10分で分かるラバージグの使い方!3つのテクニックを学ぼう!!

ラバージグ

ラバージグの釣り方の基本は3つのテクニックがあります。ラバージグをキャストして使うキャスティングスタイルや短い距離を手返しよく攻めるピッチングやフリッピングそしてラバージグを中層で使ってバスを釣るスイミングがあります。

バス釣りを始めて間もない初心者に難しいと感じるのが、ラバージグの釣りです。ラバージグの難しいのはバイトが明確でなくアタリを察知するのに慣れが必要な点です。

しかし、ラバージグは大型のブラックバスを選んで釣る事が出来るルアーでもあるので、サイズアップを考えているならマスターしておきたいルアーの一つです。

ラバージグの歴史、使い方や基本的な知識を学んでいきましょう(^^)/


1930年代に入ってラバースカートを履かしたラバージグの原型ができた

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現在のスカートにウィードガードが取りついたデザインのラバージグは60年代後半から1970年代に登場します。それまでラバージグは現在のデザインになるのに、かなりの変化を遂げた歴史があります。

1900年代の初め頃はシングルフックにガン玉を付けたジグヘッドが登場し、1915年には集魚効果を狙ったスピナーが付いたジグヘッドが作られます。これがラバージグの起源になると言われるポーク用のジグヘッドです。

1930年代にフレッド・アーボガスト氏がフラダンスのショーからヒントを得て現在のラバースカートの前身になるフラスカートを作り出します。現在のラバージグとはデザインが異なりますが、フレッド・アーボガスト社はジグヘッドにラバースカートを取り付けたルアーを販売しパテントが切れるまで独占的に販売することができたそうです。1960年後半になるとラバーを細く切った現在よく見かけるデザインのラバージグが登場します。


ラバージグの基本は3つのテクニック&4つのアクション

Stanley jig

ラバージグの使い方やテクニックは様々あり、大きく分けて4種類の釣り方に分かれます。

ラバージグの4つのテクニック

・キャスティング

・スイミング

・ピッチングフリッピング

キャスティングやピッチング、近距離を手返しよく釣るフリッピング、表層からボトムのあらゆる水深を探ることが出来るスイミングもラバージグで行えるテクニックです。

まずは一般的によく使われるキャスティングからのルアーアクションを見て行きましょう。


ラバージグの基本1 ラバージグのキャスティング スタイル!

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引用 ヒロ内藤のハイパーバッシング

ボトムクロールはドラッギングに似たテクニックでボトムからなるべくジグを離さないように、ラバージグを小刻みに震わせるアクションを与えます。この 震わせるアクション、シェイキングアクションをしながら引いてくるテクニックがボトムクロールで冬の低活性のバスや産卵を意識したプリスポーンの時期でもよく使われるテクニックです。

使用するラバージグのタイプはアーキーヘッドやフットボールジグが使い易いです。ラバージグをシャロー側からディープ側にトレースする際にはラバージグがボトムから離れにくいのですが、オカッパリではディープ側からシャロー側にトレースするので、その場合はラバージグがボトムから浮き上がりやすいのでその点に注意して操作しましょう。

ラバージグのリフト&フォール リフト&ドロップ

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引用 ヒロ内藤のハイパーバッシング

ラバージグのリフト&フォールはロッド操作でジグをしゃくり上げて落とし込むテクニックです。ブラックバスの活性が高ければジグのアクションは大きく動かし、逆に活性が低いのであればリフトの幅を短くすることによってジグの動かす幅を変えていきます。

ラバージグをリフトした後にロッド位置をスグに戻すことで、リフト&ドロップはラバージグの移動を抑えられます。

逆にジグの移動距離を大きくしたければリフト&フォールでラバージグが着底するまでリフトしたロッドの位置はそのまま固定して行います。2つのテクニックを状況によって使い分けてください。このテクニックではアーキーヘッドのラバージグが使い易いです。


ラバージグの基本2 ラバージグのフリッピング ピッチング

カバーに接近してラバージグをフリップするテクニックをフリッピングと言います。もう少し距離を取ってラバージグを振り子のように送り込むテクニックがピッチングといいます。

フリッピング、ピッチングを共に使い分けながらシャローのカバーの周りや奥へラバージグを送り込んでバスを釣るのでラバージグのウェイトも1/2ozから1ozクラスのウェイトのウェッジタイプのヘッドを持ったラバージグが必要になります。


ラバージグの基本3 ラバージグのスイミング!

