スミスから新作ロッド、ヒロイズム カプリコーンTWが発売になりましたので、早速購入したのでインプレッションしていきたいと思います。
ヒロ内藤さんが作りあげたロッド、ヒロイズムシリーズ中、3本目のショートロッドにあたるカプリコーンTWが販売されたので、気になっている方も多いと思います。カプリコーンTWのコンセプトをヒロ内藤さんは、このように語られています。
今回のカプリコーンを仕上げていく上で僕が一番気にしていたことは5/8オンスを超えるようなトップウォーター・プラグを使って仕掛けていくHIROismスタイルの攻めのアプローチにこだわることでした。トップにこだわりを持つと時として非常に動きの小さい誘いや作り出す音も聞こえてこないくらい弱弱しくすることによってバスの好奇心を大きく刺激していく事にもなります。つまり、このことがロッド・ワークから作り出される動きや音の幅を大きく広げて明確な変化点を作り出せることに繋がるのです。ストライクを漠然とはまたない変化点の作り方が必要不可欠となるのです。
引用 スミス
ボクは実際に歴代のカプリコーンTWを使ってきましたが、ロッドの進化に終わりが無いんだと感じた次第です。大型のトップウォータールアーを使い切りたい方には、是非とも使ってもらいたいロッドですね。
では!! 「縦横無礙!」ヒロイズム カプリコーンTW2のインプレッション!の始まりです(^O^)/
驚くべき操作性を持つヒロイズム カプリコーンTW2を使ってみた!
2024年5月23日に減水傾向の淀川ですが、ヒロイズムのカプリコーンTW2を使って淀川へバス釣りに行って来ました。カプリコーンTWのTWはトップウォーターの略で5/8ozを超えるトップウォータールアーを快適に使うためヒロ内藤さんが作られたロッドです。
歴代のヒロイズムAIRシリーズから数えて3代目になるロッドです。前作のヒロイズムAIRジアンサーのカプリコーンTWは5.8フィートの長さがありましたが、今回のカプリコーンTWは5.5フィートと3インチ短くなりました。
短くなったので、テーパーに大きな変化があるのかと思いきや曲げた感じは変化は感じませんでしたが、ルアーを操作した瞬間にロッドの進化を感じる事になりました。大きなトップウォータールアーを動かす際のダルさが無く、ロングキャストしても遠い距離でもキビキビとルアーが動くので、不思議な感覚に取り付かれます。
新作ヒロイズムのカプリコーンを使用して感じた事は縦横無礙に大型トップウォータールアーが扱えることです。
ロッドレングスが3インチ短くなったことで、キャスタビリティーが上がり、キャストの正確さはもとより、振り抜けの良さを強く感じるロッドに仕上がています。スパイラルガイドシステムのロッドになった事での飛距離の低下は余り感じません。
しかし、3インチ短くなる事で魚とのファイト時のラインの処理に気を遣う部分もありますし、足場の高い所ではクランクベイトのようなリップの付いたプラグを使うと、限界潜行深度まで使い切れない部分も出てきます。この辺りはショートロッドのデメリットですが、ショートロッドのメリットも沢山あります。
エンドグリップには伝承の文字が刻まれたエンブレムがはめ込まれており、高級感が漂っています。この辺りのデザインは、近年のバスロッドは圧縮コルクが覆うようなデザインが多いですが、エンブレムが有る方がボク的にはテンションが上がります。
ボクが購入したのはTW2なので、センターカット2ピースのモデルになります。使用している感じでは2ピースの繋ぎ目の違和感は感じる事は有りませんでした。
ボクはバイクや公共交通機関を使った釣行が多いので2ピースはとても便利です。スパイラルガイドなので、繋ぐ方向がありますが、写真にあるように白いマーキングを合わせる事で間違いなく繋ぐことができます。
グリップ周りもトリガーが小さくなっているので、小指と薬指への負担が軽減しています。キャスト時もトリガーが短いですが、人差し指でしっかり引っ掛けてキャストする事が出来ます。トリガーが無いとボクの場合はしっかりロッドを握り込めないので、無いと困ります。
グリップの太さは、ヒロイズムシリーズのカリプソに比べて少し太くなったと感じます。セミダブルハンドル設計は、両手投げを想定しているためかもしれません。ボクは現在、腱鞘炎なので、大型トップウォーターをキャストする際、片手での投げることはあまりありませんが、スーパースプークを長時間キャストするとなる両手をつかってキャストする際にはセミダブルハンドルは楽です。
では、ヒロイズム・カプリコーンTW2を使って様々なルアーを使用したので、ルアータイプ別のインプレを紹介します。
ヒロイズム・カプリコーンTW2を使って大型トップウォーターを使ってみた!
