に2社のダウンショットシンカーのウェイトの誤差を見て貰います。

reinsの1/32oz (0.9g)タングステンのダウンショットシンカーは誤差が+0.05gありました。

こちらはリューギの3/64oz (1.3g)タングステンのダウンショットシンカーは誤差が+0.13gありました。1/8oz(3.5g)は0.05gの誤差でした。このようにウェイトには若干の重さの誤差があることを覚えて置くといいと思います。


「リグを使う場所が重要」ダウンショットリグが効果的なシチュエーション

ダウンショットリグは基本的に急に深くなる地形変化で使用する事が基本ですし、バーチカルな誘いの釣りにも向いているリグです。

バスの居るレンジを直撃して、細かいアクションを付けられるダウンショットリグは正確にタナを攻める事が出来る釣りです。

ダウンショットリグはキャストの距離を伸ばして広く探る釣りには向いていないリグだと考えたほうがいいです。

何故ならシャローフラットのようなな場所でダウンショットリグを遠投するとロッドとラインの角度の関係上、リーダーの長さ分、ワームがボトムを切っている事はなくワームの位置はボトムの近くになり、ダウンショットリグの利点であるボトムを切ったゾーンの釣りが出来なくなるからです。


「ワーム選びが大切!」低比重ワームがダウンショットリグを効果的にする!

ダウンショットリグに使うワームのタイプはストレートワームが一般的ですが、カーリーテールやシュリンプ等のワームも使う事ができます。ダウンショットリグはロッドアクションがワームにダイレクトに伝わるのでリグなので、アクションに敏感に反応するワームを選ぶ事がポイントです。

クリアウォーターでダウンショットリグに向いているワームはノンソルトや低比重のワームを使う方がアクションを止めた時のワームの姿勢がよくバスを誘ってくれます。高比重ワームをチョン掛けで使うとアクションを止めた時の姿勢がタレ下がった姿勢になるので良くありません。

高比重のストレートワームをダウンショットリグで使う場合にはワッキースタイルのようにセッティングする方がアクションを与えた時の水を動かす力、ディスプレイスメントの効果が得られます。


おわりに

90年代のバス釣りブームに常吉リグが発表され誰もが一度は試したリグだと思います。常吉リグはネコリグを隠すために発表された経緯があるのですが、今日もとてもバスを釣る効果のあるリグです。

そんなダウンショットリグですが、シチュエーションやリグの特徴をよく理解してリグを使う事でダウンショットリグを効果的に使う事ができます。

この記事を読んでダウンショットリグで素晴らしい釣果が得られると幸いです。


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