「10分で学べる!」冬のジャークベイトのテクニックとポイント!

タクティカル フィッシング

寒い冬の時期に効果を発揮するハードルアーの一つにサスペンド ジャークベイトの釣りがあります。アクションを与えた後、水中でしばらくの間、留める事ができるサスペンド ジャークベイトは冬の低活性なブラックバスにバイトチャンスを与えた釣りです。

そんな冬の時期のジャークベイトの釣りを行う上でのテクニックやポイントを今回はアメリカのバスプロが行っているサスペンド ジャークベイトの釣り方から紹介したいと思います。

冬のジャークベイト記事を製作して感じた事はサスペンド ジャークベイトの釣りはルアーやタックルなど様々な個所に注意を払う事が求められる繊細な釣りだと感じました。

では!「10分で学べる!」冬のジャークベイトの使い方とテクニックの始まりです(^O^)/


冬にサスペンドジャークベイトを始めるなら水温は何度から?

プロサーキットで活躍されている方たちの水温の目安を参考にしてみましょう。あなた自身の釣りに組み込むことで水温に対しての迷いが無くなります。

マイク アイコネリ氏は水温が4.4℃~12.8℃になるとサスペンド・ジャークベイトを使用する目安にしています。ケビン バンダム氏は水温が8℃を切ると冬の釣りに切り替える一つのポイントと考えてるそうです。

ジェイソン クリスティー氏は水温が10℃を下回ると冬のサスペンドジャークベイトの釣りを始めます。

冬の水温変化について3℃と4℃の1℃の違いは人間が見ると小さな違いにしか感じないが、バスにとっては人間の感覚でいう5℃の変化に相当すると言われています。水温が下がり切って安定するとバスも水温に慣れるので水温変化が少ない事がバス釣りに重要な影響を与えると考えられます。


冬に効果的にジャークベイトを使うためのロケーション&シチュエーション!

この時期の自然湖やダム湖は垂直の急深の地形変化がある場所は縦の動きだけでバスは移動をあまりせずに済みます。漁港やリバーチャネルはブラックバスがディープとシャローを短距離で移動が出来るいいポイントです。

透明度が高いとブラックバスはディープに落ちる傾向がありますが、濁りのある水系にはシャローにもバスはいます。また、大型のバスも小型のバスと比べて体力があるので、捕食の為にシャローに上がって来ます。

この時期は強いカレントの当たる場所は避けるべきですが、かと言って全く水の動きが無い所もバスは避けてしまいます。

マイク アイコネリ氏は16フィートまでをジャークベイトで狙える水深と考えており10フィート以上はリップの長く深く潜るスプーンビルミノーを使用するようです。

ジェーソン クリスティー氏は冬の時期のバスは上を向いて捕食の機会を伺っているのでバスが居るレンジ5~10フィート(1.5~3m)上のゾーンにジャークベイトを通せばバスは食い上げてくると説明しています。また、バスはジャークベイトを食い下げる事は滅多にしないとのことです。

冬にジャークベイトを使う上で重要なのは、狙うレンジを正確に通せるジャークベイトを選ぶことです。


釣果に差が出る!サスペンドジャークベイトの浮力と姿勢調整&アクション!

参考資料

元々サスペンドルアーの歴史は1978年にレーベル社のリトル サスペンドRというクランクベイトがサスペンドルアーの元祖と言われています。リトル サスペンドRの登場によりジャークベイトにもサスペンド機能が搭載されます。

サスペンドミノーやジャークベイトを使う上で水温により水の比重が変化する為、現場でサスペンドの度合いを微調整をする事が求められます。

冬にミノーやジャークベイトを自分好みのサスペンド姿勢にする為には、フックの軸の太さや大きさが違うフックに交換したり、また、スプリットリングやスナップの大きさや材質で浮力の調整します。

また、ジャークベイトのボディに板オモリを貼りつけたり、市販のウェイトシールを張り付けることでも浮力の調整ができます。

ジャークベイトの姿勢は状況によって選んで下さい。ジャークベイトの浮き姿勢が頭が上を向くとアクションを与えた時に潜らず水面方向に移動するので水温が連日上昇傾向な時に有効な浮き姿勢です。

反対に寒冷前線が居座り水温が下がる状態ではバスは深い水深にポジションを取るので頭を下げた姿勢でサスペンドするタイプが潜り出しもよく使い易いです。手持ちのジャークベイトの浮き姿勢が頭上がりか頭下がりか確認してみて下さい。

