「ヒロ内藤さんから学ぶ!」スイッシャーのペラの角度やヒネリの考察!

タクティカル フィッシング

今回はヒロ内藤さんが2005年9月に発表したプラドコジャパンニュースVol,22の記事中からHow to use swisher prop baitを元にして更に内容を足して紹介します。

この記事を読むことでスイッシャーの歴史からスイッシャー&プロップベイトの浮き角度による特徴やペラのピッチやアングル設定に関する考察が学べます。

また、フィールド状況や誘い方に対応したスイッシャー&プロップベイトの調整やチューニングの考え方が身に付く内容になっています。

では!! 「ヒロ内藤さんから学ぶ!」スイッシャーのペラに関する考察!の始まりです(^O^)/


スイッシャーはシンキングから誕生した!スイッシャー&プロップベイトの歴史

1927年へドンカタログ

日本でスィッシャーと呼ばれるトップウォータールアーはアメリカではプロップルアーやプロップベイトと呼ばれます。スイッシュという英語の意味はシュッ・シュッと言う音がするという意味だそうです。この音から日本ではスイッシャーと呼ぶようになったと思われます。

スイッシャー&プロップベイトの歴史をさかのぼると元はシンキングタイプのプラグでした。ヘドンが1903年に販売したドワジャック・アンダー・ウォーターと言うルアーはシンキングプラグでした。そして当時はプロペラの事をスピナーと呼んでいました。

水中でステディーリトリーブで使う事でペラが輝く事で集魚効果が生まれるプラグが当時のスイッシャー&プロップベイトでした。

1927年にヘドンはTorpedo(トーピード)を発表しますが、今のTorpedoとは違いダブルスイッシャーでシンキングモデルです。1950年後半に登場するスミスウィック社のデビルズホースもシンキングタイプだったと2代目ジャック・スミスウィックJrが語っていたとヒロ内藤さんは記載されています。

シンキングタイプのプロップベイトの姿が急激に無くなるのが1960年代に入った辺りだそうで、理由としては、水中で使う様々なタイプのルアーが登場した背景があるからです。

スイッシャー&プロップベイトをノスタルジックなルアーでは無いとヒロ内藤さんは語っています。ザラやその他のルアーが反応しない時にデビルズホースAF200で70cm12lbクラスのバスを釣った経験が書かれています。

ヒロ内藤さんが言うように確かにボクも個人的に良いサイズのバスをスイッシャーで釣らせて貰っています。スイッシャー&プロップベイトには何かバスを引き付ける特別なモノがあるのかもしれません。


スイッシャーの各部名称とシングルスイッシャーとダブルスイッシャーの特徴

引用 プラドコジャパンニュースVol,22

スイッシャー&プロップベイトの各パーツの名称を見て行きましょう。スイッシャーの基本は前後またはどちらか片側にプロペラが装着されています。ボディ前方に付いているのがリーディングプロペラそして後方に付いているのがトレーリングプロペラです。

ヘドンのTorpedo(トーピード)のように1枚のペラを装着したプラグをシングルスイッシャーと呼ばれます。Torpedoのようにリーディングプロペラが付いたスイッシャーをトレーリング・プロップ・タイプと呼びます。後ろにペラが装着されているので浮き姿勢はポジティプ・アングルで浮きます。

ポジティプ・アングルの浮き姿勢は1回のロッドワークによるルアーの移動距離が抑えられるのが特徴です。ヘドンが最初に販売したドワジャック・アンダー・ウォーターはリーディングプロペラだけのスイッシャーです。

リーディングプロペラだけのスイッシャーをあまり見かけないのは十分な浮き角度が取れないのでシングルスイッシャーの強みが出しづらいからだと考えられます。

スミスウィック社のデビルズホースのように前後2枚のペラが装着されているタイプがダブルスイッシャーと呼ばれるタイプです。ダブルスイッシャーの浮き角度は水平浮きのモノが多いです。


スイッシャー&プロップベイトの浮き姿勢による特徴と使い分けを学ぶ

引用 プラドコジャパンニュースVol,22

スイッシャー&プロップベイトの浮き姿勢には水平状態のモノを0度設定いい頭が下がった設定をネガティブアングルといい逆に水面より上にヘッドを上げた設定をアクティブアングルと言います。

ポジティプアングルのスイッシャーはロッドでアクションを与えた時にヘッドが水にぶつかる事で急激なブレーキが掛かります。

なので、ポジティプアングルのスイッシャーは一回一回のロッドワークによる移動距離が抑えられるのでカバーにタイトに付いたポジショナルフィッシュを狙う時に使われます。

一般的な水平浮きのダブルスイッシャーの強みはウィードエリアに居るノンポジショナルフィッシュを効率よくスピーディーに攻める事が出来る点です。


スイッシャー&プロップベイトの音色とペラの形状による音の変化!

