「ヘドン ダイイングフラッター」瀕死の魚を演出しろ!

ルアーインプレッション

バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは!今回の釣りたいバス釣り日記は、ヘドンの「ダイイングフラッター」を徹底解説したいと思います。ヘドンのダイイングフラッターは、長年にわたって愛されてきたルアーの一つです。

ヘドンのダイイングフラッターは、トップウォーターフィッシングにおいて革新的なルアーとして知られています。このルアーは、水面での不規則な動きが特徴で、Dyingとは、「死にかけた」 Flutter とは「ぱたぱたする」と訳せるので、死にかけた魚の動きを模倣してバスを引き寄せるルアーになっています。

ダイイングフラッターは、その独特な動きでバスの本能を刺激し、ストライクを誘発することで人気を博しました。このルアーは、2012年に生産中止となりましたが、その後も日本のトップウォーターフリークからの再販要望が高まり、特注として復刻されることになりました。

細身のボディーが発する軽快なスイッシュサウンドは、サーフェイスゲームを楽しむアングラーにとって魅力的な特徴です。このルアーはその名の通り、バスにとって抗いがたい魅力を放っています。使用する際のコツとしては、ロッドワークによる強弱をつけることも重要ですが、何よりもルアーを止めておく時間に変化を付けることが挙げられます。

同じリズムを繰り返さないようにすることで、バスとの距離を縮めることができるのです。このように、ダイイングフラッターは単なるルアーではなく、アングラーの技術と組み合わせることでその真価を発揮するアイテムと言えるでしょう。

2024年のICASTで紹介されたダイイングフラッターは、浮き角度に拘り移動距離を抑えた設計になるようで、ヘドンのルアーに対する熱い支持を反映する形となりそうです。

ヘドンのダイイングフラッターは、トップウォーターフィッシングの世界において、その歴史と革新性を持ち合わせたルアーとして、今なお多くのアングラーから愛され続けています。

では!! 「ヘドン ダイイングフラッター」瀕死の魚を演出しろ!の始まりです(^O^)/


1958年に登場したヘドン ダイイングフラッターの歴史

ヘドンのダイイングフラッターは、ダイイング(死にかけた魚)をイメージして設計しています。ダイイングフラッターは1958年に登場したヘドンのダブルスイッシャーです。

首割れ、縦割れの仕様や吹き目、書き目など年代によって作りが異なります。写真のダイイングフラッターは、ヒロ内藤さんのDVD購入時のノベルティールアーだったモノで近年に製造されたものです。浮き角度は水平に近い角度で浮きます。

筆者撮影 DVD僕たちのヘドンストリーのノベルティールアー

ダイイングフラッターを見ているとベリーのフックがボディ後方に付いているのが分かります。とても不自然な感じですが、元々は浮き角度が90度側に近くロッドワークによるアクション時の移動距離を抑えたモノだったっと考えられます。しかし、時代とと共に浮き角度が浅くなり通常の広範囲をサーチしやすい仕様に変容していったようです。

この辺りの疑問を解決してくれるヒントが、アメリカンルアーショップSAVAMのブログで紹介されていました。新旧ダイイングフラッターの浮き角度が紹介されていたので、共有したいと思います。左が現行品のヘドン、ダイイングフラッター中央と右側は年代不明だが古いモデルだそうです。

引用 アメリカンルアーショップSAVAM

SAVAMのYouTubeチャンネルでカタログに戻されるダイイングフラッターについてヒロ内藤さんが、解説していたのですが、どうもプラドコはオールドのダイイングフラッターの浮き角度に戻すようなので購入した際にはチェックしたいと思います。

ダイイングフラッターの魅力はネチネチとピンスポットを狙えるダブルスイッシャーが本来の設計コンセプトだったのだと思います。


ヘドン ダイイングフラッターのインプレッション

ボクがダイイングフラッターを使う時のタックルセットアップは、ロッドがヒロイズム、カリプソSJ2又はカリプソLJ2です。6フィートまでのショートロッドでミディアムライトアクションのファーストテーパーが操作しやすいです。

ベイトリールがスティーズCTを使っています。ロープロファイルなリールなので持ちやすく疲れないリールです。ラインはナイロンのシルバースレッド・ヒロズチョイスのクランキング15lbをチョイスしました。

筆者撮影 ダイイングフラッターと使用したタックル

現行品のダイイングフラッターは浮き角度が浅いので広範囲にサーチするサーチルアーとしても使い易くなっている印象です。しかし、完全な水平浮きではないのでロッドワークによる誘いの釣りも出来るバランス設定になっています。

