バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは! 今回の「釣りたいバス釣り日記」では、BOOYAH(ブーヤー)社が誇る革新的ルアー「トッドランナー」を徹底インプレッションしていきます。
夏になると、ウィードやベジテーションがフィールド一面に広がり、ほとんどのルアーが通用しない状況に陥りがちです。そんな中でも、フロッグやスカムと呼ばれるソフトプラスチックルアーは、厚いカバーの奥に潜むバスを狙える貴重な存在です。
今回ご紹介する「トッドランナー」は、フロッグルアーのカバー回避性能と、バジングワームのサウンドアピール力を融合させたハイブリッドルアーです。
フロッグルアーは、引っ掛かりを気にせずソフトカバーを攻略できる一方で、音によるアピールが弱いという欠点があります。音でバスを誘いたい場合、インラインバズベイトが選択肢に挙がりますが、こちらはリトリーブを止めると沈んでしまうため、スローな誘いが難しいという弱点があります。
また、バジングワームは軽量で扱いやすいものの、ベジテーションを押し分ける力が弱く、カバーの奥にいるバスへのアピール力に欠ける場面もあります。
そんな両者の弱点を見事に克服したのが、BOOYAH社の「トッドランナー」。 フロッグのようにカバーをすり抜けつつ、バズベイトのようなサウンドでバスを強烈に誘う。まさに“いいとこ取り”のルアーです。
では!!カバー攻略に最適!BOOYAHトッドランナーの実釣レビュー!の始まりです(^O^)/
ウィードの迷宮を突破せよ!淀川ワンド×トッドランナー実釣記
2025年6月から、BOOYAH社の「トッドランナー」を積極的に使用しています。 6月以降はアフタースポーニングの時期に入り、淀川のワンドにもベジテーションが一気に広がりを見せ始めます。こうした状況では、ウィードレス性能の高いルアーを使ったアプローチが不可欠です。
近年では、フロッグルアーを使った釣りが主流となっていますが、サーチルアーとして使用する場合、常にロッドワークを続ける必要があり、体力的な負担が大きいのが難点です。
その点、BOOYAH「トッドランナー」は、ステディーリトリーブやストップ&ゴーといったシンプルな操作で使えるため、非常に楽に扱えます。 アングラーの負担を軽減しつつ、しっかりとバスにアピールできるのが、このルアーの大きな魅力です。

BOOYAH「トッドランナー」は、サイズが4.5インチ(約11.2cm)、ウェイトは7/8oz(約24g)としっかりしたボリュームがあるため、飛距離も十分。オープンなウィードエリアでも広範囲を素早くサーチすることが可能です。
さらに、ウィードレス性能が高いため、ミスキャストしても根掛かりの心配が少なく、カバーギリギリを狙った攻めのキャストがしやすいのも大きな魅力。ピンスポットを積極的に狙えるのは、フロッグ系ルアーならではのアドバンテージです。

「トッドランナー」は、BOOYAH社の人気フロッグルアー「パッドクラッシャー」をベースに改良されたモデルです。 ボディに追加されたサイドレールが安定したプレーニングをサポートし、直進性と浮き姿勢を向上させています。
さらに、短くカットされたレッグがルアーの動きを安定させ、ポケットでルアーを止めた際にはラバーが微細に動いてバスを誘うという、細部まで計算された設計が光ります。
⚠️トッドランナーの使用時の注意点
実際に使用していて気になった点として、リリーパッドの上にルアーが落ちた際、フックの位置がズレてしまうことがあります。以下の写真のように、フックがボディから外れてしまうと、フッキング率が下がる可能性もあるため、キャスト前にはフックの位置をしっかり確認することをおすすめします。

トッドランナーの浮き姿勢とアクション性能
トッドランナーの浮き姿勢は“直立浮き”で、ロッドワークを加えた釣りでも移動距離を抑えてくれるため、狭いスポットでもしっかり誘いをかけることができます。 テールの動きは繊細にコントロールでき、水しぶきとサウンドに強弱をつけることで、バスへのアピール力を高められるのも魅力です。
さらに、ラインアイが下向きに設計されているため、早いリトリーブでもルアーが水面から浮きすぎることなく、しっかりと水を押しながらカバーに沿って泳いでくれます。これにより、テンポよく広範囲を探る釣りにも対応可能です。
トッドランナーのテールの構造とサウンドアピール
トッドランナーの最大の特徴のひとつが、360度回転するテールです。このテールが生み出す響きのあるサウンドは、水面での存在感を高め、バスへのアピール力を格段に向上させます。

テールの中心にはワイヤーが内蔵されており、必要に応じてテールの角度を調整することが可能です。これにより、ボディアクションやサウンドの質を状況に合わせて変化させることができます。
カバー攻略に応じたテール調整
トッドランナーは、最も厚いカバーでこそ真価を発揮するルアーです。テールの角度を変えることで、アクションとサウンドを細かくチューニングできます。
- テールを内向きに曲げる → 水の掴みが良くなり、太く重厚な音に変化。アピール力が高まる反面、テールがカバーに引っ掛かりやすくなるため、オープンエリアやエッジを狙う場面に適しています。
- テールを外向きに曲げる → 水の抵抗が減り、音は細くなるが、引っ掛かりにくくなるため、密集したベジテーションの中を通す際に有効です。
このように、テールの調整ひとつでルアーの性格が変わるのも、トッドランナーの面白さ。状況に応じたセッティングで、より戦略的なバスフィッシングが楽しめます。
トッドランナーの使いどころ!フロッグとインラインバズの使い分けについて
フロッグ系ルアーとトッドランナーは、どちらもウィードレス性能に優れたカバー攻略ルアーですが、状況に応じた使い分けが釣果に直結します。
「釣りたいバス釣り日記」的な使い分けとしては、風が吹いてウィードやリリーパッドが揺れ、フィールドが騒がしくなるような状況では、トッドランナーを選択します。

