今回はベイトリールのギア比について色々と語りたいと思います。驚く事に昔の80年代のベイトリールは1種類のギア比しか販売されていませんでした。例えばボクが昔に所有していたシマノのバンタム、マグナムライト2000GTも5対1のギア比のみでしたね。
現在、各メーカーから販売されているベイトリールにはローギアからエキストラハイギアまで4タイプのギア比が用意されています。ギア比が変わる事でルアーの巻き取り速度を早くしたり、ルアーのリトリーブ時の巻き取り抵抗を軽減させる事が出来ます。
なので、タックルをセットアップするのにベイトリールのギア比を使い分ける事はルアーを使う上でも釣果に直結する、とても大切な部分を担っています。
では!! ベイトリールのギア比の特性を知ることでルアー操作に差が生まれるの始まりです(^O^)/
ベイトリールのギア比とはローギアからハイギアの特徴
ベイトリールのギア比には、以下に示した4タイプのギア比が釣り具メーカーから販売されています。リールのギア比とは、どのようなものなのか説明したいと思います。
①ローギアタイプ
②ノーマルギアタイプ
➂ハイギアタイプ
④エクストラハイギアタイプ
ベイトリールのギア比は、ハンドルを一回転させたときにスプールが何回転するかで決まります。たとえば、ギア比が「1:6」であれば、ハンドルを一回転させるとスプールが6回転します。ギア比の数字が高ければ高いほど、巻き取り距離が長くルアーを早く巻き取ることができます。
ローギアタイプのベイトリールの3つの特徴
ベイトリールのローギアタイプにはいくつか特徴があります。以下にローギアタイプのベイトリールの特性を説明します。
① ローギアタイプのベイトリールは、巻き抵抗の大きなルアーを少ない力で巻き取ることができます。特にディープクランクやスピナーベイトなど、水深のある場所で使うルアーに適しています。
② ローギアタイプのベイトリールは、冬の活性が低いバスを釣る際にルアーを巻き取るテンポが速いとルアーを追い切れないので、ルアーの移動速度と距離を落とす事ができます。
➂ ローギアタイプのベイトリールを使用すると、リールの巻き取り回数は増えますが、力のない人でも素早くラインを巻き取る事ができるのでリトリーブ速度を高めることが可能です。
ノーマルギアタイプのベイトリールの3つの特徴
ベイトリールのノーマルギアタイプはいくつかの特徴を持っています。以下に、ノーマルギアタイプのベイトリールの特性について説明します。
① ローギアとハイギアの中間の糸巻量と巻き取り抵抗で最初に揃えるには初心者の方でも最適に使えるベイトキャスティングリールです。
② ノーマルギアタイプのベイトリールは使用できるルアーの範囲も広くリトリーブの距離やスピードも扱いやすいギア比です。
➂ ノーマルギアタイプのベイトリールは、ローギアとハイギアの中間のギア比を持っているため、ルアーをゆっくりまたは速く動かす際に制約が生じます。
ハイギアタイプのベイトリールの3つの特徴
ベイトリールのハイギアタイプにはいくつか特徴があります。以下にハイギアタイプのベイトリールの特性を説明します。
① ラインの巻き取り長さはノーマルギアタイプよりも長く、リトリーブ時の抵抗も大きくなります。ノーマルギアタイプと比べるとリトリーブ時のルアーが障害物に触れた時の感度は鋭いです。
② ハイギアタイプのベイトリールはラインの巻き取り長さがノーマルギアタイプよりも巻けるので、ルアーの回収速度が速いです。
➂ ハイギアタイプのベイトリールはバスとのファイトでも急に突進されてラインスラックが出てもラインを巻き取ってロッドのテンションを保つことができます。
エクストラハイギアタイプのベイトリールの3つの特徴
エクストラハイギアタイプのベイトリールにはいくつか特徴があります。以下にエクストラハイギアタイプのベイトリールの特性を説明します。
① エクストラハイギアは巻き取りスピードが非常に速く、ハンドルを一回転させるだけで多量のラインを巻き取ることができ、ルアーを最速でリトリーブ可能です。ただし、ルアーをゆっくり動かしたい場合には、使いづらさを感じることがあります。
② ラインスラックを迅速に取り込むことができるリールは、巻きアワセが容易になるため、クランクベイトなどのファーストムービングルアーに適しています。
