「原点回帰」アメリカン トップウォータールアー 名作5選!

雑感

バス釣りの世界では、トップウォータールアーは特にスリルと興奮を提供するアイテムです。水面直下でのアクションは、釣り人にとって最もダイナミックなバイトを視覚的に楽しむことができるからです。アメリカ製のトップウォータールアーには、長い歴史と共に多くの名作が存在し、今日でも多くの釣り愛好家に愛され続けています。

アメリカントップウォータールアーの名作として知られるいくつかのルアーは、そのデザインと機能性で高い評価を受けています。例えば、ヘドン社の「オリジナルザラスプーク」は、そのドッグウォーク左右に動かしながら進むアクションが特徴的で、バス釣りの基本を教えてくれるルアーとして多くの釣り人に親しまれています。

トップウォータールアーの魅力は、ただリールを巻くだけでなく、様々なロッドワークを駆使してルアーを操る技術が求められる点にあります。これにより、釣り人は自分の技術を磨きながら、バスのバイトを誘うことができます。さらに、トップウォータールアーは水中の障害物に引っかかりにくいため、複雑なフィールドでも安心して使用することができます。

アメリカンルアーの中には、バスフィッシングの歴史を彩ってきた数々の名作ルアーが存在し、その多くは今でも多くのアングラーによって使用されています。これらのルアーは、釣りの楽しみ方の幅を広げ、釣り人に新たな挑戦と発見を提供してくれます。トップウォーターフィッシングの原点を知り、名作ルアーを使ってみることは、バスフィッシングの醍醐味を味わう一つの方法です。

では!! 「原点回帰」アメリカン トップウォータールアー 名作5選!の始まりです(^O^)/


「原点回帰してみよう」アメリカン トップウォーターの名作ルアー5選

バス釣りをされる方でトップウォーター ルアーが嫌いという方は略いないと思います。水面直下でのアクションがバスを誘い出し、その瞬間のドラマは何物にも代えがたい興奮を提供してくれますよね。

今回は、アメリカ製トップウォーター ルアーの中から、ボクが大好きで名作と呼ばれる5つのルアーをご紹介します。これらは長年にわたり多くのアングラーに愛され、今なおその効果を発揮し続けているトップウォータールアー達です。

➀ ヘドン オリジナルザラスプーク

オリジナルザラスプークは、ただのルアーではなく、バス釣りという趣味を楽しむための一つの重要なピースです。それは、トップウォータールアーの歴史に立ち返り、新しいアプローチを考えるきっかけを与えてくれる、まさに原点回帰の象徴と言えるルアーでしょう。

1939年に登場したザラスプークは、当時の最先端素材であるプラスチックを使用したルアーでした。ウッド素材からプラスチック素材への移行という大きな転換点であり、生産性の向上と品質の安定を図るための重要なステップでした。

オリジナルザラスプーク

日本においても、ヘドンのザラスプークは特別な歴史を持っています。1970年代後半から1980年初頭にかけて、SMITH社がアメリカのヘドン社に発注したザラスプークが、輸送時の温度変化によってボディが曲がってしまうという不慮の事故が発生しました。しかし、この「反りザラ」と呼ばれるルアーは、その動きが良いと評判になり、シークレットルアーとして人気を博しました。この出来事は、オリジナルザラスプークの歴史に残る出来事です。

オリジナルザラスプークは、その後も進化を続け、バスプロのチャーリーキャンベル氏の影響を受けて、アクションの改良が行われました。キャンベル氏は、ザラスプークを使ってトーナメントで優勝した経験を持つ有名なトーナメンターであり、オリザラの設計にも深く関わっています。

オリジナルザラスプークは伝統的なウォーキング・ザ・ドッグスタイルのルアーです。名前にスプーク「幽霊」とありますが、これは透明なボディを作った事で見えたり見えなかったりする事から付けられました。オリザラはバス釣りの歴史にその名を刻む、不朽の名作トップウォータールアーです。ペンシルベイトの釣りを覚えるならオリザラから始める事をおすすめします。

⓶ ヘドン トーピード

ヘドン社のトーピードは、バスフィッシングの世界で特別な存在として愛され続けています。このルアーは、その愛らしい形状と効果的なサウンドで、アングラーたちに長年支持されてきました。トーピードシリーズは、1952年に小型のタイニートーピードから始まり、その17年後に、サイズアップ版のベビートーピードやマグナムトーピードが販売され、さらに最小サイズのティニートーピードが登場しました。

ヘドン トーピード

ヘドン社のルアー作りの歴史は、1894年に創業者ジェームス・ヘドンが木切れを削りながら口笛を吹いているときに、偶然バスがその木片に飛びつくのを目撃したことから始まります。この発見から、彼は1898年に自作のカエルに似せたウッドプラグ、「ヘドンフロッグ」を作り出し、その後も革新的なルアーを次々と開発していきました。

トーピードシリーズは、そのシングルプロップによる効果で水面を撹拌し、魚を呼びつける機能が特徴です。アングラーはクイックモーション、ショートジャーク、あるいは不規則なトゥイッチを使って、驚くようなストライクを水面で引き起こすことができます。

