1952年に誕生「ヘドン トーピード」のインプレッション!

ルアーインプレッション

今回のルアーインプレッションは、往年の傑作トップウォータールアーであるヘドン社のトーピードです。サイズ展開は4タイプあり、ビックバスから初心者まで幅広く釣り人の要求にこたえてくれるラインナップになっています。

スィッシャーやプロップベイトと言えば、ハイシーズンのトップウォーターゲームで大迫力のバイトシーンが見れて楽しいルアーなのですが、最近はあまり使われている人が、少ないように感じます。

ダブルスイッシャーも良いですが、ロッドワークで首振りもこなしてくれるのが、ヘドン社のトーピードです。アングラー側から仕掛けていく釣りを学ぶのに最適なルアーだと思います。

浮き姿勢も45度なのでピンスポットの釣りからロッドストロークを伸ばす事でも広い範囲をサーチするサーチベイトとしても使う事が出来る優れたルアーです。

では!! 1952年に誕生「ヘドン トーピード」のインプレッション!の始まりです(^O^)/


ヘドン社のトーピードはシングルスイッシャーの入門に最適なルアー!

ヘドン社のトーピードは、ロッドワークでトゥイッチすると約45度で浮いた姿勢から頭を水面に叩きつけながら、後方に取り付けられたペラが回転し音と水しぶきでバスを誘います。移動距離は短く抑える事が出来るのでピンスポットをネチネチと誘う事が出来ます。

更にロッドワークを長く取ってトーピードを50cm以上の距離を引き切る事で音色がポロポロ音に変化し捕食音に近づきます。スイッシュ音の変化を付けながらバスを誘う事が出来るのもヘドン・トーピードの特徴です。

ベビートーピード

シングルスイッシャーなので、風が吹く状況にはとても強いトップウォータールアーになります。ボクの体験ですが、ベビートーピードを琵琶湖のウィードフラットで風が有る時に使うと面白いように釣れた経験があります。

因みにボクがトップウォーターで最初に釣ったルアーはベビートーピードです。淀川の下流に大池というワンドで釣ったのですが、今でもその情景が記憶に残っています。スイッシャーはバイトが強烈なので、より記憶に残るのかも知れませんね。現在もしっかりバスを誘い出してくれるので、トーピードの完成度の高さには驚かされます。

トーピードは4タイプあり、ベイトタックルで扱いやすいのが、全長 2-1/2inch(6.35cm) 重さ 3/8oz (10.5g) フックサイズ #4のベビートーピードはサイズ的にも抵抗なく使えます。マグナムトーピ―ドは全長3-5/16インチ (8.41 cm)重さ 5/8オンス (約16.4 g)と大型のバスを狙う人には魅力的なサイズになります。

キャスタビリティーが良いルアーなので、ピンスポットへのキャストもバッチリ決まります。フックはヒートンに直付けなので、バスをバラしやすいと言う方もおられますが、スプリットリングを使用する事で対応する事ができます。

タイニートーピードとティニートーピードは小さいので、スピニングタックルかベイトフィネスタックルを使うと扱いやすいです。タイニートービードは全長4.90cm重量7.0gと小さいですが、ティニートーピードは更に小さく全長: 約38.1 mm重量: 公式重量は約3.5 gなのでスピニングタックルが扱いやすいです。

ボクは最近はタイニートーピードを気に入ってよく使っていますが、バイトの数も多いので、とても楽しいルアーです。ただ、フックが小さいからかフックアップ率が低いように感じます。

それでは、ヘドンのトーピードシリーズの歴史について触れて行きたいと思います。4タイプのルアーの登場の仕方がなかなかユニークですよ。


思っているサイズ展開と違ってるヘドンのトーピード・シリーズの歴史!

バスフィッシングの世界において、ヘドン社のトーピードシリーズは特別な存在です。1952年に初めて紹介されのは、タイニートーピ―ドでした。その独特な形状と効果的なサウンドと動きで、何世代にもわたってアングラーから愛され続けています。

タイニートーピ―ドが誕生した時代背景として、イギリスからアメリカへ軽いルアーを投げる事が出来るスピニングリールが普及した事が大きな影響を与えたと考えられます。

タイニートービード

また、小型のタイニートーピ―ドを使う事で初心者や子供でもよく釣れるのでバス釣りを楽しむ為の入り口を作ったルアーとも言えます。そんなタイニートーピ―ドは売れ続けたのでサイズアップ版が販売されたのが、17年後の1969年になってベビーとマグナムトーピ―ドが販売され、その後に最小サイズのティニートーピ―ドが登場します。

