ボトムアップ 『ダブラー』のインプレ!3年掛った新型バズの真実

ルアーインプレッション

バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは!今回の「釣りたいバス釣り日記」は、ボトムアップ社から発売されたバズベイト『Doubler(ダブラー)』をインプレッションしたいと思います。

ボトムアップ(Bottomup)から登場した初のバズベイト『Doubler(ダブラー)』。バズベイト愛好家として知られる鈴木翔氏が約3年の歳月をかけて「自分たちが求める理想のバズベイト」を形にしたという話題作です。

発売前からルアーの様々なギミックやスペックが明かされており、バズベイト好きなボクとしても非常に高い期待感を抱いてリリースを待ち望んでいました。今回、実際にフィールドへと持ち込み、キャストを重ねて使い倒してきました。

公式に語られているスペックや開発コンセプトに触れつつ、ボク自身が実際に水辺で投げて感じた生のインプレッション、さらには自作チューニングを行ってきた熟練バズベイト好きの視点から感じた「本音のメリット・デメリット」まで、ロングインプレッションとして徹底解説します。

では!! ボトムアップ 『ダブラー』のインプレ!3年掛った新型バズの真実の始まりです(^^)/


  1. ボトムアップ初のバズベイト『ダブラー』への期待と第一印象
  2. 開発思想の読み解き:なぜ今、オフセットバズベイトなのか?
  3. 【実釣検証①】サウンドとブレード構造:開封即「育ったスクイーク音」と強力な振動
    1. パッケージから出して即発生する「育ったスクイーク音」の衝撃
    2. アシンメトリー(左右非対称)ペラが及ぼす強力な振動
  4. 【実釣検証②】Wウェーブスカートの艶めかしいウネリと「交換性」の本音
    1. 水面で魅了する驚異的なスカートアクション
    2. 【本音インプレ】アングラー目線で気になった「スカートのメンテナンス・交換性」の問題
  5. 【実釣検証③】ローアームのベンド構造:水受け・サウンド向上とミスバイト軽減効果
    1. ベンドアームがもたらす角度調整とメカニズム
    2. アングラー視点での考察:ミスバイト軽減と伝統的チューンの融合
  6. 【実釣検証④】ヘッド形状と12.5g(7/16oz.)ウェイトのリアルなキャストフィール
    1. カップ形状ヘッドによる浮上性の獲得
    2. 【個人的に残念だったポイント】キャスタビリティと12.5g自重のバランスに関する本音
  7. 【フィールド実践】至近距離〜中距離の強みとインラインバズとの使い分け
    1. 至近距離から中距離でのピンスポット・カバーアプローチ
    2. ロングキャスト・オープンウォーターにおける「インラインバズ」との使い分け
  8. 総評:弱点も含めて愛せる、アングラーのこだわりが詰まった実戦派オフセットバズ
    1. ダブラーの長所(メリット)
    2. ダブラーの短所・懸念点(デメリット)
  9. おわりに

ボトムアップ初のバズベイト『ダブラー』への期待と第一印象

バズベイトというルアーは、バスフィッシングにおいて極めて特殊で魅力的な位置づけにあります。金属ペラが水面を叩く音、飛沫、そして強烈な水押しによって、バスの食性だけでなく「威嚇」や「本能的なイライラ」を引き出して水面を割らせる力を持っています。

ボク自身、シーズンを問わずバズベイトをラインに結ぶ機会が多く、これまで国内外問わず数多くのバズベイトを使い込んできました。それだけに、ボトムアップ社が満を持してバズベイトをリリースするというニュースを聞いた時、高揚感を抑えきれませんでした。

事前の情報において、ギミックの核心である「Wウェーブスカート(PAT.P)」や「点接触によるスクイーク音」、「変形オフセットブレード」などの情報が得られており、おおよその使用感をイメージした状態で実釣に臨みました。

実際にパッケージを手に取り、現場でファーストキャストを繰り出した瞬間から、これまでの既存バズベイトとは一線を画す明確なコンセプトと、徹底的に作り込まれたディテールの数々に感銘を受けると同時に、「なるほど、ここはこういうトレードオフがあるのか」というリアルな発見がありました。


開発思想の読み解き:なぜ今、オフセットバズベイトなのか?

