バスフィッシングを愛されているアングラーのみなさん、こんにちは!今回の釣りたいバス釣り日記は、「ストラクチャー&カバー+水の色が釣果に影響!バック・ペリーが解説!」を紹介します。
エルウッド バック ペリー氏は、ストラクチャーフィッシングの父と言われている人物ですが、地形変化や障害物だけの関係性でバスが釣れると論じているのではなく、「水の色」に関しても研究されています。
この記事は、バック・ペリーの著書『Spoonplugging …』からの抜粋です。バック・ペリー氏のウェブサイトで掲載されているテキストを釣りたいバス釣り日記が、分かりやすく編集し直して日本のアングラーと共有したいと思います。
バスフィッシングをされている方は、水の色についてどの様に考えているでしょうか、一般的な判断として、透明度の高いクリアウォーターや少し水に色の付いたステインウォーター、濁りが強く水底が見えないマッディーウォーターと水の色を区別されます。
ボクが尊敬するヒロ内藤さんは、水の色を相対的濁度と言う言葉で説明されています。相対的な濁度なので、昨日と比べて水が濁ったのか、逆に透明度が高くなったのかを相対的な比較で表現した言葉です。
ヒロ内藤さんの説明では、クリアレイクに住んで居るブラックバスが、マッディーレイクに行ったとしたら透明度の違いでモノが見えにくいはずです。しかし、元々、マッディーレイクに住んで居るブラックバスは、濁度にたいして適応しているので、モノがちゃんと見えています。
逆にマッディーレイクのブラックバスがクリアレイクに移動したら、周りの景色が見えすぎて緊張してしまうかもしれませんね。フィールドが同じでも濁度が相対的に変化する事で同じようにブラックバスの視界に対して影響を与えるのが、相対的濁度の考え方です。
今回、紹介するバック・ペリー氏の水の色に関する考え方は、少し違った視点が膨れています。ブラッバスを釣るのに好条件な水の色とは、どの様な色なのかをランキング形式で示しています。
また。バック・ペリーと言えば、ストラクチャーフィッシング理論で有名ですが、今回の記事でもストラクチャーとカバーそして水の色との関係で、どの様にブラックバスが行動するかにも触れています。
では!! ストラクチャー&カバー+水の色が釣果に影響!バック・ペリーが解説!の始まりです(^O^)/
水の色は釣果に大きな影響!水が薄汚れて濁って暗い場合は好条件!
釣り人として、水の色は釣果に大きな影響を与える重要な要素です。多くの釣り人は、透明度が高く美しい湖を見て「良い釣り場」と思いがちですが、実際は逆です。
光の透過率が高い水では、釣りの条件が悪化します。一方で、光の透過率が低い水は釣りにとって理想的です。澄んだ水は以下ののような、問題を引き起こすことが多いです。
- 魚が深い位置にいる
- 魚の回遊距離が短い
- ウィード(雑草)やコケの繁殖が進む
- 水上スキーヤーなどのアクティビティが増える
一方で、水が濁っていたり曇っていたり暗いほど、釣りには好条件となります。水の色には注意を払う必要があります。
ここで言いたいのは、透明な水にバスがいないわけではなく、水の色が魚の深さや浅瀬への出現時間、滞在時間に影響を与えるということです。そしてこれらの影響が、釣れる魚の数に影響します。
水の色が与えるブラックバスの行動
水の色はブラックバスの行動に影響を与え、特に以下の要因に対して左右します。
- 魚がどの深さにいるか
- 浅瀬への出入り
- 魚の活性度
釣果を最大化するためには、水の色が「良い」とされる条件を優先しましょう。
ブラックバスが釣れる水の色ランキングトップ5!
