「読んで実践!」バス釣りを学んだ思い出深い本たち!

雑誌 書籍

バスフィッシング好きなアングラーの皆さん、こんにちは! 今回の「釣りたいバス釣り日記」では、私が読んで役立った「バス釣りの本」をご紹介します。本を通じて得た知識と経験は、フィッシングライフをより豊かなものにしてくれます。そんな思いを込めてお届けします。

今ではYouTubeなどの動画コンテンツで釣りの知識を得るのが一般的ですが、私の少年時代は情報源といえば雑誌や本が主でした。本や雑誌を読むことで得られる情報の深さは、動画とはまた違った価値があります。

テキストとしての書籍を読むことは、思考力を磨くプロセスでもあります。著者の考え方や釣りのテクニックを解釈し、自分なりに落とし込む。そのプロセスを通して、自分自身の釣りへの向き合い方やスタイルを見直す機会になります。

また、書籍から得た知識をフィールドで実践し、それが釣果に繋がったときの感動は格別です。それと同時に、自分のスキルが成長している実感を得られる瞬間でもあります。本が与えてくれる学びと喜びを、多くの方に体験してほしいと思っています。

これからも、「バス釣りの本」を通じて得た気づきや感動を、皆さんと共有していきたいと思います。ぜひ、お楽しみに!

「読んで実践!」バス釣りを学んだ思い出深い本たち!の始まりです(^O^)/


「電子書籍化して欲しい名著!」見つけたら買い! ヒロ内藤さんの本4選!

1985年に販売されたヒロ内藤さんの最初の著書『バスプロのスーパーバッシング』は、ヒロ内藤さんが交流していたアメリカのトップバスプロたち——ポール・アライアス、ハロルド・アレン、ジミー・ロジャース、ラリー・ニクソン——がそれぞれ得意とする釣りについて解説する形式で構成されています。

筆者撮影 バスプロのスーパーバッシング

この本では、バスプロたちがフィールドに出る前に行う準備や現場での情報収集のプロセス、釣りのアプローチをどう組み立てていくかといった、実践的で奥深い内容が学べます。また、実釣の場面ではヒロ内藤さんとの対話形式で進行し、具体的なポイントが分かりやすく描かれています。

現在この本は絶版となっていますが、もし見つけることができれば一度は手に取ってみることをお勧めしたい一冊です。バスフィッシングの深みを感じられる名著です。


ヒロ内藤さんの名著『バスタックル』

1986年に出版されたヒロ内藤さんの『バスタックル』は、ロッドやリール、ラインといった基本的な釣り具から、ボートやエンジンに至るまで、バス釣りに関するあらゆるタックルを網羅した充実の一冊です。170ページ以上のボリュームがあり、当時としては画期的な内容となっています。

筆者撮影 バス タックル

80年代になるとアルミ・ボートを所有するアングラーが登場し、今では当たり前のボート・デッキも当時は自作が一般的でした。『バスタックル』では、そのデッキの製作方法や関連情報も丁寧に解説されています。

さらに、現在ではほとんど使われなくなったマーカーブイについても、自作方法から多様な活用方法までを図解付きで詳しく紹介。この本には、若き村田基さんが自身のタックル観を述べたページも掲載されており、貴重な内容となっています。

ヒロ内藤さんならではの専門知識が詰まった『バスタックル』は、時代を超えて釣りファンにとって学びの多い一冊です。


ヒロ内藤さんの名著『ハイパーバッシン』

1997年7月1日に出版されたヒロ内藤さんの『ハイパーバッシン』は、ルアーごとの季節に応じた具体的なアプローチが詳しく説明されている一冊です。また、各ルアーの使い方やテクニック、さらにはメソッドも紹介されています。

筆者撮影 ヒロ内藤さんのハイパーバッシン

この本では、システマティックにバス釣りをカテゴライズされており、ルアーごとにシーズナルな使い方から当時販売されていた「HIRO NAITOスペシャル」というロッドを使用してタックルを組む具体例も取り上げられ、実践的なタックルの組み方を学ぶことができます。

内容は活字版の「ルアー・ザ・スピリット」に近いものがあり、特に中上級者のアングラーにとっては、各ルアーの基本とさらに深いアプローチを学べる一冊です。


ヒロ内藤さんの『バスフィッシング―野に憩う魚と遊ぶパスポート』

2009年5月1日に販売された「バスフィッシング」は、ヒロ内藤さんが初心者向けに書かれたバスフィッシングの入門書です。冒頭で「これはバスフィッシングの基本書です」と述べられている通り、これから釣りを始める方にぜひ読んでほしい一冊です。