では、新作ヒロイズム・カプリコーンTW2を使ってスーパースプークを投げてみました。タックルセットアップはリールがスティーズリミテッドSVTW7.1にラインがシルバースレッドSAR20lbをスプールして使いました。
ヘドンのスーパースプークは5インチサイズのペンシルベイトでウェイトは24.5gありますが、カプリコーンTW2は楽にキャストする事ができます。ロッドが短くなった分、ロッドワークがよりコンパクトに行える感覚です。
スーパースプークを引っ張った後の戻しも素早く戻せるように感じました。左右へのドッグウォークアクションをさせる際も前作のロッドよりも引っ張る速度を上げると上手くドッグウォークする感じです。
コットンコーデルのペンシルポッパーC66を投げてみましたが、前作のロッドよりもキレキレに操作できるので、笑ってしまいます。こんなに楽にテーブルターンをさせる事が可能なんだと驚きますし、90度以上のターンも連続してこなせます。
ロッドが短いのである程度の距離をキャストすると遠くでは、ペンシルポッパーの動きは悪くなるかもと考えてましたが、20m位先にあるペンシルポッパーを確実にテーブルターンさせられるので、ロッドワークの釣りを楽しまれている方は驚くと思います。
ヘドンのマスキークレイジークローラーもキャストしてみました。このクラスになると、流石にワンハンドでキャストするのは辛くなります。しかし、このクラスのルアーを使った釣りも十分にこなしてくれます。
マスキークレイジークローラーをポコポコと引っ張っていると50cm位のバスが追尾して来たので大興奮でしたが、バイトまでは至らずでした。
レーベルのポップR・P71を投げてみました。ポップR・P71は16.3gあるポッパーですが、このクラスをワンハンドで投げるにはカプリコーンTW2はとても軽快な使い心地です。
ポップ音とチャガー音の使い分けも細かなロッドワークでこなせますし、ダイブ&トゥイッチアクションも、このクラスのポッパーでもスムーズに動かす事が出来るロッドです。
ヒロイズム・カプリコーンTW2を使ってサブサーフェスルアーを使ってみた!
ヒロイズム・カプリコーンTW2を使ってシャロークランク、ミノー、スピナーベイトを試してみました。コットンコーデルのビックOのC80サイズを使ってみましたが、リトリーブにロッドが曲がりすぎて訳が分からないような事には全くならず、快適に使えます。
リトリーブの途中でトゥイッチを入れたりして使う際にもカプリコーンTW2は扱いやすいロッドです。C78サイズのビックOも使い易そうです。ボーマー社のスクエアAのB05SLを使った時に感じたのですが、これより下のクラスになるとカリプソのLJを使われた方が良いように感じました。
次に大型のミノーの使い心地を測る為にチョイスしたのが、ヘドンのマグナムタイガーです。初代のカプリコーンを使ってヒロ内藤さんが使われていましたので、使用感に問題はないと思いましたが、キャスティングからロッドワークいずれも楽しくタイガーを動かす事ができます。
今回の実釣には使用していませんが、コットンコーデルのレッドフィンのCJ9あたりも扱いやすいだろうと感じました。写真には取っていませんが、レーベル社のスプーンビルミノーをシンキングチューンしたモノも使いましたが、細かいボトムを突くアクションが与えやすかったので、来年の春が楽しみになって来ました。
カプリコーンTWと言えば、スピナーベイトを落とし込んだりアクションを加えたりして使うロッドとしてボクは使っています。新作のカプリコーンTW2もバットパワーがしっかりしているので、スピナーベイトをリフトアップするアクションも問題なくこなしてくれます。
しかし、前作より3インチ短いのでリフト幅が短くなるので、大きく動かしたい時に腕を使って余分にリフト幅を持たせる必要があります。この辺りは慣れて来るんでしょうけど、前作のカプリコーンを使われている方は特に感じる変化だと思います。
ヒロイズム・カプリコーンTW2を使ってワームを使ってみた!
