ワームの釣りでオフセットフックを使いますが初めて使う方はクランクしたオフセットフックをワームにセットする時にどの様にセットの仕方やサイズ選びに悩まれると思います。
また、近年ワームの釣りが進化するにしたがいオフセットフックのデザインも様々なモノが釣り鈎メーカーから販売されておりどれを選べばいいのか迷ってしまいます。
今回の記事はオフセットフックの使い方やオフセットフックの各部の名称そしてオフセットフックのサイズ表記そしてオフセットフックの選び方やフックデザインによる特徴などのオフセットフックに関する基礎知識を紹介します。
では! 10分で学べるオフセットフックのサイズや使い方の基礎知識!の始まりです (^O^)/
オフセットフックの基本! オフセットフックの各部の名称を知ろう!
オフセットフックの特徴はワームのズレを防止するクランク形状が特徴です。オフセットフックが販売される以前は図左のストレートフックが主流でワームがズレるのが問題でした。後にバーブが付いたりしましたが、現在はオフセットフックが一般的に使用されています。
昔はオフセットフックの種類が限られていましたが、現在は様々なフックデザインが沢山ある理由としフックを作るメーカーが増えた事にくわえてワームのデザインの多様化が進みフックをワームにセットした時にフックとワームをマッチさせる為です。
オフセットフックの各部の名称を知ることで、ワームとフックをマッチさせる為の知識が身に着きます。特にシャンクの長さとゲイブ(ギャップ)の幅はワームとフックを合わせるのに重要な部分になります。
フックポイントやベンドはバスの口にフックが刺さる時の刺さり方に大きく関係しますしバレやすさにも繋がる部分になります。ベンドカーブがシャンク寄りのモノをリテイーナーベンド、針先にあるモノをスプロートベンドと呼びセンターにあるフックをラウンドベンドと言います。
オフセットフックの各部の名称 「アイ」
和製ハリの管部分は「アイ」と呼ばれ、ルアーやフックをスプリットリングを通して取り付けたり、ラインを結ぶ部分です。
オフセットフックの各部の名称 「クランク」
オフセットフックにワームを装着する際、ワームがずれないようにするために、フックのアイ近くにあるZ字形の部分をクランクと呼びます。このクランク形状がワームのずれを防ぐ上で重要な役割を果たします。
オフセットフックの各部の名称 「シャンク」
オフセットフックの軸部をシャンクと称します。ワームのサイズに合わせてシャンクの長さを選ぶことで、ワームのどの部分からフックが出るかを決定します。フックのサイズに応じて、シャンクの長さも変わります。
オフセットフックの各部の名称 「ゲイブ・ベンド」
オフセットフックの懐の幅はゲイプまたはベンドと呼びます。懐が広いものをワイドゲイプ、狭いものをナローゲイプと言います。
ワイドゲイプはナローゲイプに比べてフッキングが良いですが、フックが伸びるリスクも高まります。一方、ナローゲイプはワイドゲイプよりもフックが伸びにくいとされています。
オフセットフックの各部の名称 「フックポイント」
オフセットフックの先端をフックポイントと称し、そのタイプには直線的なストレートポイントと先端が内側に曲がっているカーブドインポイントがあります。
オフセットフックの各部の名称 「バーブ」
ブラックバスを釣り上げた時にオフセットフックが外れにくいようにするために設けられた突起部分をバーブと呼びます。
オフセットフックの基本! オフセットフックのサイズの見方!
上の図のようにワームのフックサイズは小さい方から順に♯6~♯6/0というようになっています。♯1から♯1/0以降は数字が増えるに従いフックサイズが大きくなります。
逆にフックサイズが小さくなると♯1~♯2と数字が大きくなることでフックサイズが小さくなります。慣れるまで、とてもややこしいですが、フックを買い求める際は間違わないようにフックサイズ表記をよく確認してフックを選んで下さいね。
ワームに対してフックサイズが合っていないとフッキング率の低下や根掛かりの多発が起こりますしワーム本来の動きを損なう恐れががあります。
次はオフセットフックとワームの最適なサイズの選び方を見て行きましょう。
ワームの太さの1.5倍の空間が必要! ワームに最適なフックサイズの選び方!