ベビートービード

ヘドン社のルアー作りの歴史は、1894年に創業者ジェームス・ヘドンが始めたことに遡ります。ジェームスは、木切れを削りながら口笛を吹いているときに、偶然バスがその木片に飛びつくのを目撃し、バスが生エサ以外でも釣れる可能性に気づきました。この発見から、彼は1898年に自作のカエルに似せたウッドプラグ、フロッグを作り出し、その後も革新的なルアーを次々と開発していきました。

マグナムトービード

ヘドン社のトーピードルアーは、その歴史とともに、バス釣りを愛する人々の心に深く刻まれています。アメリカのミシガン州ドワギヤックのミルポンドから始まったこの歴史は、今日に至るまで世界中のアングラーに影響を与え続けています。


ベビートーピード 本山バージョン

スモールマウスバスフィッシングの第一人者として、またW.B.S.バスプロとして最前線で活躍された(故)本山博之氏の手による「マグナムトーピード、ベビートーピード」のチューニングバージョン。本山バージョンがSMITHから発売されていました。

本山バージョンのトーピードの大きな特徴は、スピナーベイトのコロラドブレードの様なリップがノーズに取り付けられている点です。

ベビートーピード 本山バージョン

このリップが付いたことで、従来のヘドン・トーピードには無いアクションをします。ステディーリトリーブで動かすと、ペラを回しながらお尻を振ってユニークに泳いでくれます。

このペラも特注で作られたモノで「WPB可変Aプロップ」という薄いアルミ製のペラを採用しています。ペラの特徴としては、超低速リトリーブでもスムースな回転を実現している点にあります。

また、フックはエクスキャリバーフックにカップも専用のアッセンブリが作られ、スプリットリングでフックが固定されているので、バレにくい設計になっています。スペックはベビートーピード/約64mm、ウェイト9.2g・マグナム トーピード/約83mmウェイト約19gです。

ベビートーピード本山バージョンは、釣りを愛する人々にとって、新たな釣果をもたらす可能性を秘めたルアーです。既に販売は停止しているモデルですが、若し手にする機会があれば釣りの経験をさらに豊かなものにすることができるので、ぜひ一度試してみてください。


ヘドン トーピ―ドを使い切る為に知っておきたいペラのアングルについて

ヘドンのトーピ―ドを使い切る為に知っておきたいことは、ペラのアングルやヒネリによるスイッシュ音と回転効率の変化です。

上の図が示すとおり、図真ん中のようにペラが水面に対して90度、つまり垂直になるモノを0度設定とします。ここからペラが前方に傾くペラの事をネガティブ設定と呼び、逆に後方に傾くペラをポジティプ設定と言います。

トーピ―ドには前方にペラが無いのでこの調整は行いませんが、ペラをネガティブ設定にした場合は、水を前方向に弾くようになります。透明度の良いエリアではいい結果に繋がる設定ですが、ウィードや浮遊物があるとトラブルが増える設定です。

ペラをポジティブ設定にすると空気を巻き込む音に変化し、小さな力でもペラは回転しやすくなります。通常は垂直なペラからポジティブ設定5度程度の角度で調整していくとスイッシャーは使いやすくなります。このポジティブ設定のチューニングはボクが中学生の時に所属していたバス釣り倶楽部のお兄さんが施していました。この方は更にペラにヒネリを加えて、トーピ―ドをゆっくりステディーリトリーブで使って爆釣されていました。

ペラをひねる事で、ボディをロールさせる力が働きます。ボディのロールによって起こる効果はボディカラーの明滅効果です。お腹の色と側面の色が異なる色のボディカラーの場合に、スイッシャーが引っ張られる事でボディが回転し、お腹の色から側面の色に変化し動きが停止したら再度、お腹の色が現れます。このような色の変化による変化点を作るがペラにヒネリを加える事で起こります。

※スイッシャーのペラの角度とヒネリに関して詳しく紹介している記事は、下記のリンクから読むことが出来るので、あわせて読んで頂くと理解が深まります。


おわりに

今回はヘドンのトップウォータールアー、トービードシリーズを紹介しました。見た目の愛らしいルックスも然ることながら、時代を超えてアングラーに釣果を与えてくれる完成度の高いシングル・プロップベイトです。是非、このルアーのポテンシャルを体感して欲しいと思います。

この記事を読んでヘドンの「トーピード シリーズ」を試してみたいと思われたら下記のリンクから購入する事が出来ます。

1952年に誕生「ヘドン トーピード」のインプレッション!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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