今回はクランクベイトのリップの形状や素材の違いによる特徴を紹介したいと思います。クランクベイトのリップの形状には様々な形をしたモノがあります。
クランクベイトのリップには先端が丸いラウンドリップや障害物の回避に優れたスクエアリップ、スクエアリップを更にレスポンスを上げた、コンフィンリップが付いたクランクベイトを見かけます。しかし、リップの特徴を理解されて使われているでしょうか?
リップの形状による特徴を知ることで、カバーの種類やフィールドの攻め方によってクランクベイトのセレクトの仕方に意味合いを持ち自信を持って選ぶことができます。
では!! 「10分で学べる!」クランクベイトのリップ形状による特徴を解説!の始まりです(^O^)/
クランクベイトのリップ形状! クランクベイトのリップの種類は4タイプ!
クランクベイトのリップの種類は以下の4種類です。リップの形状によって障害物に対しての根掛かりの頻度や潜り出しのレスポンスが変わります。
① ラウンドリップ
② スクエアリップ
➂ コンフィンリップ
④ 変形リップ
クランクベイトのリップの幅が広ければ広いほど、ワイドなウォブルを生み出す。このワイドなアクションは、スポーン後のアフタースポーニング以降の水温が高く魚の活性が高いときに適しています。
リップの幅が細いと、よりタイトでコンパクトなウォブルになります。低水温期の冷たい水や、よりフィネスなプレゼンテーションが必要なときに威力を発揮します。
クランクベイトのリップ形状! ➀ ラウンドリップ
ラウンドリップはリップ先端が丸い形状をしている事から名付けられたリップです。ラウンドリップはリップ先端が丸いのでリップの水噛みが良くクランクベイトの潜り出しが良いリップです。
ラウンドリップは岩や砂利のような障害物に対してリップが障害物に対して点で捉えて左右どちらかに滑るように根掛かりを回避します。ラウンドリップは他のリップと比べると、カバーに接触してからボディをロールさせる際に優しくロールするので、フックが引っ掛かりやすくなる事があります。
また、ラウンドリップはウッドカバーと呼ばれる枝などの障害物には枝に挟まれやすく、根掛かりしやすいリップ形状です。理由はリップが枝のようなカバーに接触した時に踏ん張ることなく、左右どちらかに滑ってからボディをロールさせてカバーを回避しようとしますが、その際、滑って枝と枝の間に挟まって根掛かりしてしまいます。
クランクベイトのリップ形状! ② スクエアリップ
スクエアリップは四角い形状から名付けられたリップです。スクエアリップはリップ形状が四角いため潜り出しのレスポンスは落ちます。アクションはリップに幅があるため、ワイドなウォブルなアクションを生み出すのが特徴です。
スクエアリップはリップ先端が線で障害物を捉えるので根掛かりしにくいリップ形状です。ウッドカバーでも障害物にリップが触れても横滑りする事なく、リトリーブを続けると水面方向に移動してからボディをロールさせて障害物を回避します。ソフトカバーのウィードの中でも使用できるクランクベイトです。
クランクベイトのリップ形状! ➂ コンフィンリップ
コンフィンリップは棺桶型とか六角形の形状から名付けられたリップです。スクエアリップのデメリットである潜り出しを良くする為に六角形にしています。
また、コフィン・リップはリップの角がシェイプしているので、スクエア・ビルよりも深く潜ることができます。
コンフィンリップの障害物への根掛かりはスクエアリップと同じく線で障害物を捉えるので、ウッドカバーやウィードでも障害物の回避に優れたリップです。
クランクベイトのリップ形状! ④ 変形リップ
クランクベイトのリップの中で、ラウンド形状でもなくスクエア形状でもないリップを見る事があります。クランクベイトの歴史を探ると、ディープダイビング・クランクベイトの初期モデルとされるボーマーベイトは、ボーマー社の創設者であるクラレンス・タービーとアイク・ワーカーによって1940年代初頭に製作されたと言われています。
このボーマーベイトのリップ形状も変形リップで中央がV字の溝になった形状をしています。枝などの障害物にリップが接触した時にクランクベイトが左右に滑らないようにロックさせて限界まで巻き続けるとお辞儀をして障害物を回避させます。
他にもレーベル社のクローフィッシュも変形リップが採用されていますし、ルーハージェンセン社のホットリップエクスプレスにはトライローブリップという変形リップが装着されています。
このようにカバー攻略に対して各ルアーメーカーは、クランクベイトのリップに様々なアイディアを注ぎ込んでいる事が分ると思います。
「リップの素材」 サーキットボードがクランクベイトのアクションに与える影響
クランクベイトのリップには一般的にプラスチック素材が使用されますが、電子機器の回路基板と同じ素材を使ったサーキットボード素材で作られたリップは、プラスチック製のリップと比べてたわむ性質があります。
ハードカバーにリップが接触すると、ロッドのように衝撃を吸収しながらわずかにタワミながら負荷がかかります。クランクベイトがカバーから外れるとき、クランクベイトが不規則な動きをおこす事で、リアクションバイトを引き寄せることができます。
サーキットボードタイプのリップは、バスがプラスチック製スクエアリップのクランクベイトが障害物から跳ね返る動きに慣れてプレッシャーがかかる状況に最適です。リップのわずかな、たわみの違いがアクションに変化をもたらし釣果に大きな差を生みます。
リップとボディが一体のクランクベイトとのメリットデメリット
クランクベイトのボディとリップが一体成型されているクランクベイトとボディとリップが接着されているクランクベイトでは、クランクベイトの製造においての製品のバラツキが少ないのが、一体成型で作られたクランクベイトです。
リップを装着する為の接着剤も使わないので、アクションも安定しリップ部分の浮力も損なわれないのでリップ後付けのクランクベイトと比べて浮力が稼ぐことができます。
しかし、リップを他の素材を使用する事が出来ないので、先ほど触れたサーキットボード素材を使ったリップや他の硬さの違う素材を使う事が出来ません。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。今回はクランクベイトのリップにフォーカスしてみました。面白いのがリップ形状が古くなると変形リップが多くなる点で昔のルアーデザイナーの凄さを感じてしまいます。
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では!! よい釣りを(^O^)/
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