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引用 ヒロ内藤のハイパーバッシング

ラバージグを表層や中層をスイミングさせてスピナーベイトのように使うテクニックがラバージグのスイミングです。ラバージグのスイミングには一定の水深をジグが泳ぐことから覚える必要があります。ラバージグが浮きも沈みもしないリトリーブ速度のことをニュートラルスピードといいます。

どの水深をジグが泳いでいるのかを掴むことがラバージグのスイミングでは大切です。

ジグのウェイトでジグを泳がすレンジやスピードを調整します。例えば3/8ozのジグのニュートラルスピードが1.5mの水深でキープ出来たとしてリトリーブスピードを速くしたいと考えたら1/2ozの重いジグに交換するとか逆に更にゆっくり引きたい場合は1/4ozに変えて調整します。

タダ巻き以外にもロッドを細かく動かしてラバージグにアクションを与えて泳がすことも更なる1尾を釣る方法です。スピナーベイトを使っていて反応が良くない場合にラバージグのスイミングが効果的な場合があります。

スピナーベイトのブレードの散光を嫌う時があるのでそんな時はラバージグのスイミングが効果的です。ラバージグのタイプはアーキーヘッドのモノやスイミングタイプを使って下さい。


ラバージグのタックルセットアップ

ラバージグのタックルセットアップを見て行きましょう。ラバージグのメソッドの中から3種類に絞って説明します。3タイプの釣り方でロッドの長さや硬さラインの太さなどが変化します。

・キャスティング&ピッチング

・フリッピング

・ディープレンジ

キャスティング&ピッチングのタックルセットアップ

シャローウォーターでのキャスティングによるアプローチはボトムバンピングさせて使う事が多くなるので6フィート前後のミディアム~ミディアムヘビーのロッドが使い易いです。操作性は短いロッドの方が良いので自身の体力に合わせてロッドの長さをチョイスしましょう。

使用するラバージグは3/8oz~1/2ozのフットボールジグや汎用性の高いアーキーヘッドタイプを使用しピッチングでヘビーカバーを釣る場合にはウェッジタイプのラバージグをチョイスしましょう。

ラインはナイロンまたはフロロカーボンラインの16lb~20lbぐらいを使用するとカバー周りや奥へジグをアプローチしても安心です。

フリッピングのタックルセットアップ

フリッピングには専用ロッドが各メーカーから販売されています。7フィート以上のヘビーアクションのロッドでラインはPEライン5号クラスやフロロカーボンライン25lb以上、ナイロンラインなら30lbをカバーの種類によって使い分けていきます。リールはラインの長さがそんなに必要な釣りではないので、フリッピング専用のモノも販売されています。

使用するラバージグは1/2oz~1ozの障害物のすり抜けの良いウェッジタイプのラバージグを使います。

ディープレンジのタックルセットアップ

ディープウォーターでラバージグを使う場合にスピニングタックルによるアプローチがあります。ロッドのパワーはミディアムライト~ミディアムクラスのロッドにラインはPEの1.5号~2号をセットしてラバージグは1/4oz前後のアーキーヘッドやフットボールタイプを使用する。

魚探で地形変化に障害物が絡むような場所を探し出しそのピンスポットへラバージグを送り込むテクニカルな釣りになります。春のプリスポーンの魚や冬のディープ落ちた比較的バスが固まる時期に有効なテクニックです。


ラバージグのヘッドタイプの特徴

ラバージグには大きく分けて4タイプのヘッド形状があります。ヘッドのデザインごとに障害物回避の能力が違ったり着底姿勢のバランスの良いモノがあり障害物(カバー)の密度や種類そして釣り方(メソッド)等でヘッドのデザインを選びます。ラバージグはカバーを果敢に攻める釣りなので障害物の濃さによって重さを変える必要があります。

アーキーヘッド・ジグ

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アーキータイプはドロップオフや単体の岩などの大きめのカバーに使いやすくがヘッド形状が前側が広くなっている為、ウィードなどの水生植物のソフトカバーの抜けが悪いです。その為アーキータイプのヘッドを使うのであれば、ドロップオフやウィードのエッジを釣るのに適しています。

また、アーキータイプのラバージグは沈下姿勢がよくスカートの動きも良いのが特徴です。

ウェッジヘッド・ジグ

ウエッジタイプはヘッド先端が尖ったテーパーの付いた形状でアイの位置も前側、0°方向になっている為、カバーのすり抜けが良いのが特徴です。ウェッジタイプのラバージグはフリッピングでもよく使用されます。