オフセットフックとワームの最適なサイズは存在します。最適なサイズはアプローチの仕方でも変わりますが、大前提としてワーム本体とフックの間に写真の矢印のようにワームの太さの1.5倍の空間があるとバイトがあった時に合わせてもフックアップします。狭すぎるとフックアップに至りません。
しかし、空間が空き過ぎると良いのかと言うと一概にはいえません。理由はオフセットフックがワームからはみ出す部分が多いので根掛かりが増えてしまうからです。
ワーム本体とフックが一体化するのでワーム本体からフックがはみ出す部分が少ないので根掛かりが抑えられカバーの奥へワームを送り込みやすくなる利点があります。フックサイズを下げる事でサイズの小さいバスもターゲットに出来ますし、フックが小さいとワームの動きが大きくなります。
デカバスに狙いを絞ると考えたならば、フックサイズを上げることで小さいサイズのバスが掛かり辛くする事が出来きます。
現在はワームのパッケージやルアーメーカーのホームぺージに推薦フックを掲載されているのでその情報を参考にする方法が適切だと思われます。
とは言え! この選び方ではフックの種類が増えてしまって大変とも言えます。なので、推薦フックのサイズと形状が手持ちのオフセットフックと近い形状か確認することで手持ちのオフセットフックを使う事ができます。
ワームフィッシングの基本! ワームとオフセットフックの付け方!
ワームにオフセットフックを取り付ける手順を見て行きましょう。先ずはワームにオフセットフックを当てがってオフセットフックを通をすコースをイメージしましょう。
次にフックポイントをワームの先端に刺します。この時にワームの中心からズレると綺麗にオフセットフックがセットできません。
次に最初に当てがったフックとワームの完成イメージに合わせてフッククランクの長さ分を刺した時点でフックポイントを抜いていきます。
次にフックのクランクの根元までフックをズラして刺していきます。
次にこのままの方向ではフッククランクが邪魔をして上手く刺さりません。180度フックを回転させてフッククランク部もワームの中にセットしていきます。
次にフックポイントをワームに戻しますがこの時も何処にフックを通すかフックをワームに当てがってから行うと失敗が少ないです。フックを刺した後はワームが曲がっていないかチェックしましょう。
オフセットフックの形状によってワームのフックポイントを隠してセットする場合とフックポイントを一旦出してからワームの表面に皮一枚だけ刺してフックポイントを隠す方法があります。これをオープンエクスポーズと言います。
フッキングによるライン切れを防ぐならパロマーノットがおすすめ!
オフセットフックにラインを結ぶ時にどの様なノットが最適なのか考えてみましょう。ボクがおすすめするノットはパロマーノットです。
理由はワームの釣りはバイトがあった時に強烈な合わせを行います。ラインの強度に対してロッドが和らかいのであればいいのですが、ヘビーアクションのガチガチのロッドや瞬間加重を掛けるアワセを行うと結び目に掛かる負荷は相当なものになります。
パロマーノットはラインアイをダブルラインで通っているのでハングマンズノットやユニノットとは違いフックアップ時の瞬間加重には強くラインブレイクを抑えてくれます。
使うルアーや使い方でノットを変えられるように複数のラインの結び方を覚えて置くと便利ですよ。
「オフセットフックの収納!」フックストッカーを使うと便利!
