バスを釣るのにルアーのカラーは関係ないってホントなの?

ブラックバス習性生態

バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは!今回の「釣りたいバス釣り日記」のテーマは、「ルアーのカラーは釣果に関係ない」と言われるのは本当なのか?という疑問に答えてみたいと思います。

ルアーのカラーは釣果に影響しないという意見もありますが、「ルアーの色が釣果にどの程度影響を与えるのか?」という疑問を抱いているアングラーもいることでしょう。

結論として、ルアーカラーが釣果に与える影響は基本的に少ないと考えられます。バスフィッシングにおいては、ルアーを泳がす水深やスピードが重要な要素です。ただし、特定の状況下ではカラーの違いが釣果を左右することも事実です。

なぜなら、ブラックバスは色を認識する能力を持っているからです。ブラックバスは赤色の細かい違いを認識できる一方で、青色の微妙な違いを識別するのが苦手だとされています。また、オクラホマ大学動物学部の所長を務めたローレン・ヒル博士の研究によれば、ブラックバスは26色を識別できるとのことです。

とはいえ、ブラックバスが色を認識できることは確かですが、水質や水深によってルアーカラーの見え方は変化します。このため、ルアーカラーの変化を理解し、状況に応じてバスに見やすいカラーを選ぶことは、バスフィッシングを成功させる上で重要な知識となります。

では!! バスを釣るのにルアーのカラーは関係ないってホントなの?の始まりです(^O^)/


Does Lure Color Matter Underwater? ルアーカラーは重要ですか?

熱心な釣り人であれば、多くの方がお気に入りのルアーやフライのカラーを持っていて、それが他のどんな選択肢よりも効果的だと信じていることでしょう。しかし、実際のところ、ルアーやフライの選択で「ルアーカラー」がどれほど重要なのか、科学的に考えてみると答えは意外にも「それほど重要ではない」という結論に至ります。

その理由の一つとして、水が光のさまざまな波長を徐々に吸収・遮断する性質が挙げられます。「白い」太陽光が水中を通過すると、色彩が順に効果的に「消えて」いきます。また、可視光の全体的な明るさも、水中では急速に弱まります。これにより、水中での色の見え方が大きく変化し、ルアーのカラーがバスにどのように映るかも状況次第で大きく変わるわけです。

What About Weather?
・濁った水では黒のルアーが最適 ・ウィードエリアでは2トンカラーのルアーが効果的 ・タンニンが強い水ではダークカラーが最適

水中での光吸収特性について興味深いポイントがあります。それは、短波長(青端の光)よりも長波長(赤端の光)の方が吸収率が高いということです。この特性により、水深が深くなるほど、または水域の距離が長くなるほど、色の見え方が急速に変化します。

この色の「喪失」がどのような速度で発生するかは、以下の条件に影響を受けます:

  • 太陽光の強さ
  • 太陽の位置(真上か地平線上か)
  • 水草やプランクトンなどの浮遊物質の存在
  • 雲量や天候条件
  • 水自体の透明度や色

これらの要素が組み合わさることで、実際にルアーのカラーがどのように見えるかが変わってきます。

What About Turbidity?
晴れた日はシルバーやゴールドカラーが効く              ・くもりの日は紫外線がルアーに当たります

岸から遠く離れた澄んだ海流でも、海面に届いた太陽光のうち30フィートを超えて浸透するのは25%未満と言われています。そして、300フィートの深さになると、残る光はわずか0.5%程度まで減少します。

つまり、そこは非常に暗い場所なのです!さらに、淡水の湖や川では光の喪失がより急速に進み、劇的な変化を引き起こします。

先に述べたように、赤色は私たちの目に最も早く認識される色ですが、水中では通常、表面から15~20フィート以内で消えてしまいます。濁った水では、この色の変化はさらに浅い水深で発生し、視認性が大幅に低下します。

Light Absorption And Lure Colors
色と水深の関係

水中では、色ごとの浸透率が異なるため、私たちや魚にとって物体の見え方に大きく影響を及ぼします。例えば、赤は最初に消え、その後オレンジ、黄色、緑、紫が次々に目立たなくなります。そして、ブルーは人間の目に見える光や魚が感知できる紫外線波長の両方で、最も深く浸透します。

その結果、白い物体は水中で青みがかった灰色に見え、その外観は深さとともに暗くなります。赤い物体は表面から数メートルで暗褐色や黒に変化し、さらに深くなるとその変化が顕著になります。

澄んだ水中でも40~50フィートの深さに達すると、世界は灰色、青、黒の色合いで構成されているように見えます。この可視色の喪失は、垂直、水平、対角のすべての面で発生することを忘れてはいけません。

What About Width?
40フィートの距離から見るとルアーは黒や茶色または非常に濃い灰色に見えます

例えば、赤いルアーを40フィートの深さで見ると黒く見えますが、40フィートの距離で横から見ると、黒や茶色、または濃い灰色として認識されるかもしれません。この現象を理解することで、ルアー選びやその使い方に応用できるでしょう。

水中での光と色の喪失という現象は、浅くて非常に澄んだ水域を超えたシナリオでは、ルアーの色の重要性を大きく制限します。それでもなお、世界中の釣り人は深海のジギングなどでこだわりのカラーを追求しています。

興味深いことに、「最も効果的なルアーの色」についてフィッシャーマンに尋ねると、全く異なる6つの回答が返ってくることも少なくありません。このような多様な意見は、釣りの魅力とも言えるでしょう。

実際、ルアーやフライを選ぶ際には、色の重要性をリストの最下位に置くことが理にかなっています。カラーよりも重要なのは、ルアーのサイズ、アクション、プロファイル、そして速度です。これらの要素が釣果に直接的な影響を与えるため、賢く選ぶことが成功への鍵となります。


ブラックバスはどの様にしてモノの色を認識しているのか

「Does Lure Color Matter Underwater?」の記事ではブラックバスの目の機能について触れられていませんので、ここで補足しておきます。

ブラックバスの目には、人間と同じく外部からの刺激を感知するセンサーである「受容体」が備わっています。この細胞は光の強弱や色を識別する役割を果たします。

ただし、人間は赤・緑・青の3つのコーン細胞を持っているのに対し、ブラックバスには赤と緑のコーン細胞のみが存在します。このため、赤や緑の色の違いはよく識別できますが、青色の濃淡を認識するのは苦手です。これは、ブラックバスの生息環境において青のコーン細胞を進化的に持つ必要がなかったと考えられています。

さらに、濁りが強い水域で進化したナマズなどの魚は、視覚に頼る必要が少ないため、1種類のコーン細胞しか持たないと言われています。その代わり、物体の位置を把握するための「側線」の機能が非常に発達しています。これらの特徴は、それぞれの魚がどのように環境に適応してきたかを物語っています。

※ ブラックバスの目の機能についてさらに詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。

バスを釣るのにルアーカラーの重要度は低い事が理解出来ましたが、水深や水質、障害物などの有無による状況によっては、状況にあったカラーを使う事が有効だという事も分かり単純に意味がないと切り捨てるのも勿体ないと言えます。

また、単純に綺麗に塗られたルアーを愛でるのもバスアングラーとしての楽しみの一つと言えます。

※ 「Does Lure Color Matter Underwater? 」の記事全文は下記リンクから確認する事が出来ます。


おわりに

今回の記事では、水深と水質がルアーの色にどのように影響を及ぼすかを詳しく紹介しました!さらに興味深い映像として、ヒロ内藤さんの「THE Answer game1」が挙げられます。この映像では、水深によるルアーの色の変化を実際に確認することができます。

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バスを釣るのにルアーのカラーは関係ないってホントなの?の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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