➂ レーベル ポップR

バスフィッシングの世界では、レーベル ポップRは単なる釣り道具以上の存在です。それは釣り人と魚との間のドラマを生み出し、時には伝説を作り出したからです。レーベル社のポップRは、まさにそんな伝説的なルアーの一つです。

1964年に設立されたレーベル社は、早い段階からポッパーの構想を練っていました。そして1976年、ポップRが市場に登場しましたが、不思議なことに発売から2年で廃盤となります。しかし、その後の展開がポップRをバスフィッシング史に残るルアーへと押し上げることになります。

ポップRは、その後シークレットルアーとしてプロのアングラーたちに使われ続け、1983年に、リック・クランがUSオープンで優勝した際に使用されたルアーがポップRでしたが、威力を知っているバスプロの中ではシークレットにされていました。

レーベル ポップR

ゼル・ローランドもポップRで好成績を残していたのでルアーの凄さを知っていたバスプロの一人でしたが、ゼル・ローランドがポップRの事を発言したことで、1987年に市場に復活します。

このルアーの特徴は、ベイトフィッシュが逃げる際に出る音を再現したポッパー音と、バスがベイトフィッシュを捕食した時に出す空気を掴んだ太い音、いわゆるチャガー音の2種類の音が出せる点です。ジョージ・ペレン氏がこの2種類の音をロッドワークによって出せるようにすることに拘ったため、市場への登場が遅れたと言われています。また、ループノットで結ぶ事で首振りアクションさせる事ができます。

ポップRの歴史は、ただのルアーの歴史を超えて、バスフィッシングの文化そのものとも言えるでしょう。それは、アングラーたちの手によって生み出され、時には秘密にされ、そして再び世に広まったルアーです。ポップRは、バスフィッシングの歴史の中で間違いなく最もストーリーに満ちたルアーの一つと言えるでしょう。

④ フレッドアーボガスト ジッターバグ

カップを持ったクラシックなデザインでありながら、その効果は現代でも変わらないジッターバッグは、独特なカップでカポカポと音を立てながら動く様が愛らしいトップウォータールアーです。真夏の無風の時に他のトップウォータールアーに反応が無くてもジッターバッグなら反応させる事が出来るルアーです。

フレッドアーボガスト社によって生み出されたジッターバグは、1938年の発売以来、アングラーたちに愛され続けている伝説的なルアーです。このルアーは、そのユニークなデザインと、水面を泳ぐ際に発する独特の音で知られています。ジッターバグは、フローターダイバーの失敗作から生まれたという興味深い誕生秘話を持ち、最初期のモデルはウッド製でした。

フレッドアーボガスト ジッターバグ

時代を経て、ジッターバグはウッドからプラスチック製へと素材を変え、第二次世界大戦中の金属不足を背景に、プラスチックのカップと簡素なリグが特徴のWWⅡモデルが発売されました。戦後の成長期には、さまざまなサイズやカラーが登場し、多様化が進みました。そして、1997年にはフレッドアーボガスト社はプラドコの傘下に入り、日本におけるジッターバグはナマズブームの影響もあり、以前にも増して人気を博しています。

ジッターバグの魅力は、その歴史だけでなく、使いやすさにもあります。初心者には扱いやすく、アメリカで最初にトップウォータールアーで釣ったナンバーワンルアーに選ばれています。上級者にはアクションを加えてバスを誘うこともできる汎用性の高さが評価されています。また、ナイトフィッシングや風のない真夏の水面での使用において、その効果を発揮します。

⑤ スミスウィック デビルズホース

スミスウィック社のデビルズホースは、アングラーにとっては伝説的な存在です。このルアーは1946年、ジャック・スミスウィック氏が、まだビジネス機器のセールスマンとして働いていた時代にさかのぼります。彼は顧客へのサービスとして、自宅のガレージで作ったハンドメイドのルアーをプレゼントしていました。その完成度の高さから、ルアーそのものを販売してほしいという要望があり、スミスウィック社を創業することになりました。

当初のデビルズホースはシンキングタイプで作られており、40年代のベイトリールの性能では軽いルアーをキャストすることが難しかったためです。しかし、その後の改良により、フローティングタイプのF200が登場し、釣り愛好家の間で広く受け入れられるようになりました。

スミスウィック デビルズホースF200

デビルズホースの名前には興味深い変遷があります。一部では、アメリカのキリスト教徒の間で「Devil」という言葉が縁起が悪いとされていたため、スペルを「Devel」として販売されたという説があります。しかし、その後「Devil」のスペルで販売され、成功を収めました。

前後にプロペラを備えたこのルアーは、水面でユニークな音と波紋を作り出し、バスの好奇心を刺激します。風が強くてもデビルズホースであれば、バスを反応させる事ができます。ピンスポットにはAF100を広い範囲をさぐるならAF200と使い分ける事が出来る名作ルアーです。


これら以外にも紹介したいアメリカントップウォータールアーはあるのですが、今回は5つに絞って紹介しました。それぞれに独自の特徴とアクションを持ち、バス釣りを魅了する為の機能が盛り込まれています。

これらアメリカン トップウォーター ルアーの名作を手に入れ、次の釣行でその効果を実感してみてください。釣果の向上はもちろん、釣りの楽しさも倍増すること間違いなしです。


アメリカン トップウォーター ルアーの魅力は独特のデザインの機能性!