ダブラーの構造を紐解く上で、まず注目すべきは「オフセットタイプ」のブレードを採用している点です。

バズベイトのブレード構造は、大きく分けて2種類に分類されます。

  1. センタースルータイプ(インラインバズ): ワイヤーがペラの中心を貫通しているタイプ。空気抵抗が少なくキャスタビリティに優れ、回転の立ち上がりが軽快でピッチが早い。
  2. オフセットタイプ: ワイヤーがペラの片側を通るタイプ。回転軸が偏心するため強い水圧を生み出し、パワフルな振動と高い浮上力を発揮する。

近年のバスフィッシングシーンでは、投げやすさや立ち上がりの軽快さを重視したインラインタイプ(センタースルータイプ)が広く流通する傾向にありました。しかし、ボトムアップ開発陣が求めたのは「濁りの入ったシャローや秋のターンオーバー時でも、バスの本能に強く訴えかけて引っ張り出す、バズベイト本来の強いアピール力」でした。

そのため、社内満場一致でアピール力の高い「オフセットタイプ」の採用が決まったとされています。

しかし、オフセットタイプには「回転レスポンスの遅さ」や「空気抵抗によるキャストのブレ」という弱点が構造的について回ります。ダブラーはこのオフセット特有の弱点を、オリジナル形状のペラや各パーツのセッティングによってどこまで克服し、ストロングポイントへと昇華させているのか。ここがボクの実釣における最大の関心事でした。


【実釣検証①】サウンドとブレード構造:開封即「育ったスクイーク音」と強力な振動

バズベイトから発せられる音には、大きく分けて以下の3つの要素が存在します。

  • スイッシュ音: ペラが水を切り裂く水切り音
  • スクイーク音: ペラとリベット(あるいはヘッド)が擦れ合って発生する「キュルキュル」「キシキシ」という高音の金属摩擦音
  • クラッター音: ペラがワイヤーやヘッド、固定金属に打撃を与えることで生じる「カチャカチャ」という打撃音

ダブラーはこの中で、「スイッシュ音」と「スクイーク音」の2点に特化したバズベイトとして設計されています。

パッケージから出して即発生する「育ったスクイーク音」の衝撃

通常、バズベイトのスクイーク音というのは、アングラーが現場で何百投、何千投とキャストを繰り返し、金属同士の当たりが出ることによって徐々に「音を育てる」のが従来の常識でした。

Doubler(ダブラー)のブレード

しかし、ダブラーはパッケージから取り出して一投目から、極めて完成度の高い甲高いキュルキュル音を発してくれます。

この即効性の秘訣は、バズブレード後方部の形状にあります。ペラの後方付け根部分が前方に倒し込まれるように折り曲げられており、大径のリベットに対して「面」ではなく「点」で接触するチューニングが施されています。

実は、この「ブレード後方を曲げてリベットとの接触面を点にする」というチューンは、バズベイト好きのアングラーであれば自作でやってきた方も多いのではないでしょうか。ボク自身も他社製のバズベイトのペラを外側に曲げるなどして接触面を狭め、スクイーク音を強制的に増幅させるチューンを長年行っていました。

ダブラーは、その加工をメーカーレベルで極めて高い精度で製品に組み込んできたのです。

さらに感動したのが、摩擦を受け止めるパーツの堅牢さです。通常、点接触チューンを行うと金属同士にかかる負担が非常に大きくなり、使っているうちに金属が磨耗して削れてしまいます。ダブラーはこの強烈な当たりに耐えるため、ブレード自体の厚みと幅を持たせた耐久性の高いデザインを採用し、リベットも通常より大型で頑丈なパーツが組み込まれています。

