ヒロ内藤さんから学ぶ!「ディープクランクの使い方」と考え方!

タクティカル フィッシング

今回はプラドコジャパンニュースVol16からヒロ内藤さんのディープクランクの使い方と考え方の記事を余すところなくご紹介します。

日本でのクランクベイトの釣りの技術が伸びていないとヒロ内藤さんは感じていらっしゃるようでこの記事を書かれたようです。なので、この記事を読む事でディープクランクの奥深さが学べます。

確かに、ボクも惰性でクランクベイトを巻いていれば食ってくるドゥーナッシングな釣り方になってたりしています。ヒロ内藤さんはディープダイビングクランクに精通しようと思えば思うほど計算が必要になってくる釣りだと話されています。

ディープクランクの釣りを例えるならば、画家が単にキャンバスに絵の具を塗るだけではいい絵が書けないのと同じでしっかりとした、全体像と構図を作り上げたその上で配色、色の濃淡さらには厚みを考えて絵の具をのせる事で名画が生まれると同じ作業だと考えられています。

では!! ヒロ内藤さんから学ぶ!「ディープクランクの使い方」と考え方!の始まりです(^O^)/


ディープクランクを使うなら限界潜行深度と潜行率の関係を知ろう!

釣り場でディープクランクを選ぶ場合のコツは狙おうとしている水深より、限界潜行深度が30cm~50cm潜るものを選びます。理由は一般的にディープクランクはボトムにぶつけた方が釣果が伸びるからです。

ディープクランクを使う上で限界潜行深度は重要だと言いますが、限界潜行深度だけではディープクランクを使う上では考えが不足とヒロ内藤さんは考えます。

その理由はイラストAのように同じ限界潜行深度のクランクでも潜行率の違いで同じ着水点でもポイントを叩けなくなる現象が起こります。

潜行率とは潜行角度の事で狙っている水深ゾーンに送り込む為の距離が分かってきます。イラストBを見てもらうと分かりますが潜行率1は3m潜らせるのに必要な距離は3mであるのに対して潜行率3のクランクは同じ3m潜らせるのに9mの距離が必要になってきます。

この潜行深度と潜行角度の関係を知らなければ、ディープクランクでバスの居場所を叩くことができません。ディープクランクでの釣りが線の釣りに意図的に点をを作り出していかないと釣果に結びつかないのが分かってもらえるとヒロ内藤さんは書かれています。


「ディープクランクのホットゾーン!」巻き取り距離と総回転数の相関関係を知ろう!

ディープクランクはフリッピングのように常にストライクゾーンを直撃する事はできません。必ず助走の距離とポイントを抜けてからの回収の距離が必要になります。

イラストCを見てもらうとわかりますが、ディープクランクは狙う条件やポイントのタイプや水深によって異なりますが、一般的にルアーがストライク率の高いホット ゾーンにあるのが全体の1/3程度であることが分かります。

ですから、1/3のホットゾーン内での効率を上げる為の知識があればディープクランクの釣果を飛躍的に伸ばす事が出来るとヒロ内藤さんは説明されています。

ディープクランクの効率を上げる為には自分の使っているリールの一回転の巻き取り量を把握することから始めましょう。

ギヤ比を知っているアングラーは多いですが、リール一回転の巻き取り量を知らない人も多いです。重要なのはギア比ではなくリールのライン巻き取り量の方がルアーをコントロールするのには大切とヒロ内藤さんは説明されています。

厳密にはフルキャストして巻き始めと巻き終わりのリールの巻き取り距離には機能上の誤差があります。しかし、大体のハンドル1回転に対するルアーの移動距離を知ることが出来るのでルアーの位置が把握できるようになります。


線から点のホットゾーンを作り出すウィードエリアのクランキングテクニック

ルアーの位置を把握できるようになると深場でのウィードエッジを狙う時に役に立ちます。ディープクランクを使ってディープのウィードエッジを狙う場合には、まずボートポジションをディープ側にとってウィードの上にルアーを投げます。

リトリーブで潜行軌跡がウィードベッドのからあまり内側へ入り過ぎてしまうとウィードが絡み過ぎますしバスの密度も下がります。理想はウィードエッジから内側に入れても50cmくらい。これぐらいで攻められたらストライク率が急激に上がります。

また、ウィードが絡んだ時にロッドを煽ってウィードから一気に引き離すリッピングテクニックが有効になります。実際にヒロ内藤さんにしても知らないポイントでは90度の角度から投げ込むことはせず、魚探を使ってボートをウィードエッジ上に乗せてキャスト方向をわずか内側に入れていくそうです。

そしてキャスティングの距離は使っているクランクベイトの限界潜行深度や潜行率に応じて潜り過ぎないように調整します。イラストD-1 D-2を参考にして下さい。

ディープダイビングクランクベイトでウィードエッジを狙う釣りはリトリーブ線上に1点のホットゾーンを作り出すことを念頭に行うと良いと説明されています。


◆ヒロ内藤さんのYouTube動画からウィードエリアのクランクベイトの釣りを学ぶ!


ヒロ内藤さんのYouTube動画も参考にするとより詳しくウィードエリアでのクランクベイトの釣りをイメージできると思います。

この動画ではボーマー社のファットAの6Fを使ってウィードエリアを攻略されています。ウィードの張り出しによってのアプローチの考え方や魚探を使った戦略についても解説されています。


◆ディープクランクを簡単に使うためのヒロ内藤さんからのアドバイス


馬の背やカケアガリなどを始めとしたリトリーブ線上での釣りで狙えるホットゾーンが連続して存在したり或いはウィードの無いエリア、また、1点のホットゾーンを狙う時に面倒だと感じる人は次の方法を試されると良いです。

クランクベイトをフルキャストして着水点からロッドティップまでクランクが戻って来るまでのリールの巻き取り回数を数えます。そして、フルキャストの距離を数回チェックしたら半分の回転数を巻き取った時点でクランクはホットゾーンに入っている事になります。

なので、アプローチの段階で狙おうとしているポイントがフルキャストの中間地点にくるようにボートポジションをとれば間違いなくポイントを直撃する事ができます。


ディープクランクを使う上で考えたい潜行率変数を考えよう!

