「浮くの沈むのどっち?」スイッシャー・プロップベイトの歴史と起源!

ルアーの歴史と起源を探る

現在トップウォータープラグとして使われているスイッシャー、プロップベイトが実は元はシンキングプラグだったとしたらどうでしょう? 驚きますよね!

プロップベイト誕生の歴史は1880年にまでさかのぼる必要があります。バス釣りもプラグが誕生するまでは、動物や鳥の毛で作った毛バリを使ったフライフィッシングから始まりました。ルアーとしてはスピナーやスプーンが主流だったようです。

そんな時代から時代が移り変わると現在のフローティングスイッシャーが生まれます。シンキングスイッシャーのペラは当時はスピナーと言われており音の要素よりも光り輝くことで魚にアピールする事が重要だったようです。

では!「沈むの浮くのどっち?」 スイッシャー、プロップベイトの歴史と起源の始まりです(^O^)/


チャップマン キルビーベイト社のスイッシャーがスイッシャーの起源!

キルビーベイト社 チャップマン

アメリカではスイッシャーの事をプロップベイトと呼ぶのが一般的で、初期のスイッシャーはほとんどが、シンキングタイプだったようです。昔はトラウトを釣るスピナーもペラを持つプラグも全部スピナーと呼ばれていたようです。

1880年にキルビーベイト社がチャップマンというスイッシャーの原点になるルアーを発表します。このルアーは金属製で前方にペラを持ったスイッシャーの前身的なルアーでバズベイトのペラに似たような形のペラを装備しています。

写真を見てもらうと分かりますが、インラインのバズベイトのようなスイッシャーのような、よく分からないルアーですよね。スイッシャー的なルアーの発祥地はミシガン州近辺がルーツなのだそうです。


最古のフローティングプロップベイト! ヘンケ二ウスのスイッシャー!

ヘンケニウスのスイッシャー

最古の金属ペラを持つフローティングスイッシャーと言われているのが、ヘンケニウスのスイッシャーです。1900年に11月13日にピーターヘンケニウス氏とジェームズM.ケイン氏によってウッドボデイを使って製作しパテントを修得したトップウォータープラグです。

パテント資料の一部

作られたのはインディアナ州のフォートウェインで、このスイッシャーはボデイ下部に安定板を持つトップウォータールアーです。ペラが回る時にボデイが回転しないように工夫がされています。

また、上の写真のボックスにも特許習得と唯一のスピナーと記載され、発明されたどのルアーよりも魚を捕まえ、絡まったり捻じれたりしない事を保証するとあります。

ヘンケ二ウスのスイッシャーはスイッシャーの効果でもあるスイッシャー音に関してのパテント申請はされていないようです。


シェイクスピアのスイッシャー

シェイクスピア・レボリューションベイト

1901年にシェイクスピアもスイッシャーを発表、写真のルアーはウィリアムヘンリー シェイクスピアジュニアが作った、シェイクスピア・レボリューションベイトです。パッケージにはラージマウス、スモールマウスバス用と記載されています。

シェイクスピア・レボリューションベイトは最初はウッドで作られましたが、最終的に中空のアルミボディのルアーへと変化します。アルミニュウムで作られていますが、中空ボディのモノもあり浮くように作られています。また、1903年の広告にはトローリングでの使用も明記されています。

ヘドンもこの時代にスイッシャーを作っているようですが、特許申請書にはウィードレス効果やフックの取り付け方などが申請されていたようですね。


スイッシャーの遍歴とシンキングスイッシャーが無くなった理由!

ヘドン トービードのカタログ

ヘドンからも1904年からアンダーウォータードワージャックミノーシリーズがカタログに記載されます。1925年に登場するヘドンのトーピードも現在のフローティングとは違いダブルスイッシャーでシンキングタイプでカタログにもシンキングミノーと記載されています。

その後、1939年にへドン社からSOS Wounded Minnowを発表され、1959年にダイイングフラッターが登場します。

1948年にはルハージェンセン社からニップ アイデンティティーが販売されます。翌年の1949年にはスミスウィック社からデビルズフォースが発売されます。当時のデビルズホースもシンキングスイッシャーです。

1955年にコットンコーデル社はボーイハウディーを2サイズ発表します。創業者のコーデル氏はボーイハウディーに組み込まれたペラの機能を公に出すことは無く俺のルアーにはビート(鼓動)が有ると言ってなかなか秘密を明かしてくれなかったようです。

シンキングタイプのスイッシャーが何故フローティングに変わって行ったのか理由として考えられる事は、1957年にコットンコーデル社からシングルブレードスピナーベイトのOUACHITA SPINNERを発表します。1947年にはボーマー社からボーマーベイトが販売されます。

なので、40年代後半から1950年代にかけてスピナーベイトやディープクランクベイトが登場してからは、沈むプロップベイトは人気がなくなり、1960年代後半から70年代になってからはフローティングのプロップベイトが定着します。しかし、近年のスイッシャーはシンキングタイプが復活しています。


90年代前半には斬新なアイディアのトップウォータールアーも登場!

Bite-Em revolving baits

スイッシャーの歴史を調べていると面白いルアーメーカーに行きつきました。ペラを付けたフローティングスイッシャーではありませんが、ボディを回転させて水を弾けさせる仕組みのルアーが登場します。

バイトエムベイトカンパニーは、1917年頃から1920年の間の短い期間に木製の釣りルアーを製造しました。ルアーメーカーです。

バイトエムベイトカンパニーはThe Bite-Em Bate Company とBite-Em Bait Companyの「Bate」と「Bait」の両方の名前に使用されており、両方のバージョンのルアーボックスがあります。

この小さなルアー会社はインディアナ州ワルシャワで始まり、後にインディアナ州フォートウェインに移転しました。


おわりに

今回はトップウォータープラグのスイッシャー、プロップベイトの歴史を見てみました。スピナーからの発想からシンキングタイプが生まれ時代の流れで現在のトップウォータープラグの形へと変化していく過程はとても興味深いと思います。

また、面白い事に60年代から無くなったシンキングスイッシャーが現代では様々なメーカーが新たな機能を盛り込んで作っている点です。ボクも使いましたが確かに釣れますし、スイッシャーの歴史を考えると感慨深いモノがあります。

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「浮くの沈むのどっち?」スイッシャー・プロップベイトの歴史と起源!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!!よい釣りを(^O^)/


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