推察するに、点接触による強い金属磨耗をあらかじめ計算し、長期間の使用に耐えうるようにパーツ全体をヘビーデューティー化していると考えられます。この「アングラーが裏でやっていたチューンを、耐久性まで考慮して製品化してくれた」点には、バズベイト好きとして深く納得させられました。

また、ペラ表面に施されたアルマイト処理によって表面硬度が高められており、水圧がかかった状態でもくすむことのない硬質で美しいキュルキュル音が維持されます。無垢のアルミペラのように白サビが発生して音質が劣化するのを防いでくれる点も実戦的です。

アシンメトリー(左右非対称)ペラが及ぼす強力な振動

ブレードの形状に目をやると、突起部分の大きさが左右で異なる非対称(アシンメトリー)デザインが採用されています。

この左右非対称形状によって、回転時に意図的な偏心運動(ブレ)が発生します。水面で引いてみると、このブレによって生まれた強力な振動がワイヤーを通じて全身へと伝達されているのが手元にはっきりと伝わってきます。

オフセットブレード特有の重厚な水押しと、左右非対称ペラによる偏心振動が組み合わさることで、後述するWウェーブスカートを猛烈に揺らす動力源となっています。濃いカバーの脇を通す際や、障害物にコンタクトさせて引いてくる釣りにおいて、この強い振動とアピール力はバスを引き出す上で絶大な威力を発揮すると感じました。

なお、ブレード自体は湾曲加工されておらず、パテント等の兼ね合いからかクラッター音(打撃音)までは発生しない設計になっています。あくまで「綺麗なスイッシュ音+スクイーク音+強烈な振動」で勝負するバズベイトです。


【実釣検証②】Wウェーブスカートの艶めかしいウネリと「交換性」の本音

ダブラーの最も視覚的な特徴と言えるのが、新機構「Wウェーブスカート(PAT.P)」です。

水面で魅了する驚異的なスカートアクション

従来のバズベイトのスカートは、ヘッド後方の1箇所にタイイングバンドで固定されているのが一般的でした。しかしダブラーは、ヘッド後方の2箇所にスカートをタイイングする特殊構造を採用しています。

「Wウェーブスカート(PAT.P)」

足元やクリアな水面で泳がせてアクションを確認してみたところ、その動きの滑らかさには正直驚かされました。

一般的なバズベイトのスカートが引き波の中でまとまって追従するのに対し、Wウェーブスカートは2箇所の固定点から伸びるスカートが時間差と高低差を持って水流を受け止め、ウネウネと波打つように逃げ惑うベイトフィッシュの動きを完璧に再現しています。

ペラから発生した強烈な振動がワイヤーを通じて伝わると、スカート1本1本が生命感あふれるウネリを見せます。追尾してきたバスがルアーを直前で見切るのを防ぎ、バイトへ持ち込むための強い喰わせの要素になっているのは間違いありません。

また、スカート自体の水当たりが良いことで、ペラ側で過剰に水を押さなくてもスカートがしっかり動いてくれます。これにより、ペラを若干コンパクトに設定することが可能となり、オフセットバズでありながら回転レスポンスの向上や空気抵抗の低減に貢献しているという設計ロジックも見事です。

【本音インプレ】アングラー目線で気になった「スカートのメンテナンス・交換性」の問題

Wウェーブスカートの生み出すアクションが素晴らしい一方で、実際に使用していてボクが個人的に懸念・落胆したのが**「スカートの劣化・破損時における交換性の難しさ」**です。

2箇所にタイイングされた特殊な構造ゆえに、フィールドや自宅でスカートが切れたり痛んだりした際、市販の一般的なスカートバンド付きスカートをそのまま装着することができません。メーカーから専用のパーツが供給されない限り、純正同様のアクションを自作で再現するのはかなりハードルが高いと感じました。