より、タイトにピンスポット周辺でルアーを留めて置きたいと考えるならウェイトを足して浮き角度を調整する必要があります。ダイイングフラッターのアクションは首を振る事はないので直線的な動きになってしまいますが、アクションの強弱によってプロップサウンドの大きさの調整と水しぶきの量を調整してルアーのアクションを演出します。

また、前後のペラ(プロペラ)が同じ方向に回転することで、魚に対するアピール力が高まります。ダイイングフラッターを引いた時にボディにロールアクションが入るのでルアーカラーによる明滅効果が得られます。

筆者撮影 80年代に購入したダイイングフラッター(上)

国産のスイッシャー&プロップベイトとは違いペラも肉厚なので回転時のレスポンスは損なわれますが、独特のスイッシュサウンドが魅力です。

ダイイングフラッターのルアーウェイトが3/8ozもあるので、キャスタビリティーは申し分ありません。ペラが空気抵抗になっている感じもなくストレスなくキャスト出来ます。

日本のアングラーからの高い再販要望に応じて何度も復刻されたことからも、ダイイングフラッターのその人気の高さが伺えます。

意外な有名アングラーもヘドン ダイイングフラッターを使っていた!

あのオカッパリの釣りで有名な川村光大郎氏もダイイングフラッターを使っていたりします。氏もこのルアーをタックルボックスに忍ばせ、実釣でも使われているシーンが見れます。世代を超えて支持されているトップウォータールアーでもあります。

また、デプスの山田祐五氏も昔に60のデカバスを釣っていたルアーにシンキングチューニングを施したダイイングフラッターの名前を上げていました。


ダイイングフラッターのスペック

ヘドンのダイイングフラッターは、長年にわたってバスアングラーに愛されてきたルアーの一つです。現行品のヘドン、ダイイングフラッターのスペックについて詳しく紹介します。

スペック内容
長さ約9.6cm
重さ約11.2g(3/8oz)
フックサイズ#4

ダイイングフラッターは、その独特なデザインで知られています。細身のボディとダブルスイッシャーが特徴で、魚に対するアピール力が高いです。復刻版では、オリジナルのデザインを忠実に再現しつつ、塗装がより美しくなっています。

実際に使用してみると、ダイイングフラッターはその名の通り、ゆっくりとした「フラッタリングアクション」が特徴です。フロントフックの位置が後ろ気味に付いているため、止めた時にその場でピタッと止まる性能が優れています。これにより、魚に対するアピールが一層強まります。

引用 スミス

復刻版のダイイングフラッターは、オリジナルのデザインを忠実に再現しつつ、塗装がより美しくなっています。2024年のスミスの製品カタログを見ると12色展開で販売するので選ぶ楽しさが増えます。上の4色以外に8色が追加され12色のラインナップになり、浮き姿勢にもこだわった作りになっているようです。


ダイイングフラッターの操作方法をヘドンカタログから学ぶ

1983年のヘドンカタログには7色展開でダイイングフラッターが紹介されています。1983年はヘドンがプラドコに買収される前の年なので、オリジナル・ヘドンとしての最後の年のカタログです。

この1983年のカタログにダイイングフラッターの操作方法が掲載されているので、情報を共有したいと思います。

1983年のヘドンカタログ

カタログには死にかけた魚の様に操ると釣果に繋がるとあります。具体的なアクションは、ロッドティップを軽く動かしてダブルスピナーを揺らしてから15秒間静かに放置する事を2~3回繰り返してから素早くリトリーブを開始するとあります。

また、ロッドティップを前後に動かして水面に短いジグザグ模様を描いた後にプロペラの大きな音が聞こえる様にスロースタディーリトリーブを行います。

また、注意点としてペラの角度を自分で変更する事で、自分の好みのリトリーブスピードに合ったサウンドを作り出す事が出来ると明記されています。

カタログの内容からダイイングフラッターのアクションの肝は、シバリングを入れながらアクションさせる事で死にかけた魚を演出させてバスにバイトを誘発させる事が大切だという事が学べます。


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。今回はダイイングフラッターをインプレションしてみました。昔から使われ続けているヘドンのダブルスイッシャーですが、一時カタログ落ちになった事もあるルアーです。カラーラインナップも増えるので、この機会に購入して見てはどうでしょうか?

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「瀕死の魚を模倣しろ」ヘドン ダイイングフラッター インプレ!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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