バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさんこんにちは、今回の釣りたいバス釣り日記は、ジャッカルのスイムベイト、「VIVIDUS(ヴィヴィダス)」をインプレしたいと思います。
バスフィッシングにおけるスイムベイトというカテゴリーは、常にひとつのジレンマを抱えてきました。それは、圧倒的な集魚力を誇る「ボリューム」と引き換えに失われる「アクションの硬さ」です。
多くのルアーにおいて、内部構造を支えるためのコア(芯材)や重厚なマテリアルは、どうしても動きに機械的な「節」を生んでしまいます。アングラーは、どこかプラスチックや硬いゴムの塊を無理やり引いているような、水の抵抗に抗うだけの不自然な違和感を抱きながらも、他に選択肢がないためにその「壁」を許容してきました。
しかし、2025年4月。日本の、そして世界のトーナメントシーンを塗り替え続ける藤田京弥プロが、3年という気が遠くなるような開発期間を経て、その壁を粉砕する異次元の解答を提示しました。それがジャッカルから放たれた「VIVIDUS(ヴィヴィダス)」です。
「生き生きと泳ぐ」というラテン語に由来するその名の通り、このルアーがもたらしたのは単なる「泳ぎの良さ」ではありません。それは、ラインという呪縛から解き放たれ、自律的に生命を宿したかのような「躍動感」そのものです。なぜ今、この145mmのソフトボディが世界中のアングラーを戦慄させているのか。その革新性の深淵を5つの理由に集約して解き明かしていきましょう。
では!! ジャッカルのスイムベイト!「VIVIDUS(ヴィヴィダス)」のインプレの始まりです(^O^)/
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1. 衝撃の「コアレス構造」:ラインの重呪縛を解く、流体力学の極致
VIVIDUSのボディを手に取った瞬間、誰もがその異様な柔らかさに驚くはずです。その秘密は、スイムベイトの設計思想における聖域、すなわち「コア(核)」を完全に排除した「コアレス構造」にあります。

コアを抜くという「引き算」がもたらした「足し算」のアクション
通常のスイムベイトは、フックを保持するワイヤーの安定や、素材の千切れを防ぐために、ボディ内部に硬いプラスチックや高硬度樹脂のコアを内蔵します。しかし、これはボディの可動域を物理的に制限する「拘束具」でもありました。藤田プロが求めたのは、デッドスローでも全身がうねり、生命感を放つアクション。それを実現するために、VIVIDUSはコアを脱ぎ捨て、スーパーソフトマテリアルのみで構成される道を選んだのです。
この設計がもたらす技術的価値は計り知れません。コアがないことで、テールが生み出した微細な振動は遮断されることなく、頭部までダイレクトに伝播します。実際のその泳ぎは「ゆっくり巻いても適度に頭を振り、まるで糸を結んでいないように泳いでくれます」。これは流体力学的に見れば、ラインによって引かれる一点の力に対し、ボディ全体が水流を効率的に受け流しつつ、自発的な歪みと復元を繰り返している状態を指します。
「リッジテール」と「特殊形状ワイヤー」の共鳴
この全身駆動の原動力となるのが、計算し尽くされた「リッジテール」です。これがエンジンとなり、発生したエネルギーを余すことなくボディに伝え、全身を波打たせます。
しかし、コアがなければ、ワイヤーとマテリアルの結合強度が落ちるのが道理です。そこを解決したのが、ジャッカルの開発陣が心血を注いだ「特殊形状ワイヤー」です。コアに頼らず、ワーム素材とワイヤーを複雑に噛み合わせることで、驚異的な柔軟性と実戦に耐えうる保持力を両立させました。この「柔」を支える「剛」の配置こそ、3年の歳月を要した最大の理由であり、設計の妙と言えるでしょう。
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2. 「高浮力フローティング」の戦略的価値:アングラーに委ねられた「魔法」の調律
VIVIDUSの標準仕様が「フローティング」であるという事実に、藤田プロの真に恐るべき現場主義が隠されています。
浮くからこそできる、100%のシンクロ