また、バズベイトのテクニックとして「スカートのボリュームを抑えるためにスカートを間引きする」、あるいは「スカートをすべて取り外して、大きめのトード系などのワームやジャークワームを直接セットしてプレッシャーを軽減したアプローチで狙う」というアングラーも多く存在します。

しかしダブラーの場合、Wウェーブスカートのタイイング部が強固に固定されているため、スカートを脱着してワームメインのアプローチにフレキシブルに変更するといた使い回しがしにくいという側面があります。

動きの艶めかしさは間違いなくトップクラスですが、**「特殊構造ゆえにメンテナンス性やチューン自由度が犠牲になっている」**という点は、ヘビーユースするアングラーとしてあらかじめ理解しておくべきポイントと言えます。


【実釣検証③】ローアームのベンド構造:水受け・サウンド向上とミスバイト軽減効果

ダブラーのワイヤーフレームを見ると、下部アーム(ローアーム)の中央付近が緩やかに屈曲(ベンド)していることに気づきます。

ベンドアームがもたらす角度調整とメカニズム

公式の解説によると、このローアームのベンドは「ペラが水面に対して立ち気味になるよう角度を調整し、ペラ全体で強く水を受け止めることで振動と立ち上がり、サウンドを向上させる(ベンディングワイヤー構造)」という意図で設計されています。

ベンディングワイヤー構造

1.2mm径という、適度な線形(高強度かつ適度な曲がりとタワみを生む太さ)のワイヤーを採用し、ベンドされたローアームを組み合わせることで、ペラで発生したパワーをダイレクトにヘッドおよびスカートへと伝達させています。

アングラー視点での考察:ミスバイト軽減と伝統的チューンの融合

このローアームのベンド構造を見た時、ボクは開発陣の意図に加えて、もう一つの大きな実戦的メリットを感じました。

それは、**「ローアームが曲がっていることでヘッドの位置が水中に少し深めに入り、ミスバイトを減らせるのではないか」**という点です。

バズベイトにおいて頻発するトラブルが、バスが水面を割ってバイトしてきたにもかかわらず、フックまで吸い込みきれずにフッキングに至らない「乗らないバイト」です。

バズベイトを使い込んでいるアングラーは昔から、ローアームをわざとクランク状に折り曲げることで、ペラは水面に出しつつも、ヘッドとフックの位置を水面下に数ミリ深く下げるチューニングを行ってきました。こうすることで、バスが水面直下のフックを吸い込みやすくなり、フッキング率が飛躍的に向上するのです。

ダブラーのローアームベンドは、まさにこの昔から行われてきた実績チューニングをインスパイアし、プロダクトレベルで最適化した形状だと感じられます。

実際にフィールドで使用していても、フックには強度と貫通性に定評のあるBKK社製のフッ素コート・ロングシャンクフックが採用されているので、バスの口元にしっかりと掛かる高いフッキング性能を体感できそうです。

注意点として、このベンドは非常に繊細な角度調整が施されているため、大物を釣った際やカバーに強く当たってワイヤーが開いてしまった場合は、手で元の適切な開き具合に戻してあげルメンテナンスが必要です。


【実釣検証④】ヘッド形状と12.5g(7/16oz.)ウェイトのリアルなキャストフィール

ヘッド形状とウェイト設定は、ルアーの浮上性とキャスタビリティを決定づける極めて重要な要素です。

カップ形状ヘッドによる浮上性の獲得

ダブラーのヘッドは、お腹(腹部)側が横に広がったヨコ扁平構造になっており、底部が水をすくい上げるようなカップ形状にデザインされています。

ダブラーのヘッドデザイン

このカップ形状が水抵抗をしっかりと受け止めることで、着水後の巻き始めから即座に水面へと浮上してくれます。また、低重心設計になっているため、高速でリトリーブしてもルアーが傾いて破綻することがなく、障害物を乗り越えた際も素早く元の直進姿勢へと復元してくれます。