ヘッドに抵抗が無く沈む速度が早くなりスカート動きはあまり良くないのが特徴。ソフトカバーやハードカバーに関わらずカバーを釣る事を前提として使うならウエッジタイプがいいでしょう。

スタンドアップ・ジグ

スタンドアップ・タイプはヘッドのデザインが扁平で広く作られている事でボトムへの着底姿勢が良いのが特徴です。元々はウォール・アイを釣るのに考えられたジグでリザーバーでのディープエリアを狙うのに便利なジグヘッドです。

フットボール・ジグ

フットボールタイプのヘッドを持つラバージグはアイの取り付け角度が90°に付いているのでジグを引っ張るとフックを上に向けた姿勢になりバスがジグを咥えたら確実に上あごを捉えます。

アイの取り付け角度からも分かるとおり縦のアクションやドラッキング(ズル引き)での使用に向いています。ディープの釣りでのキャロライナリグの変わりに1/2oz以上のフットボールジグでボトムをサーチする方法で早い釣り方をするアングラーもいます。

冬の低活性なバスに対してもスローに誘う事ができ魚探に映し出せない地形の変化もロッドを通して感じる事が出来ます。

ラバージグのスカートの種類とスカートの長さ

ラバージグのスカートの素材にはゴム製ラバースカートとシリコン素材のシリコンラバースカートがあります。素材の特徴としては、ゴム製ラバースカートは水温が低くなっても柔らかく動きも良いのですが、シリコン製のラバースカートは低水温では硬くなって動きが悪くなる傾向があります。

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シリコン製のスカートの利点は様々な色で製作することが出来る点です。ブラックバスは色を認識しているのでカラーセレクト出来る事は大きな強みになります。

スカートの長さも季節によって使い分ける事で釣果に結び付く大事な部分です。冬の低活性な時期の釣りではゴム製の毛足が長いラバースカートを使う事で柔らかく余分なアクションが生まれます。

水温が高い夏にはラバージグのスカートをトリミングして短くして使うと効果的です。

ラバージグのトレーラー

ラバージグはラバージグ単体では使わずにプラスティックワームやポークリンドと組み合わせて使う事でラバージグの性能を発揮します。スカートの動きとは違う波動やアクションがトレーラーを付ける事で生まれます。ラバージグのトレーラーには様々なワームが使えます。

・クローワーム

・グラブ

・パドルテール

・ポークリンド


クロータイプ

ラバージグのトレーラーに一般的にトレーラーとして、よく使われるタイプのワームがクロータイプです。ザリガニをイミテーションしたい時に使用するのはもちろん、二本の爪が水を大きく動かす事でディスプレイメント(波動)が生まれルアーの存在をバスにアピールする役目をします。

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グラブ

グラブはテールが薄い分水を動かすディスプレイメントは弱いですが、落とし込みからスイミングまで幅広く使う事が出来るジグトレーラーです。

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パドルテール

パドルテールはディスプレイメントは大きく水を動かすテールを持ったワームで相対的濁度が下がって濁った時やカバーの奥を釣るフリッピングでの使用に人気のあるジグトレーラーです。

ポークリンド

ポークリンドは豚の皮脂で作られた天然素材でその歴史は長くワームが作られるよりも昔から使用されてきました。ポークリンドは乾いてしまったりすると使い物にならないので夏場は特に扱いがデリケートになりますが、ワームに比べて独特な柔らかい動きを見せるのが特徴です。

ラバージグのトレーラーに使用されるプラステックワームのメリットはワーム素材が丈夫に作られているので乾燥など気にせずに使えるのが特性でもあります。

ラバージグの使い方をマスターしょう   おわりに

ラバージグの釣りも時代と共に大きく変化したルアーの一つだと思います。キャスティングで使用していたラバージグですが古くはフリッピングメソッドやピッチングに始まり現在では当たり前の釣りとして定着したスイミングと様々です。

ラバージグのヘッドデザインも時代の中で様々なニーズに対応できるように変化していますし、サイズもフィネス化してとてもコンパクトなスモールラバージグの新たな釣りが開拓されています。

今回の記事はラバージグの基礎的な部分を抑えた記事構成にしています。それぞれのテクニックについては、また詳しく紹介しようと考えています。ボク自身もなかなか釣るのに時間が掛かったルアーですが1尾を釣る事でコツが掴めるルアーでもあるのでチャレンジして下さい。

この記事が参考になれば幸いです。


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