バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは!今回の釣りたいバス釣り日記は、「釣り場で取るべき雷に対しての安全行動」について紹介したいと思います。
昔から怖いモノの例えとして「地震、雷、火事、オヤジ」と言われてきました。6月~8月の夏の季節に発生しやすい雷ですが、夏の強い日差しによって地表の空気が暖まり、上昇気流が発生して積乱雲が形成されます。特に午後から夕方にかけて雷が頻発します。関東や中部などではこの時期に多くの雷が観測されます。
また、日本海側では「冬季雷」と呼ばれる独特の雷が発生します。これは、冷たい季節風と暖かい日本海が原因で発生する上昇気流によるものです。夏の雷と異なり、規模は小さめですがエネルギーが大きいことが特徴です。
雷のエネルギーは1回の雷で生成される電圧は約1億ボルト!電流は10万アンペアほど。強力な雷なら10億ボルト、20万アンペアというとてつもないエネルギーを持っています。これを電力量でみると、数千世帯の1日分の電力に匹敵すると言われています。
放電時には、雷の周囲の空気が約30,000度に達し、圧力の変化が音速を超える衝撃波を引き起こします。この衝撃波が「ゴロゴロ」という音になるのです。そんな、強力な力を持った雷に対しての対処の仕方をご存じでしょうか?
釣りの最中、天候の急変で雷が発生して落雷による死者も出ています。2022年 島根県出雲市 磯釣り中の男性が落雷に遭い、命を落とした事故がありました。2023年 三重県伊勢湾 磯場での釣り中に雷雨が発生し、海に飛び込んだ際に雷が海面に落下。2024年 長野県蓼科山 登山道沿いで釣りをしていた際、木の下に避難していた方が雷の直撃を受けて命を落とす悲しい事故が発生しました。
自然の中で楽しむバスフィッシングも雷の危険と隣り合わせです。釣果を得る事も大切ですが、一日を安全に過ごす為に自然に対して謙虚な姿勢を持つのが、アドバイスアングラーとしての姿勢ではないでしょうか?
では!! 雷が聞こえたら要注意!釣り場で知っておくべき安全行動!の始まりです(^O^)/
雷による日本の年間被害者数は約20人! 雷から身を守る釣り人の必須知識!
釣りをしている最中に雷が発生したら、釣り竿を低く横に倒して持ち、速やかに建物や車の中へ避難してください。避難は早ければ早いほど安全です。雷鳴を聞いたらすぐに行動を切り替え、安全な場所を確保しましょう。
雷による日本の年間被害者数は約20人で、そのうち死亡率は70%を占めています。一方、世界平均の死亡率は約30%。これらの数字は、日本では雷の危機管理が不足している可能性を示しています。たまに雷雲の下で平然と釣りをしている人を見かけますが、雷が落ちてからでは後悔しても遅すぎます。
雷から避難する目安
雷の音や稲光が遠くに見えても安心は禁物です。雷雲は時速10~40kmで移動することがあるため、安全だと判断せず速やかに避難してください。また、「光と音の間隔が大きいから安全」という誤解も危険です。近づく雷雲に気づいたら即避難を優先してください。
雷に打たれた際の症状例
雷を受けた場合、人の体に以下の症状が現れることがあります。
- 心臓発作
- 脳障害
- 脊髄損傷
- 記憶喪失
また、雷が釣り人に直撃する原因としては、高い位置に掲げた釣り竿が避雷針のような役割を果たしてしまう可能性があります。
より安全な避難方法
雷が発生しそうな気配がある場合、事前に天気予報を確認し、行動を慎重に計画することが推奨されます。また、万が一屋内に避難できない場合は、身を低くして地面に接する面積を小さくする「雷しゃがみ」を行うことが対策になります。
雷の危険性を軽視せず、自然の力に対する正しい知識と行動を身につけましょう。安全が最優先です!