トッドランナーは、360度回転するテールによってサウンドアピールが強く、ルアーの存在感をしっかりとバスに伝えることができるため、視覚的にルアーが埋もれがちなコンディションでも効果的です。
一方で、風がなく静かなシチュエーションや、パッドやベジテーションが濃く、ルアーのすり抜け性能を重視したい場面では、通常のフロッグルアー(例:パッドクラッシャー)を使用します。 フロッグは音の要素が控えめな分、ナチュラルなアプローチが可能で、プレッシャーの高いフィールドでもバスに違和感を与えにくいのが利点です。

このように、「音で攻めるか」「静かに誘うか」を軸に、風やカバーの状態を見ながら使い分けることで、より戦略的なバスフィッシングが展開できます。
さらに風が強い場面での選択肢
風がさらに強まり、ウィードやリリーパッドが大きく揺れて水面が騒がしくなるような状況では、金属製のバズブレードを備えたインラインバズベイトの方が、より大きな音で強烈にアピールできるため有効です。 こうした場面では、トッドランナーのサウンドでは埋もれてしまうこともあるため、金属音による存在感の強いインラインバズベイトを投入することで、バスに気づかせることができます。

ただし、筆者自身は金属製のインラインバズベイトが扱いづらいと感じているため、ヘドンの「モスボス」をベースに改造したルアーを使用しています。 この改造モスボスは、ヒロ内藤さんがDVDで紹介されていました。モスボスのウィードレス性能とバズベイトのサウンドアピールを兼ね備えた、ハイブリッドルアーとして活躍してくれています。
風の強さやカバーの密度に応じて、ルアーのタイプやサウンドの強さを使い分けることで、より的確なアプローチが可能になります。
トッドランナーを楽しむためのタックルセッティング
BOOYAH社「トッドランナー」を最大限に活かすために、筆者が使用しているタックルは以下の通りです。

- ロッド:ヒロイズム バウンス666PDF
- リール:20タトゥーラ SV TW
- ライン:シルバースレッド PEライン 5号
ロッドはヘビーアクションのファーストテーパーで、一般的なフロッグロッドと比べると操作性を重視した設計になっています。特に、ロッドワークを多用する場面では、短めのロッドの方が取り回しが良く、体力的な負担も軽減されるため、ボクは6.6フィートのモデルを愛用しています。
一方で、広範囲をテンポよくサーチしたい場合には、7フィート前後のロッドを選択するのも有効です。飛距離とラインコントロールのバランスが取りやすく、オープンエリアでの攻略に向いています。
このように、フィールドの状況や釣り方に応じてロッドの長さを使い分けることで、トッドランナーの性能をより引き出すことができます。
ベイトリールとラインの選定理由
トッドランナーを使用する際のリールには、20タトゥーラ SV TWを選んでいます。 強引なやり取りが求められるフロッグゲームでは、タフで信頼性のあるリールが不可欠。その点、タトゥーラは価格と耐久性のバランスが良く、実戦向きの一台です。
正直なところ、スプール径がΦ34mmのベイトリールの方がラインキャパシティに余裕があり、遠投性能も高いのですが、近距離とロングキャストの両立を考えると、Φ32mmでも十分に対応可能です。 特に、トッドランナーのような重量のあるルアーなら、スプール径が小さくてもキャスト性能に不満はありません。
ラインはPEライン5号を使用
ラインにはシルバースレッドのPEライン5号をスプールしています。 PEラインは伸びが少なく、フッキングパワーをダイレクトに伝えられるため、フロッグゲームとの相性が抜群。 また、カバーに引っ掛かった際にも外しやすく、ルアーの移動距離を抑えてピンスポットでの誘いがしやすくなるのも大きなメリットです。
過去には25lbのナイロンラインも試しましたが、汎用性はあるものの、フロッグゲームにおいてはPEラインの方が圧倒的に扱いやすいと感じています。
BOOYAH「トッドランナー」の基本スペック
BOOYAH社が誇るハイブリッドルアー「トッドランナー」のスペックは以下の通りです。フロッグとバズベイトの長所を融合したこのルアーは、カバー攻略において高い性能を発揮します。

LENGTH | 4-1/2″ (11.43cm) |
WEIGHT | 7/8oz (24.8g) |
HOOK | #3/0 Double |
BOOYAH「トッドランナー」は、全9色のカラー展開で、フィールドや天候、バスの反応に応じた使い分けが可能です。
ラインナップには、一般的なフロッグ系カラー(グリーン系・ブラック系)はもちろん、視認性の高いホワイトやボーンカラーも含まれており、曇天やローライト時の視認性を高めたい場面でも活躍します。

カラー選びひとつで釣果が変わることもあるフロッグゲーム。トッドランナーなら、状況に応じた最適なカラーで、より戦略的なアプローチが可能です。
おわりに
BOOYAH トッドランナーは、フロッグとバジングワームの“いいとこ取り”をした革新的なルアーです。厚いカバーも恐れず、音と動きでバスに強烈なアピールが可能です。フィールドの状況に応じた使い分けを意識すれば、釣果アップも夢じゃありません。
次の釣行では、ぜひトッドランナーを手に取って、カバーの奥に潜む一匹を狙ってみてください。あなたのバス釣りが、もっと自由で、もっと楽しくなるはずです!
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また、Amazonからキンドル本「アメリカンルアーの歴史と起源」を販売しています。ルアーの誕生秘話や歴史に興味がある方は一読して下さい。キンドル・アンリミテッドに契約されている方は0円で読むことができます。
カバー攻略に最適!BOOYAHトッドランナーの実釣レビュー!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^_^)v
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