筆者撮影 バス・フィッシング

初心者向けとは言え、さすがヒロ内藤さんの著書だけあり、バスの生態に関する最新情報も含まれているため、中上級者のアングラーにとっても学びの多い内容となっています。

現在では絶版となっており、手に入れるのは困難ですが、「釣りたいバス釣り日記」からもおすすめする価値のある一冊です。もし見つけられたら、ぜひ手に取ってみてください。


◆ヒロ内藤さんに伺った著書に関するエピソード


ヒロ内藤塾に参加した際、ヒロ内藤さんに著書『バスプロのスーパーバッシング』にサインをいただきました。その際に伺った、執筆にまつわる苦労話が非常に印象的でした。

この本が発売された後、内藤さんは東京の有名書店を訪れ、自分の書いた本が棚に並んでいるのを見た時の感動を語ってくださいました。「自分の本がなかったらどうしようと思っていたけれど、しっかり陳列されているのを見て感動しました」とのこと。そして、その嬉しさから、ご自身で1冊購入されたというほほえましいエピソードも聞かせていただきました。

また、私自身もこの本が発売された当時、中学生で、行きつけのタックルショップで何度も読んでは釣りに行き、また読んで感動を繰り返していました。そんな私に対してショップのオーナーが「そんなに好きなら家で読みなさい」と本を貸してくれたことも、今では忘れられない思い出です。


「クランクベイトに関する名著」雨貝健太郎氏の秘密のクランクベイト

2003年6月に発売された雨貝健太郎氏の『秘密のクランクベイト』は、クランクベイトに関する名著として知られています。現在は絶版ですが、それにもかかわらず高額で取引されているほど評価の高い一冊です。

筆者撮影 秘密のクランクベイト

この本はシャロークランクベイトの歴史を深掘りし、フレッド・ヤングが生み出したビッグオーのストーリーを起点に、バルサ製のファットボディタイプやプロトタイプのフラットサイドタイプまで幅広く紹介されています。また、クランクベイトの「アルファベット戦争時代」に作られたルアーやその機能についても触れられています。

さらに、Basserの記者である雨貝氏ならではの視点で、アメリカのプロ・サーキットで戦うバスプロたちのクランクベイトタックルについても詳細に解説。その中で、シャローカバーを狙うシャロークランクの釣りにおいて、なぜショートロッドではなく7フィートのロングロッドを使用するのかや、グラスロッドとフロロカーボンラインの組み合わせによってシャロークランクのデメリットを克服する方法など、実践的な知識を提供しています。

この本は、中上級者のアングラーにとって、クランクベイト釣りの基本から深い技術まで学べる貴重な資料です。

この本の思い出としては、本に書かれているスミスウィック社がプラドコへ吸収される際の内容をヒロ内藤さんと電車で移動しながら色々なお話が伺えたエピソードがあります。更に本の内容に深みが増した一冊になりましたね。


川村光大郎さんの『Bottomup Approach』

川村光大郎さんの『Bottomup Approach』は、初心者にもおすすめの読みやすい一冊です。2017年に発売されたこの本は、基礎的な内容をしっかりと抑えているため、現在でも古さを感じさせません。

彼の解説スタイルはとても丁寧で細やかであり、DVDでもその姿勢が印象的でしたが、活字になるとさらに深みが増します。特に釣り場へのアプローチに関する内容は、多くの学びがあります。

フィネススタイルの釣りに関しては、経験豊富なオジサンアングラーにも新たな知識と発見をもたらすでしょう。フィッシングプレッシャーの高い環境でも効果を発揮する具体的な方法やアプローチが満載で、釣果を上げるヒントが詰まっています。

川村光大郎さんの著書「Bottomup Approach」は現在もAmazonで絶賛販売中ですので、是非、読んでもらいたい1冊です。


川村光大郎さんの最新著書『バス釣り陸魂読本』

2021年に発売された川村光大郎さんの最新著書『バス釣り陸魂読本』は、主に中級者以上のアングラー向けの内容ですが、その丁寧でわかりやすい解説から、多くの釣り人に役立つ一冊です。