トップウォーターフィッシングは、水面直下でバスを狙うスリリングな釣り方であり、多くのアングラーに愛されています。特にアメリカン トップウォーター ルアーは、その独特のデザインと機能性で高い人気を誇ります。これらのルアーは、ボクたちにバス釣りの楽しさを教えてくれ、バスフィッシングの奥深さを再確認させてくれます。

アメリカン トップウォーター ルアーの魅力は、その歴史とバスを釣る為の機能にあります。ヘドン社の創業者であるジェームス・ヘドンが世に最初に送り出したトップウォータールアー、ドワ―ジャックエキスパートには、「ルアーを本物のエサに似せても得るものが無いと」ジェームス・ヘドンのメッセージが付いています。

ドワ―ジャックエキスパート

アメリカン ルアーの魅力は、そのデザインと機能性にあります。例えば、ジム・ドナリーによって開発されたワウは、100年以上前に作られたにも関わらず、今なお多くのアングラーに愛用されています。このルアーは、水を左右の羽根で交互に受けてクロールするように泳ぎ、バスを魅了するという特徴を持っています。

また、ジム・ドナリー・ベイトカンパニーを買収したヘドン社は、ワウのデザインを変更してクレイジークローラーを誕生させた歴史があります。クレイジークローラーは、1940年の発売以来、70年以上にわたりアングラーなら誰もが一度は手にする不滅のルアーとして知られています。その動きや音などの要素でバスを騙すことに特化した設計は、今日でも多くのアングラーに支持されています。

日本でも、アメリカン トップウォーター ルアーは特に人気があり、多くのアングラーがこれらのルアーを使ってバス釣りを楽しんでいます。日本のトップウォーターフィッシングの原点を辿ると、アメリカンルアーに繋がると言われており、その影響は計り知れません。

アメリカン トップウォーター ルアーは、バス釣りの世界において、ただの道具以上の存在です。なぜなら、アングラーにとっての相棒であり、釣りの楽しさを倍増させてくれる魔法のアイテムだからです。これからも、アメリカン トップウォーター ルアーは、バス釣りの世界をリードし続けることでしょう。


日本のルアービルダーがアメリカン トップウォータールアーから受けた影響

日本の釣り業界において、アメリカン トップウォータールアーは特別な存在です。その魅力と影響力は、多くの日本のルアービルダーにとって刺激的なものであり、彼らの創造性をかき立てる源泉となっています。特に、松本光弘氏のようなビルダーは、アメリカン トップウォータールアーの影響を受けて、独自のルアーを生み出しています。

松本氏は、「痴虫」というブランドで知られるルアービルダーで、彼の作品は日本国内外で高い評価を受けています。彼のルアーは、アメリカンルアーの特徴を取り入れつつ、日本の釣り環境に合わせた独自の工夫が施されています。その中でも「海馬」というルアーは、松本氏の代表作として知られ、多くの釣り愛好家に愛されています。

日本におけるトップウォーターフィッシングの原点を辿ると、すべてがアメリカン ルアーに繋がっていることがわかります。松井友宏さんが経営するトップウォーター専門店「バスポンド」や、彼が立ち上げたオリジナルブランド「B.P.Baits」は、アメリカン ルアーへの敬意を表しつつ、進化を続ける製品を提供しています。彼らの製品は、アメリカン ルアーの原点に敬意を払いながらも、日本のアングラーに合わせた独自の進化を遂げています。

原点回帰とは、時に新しい発見や創造のために、その分野の起源や基本に立ち返ることを意味します。アメリカン トップウォーター ルアーでの原点回帰は、釣りの楽しみ方を再発見し、より深いルアーへの理解と技術の向上に繋がるでしょう。アメリカン ルアーの歴史を学び、それを現代の釣りに活かすことは、アングラーにとって非常に価値のある経験です。

トップウォーターフィッシングの世界において、アメリカン ルアーはただの道具ではなく、釣りという文化を形作る重要な要素です。それは、過去から現在へと受け継がれるアングラーの情熱と、釣りという文化への敬意を象徴しています。原点回帰を通じて、私たちは釣りの本質を再確認し、未来へと繋げていくことができるのです。


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。アメリカントップウォータールアーの魅力について紹介させて頂きました。アメリカンルアーに興味があるが、まだ、使った事が無い方やバスフィッシングの原点を知りたいと思った方は、是非、アメリカントップウォータールアーから始めて見る事で新たな世界観を広げる事に繋がります。

ボクはX(旧Twitter)でもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「X(旧Twitter)のフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。また、記事の感想などがあれば、お問い合わせフォームからコメントして下さい。

Amazonからボクが執筆したKINDLE本「アメリカンルアーの歴史と起源」を販売しています。アメリカンルアーの歴史について詳しく知りたい方は、コチラも参考にしてみて下さい。

「原点回帰」アメリカン トップウォータールアー 名作5選!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


コメント

タイトルとURLをコピーしました