ヒロイズム・カプリコーンTW2を使ってジャークワームとテキサスリグを試してみました。ジャークワームの釣りはヘビーカバーの中に投げ込む事が多くなるので、ミディアムアクションのカプリコーンTW2は安心して使えるパワーがあります。
ロッドワークも5.5フィートになった事でより細かい演出が可能になったような感じがします。ヒシ藻の中をジャークワームで攻めていると写真のライギョがバイトしてくれました。
このクラスのライギョだと略、主導権を与えずに寄せてくることが出来ました。ショートロッドは引き寄せる力は強いので、強引なファイトもこなしてくれる点が魅力でもあります。
ラインも20LBですから、ラインブレイクを気にする事なくどんなサイズの魚が来ても安心してやり取りする事ができます。
次にテキサスリグを試してみました。ショートロッドによるワームの釣りの面白さはシャープなフッキングが行える点であります。バイトから合せの一連の動作が決まった時は快感です。
新作のカプリコーンTW2は先ほど紹介したスピナーベイトの時と同じくロッドが短くなった分、ワームをリフトした時のリフト幅が取れないので、前作と比べると違和感は否めませんが、慣れてくると扱いやすくなると思います。
ヒロイズム カプリコーンTWのスペックを紹介
前作のジアンサーシリーズやAIRシリーズのカプリコーンは1ピースモデルのみでしたが、新作のヒロイズム、カプリコーンTWには1ピースモデルと2ピースモデルが用意されています。
新作3タイプも2ピースモデルを用意してくれたことは、ボク的にはとても助かっています。昨今の日本の車離れなどの背景を考えるとセンターカット2ピースは日本のバスフィッシングでは必要なラインナップになっていると思います。
スペック的にはカプリコーンTW2の方が自重が1g重くなっていますね。まあ、1グラム程度なので使用感に大きな違いは感じないと思います。
ヒロイズムのロッドはリールを取り付けた時のバランスが手元側でバランスが取られて作られています。新作とジアンサーシリーズのカプリコーンTWにスティーズリミテッドを乗せて見たところ、新作のカプリコーンの方がよりリールのレベルワインダー寄りのバランスで作られています。
この事により、更なるルアーの操作性が上がっているんだとボク的には感じています。手元側にバランスが取られている点でもう一つの利点がロッドワークによる疲れの蓄積です。新作のカプリコーンTWは長く使っても疲れが少ないロッドに仕上がっています。
スパイラルガイドの利点はラインの強度の限界点を引き上げてくれるとヒロ内藤さんは話されています。特に昨今はPEラインを使う事が多くなったのでスパイラルガイドはラインブレイクの軽減に繋がります。また、ロッドの背骨のせいでバスが突発的に動いた瞬間のロッドパワーの抜けを抑える点もスパイラルガイドシステムの魅力です。
より詳しいロッドのスペックや製作に関するコンセプトについては、スミスの公式ホームページを参考にして下さい。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。新作ヒロイズムのロッドが販売になり予約注文していたので、スムーズに手にする事が出来ました。ヒロ内藤さんのロッドと言えばショートロッドのイメージが強いですからカプリコーンTWを注目されている方も多いと思います。
今回のインプレ記事を読んで「ヒロイズム カプリコーンTW」を試してみたいと感じられた方は下記のリンクから購入する事ができます。ビックトップウォーターでの釣りには最高なロッドです。
「縦横無礙!」ヒロイズム カプリコーンTW2のインプレッション!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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