スイッシャーには2種類の音がロッドワークで出す事ができます。一つが短いストロークで水をピチャピチャとベイトフィッシュが逃げる音に似せた音。

もう一つがバスがベイトフィッシュを捕食した時に出る音でロッドストロークを長く取ってスイッシャーを引き切ると空気を巻き込んでボロボロと音を立てます。スイッシャー&プロップベイトは音の使い分けによって釣果に影響します。なので、その時々のバスが反応する音を見つけ出す必要があります。

例えば、タフでやる気のないバスに捕食音を聞かせることにより、自分以外のバスが捕食したように錯覚させて、興奮状態にする事も考えられますし、そして、エサが逃げるピチャピチャという音でバスは喰いそこなったベイトを探そうとする、そんな演出がスイッシャーには出来ます。

音色を作り出す為にスイッシャーのペラには様々な形があります。直ペラやひねりの入ったカリペラやオールドプラグによく見るペラの先端が逆反りになったペラなどは音色や効果に変化が生まれてきます。

直ペラは水を弾きやすい形状ですし、ひねったペラはボディを回そうとする特性があります。オールド ルアーに付いている形状のペラは両方の効果を出そうとしたペラの形状です。

では、次にスイッシャー&プロップベイトの浮き姿勢による特徴を見て行きたいと思います。

スイッシャーのペラのピッチを変える事でどの様な変化があるか?

引用 プラドコジャパンニュースVol,22

ピッチとは工学的にはプロペラ1回転で進む距離の事を指しますが、実際にはピッチを選んでペラを購入する事はできません。ここでは、ピッチが変わる事で何が起こるのかを理解しスイッシャーを自分で調整する事をしていきましょう。

ボディの中心線に対してペラの表面が90度になるものは設定角度0度で当然ペラは回りません。ピッチを大きくしていくと一般的にはペラの回転数が上がり反射効果も上がり空気も水中に巻き込みやすくなります。

ピッチを大きくしていく事の欠点はペラを動かすことに対して多くの力が必要になるので、スローでふり幅の短いロッドワークではペラの回転効率が落ち釣果に結び付かなくなります。


スイッシャーのペラのアングル設定によるスイッシャーの特徴!

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引用 プラドコジャパンニュースVol,22

ペラが水面に対して90度、つまり垂直になるモノを0度設定と呼びます。ここからペラが前方に傾くペラをネガティブ設定と呼び逆に後方に傾くペラをポジティプ設定と言います。

ペラを横方向から見た図ですが、ネガティブ設定にした場合は水を弾きやすく水を前方向に弾くようになります。透明度の良いエリアではいい結果に繋がりますが、ウィードや浮遊物があるとトラブルが増える設定です。

ポジティブ設定にすると空気を巻き込む音に変化し小さな力でもペラは回転しやすくなります。通常は垂直なペラからポジティブ設定5度程度の角度で調整していくとスイッシャーは使いやすくなります。


プロペラの回転方向とボディのヒネリ運動について理解しよう

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引用 プラドコジャパンニュースVol,22

プロペラが時計方向に回転するモノをノーマルピッチと呼び逆に反時計回りのペラを逆ピッチと言います。スイッシャーを引っ張ると慣性力が働きボデイを回転させようとする力が加わりロールアクションが生まれます。

シングルスイッシャーの場合引き続けるとボデイが回転して背中の色になったりお腹側の色になったり、側面のカラーに変わったりさせる事ができ色の変化を利用してバスにアピールする事ができます。

◆ ボディーの回転の相殺

ダブル スイッシャーの場合はヒネリを同じ方向にすればボディーが回りますがボデイを回したくなければ、前後のペラのヒネリを逆にすることで、回転が相殺されボデイが回転する事を防ぎます。

しかし、紙面ではヒロ内藤さんは、早いリトリーブをする必要にならない限り無意味だと仰っています。ただ、ヒロ内藤さんが前後逆ピッチのスイッシャーを使う場面はピーコックバスを釣る時ぐらいだそうです。

◆ バスのプレッシャーの高い時は?

プレッシャーの高い場所ではペラの光を嫌う時があるようで、ペラを塗って反射光を抑えて使う方もおられるようです。一度、アプローチによってスイッシャーのペラの角度とピッチを変えてバスにアプローチして下さい。

おわりに

「ヒロ内藤さんから学ぶ!」スイッシャーのペラに関する考察!を最後までお読みいただきありがとうございます。トップウォータールアーの中でも派手なバイトが得られるスイッシャー&プロップベイトを今回は取り上げてみました。

まだ、スイッシャー&プロップベイトに馴染みのない方やバス釣り歴が長いベテランアングラーの方も新たな学びがあったと思います。記事の中にペラの汚れを取るのに研磨剤を使わずに調味料のソースを使うとペラの輝きが戻るそうです。

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「ヒロ内藤さんから学ぶ!」スイッシャーのペラに関する考察!があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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