➂ エクストラハイギアのリールはラインスラックを素早く取ることでフッキング率を高める場面で活躍します。
適切なギア比を選ぶことで、釣りの効率や使用感を向上させましょう。ベイトリールのギア比は、釣りのスタイルや好みに合わせて慎重に選ぶ必要があります。1
ベイトリールのギア比を選ぶポイント
ベイトリールのギア比選択において重要なのは、リールの巻き取り距離がルアーの移動距離にどう影響するか、そして巻き取り負荷が移動スピードにどのように作用するかの二点です。
・ハンドル1回転の巻き取り距離
・巻き取り負荷
ベイトリールのギア比が6対1から7対1に上がると、スプールの径によっても違いますが、同じシリーズ内でハンドルを一回転させた時のラインの巻き取り量が増加します。これにより、ルアーの移動距離も長くなります。
ギア比も大切ですが、ハンドル1回転の巻き取り距離の把握が大切です
ベイトリールの一回転のラインの巻き取る距離を理解する事で、クランクベイトやスピナーベイトの様な水中で使って目でルアーの位置が確認できないルアーでも位置を把握する事が可能です。
たとえば、1回転で70cm巻き取れるベイトリールを使用し、水面から突き出た杭の3m先にキャストし、リールを5回転巻けば、ルアーが確実に杭の横に到達します。クランクベイトを使った練習をすれば、必ず上達するので、ぜひ試してみてください。
ベイトリールのギア比は季節によって選ぶと釣果が上がる
ベイトリールのギア比は季節によって使い分ける事で、釣果に繋がります。例えば、夏後半から秋のバスを狙うのには、動きの速いルアーが効果的なのでリールのギア比を上げると良い釣果が得られます。
逆に冬や早春のような水温が低い場面ではリールのギア比を落としたモノを使う事でリトリーブスピードがゆっくりになるので釣果に繋がります。
季節によるブラックバスの状態やルアーの使用法によってベイトリールのギア比を変えて選びましょう。
ハイギアのベイトリールをローギアのように使う方法
初心者の方は幾つものギア比の異なるベイトリールを揃えるにもお金が掛かるので、どうしたらいいのか悩むと思います。今から教える方法を使う事で、お使いのベイトリールの巻き取り距離を抑える事ができます。
例えば、ハイギアのベイトリールをお持ちの方は、スプールに巻くラインの量を減らすことで、一回転あたりのラインの取り込み量を少なくすることができ、これによりルアーの移動距離を短くすることが可能です。
理論的には、スプールの中心に近い部分で巻かれたラインは、外側で巻かれたラインよりも巻き取り量が少なくなるためです。
ベイトリールのギアの歴史
ベイトリールの歴史をさかのぼると19世紀のアメリカではリールの標準機となるベイトリールを時計メーカーのジョン ハードマンが当時のギア比としてハイスピードの4対1のリールを制作します。
現在のベイトリールに比べてかなりローギアだったことが分かります。ベイトリールはメーカーにもよりますが、ローギアモデルで5対1~6対1、ハイギアになると7対1や10対1が販売されています。
現在のベイトリールは一つのモデルに複数のギア比が用意されているので、ベイトリールを使用するユーザーには選択が広がったと言えます。また、同じデザインのベイトリールなのでパーミングした時の感覚も変わらずリールを使える点も良くなっています。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。昔のリールのギアを見るとあんなに巻き取る距離が短かったんだと驚いてしまいます。人間の感覚では現在のベイトリールの巻き取りスピードはとても向上していますが、バスにとっては、まだまだスローなのかもしれません。今後もギア比は上がって行くのでしょうからベイトリールの進化が楽しみです。
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ベイトリールのギア比の特性を知ることでルアー操作に差が生まれるの記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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