マイク アイコネリ氏は冬の低水温期でのジャークベイトのセッティングはノーズダウンさせたサスペンド姿勢を取らすためにフロントフックの大きさを1サイズ大きいモノに交換します。

更にスプリットリングが付いていないジャークベイトはスプリットリングもしくはスナップを付けて頭を下げた姿勢に調整しジャストサスペンドではなく、ゆっくり沈むように調整します。

引用 Mike Iaconelli Fishing

更に動きを抑えて目立たせる為にリアフックをフェザーフックに交換するチューニングを施します。

冬の時期のジャークベイトのアクションは細かく優しく行う事が重要です。アクションのパターンも様々なリズムで試す必要があります。活性が高ければポーズ時間は短くても良いのですが、活性が悪くなると長めのポーズ時間を取る事も有効です。


冬にサスペンド ジャークベイト使う時のポーズ時間はどれ位?

冬の時期のバスは活性が低い為、ルアーとの距離を縮めるのにどうしても時間が必要になってきます。では!どれ位の時間ジャークベイトを止めればイイのかを見て行きましょう。

マイク アイコネリ氏はジャークベイトのポーズ時間を5秒~60秒の間で取ると言われています。バスの活性が悪ければポーズ時間を徐々に伸ばして釣っていくそうです。

ジェーソン クリスティー氏は2ジャークに1~2秒のポーズを取ります。最も長くポーズを入れたとしても3~4秒のポーズ時間でサスペンドジャークベイトをロングポーズすることにジェイソン クリスティー氏は異論があるそうです。

ジェーソン クリスティー氏はサスペンドジャークベイトを使う上で、トウィッチを入れる時のロッドワークの強さには気を使うそうで、自身のロッドワークで行っているトウィッチのリズムを口に出しては変えていくそうです。

マイク アイコネリ氏も同じくトウィッチの回数とポーズ時間を口に出して操作されていました。3ジャーク1秒ポーズを試してダメなら2ジャーク5秒ポーズを取るなどバスの活性とバイトを誘発するリズムを探していきます。


冬のジャークベイトのタックルセットアップはどうするべきか?

USプロがサスペンドジャークベイトを使用する際のラインはフロロ10Lbを中心に8~12Lbをターゲットレンジで使い分けるという選手が大半だそうです。

そんな中でナイロンラインを使用するプロは少ないようですが、リック クラン氏はサスペンドジャークベイトを使用する際はナイロン10Lbだそうです。リック・クラン氏がフロロカーボンラインを使用しない理由にはトラブルが多いので使用しないそうです。

ブランドン パラニューク選手はナイロン8Lbとフロロカーボンラインの2種類を併用して使用しているそうです。巻きグセの付きやすいフロロカーボンは気温の低い状況での使用にはトラブルが出てきそうですし、ルアーの軌道に違いがでますので、ゾーンをラインの併用で変えているのかも知れません。

ジェーソン クリスティー氏は6:1のギア比のベイトキャストリールを使用しています。ギア比の速いリールは、ゆっくりと動かしたい時にライン・スラックを巻き取り過ぎるそうです。

ディープジャークベイトがメインとき、彼は2本のロッドを同じように装備しますが、1本は10ポンドのSUNLINE FCスナイパー フロロカーボンラインを使用し、もう1本は16ポンドを使用します。

マイク アイコネリ氏は3インチサイズの小型のジャークベイトをスピニングタックルで使った場合には7フィート~7.5フィートのミディアムまたはミディアムライトアクションのロッドにPEラインの8~15lbにフロロカーボンリーダーの6lb~10lbを長めにとるそうです。


おわりに

今回は冬のサスペンド ジャークベイトについて記事をまとめてみました。使用するジャークベイトのサイズによってもタックルセットアップは変わって来ますし、使用ラインの太さや素材の違いによる使い分けの考え方を紹介しました。

また、手持ちのジャークベイトが使用する水温に対して浮き姿勢もノーズダウンでスローシンキングになっているか確認する必要があります。

冬の時期のジャークベイトのアクションはハイシーズンのような激しいジャーキングではバスが追いつけないので、ポーズを取って細かくアクションさせる事がポイントです。

冬の時期はなかなか釣果に結び付きにくいですが、水温が安定している時にはジャークベイトの釣りを試してみてはどうでしょうか? この記事があなたの冬の釣りの参考になれば幸いです。


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