【個人的に残念だったポイント】キャスタビリティと12.5g自重のバランスに関する本音

ヘッド形状に関して、ボクが実際に投げてみて唯一「ここは少し残念だったな」と感じたのが、キャスタビリティ向上のための「明確な後方重心デザイン」が採用されなかった点です。

バズベイトはペラという巨大な空気抵抗体を先端に抱えているため、キャスト時に風の影響を強く受け、飛行姿勢が乱れてクルクルと失速しやすいルアーです。これを克服するために、ヘッドの後方(フックのシャンク側)にウェイトを集中させた後方重心ヘッドを採用するバズベイトも存在します。

しかし、ダブラーのヘッド形状を見る限り、腹部のカップ形状や浮上性能を最優先した結果か、劇的な後方重心化までは施されていません。

ボクの推察としては、**「後方重心にできなかったことによる飛行姿勢のブレや飛距離低下を補い、全体のトータルバランスを取るために、ヘッドウェイトを12.5g(7/16oz.)というやや重めの設定まで引き上げたのではないか」**と考えています。

一般的にバズベイトの標準ウェイトは3/8oz.(約10.5g)ですが、ダブラーはそれよりも一回り重い7/16oz.(12.5g)を採用しています。

この12.5gという自重設定には、メリットとデメリットの双方が存在します。

  • メリット: 自重があるため、ロッドの反動を利用して力強くキャストでき、キャスト精度が向上する。
  • デメリット: 自重が重い分、着水時にルアーが水中に深く沈み込んでしまう。

着水時に重さでヘッドが沈み込むと、着水直後の巻き出しでペラが水を噛んで浮上するまでに一瞬のタイムラグが発生します。

熟練のアングラーや上級者であれば、ルアーが着水する直前にサミングをかけてサミング着水させ、着水と同時にロッドワークとリーリングを開始することで沈み込みを最小限に抑え、軽快に立ち上げることができます。

しかし、サミング操作が不慣れな初心者や入門者の場合、12.5gの自重でドボンと沈んでしまい、巻き始めの立ち上がりで手間取ってしまう可能性があります。この「着水直後の扱いやすさ」という点においては、使い手のアプローチ技術が少し問われる部分だと感じました。

ボトムアップ側も風が強い日や更なる飛距離を求める際の対策として「ゲーリーヤマモトのイモグラブやクネリーなどのシンプルで空気抵抗の少ないトレーラーワームの装着」を提案していますが、基本的にはアングラー側のサミング技術とリーリングのタイミング合わせが重要になってきます。


【フィールド実践】至近距離〜中距離の強みとインラインバズとの使い分け

実際に様々なフィールドシチュエーションでダブラーを投げ倒した結果、このルアーが最も真価を発揮するシチュエーションと、他のバズベイトとの明確な使い分けが見えてきました。

至近距離から中距離でのピンスポット・カバーアプローチ

ダブラーが圧倒的な強みを見せるのは、**「至近距離から中距離における、濃いカバー周りや障害物絡みのピンスポット攻略」**です。

  • 芦際や杭周り: 左右非対称ペラが生み出す力強い振動とWウェーブスカートのウネリにより、短い移動距離でもバスに強くアピールし、カバーの奥から引きずり出すことができる。
  • 障害物への接触: オフセットのおかげで、リトリーブパスが曲がるので、ウッドカバーやレイダウンに当てるアプローチがやり易い。
  • 着水音の抑制: 12.5gの自重を生かして低弾道でピッチングやサイドキャストを決めやすく、至近距離のカバーへ静かにアプローチしやすい。

このように、ピンポイントでルアーを魅せたい場面や、水押しと振動でバスをイライラさせて喰わせたいシチュエーションにおいて、ダブラーの右に出るバズベイトはそうありません。