多くのスイムベイトが「スローシンキング」で出荷される中、なぜVIVIDUSは浮くのか。それは「沈むルアーを浮かせることは不可能だが、浮くルアーを沈めるのは自由自在である」という、アングラー側の戦略的自由度を最大限に尊重したからです。水温、ラインの比重、ターゲットとするレンジ。刻一刻と変化するフィールドの変数に合わせ、ルアーを100%シンクロさせるための「白紙のキャンバス」がこのフローティングボディなのです。
一般流通分には「JACKALL ネイルシンカー 0.9g×2、1.3g×2、1.8g×1」が標準で付属しています。これらを用いて行うウェイト調整は、単なる準備ではなく、ルアーに生命を吹き込む「儀式」です。
- 水平フォールの極意: 推奨されるセッティングは、ボディ下部の指定位置(矢印の位置)からネイルシンカーを挿入すること。特に、しっぽ側から頭に向かって「真っすぐ」刺し込むことで、生き物が無防備に沈下していくかのような完璧な水平姿勢を実現できます。
- レンジ攻略の幅: 0.9gを1本刺せば表層直下を皮肉なほど艶めかしく泳ぎ、1.8gを複数使い分ければ、ディープに潜む狡猾なビッグバスの目の前へ、その「全身駆動」を届けることが可能になります。
浮力の個体差やサイドフック使用時のフックのウェイト、水温変化までを見越し、最終的な仕上げをアングラーに委ねる。この仕様は、VIVIDUSが単なる商品ではなく、アングラーと共に戦う「プロツール」であることを象徴しています。
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3. 死角なき「サイドフックアイ」:ボトム攻略という禁断の領域
スイムベイトにとって、ボトム(底)は常にリスクと隣り合わせの場所でした。従来の腹下フック仕様では、ボトムにコンタクトさせた瞬間に砂やゴミを拾い、最悪の場合は根掛かりによって高価なルアーを失うことになります。
ボトムで「見せる」という新機軸
VIVIDUSはボディ側面にフックアイを配置する「サイドフックアイ」構造を採用することで、この問題を根底から覆しました。淀川での実釣レポートでは、この構造の恩恵が如実に表れています。淀川釣行時の「ボトムに置いてトゥイッチを掛ける」という使い方は、まさにサイドフックがあればこそ成し得た技です。

フックを側面に配置することで、ボトム接触時のゴミの付着を劇的に軽減。砂地にルアーを横たわらせ、そこからピクピクと悶えるようなアクションを加えれば、これまでのスイムベイトでは不可能だった「静と動」のコントラストでバスを狂わせることができます。
フッキング率の向上とカスタマイズ
さらに、サイドフックはバスが横から、あるいは下からルアーを吸い込んだ際、口内で針先が立ちやすいというメリットも併せ持っています。推奨フックサイズは#2または#3。ボクとしての推奨は、「RYUGI フェザードピアストレブル」の装着です。
フェザーが水流に馴染むことでフックの存在をカモフラージュするだけでなく、バイトポイントにも成り、また、吸い込み時の抵抗となって口内への確実なフッキングをサポートします。さらに、小さいフックを装着すれば、よりタイトなボトム攻略も可能になるでしょう。死角のないフックポジションが、スイムベイトの戦略域をシャローからボトムまで一気に拡張したのです。
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4. 「MHクラスのロッド」が覚醒する、51gという黄金のバランス
スイムベイトといえば、通常は専用のXHクラスの剛竿や、腕に負担のかかる重量級タックルを連想させます。しかし、VIVIDUSのスペック――全長145mm(5.8inch)、自重約51g――は、その常識を心地よく裏切ります。
常用タックルでランカーバスを獲る「敷居の低さ」
この51gというウェイト設定は、現代のバスフィッシングにおけるメイン機である「MH〜Hクラス」のロッドでストレスなく振り抜ける重量です。淀川での実釣において使用されたタックルデータは、まさにその汎用性を証明しています。

- ロッド: SC C69MH・スティーズキングバイパー
- リール: ジリオン6.3(ローギア寄りの選択がデッドスローの質を上げる)
- ライン: フロロカーボン16lb
この「常用タックルで扱える」という事実は、オカッパリなどで持ち込めるロッド本数が限られるアングラーにとって、福音以外の何物でもありません。専用のタックルを組まずとも、いつものMHロッドで、最高峰の全身駆動アクションを操ることができる。それでいて、145mmというサイズは日本中のフィールドでベイトフィッシュとして認識されやすく、かつ「ランカーバスを獲るパワー」を十分に備えています。
