「Dr ローレン・ヒル!」バス釣りを科学的に解明した研究者!

バスフィッシングの偉人達

ドクターローレン・ヒル氏は、学術的な研究を実際のバス釣りに応用できることを強く信じた人物です。ローレン・ヒル氏は50以上の科学論文を発表しましたが、そのほとんどは週末にバス釣りを楽しむバスアングラーにとって実用的な内容でした。

今回は、ドクターローレン・ヒルが手がけたColor-C-Lector以外にも開発されたルアーや機器にも紹介してみたいと思います。

ドクターローレン・ヒル氏の事を知っている人も知らない人も、今日のバスフィッシングが科学的なアプローチを行う礎を築いた方なので楽しめる内容だと思います。

では!! 「Dr ローレン・ヒル!」バス釣りを科学的に解明した研究者!の始まりです(^O^)/


ローレン・ヒル博士の誕生と大学でのブラックバスの研究の日々

ローレン・ヒル博士は1940年、3月23日にオクラホマで生まれました。幼少期から自然が好きで大人になるにつれ、釣りやハンティングを楽しむようになったようです。

大学では動物学を専攻しアーカンサス州立大学で動物学博士課程を修了後、ケンタッキーの大学で魚を専門にして博士号を修得、オクラホマ州立大学で33年間、教育に携わりました。後にオクラホマ大学動物学部および生物学研究センターの所長に就任します。

Dr. Loren Hill

オクラホマ州立大学でブラックバスの研究を始め1979年にはphメーターの開発、水のペーハーの値で魚の居場所を突き止める機器も作り出します。

更にバスは26色の色の認識をする事を観察の中で結論づけます。どのような研究をしたのかと言うと、26色を完全に認識できるようにバスを調教しそのバスを使って透明度や透過光量の変化でバスの視覚に与える影響を調べ論文にまとめ上げ発表したそうです。また、ローレン・ヒル博士は自身の研究の正しさを証明する為に釣りの釣果でも証明していきます。


ローレン・ヒル博士が最初に世に送り出したタックルはスナトリックス!

ローレン・ヒル博士が最初に商業的なプロジェクトにとり組んだモノは、ビル・ノーマン社が販売した蛇をモチーフにしたワーム、スナトリックスでした。

息子のエリート・シリーズ・プロ、ケニオン・ヒル曰く。「父はヘビが泳ぐのを何時間も観察し、その動きを分析して、スナトリックスのアクションを作り出しました。父は実用的な釣り人であると同時に、細部にまでこだわる人でした。


ハードルアーのクランクベイトもローレン・ヒル博士は作り出していました。このチャウハウンドは、オハイオ州ガーフィールドハイツのアングラーズプライドによって販売されました。

チャウハウンド

1986年、バスマスター誌のシニアライター、故ティム・タッカーが書いた記事によると、チャウハウンドは「クランクベイトとスピナーベイトブレードを組み合わせた最初のルアー」として紹介されていました。バスマスターの記事の中で、ヒル博士は次のように述べています。

「クランクベイトに付いたブレードが、水中を移動するときに餌を口にくわえている魚のように見えます。この行動は、ゲームフィッシュの本能的な特性である種内競争反応を引き起こし、1匹の魚が餌を口に含んだり、物体を追いかけたりすると、その周辺にいる他の魚も餌や物体を奪おうとします。これにより、ゲームフィッシュの恐怖心や危険反応、臆病さが解消され、クランクスピンを追いかけたり、攻撃したりするようになります。


ビル・ダンスとの出会いで実現したColor-C-Lectorの開発!

ある日、ローレン・ヒルはビル・ダンスと出会います。この出会いでローレン・ヒルは自身の研究の検証をより進めることになり、ビル・ダンスにとっても自身の釣りの知識を科学的な検証で裏付けられていくことになります。

この調査研究は10年も続けられColor-C-Lector(カラーCセレクター)を作り上げます。1984年に市販化されたカラーCセレクターは大ブームになります。現在でもスパイクイット社によってデジタル版が製造されています。

Color-C-Lector

カラーCセレクターはビル ダンスの働きもあり釣具業界に持ち込まれますが、機器だけでは機能しないので各ルアーメーカーに機器が示す色と同じ色のルアーを作ってもらうよう働きかけました。カラーCセレクターのカラー方式を取り入れたルアーがビル・ルイス社など各社から発売されました。

ローレン・ヒル博士はカラーCセレクター以外にも50に及ぶ研究を発表し中には、バスのコミュニケーション能力に関する研究も行います。

それを形にしたのが、BSXバイオソニックスです。氏は魚のコミュニケーションと学習行動の概念に魅了され、ローレン・ヒル博士の初期の研究は、最初のバイオソニックス・ユニットの基礎となり、後のHYDROWAVEへと繋がっていきます。

このコンセプトと製品の信奉者には、ケビン・ヴァンダムもいましたしアメリカでは一時的にトーナメントでの使用を禁止する程の効果があったようです。

ローレン・ヒル博士は釣りと科学の架け橋を作り、見えなかった事象を見える形にしてくれた研究者でもあります。


息子のケニオン・ヒルが知る父ローレン・ヒル博士はどの様な人物だったのか

私がバスフィッシングについて知っていることのほとんどを父が教えてくれました。父は実社会で活躍できる稀有な学者でした。いつでもどこでも釣りが大好きな方で、私が子供のころは、釣りしかしていなかった。父が大学の先生であることは知っていはいましたが、私の目には、父は純粋で単純な釣り人でした。

私の釣りに関する影響は、父が先生になってくれたことで良いスタートを切ることができました。私の成功のほとんどは父のおかげです。父は私に、魚が何をしているのか、なぜそうするのか、魚を釣るためにはどうすればいいのかを考えることを教えてくれました。クラークスヒルでの優勝は父のおかげです。父が教えてくれたことを活かすことで、優勝する事が出来ました。

優勝した時は本当に嬉しかった。自分のためではなく、父のためにです。トロフィーを父に持っていてほしかったので、すぐにトロフィーを家に送っりました。父が亡くなる前で本当によかった。私のエリート初優勝は、これ以上ないタイミングでした。ローレン・G・ヒル博士が、癌との長い闘病生活の末、68歳で先頃逝去しました。


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。今回はColor-C-Lectorを作り出した事で有名なドクターローレン・ヒル氏を紹介しました。ボク自身のColor-C-Lectorの開発しかローレン・ヒル氏の事は知りませんでしたが、今回の記事を書く中で学ぶ事が出来ました。

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「Dr ローレン・ヒル!」バス釣りを科学的に解明した研究者!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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