オフセットフックはワームのサイズや太さ。形状に合わせてワームにセットする必要があります。また、ロストする事も考えると、オフセットフックは数も種類もストックして持ち運ぶ必要があります。
オフセットフックの収納方法も様々あります。プラスチックケースに収納する方法やオフセットフックをパッケージのままでリングで束ねたりする方もいます。
ご自身にあった収納方法を選んでもらえば良いのですが、ボクが提案する収納方法はフックストッカーを使った収納方法です。
フックストッカーの利点はストッカーを落としてもオフセットフックが散乱しずらくフックの取り出しに手間取ることも少ないので便利です。
リューギのワームストッカーのインプレ記事を書いていますので、フックストッカーに興味があれば見て下さい。
ワームフィッシングの基本! オフセットフックに合わせるシンカー!
オフセットフックを使ったワームの釣りは汎用性が広いので様々なリグに使用されています。オフセットフックを使ったワームの釣りではリグによってシンカーを使い分けていきます。
・テキサスリグ ・キャロライナリグ ・スピリットショットリグ・ダウンショット
・ノーシンカーリグ ・東京リグ ・フリーリグ・・・ など
オフセットフックはワームを使う釣りの全てのリグに使う事ができます。フックは変わりませんがリグにより使用するシンカーが変わるので、それぞれのリグにあったシンカーを選ぶ必要があります。
おすすめのオフセットフックは最新技術が盛り込まれたモノを探せ!
・ラインアイの形状がコンパクト
・ベンド部の平打ち加工
・フッ素コーティング
・科学研磨
現在、販売されているオフセットフックには各メーカーが様々な技術を注いで作られています。オフセットフックを購入する時にこれらの技術が注がれたオフセットフックがおすすめです。
昔のオフセットフックはラインアイが大きくワームをセットする時にラインアイまでワームのボディに埋め込むとワームが裂けやすくなったりしました。なのでフックサイズ対してラインアイがコンパクトな方がワームをセットする時に便利です。
古いタイプのオフセットフックは平打ち加工がなく円柱状のままのオフセットフックが主流でした。最近はベンド部を平らに成型したオフセットフックが存在します。平打ちする事で強度アップを図っています。
フッ素コーティングはフッキングした時のフックの貫通する抵抗を弱めて刺さりを良くする技術です。フッ素コーティングすることで滑りやすくなっているので、クランク部の形状が進化してワームのズレを抑えています。
科学研磨はフックの製造過程で機械で作りあげた針先を更に鋭くする為に薬品に付けて研磨する技術です。通常の針先よりも鋭利なのでフックアップ率があがります。
これらの技術が組み込まれたオフセットフックをボクはおすすめします。購入時にオフセットフックのパッケージに記載されていたりしますし、購入前にメーカーのホームぺージで調べてから購入する事をおすすめします。
ワームフィッシングの基本! フックが体に刺さった時の対処!
釣りをしていると突然のトラブルに見舞われます。特にキャスト時や掛けたバスを取り込む際に釣りバリが刺さってしまうトラブルです。
もちろん、キャスト時には周りに人が居ないか確認するのは、もちろんですし、ランディングの際にハンドランディングをせずにネットを使う事でトラブルを未然に防ぐ事ができます。
もし、フックが体に刺さったら場合にはストリング ヤンク テクニックやアドバンス&カットテクニックという外し方を知っておくとその場で対処する事ができます。
おわりに
今回はオフセットフックの基本的な知識を紹介してみました。80年代の頃はオフセットフックもアメリカ製のモノで種類が少なく当時はストレートフックを使ったりストレートフックに金属のウィードガードが付いたフックを使っていました。
今は逆に日本製のフックが各種ありオフセットフックのデザインも様々あります。フックの加工技術やコーティング技術も日進月歩で進んでいますので、新たにな技術を取り入れて作られたフックは試してみた方が良さそうですね。
今回の記事を書くにあたり、資料として学んだのが、釣り人社の「釣りバリ(歴史・種類・素材・技術)のひみつ」です。更に釣りバリの事を学びたいと思われるのであれば、おすすの書籍ですよ。
10分で学べるオフセットフックのサイズや使い方の基礎知識!はいかがだったでしょうか、この記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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