落雷に遭遇したアングラーの体験談
海外のバスフィッシングを楽しんでいた時に起こった雷による事故を2例紹介します。
雷に襲われた大学生バスアングラーの体験
アラバマ州のレイ湖で、大学生バスアングラーのトレバー・マッキニーが落雷に見舞われました。事件が起きたのは、バス釣りトーナメントの練習中のことです。彼とパートナーのブレイク・ジャクソンは、雷雨が近づいていることに気づき、ボートランプに戻ろうとしていました。
その途中で落雷が発生。幸いにもジャクソンは無傷でしたが、マッキニーは雷の衝撃を受けました。雷は彼の体を通り抜け、座席を経てボートの運転席から抜けていったと、マッキニーのコーチであるジョン・リンデラーは語っています。
ジャクソンは冷静にボートのコントロールを取り、20マイル以上離れたボートランプへと向かいました。現地では救急隊員が待機しており、奇跡的にもマッキニーはその場で検査を受けて解放されました。この出来事を振り返る中で、チームメイトたちは「一日の中で目撃した唯一の稲妻だった」と述べています。
落雷を受けた親子のエピソード
その日は父と一緒に釣りをしていました。雨が降る予報はあったものの、雷については深く考えていませんでした。嵐が突然やってきて、急いでレインジャケットを着ましたが、やがて雨は止み、雲が切れたことで少し安心していました。
しかし、その直後、稲妻が見え、雷の音が鳴り響きました。私は父を見て「状況が良くないね」と声をかけました。それでも私たちはドックに戻る途中で釣りを続け、私は小さなオオクチバスを釣り上げました。魚をリリースして次のキャストをした瞬間、すべてが真っ暗になり、私は後方に吹き飛ばされ、ボートの後部座席に落下しました。
最初は痛みを感じませんでしたが、体中に悪寒が走り、視界がネガティブ写真のように色あせて見えました。そして、まるで火が燃えるような電気の臭いが漂い、状況を把握するのに時間がかかりました。
意識が戻ったとき、全身がスローモーションのように感じられ、筋肉が硬直し、足を動かすこともできませんでした。父がどこにいるのかも分からず、身を乗り出すと、近くで釣りをしていたボートがこちらに向かってくるのが見えました。
ボートに乗っていたアンディという男性はイラク戦争の退役軍人で、彼とその父が父を水から引き上げました。その間、アンディは絶えず私に話しかけてくれ、彼の父は救急通報をしてくれました。
救急車に到着し、隊員の一人が「ショックを与える」と言って、黄色いボタンを押しました。その後の記憶は曖昧で、気づけば病院にいました。約1週間の入院生活を経て、私に残った傷は手と手首の軽いあざだけでした。父も無事で、私たちが命を取り留めたのは奇跡だと感じています。
バスフィッシングを楽しむ為の!オカッパリでの雷対応ガイド
雷鳴が聞こえた場所は、すでに落雷の危険があると考えてください。以下の行動を取ることで、安全性を高めましょう。
- 建物の中へ避難する
雷が発生したら、最優先で近くの建物に避難してください。これは最も安全な選択肢です。 - 車への避難
建物が近くにない場合は車に避難しましょう。ただし、車内では金属部分に触れないよう注意が必要です。車が落雷を受けた際に感電するリスクがあります。 - 建物や車がない場合の対策
周囲に建物や車がなく、身を隠す場所がない場合は、地面より低いへこみに移動して体勢を低く保ちましょう。ロッドは地面に置き、避雷針のように立てる行為は絶対に避けてください。 - 複数人で行動する際の注意
数人で釣りをしている場合は、間隔を空けて行動し、それぞれ体を低く屈めることで安全を確保しましょう。
雷に備えるためには、まず天気予報や雷注意報に注意を払い、事前に雷の可能性を確認することが大切です。雷の発生が予想される場合には、計画的に安全な場所へ避難する準備をするべきです。
また、雷が近づいている兆候をリアルタイムで観察し、安全を最優先に行動してください。雷鳴や稲光が確認された場合、距離に関係なくその場で安全な場所に避難する必要があります。
危険を軽視せず、適切な準備と迅速な行動で安全を確保しましょう。雷は予測が難しいため、常に最善の行動を心掛けることが重要です!
ボート釣りで雷から身を守る!安全対策ガイド
ボートでの釣りは事前に天気予報を確認し、雷雨の可能性がある日は無理に釣りに出ることを避けましょう。しかし、天候が急変することもあるため、以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 釣り中も天候の変化に注意 釣りに没頭しすぎず、空模様の変化や遠くでの稲光・雷鳴に常に気を配ることが重要です。
- すぐに避難する 雷が遠くに見えるからと言って安心せず、速やかに釣りを中断して避難場所を探してください。ボート釣りは、避難可能な場所が少ないため特に慎重に行動しましょう。
- 安全な避難場所を確保する 雷雲が近づく前に行動を起こすことが大切です。万が一避難が間に合わない場合は、キャビンのある船に助けを求めるか、大きな橋脚の下に隠れるなど、最善の手段を取るべきです。
自然の力には逆らえないため、事前の計画や雷への迅速な対応が命を守る鍵になります。釣りを楽しむ際には安全を最優先にしましょう!
おわりに
夏の夕立や雷雨の季節には、自然に対して謙虚な姿勢で行動することが大切です。たとえレインウェアや長靴がゴム製でも、雷の破壊力の前ではそれだけで安全を保証するものではありません。
雷は雨が降る前にも発生し、雷雲が消滅するまでその危険が続きます。雷鳴が聞こえた時点で、その場はすでに落雷の危険区域です。安全な釣りを楽しむためには、事前にしっかりと釣行プランを立て、天候の変化に注意を払うことが欠かせません。自然の力を甘く見ず、慎重に行動しましょう!
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雷が聞こえたら要注意!釣り場で知っておくべき安全行動!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを⚡(@_@。
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