これから水の色を、釣りに適した順にランキングしてみましょう。最高の水色は魚の動きを活発にし、釣果の成功率を大幅に高めてくれます。
以下は、釣りに適した順番で水色を分類したものです。
- 白っぽい(乳白色)
- 赤サンディ
- 黄緑色
- クリア(透明度の高い水)
- 茶檜色(茶色透明)
このように、水の色を正しく理解し、活用することで釣果を大幅に改善できるでしょう。では、より詳しく、水の色のランキングについて触れてみたいとと思います。
良い水の色から悪い水の色へ
湧水のある自然湖(内陸湖)は、通常透明な水を持っています。しかし、夏になると藻が繁殖し、水が黄緑色になることがあります。また、小川が流れ込む自然湖では、春の雪解け水や雨水が流れ込むことで、湖の水が色濃く変化することもあります。

➀白っぽい(乳白色)
②赤サンディ
➂黄緑色
④クリア
⑤茶檜色(茶色、透明)
貯水池は通常、河川の流入や流出の影響を大きく受けます。この傾向は特に春に顕著です。貯水池では、源流部(光の透過性が低く暗い)からダム周辺部(通常、透明度の高い水)にかけて水の色が変化するのが特徴です。
また、大規模な湖やリザーバーでは、エリアごとに異なる水の色が見られるのが一般的です。釣りの成果を高めるには、釣りに適した水の色を持つエリアを選ぶことが重要です。
ウィード(水生植物)の成長と水の色(透明度)との関係
水の色はウィードの生育状況にも大きく影響します。水が澄んでいるほどウィード(水生植物)は生えやすく、水が濃いほど雑草の生育は抑えられます。
例えば、以下のような状況が見られます。
- 特別に澄んでいる水:ウィードは15~20フィートの深さまで繁殖し、コケはさらに深くまで成長します。
- 澄んでいる水(特別澄んでいない場合):ウィードは12~14フィートまで伸びます。
- 薄い黄緑色の湖:ウィードは8~10フィートの深さまで生育します。
- 濃い黄緑色の湖:ウィードは6~7フィートまでしか成長しません。
- 赤砂色や白砂色の湖:ほとんどウィードが生えません。
さらに、汚染された水域では、ウィードの成長が暴走する場合もあります。このようなウィードの生育状況を記録することで、その水域での釣りの可能性を予測できます。
ウィードが釣りに与える影響
- 雑草が多い場合:釣りは難しくなる傾向があります。
- 雑草が少ない場合:釣りが比較的容易になります。
このように、ウィードの状況と水の色を理解することで、フィッシングストラテジーが立てやすくなるのではないでしょうか。
ブラックバスの移動と活性!マイグレーションと水の色の関係!
水の色は、ストラクチャー周辺における魚の回遊に大きな影響を与えます。図1、図2、図3に注目してください。これらの図は、水の色以外の条件が同じ状況を示しています。

ウィードの成長範囲や深さは、水の色によって大きく変化します。図と照らし合わせて以下の具体例をご覧ください。
- 澄んだ水:ウィードは14フィートまで伸びています。
- 濃い黄緑色の水:ウィードは7フィートまで生育します。
- 白っぽい砂地の水:ウィードはほとんど存在しません。
また、魚の回遊にも水の色が影響を与えます。それぞれの状況における魚の深さは以下の通りです。
- 澄んだ水:魚は30フィートのドロップオフ(急斜面)に移動します。
- 濃い黄緑色の水:魚は岩山付近まで上がってきます。
- 白っぽい砂地の水:魚は切り株周辺に留まり、一部は浅瀬に散らばっています。
さらに、水の色は魚の活性度や回遊の時期にも影響します。以下の特徴が挙げられます。
- 水が澄んでいるほど:活性は低くなり、釣れるまでの時間が短くなります。
- 濁りがあるほど:魚の動きが活発になり、釣果が向上します。
釣果を最大化するためには、湖や川の中で水の色が釣りに適したエリアを選ぶことが重要です。
おわりに
今回は、ストラクチャーフィッシングの父であるバック・ペリー氏がストラクチャーとカバーの関係にプラスして要素として水の色が加わる事でブラックバスのマイグレーション(行動)の変化について学びました。
バック・ペリー氏の著書、「Spoon plugging」は日本語訳のモノがありませんが、ストラクチャーとカバーの関係に風などのエフェクト効果についても触れて解説しているのが、ヒロ内藤さんのDVD、「THE ANSWER-3」ヒロ内藤のバスフィッシング理論編です。Amazonプライムでも視聴できますよ。
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ストラクチャー&カバー+水の色が釣果に影響!バック・ペリーが解説!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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