「ワンロッドで済ませたいボクのようなアングラーには丁度いい」と感じました。このルアーがいかに現場のリアルなニーズに寄り添って開発されたかを雄弁に物語っています。高い専門性を持ちながら、門戸は広く開かれている。これこそが、藤田京弥というプロの凄みです。
▼ 記事内で紹介したタックルの詳細インプレはこちら
👉 「・スティーズ キングバイパー」 👉 「・ジリオンSV TW」
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5. 柔よく剛を制す代償:F1マシンのような「脆さ」という真実
専門家として、私はこのルアーの負の側面についても誠実に、かつ情熱を持って語らなければなりません。VIVIDUSが実現した「生き生きとした躍動感」は、極限まで柔らかさを追求したスーパーソフトマテリアルという、いわば「削り取られた耐久性」の上に成立しています。
極限性能のためのトレードオフ
フィールドレポートでは、ファイト中にラインが絡み、テールが千切れてしまったという事例が報告されています。メーカー側も「障害物等に強くぶつけたりしますと破損の原因となります」と明記しており、3,520円(税込、RTカラーは3,850円)という価格を考えれば、アングラーにとってその「脆さ」は小さくないリスクです。

しかし、あえて言いたい。この「脆さ」こそが、VIVIDUSが本物の生き物に近い存在である証拠なのだと思います。耐久性を重視して素材を硬くすれば、あの「糸を結んでいないような」ナチュラルな全身駆動は瞬時に死に体となります。
VIVIDUSは、言うなれば「ルアーのF1マシン」です。時速300km以上で駆け抜けるために、コンマ数ミリ単位でパーツを削ぎ落とし、その代償として繊細さを抱えている。私たちはこのルアーを、雑に投げ、使い潰す消耗品として扱うべきではありません。ここぞという一投に全てを懸け、キャストの精度を高め、一尾との出会いを慈しむための「精密兵器」として向き合うべきなのです。その繊細さを受け入れた者だけが、他のルアーでは決して見ることのできない、バスが狂喜乱舞する真実の光景を目撃できるのです。
この性能と引き換えの繊細さを理解したうえで、ここぞの一投に託したいと思った方へ。 VIVIDUSの購入ページはこちら (楽天市場 VIVIDUS) (Amazon VIVIDUS )
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最後に:VIVIDUSが切り拓くスイムベイトの未来
VIVIDUSは単なる新製品ではありません。それは、3年という沈黙の間に藤田京弥プロが磨き上げた「魚を騙すためのロジック」の結晶です。
デッドスローからファーストまで、どのスピードレンジでも破綻することなく全身を駆動させる汎用性。それは春のスポーニング期における威嚇の釣りだけでなく、秋のハイスピードリトリーブによるリアクションの釣りでも圧倒的な威力を発揮することを予感させます。また、JB/NBCトーナメントで使用可能な「Feco認定商品」であることは、このルアーが遊びではなく、極限の勝負の世界で勝つために生まれてきたことを証明しています。
カラーラインナップも、標準の「ハス」や「チャートバックパール」から、5月発売予定のリアルな「RTヤマメ」「RTイワナ」「RTロックトラウト」まで、視覚的にも隙はありません。
さて、次にフィールドへ向かう時。あなたはVIVIDUSにどんな魔法(ネイルシンカー調整)をかけ、どのようなセッティングで賢いビッグバスに挑みますか? ボトムに置いてトゥイッチを掛けるのか、あるいは表層をデッドスローにうねらせるのか。 その答えを導き出す愉悦こそが、VIVIDUSが私たちに提供してくれる、最高に贅沢なバスフィッシングの醍醐味なのです。
もし次の釣行で、この“全身駆動”を自分の手で確かめてみたいと思ったなら。 VIVIDUSのカラーラインナップと購入ページはこちらから確認できます。
ジャッカルのスイムベイト!「VIVIDUS(ヴィヴィダス)」のインプレの記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば嬉しいです。
では!! よい釣りを(^_^)v
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