この本では、釣り場で行われる情報収集方法を詳細に解説するだけでなく、バスフィッシングをする上で重要なメンタル面についても触れられています。川村さんのポジティブな思考は、多くの読者にとって学ぶべきポイントとなるでしょう。

本の構成

  1. [基礎編] 岸釣り力のビルドアップ術 岸釣りの基本スキルを磨くための実践的な知識。
  2. [道具編] 釣果に直結するオカッパリタックル選び 釣り道具の選び方を解説し、釣果を最大化するコツを紹介。
  3. [釣技編] ルアー&テクニック実践法 各種ルアーの使い方やテクニックを分かりやすく解説。
  4. [心得編] ワンランク上を目指すための陸魂思考 釣りにおける考え方やメンタルの重要性を取り上げた章。

本書は、初心者に役立つ基礎的な内容と、経験者にとって深みのあるアプローチが融合しており、まさに「学び」「楽しさ」を兼ね備えた一冊です。読み応えたっぷりで、岸釣りを極めたい方におすすめです。

川村光大郎さんの著書、「バス釣り陸魂読本」は現在もAmazonで販売されています。ボクはこの本をキンドルアンリミテッドで読んだのでキンドルアンリミテッドを利用している方は、そちらで読まれる事をおすすめします。


オリキン式 バス釣りを能率化する68のメソッド

折金一樹さんを知るきっかけは、YouTubeの「つきぬけろオリキン」でした。最初は寡黙な印象の彼がスタッフや川村光大郎さんからイジられて大丈夫なのかと心配していましたが、次第に折金さんの魅力に引き込まれていきました。そして今では「オリキン・チャンネル」を楽しむほど、彼の釣りに対する緻密な姿勢に感心しながら動画を見ています。フィネスな釣りの知識をアップデートしてくれる、実力派アングラーです。

折金さんの著書「オリキン式 バス釣りを能率化する68のメソッド」では、確率から能率への考え方の重要性について語られています。まずバス釣りにおける確率とは何かに触れ、釣れる確率を高める大切さを示唆。その後、確率だけでは補えない状況で最善の手法を考え、意識的に行動することとして「能率」の概念を紹介しています。

例えば、一日10時間釣りをした場合のキャスト数は、巻物では約2400回、ワームでは約900回。しかし、実際には根掛かりや場所の移動などの要因で、その数は半分程度になることを仮定し、限られたキャストを濃密で効果的なものにするための考え方が述べられています。

折金さんのメソッドは釣りに対する新たな視点を提供し、多くのアングラーにとって参考になる内容です。さらに詳しいレビュー記事も用意しているので、ぜひチェックしてみてください。


山室真澄教授の『魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う』

東京大学の山室真澄教授が、釣り人社から出版した著書『魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う』は、釣り場環境の問題に興味のある方にぜひおすすめしたい一冊です。

近年、魚の減少理由として外来魚の食性が語られることが多いですが、この本では別の視点から問題にアプローチしています。さまざまな研究が進む中、農薬や殺虫剤が虫を殺すことで生態系が崩れ、魚や鳥といった生物の餌が減少してしまう影響が大きいことが明らかになっています。

特に、山室教授は島根県の宍道湖を例に、ネオニコチノイド系殺虫剤の使用が魚類減少の原因の一つであるとし、そのメカニズムを非常にわかりやすく解説しています。

本書は、釣りを通じて自然環境を深く理解したい方にとって、大きな学びとなる一冊です。詳しいレビューも記事で紹介していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。


おわりに

今回はボクが読んで感動した古い本から最近読んで若い方の知識を吸収することが出来たバス釣りに関する本や書籍を紹介しました。皆さんにも思い出の書籍があると思いますので、Blogコメントを通じて教えて頂けると嬉しく思います。

動画コンテンツはキャスティングやロッドワークといった動作の細部を理解するにはとても便利ですがその釣り人の思考という点では活字になっている方が伝わりやすいので、本や雑誌の記事はとても重要な情報源だと思います。

ボクはX(旧Twitter)でもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「X(旧Twitter)のフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。

また、Amazonからキンドル本「アメリカンルアーの歴史と起源」を販売しています。ルアーの誕生秘話や歴史に興味がある方は一読して下さい。キンドル・アンリミテッドに契約されている方は0円で読むことができます。

「読んで実践!」バス釣りを学んだ思い出深い本たち!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!!よい釣りを(^O^)/


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