クランクベイトでポイント効率よく叩く為に考えておく必要があるのは潜行率変数です。ディープクランクには潜行率変数という変数が大きくなると助走の距離が長くなり、潜行率3のようなクランクはホットゾーンに滞在させる割合が短くなります。

潜行率1のようなクランクは変数が小さくなることで、効率よくホットゾーンを広げる事はできるが、このタイプのクランクベイトは巻き取り抵抗が大きくなるのでアングラーは疲れてしまいます。なので、ルアーメーカーは変数が小さいクランクベイトをあまり作らない。

また、変数が小さいクランクは深い前傾姿勢を取ることでディープのカバーに対して根掛かりが少ないメリットもあります。このタイプのクランクベイトはボーマー社のボーマーベイトやワッパーストッパーへ広がりアーボガストのマッドバグもこのタイプのクランクベイトです。


◆ディープクランクベイトの潜行率変数を知るとクランクベイトの使用範囲が広がる!


ディープクランクベイトの潜行率変数にはもう一つ便利な側面があるので、グラフEを見てください。同じ潜行率変数を持つクランクでも限界潜行深度が違うと巻き始めから潜行角度が変わるのが分かると思います。

グラフのようにカーブ1は限界潜行深度が2mで潜行率変数が3のルアーでカーブ2は限界潜行深度は5mで潜行率は変数3です。

限界潜行深度はM1とM2ポイントで到達しますが着水点から3mリトリーブした段階で限界潜行深度を見てみると限界潜行深度が2mのモノは水深1.5mを超える位置にあるのに対して、限界潜行深度5mのモノを使うと70cm余分に潜って行くのが分かります。

言い換えれば、この2つのルアーを水深2mへ送り込むには片方のルアーで6mのリトリーブ距離が必要になりますが、限界潜行深度の深い方を使えば2.5mで水深2mへ達するのが分かります。

ですので、その分ホットゾーンを伸ばす事になります。その上、ボトムの起伏が激しいボトムをトレースしやすいです。潜行率変数の関係からヒロ内藤さんは限界潜行深度が5mあるクランクを2~3mの水深で使用するとホットゾーンが伸ばせる事になると説明されています。

更にロッド ティップの位置でも深度をコントロールする事ができます。ロッドティップを高くすれば限界潜行深度より浅くトレースできます。

また、ロッドを水中に入れてリトリーブを行うニーリングテクニックを使うことで更に深度を稼ぐ事もできます。ディープクランクのロッドが長いのはこの調整をする為にロングロッドになっています。


ディープクランクのストライク率を上げるにはラインのチョイスが重要!

ディープクランクでストライク率を上げる為にはリトリーブに変化を付けてストップ&ゴーのメリハリのあるリーリングもいいですが、巻き取りリズムに少しのムラを作るだけでもストライク率が上がると説明されています。

また、デカイバスはクランクを咥えたらそのまま、進行方向に泳ぐ為当たりが出ない事もあるので、硬い障害物がなければPEラインを使用を勧められています。

PEラインを薦める理由はラインでの当たりを取る事が容易にできるからです。デカバスのバイトで厄介なのが、クランクを咥えてアングラー側に泳ぐパターンでナイロンラインでは分かり辛いのです。

PEラインであれば、張っていたラインが急に緩みます。それは、アタリですので思いっきり合わせてください。PEラインは伸びが少ないので合わせもダイレクトにフッキングパワーが伝わると話されています。

これからディープクランクを学んで行く方は2.5~3mのクランクで学んでいくと良いとアドバイスされています。ディープクランクをマスターして更に釣りの幅を広げましょう。


コンフィデントクランクを持つための限界潜行深度と潜行率データを調べる

クランクベイトを購入して限界潜行深度はルアーのパッケージに記載されていますが、潜行角度まで丁寧に記載されていないのが現状です。

ルアーメーカーに潜行角度を問い合わせてみると、そのメーカーのクランクの潜行角度が分かるハズですし、また、フィールドテスターの方に相談されると答えてくれるはずです。

答えが得られない場合は、そのメーカーのクランクはドゥーナッシングな使い方しかできなくなるので大変でしょうが透明度の良い水域の桟橋などで友達に協力してもらって、ご自身で大体の潜行角をチェックしてください。

潜行角はラインの経や種類で変わりますからこれらのデータを手に入れるのは難しいと思いますが、
プラドコ社のディープクランクの限界潜行深度と潜行角データはTHE ANSWER Game2のDVDのPDFファイルから入手する事ができます。


おわりに

今回はプラドコジャパンニュースVol16からヒロ内藤さんのディープクランクベイトの使い方や考え方を紹介しました。とても有料級な内容ですが、驚く事に当時はルアーを買ってバーコードをプラドコジャパンに送ると無料で得られた情報でした。

プラドコのディープクランクベイトの限界潜行深度と潜行角のPDFデータやタックルセットアップの考え方を学ぶにはヒロ内藤さんの「THE ANSWER Game2」のDVDがおすすめです。

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ヒロ内藤さんから学ぶ!「ディープクランクの使い方」と考え方!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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