ロングキャスト・オープンウォーターにおける「インラインバズ」との使い分け

一方で、広大なオープンウォーターを遠投して高速でサーチするような釣りにおいては、インラインタイプ(センタースルータイプ)のバズベイトに分があります。

インラインバズは立ち上がりが早く、巻き心地が非常に軽快でハイピッチに水面を滑ってきます。広範囲をテンポ良くラン&ガンしていくようなシチュエーションでは、インラインバズの方が疲ににくく効率的です。

したがって、フィールドでの実戦的な使い分けとしては以下のようになります。

シチュエーション推奨バズベイトタイプ理由
水質濁り・カバー周り・ピンスポットダブラー(オフセット)強い振動、Wウェーブスカートの生命感、育ったスクイーク音で狭いゾーンでも強力にアピール。
広大なオープンウォーター・回遊狙いインラインバズ(センタースルー)抜群の飛距離、軽快な巻き心地、ハイピッチ回転による広範囲へのスピーディーなアプローチ。

このように、それぞれのルアーが持つ構造上の特性を理解し、フィールドの状況に応じて使い分けることが、バズベイトで釣果を伸ばす最大の鍵となります。


総評:弱点も含めて愛せる、アングラーのこだわりが詰まった実戦派オフセットバズ

ボトムアップの『Doubler(ダブラー)』は、単に「投げやすくて扱いやすい」という優等生ルアーを目指したものではありません。

鈴木翔氏という、筋金入りのバズベイト好きが**「自分たちが現場で本当に勝ちたいときに使いたい、強さとアピール力を備えたバズベイト」**を追求した結果生まれた、非常に尖ったこだわりと情熱の結晶です。

本音のインプレッションとして振り返ると、以下のようなメリットとデメリットが明確に存在します。

ダブラーの長所(メリット)

  1. 開封直後から鳴り響く極上のスクイーク音: 点接触チューンとアルマイト処理、大径リベットにより、音を育てる手間なく一投目から最高音質のキュルキュル音が発生する。
  2. Wウェーブスカートによる唯一無二のウネリアクション: 2箇所タイイングにより、これまでのバズベイトにはない生命感あふれるスカートの揺れを実現。
  3. アシンメトリーペラ+1.2mmワイヤーが放つ強力な振動: 偏心回転による強い水押しとブレが、濁りやカバーに潜むバスへ強烈にアピールする。
  4. ミスバイトを抑えるフッキング性能とベンドアーム: BKK製フッ素コートフックとローアームベンドの相乗効果で、トレーラーフックなしでも高いフッキング率を誇る。

ダブラーの短所・懸念点(デメリット)

  1. スカートの交換性とチューン自由度の低さ: 特殊な2箇所タイイング構造のため、市販スカートへの交換やスカート脱着ワームチューンがしにくい。
  2. キャスタビリティと着水立ち上がりのトレードオフ: 後方重心形状ではないため12.5g自重でバランスを取っており、着水時の沈み込みを抑えるにはアングラー側のサミングや立ち上げ技術が求められる。

いくつかのデメリットや課題はあるものの、それらはすべて「強烈なアピール力」と「生命感あふれるアクション」を突き詰めた結果生じた、納得のいくトレードオフと言えます。

パッケージから出して結ぶだけで、熟練アングラーの手作業チューニングと同等以上のサウンドとアクションが手に入る完成度の高さは、間違いなく現代のバスフィッシングシーンにおいて強力な武器となります。

既製品の枠を超えた細部へのこだわりと、バスを本気で狂わせる実戦的チューニングの数々。新型バズベイト『Doubler(ダブラー)』が秘めた本当のポテンシャルと凄みを、ぜひ手にとってご自身のロッドで確かめてみてください。水面を割る瞬間、きっとその選択が間違いなかったことに気づくはずです。


おわりに

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ボトムアップ 『ダブラー』のインプレ!3年掛った新型バズの真実の記事が、あなたのバスフィッシングライフの一助になれば幸いです。

では!!よい釣りを(-ω-)/


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