スピナーベイトとの違いは?バズベイトの誕生秘話と起源!

ルアーの歴史と起源を探る

バスフィッシングを愛するアングラーのみなさん、こんにちは!今回の「釣りたいバス釣り日記」は、魅力的かつ独特なルアー、「バズベイトの歴史と起源」について語りたいと思います。

バズベイトはスピナーベイトに似たデザインですが、小魚の形状に似ておらず、水面で使用する特異なトップウォータールアーです。このため、初心者アングラーには「これでバスを釣れるの?」と不思議に映るかもしれません。しかしながら、バズベイトはそのユニークな機能と音による魅力で、アングラーたちに長い間愛されてきました。

特に、水面でのバイトシーンを目撃できる楽しさがバズベイトの大きな魅力です。トップウォータールアーの中でもその効果は際立ち、一度でもその魔力を体験すると多くの人が虜になってしまいます。そんなバズベイトの起源は1928年、エドワード L フェアリー氏によって特許申請された最古の記録が残されています。

その後、フレッド・アーボガスト社が1930年代から1940年代にかけて原型をさらに進化させ、フラスカートと呼ばれる新要素を開発。スピナーからインラインブレードへとデザインが進化し、1979年にはジェームス M スパークマン氏により現在のバズベイトに近い形状が完成しました。

このように、バズベイトは歴史的な進化を遂げながら、今なおアングラーたちを魅了し続けています。

では!! スピナーベイトとの違いは?バズベイトの誕生秘話と起源!の始まりです(^O^)/


バズベイトの発展の歴史!1928年にエドワード L フェアリーがバズベイトの原型を作り出す!

バズベイトは、スイッシャーやプロップベイトと呼ばれるルアーから進化し、現在の形へと発展してきたと言われています。当時、プロップベイトはシンキングタイプで、そのブレード部分を「スピナー」と呼んでいました。この時代の呼び方が、バズベイトの進化に影響を与えたのかもしれません。

さらにルアーの歴史を遡ると、最初はフライに行き着きます。その後、スピナーが登場し、生エサとスピナーを組み合わせた釣り方も一般的だった時代がありました。これらの釣法やルアーの進化が、バズベイトの誕生につながっていったのです。

バズベイトの最古の記録

バズベイトに近いフォルムを持つルアーの中で、最古の記録として残っているのが、1928年、エドワード L フェアリー氏による特許申請です。このルアーは、現在のバズベイトの起源として知られています。

エドワード L フェアリーが作ったバズベイトの起源になるルアー

エドワード L フェアリー氏が作り出したルアーは、特許申請書の記述によれば、「スピナー」と表現されています。その形状はダブルアームに小さなオフセットブレードを搭載し、動物の毛で作られたスカートのようなパーツが特徴的でした。

スピナーとしての役割

このルアーは、現在のバズベイトのように水面で使用するものではなく、水中を泳がせるタイプでした。光の散光効果やフラッシング効果を重視して作られており、音の効果については当時の記録には記載がありませんでした。

1931年にパテント申請されたスピナータイプのルアー

バズベイトの進化の歴史

1931年からのスピナータイプのルアー 1931年4月、エドワード L フェアリー氏は再びスピナータイプのルアーの特許を取得しました。

この時代に特許申請されたルアーも、1928年の特許取得と同様に小さなオフセットブレードを備えた設計が特徴でした。こうしたデザインの継続は、ルアーの進化において重要なステップを示しています。

1948年の新たなブレードデザイン

さらに1948年9月には、異なるブレードデザインが採用されたスピナータイプのルアーが特許申請されました。この時期のルアーは、コロラドタイプの小さなブレードが装着されており、散光効果やフラッシング効果をさらに強調した設計となっています。この新しいブレードタイプは、ルアーの使用目的や効果を広げる重要な革新でした。

これらの改良やデザインの進化が、バズベイトを含むルアーの歴史の重要な一部を形成していることがよく分かります!


フレッド・アーボガスト氏とバズベイトの進化

フレッド・アーボガスト氏は、グッドイヤーを退職した後の1930年にアクロン市の工場を取得し、自身の名を冠した「フレッドアーボガスト社」を設立しました。

フラスカートのパテント申請書の抜粋

その後、1937年にはフラダンサーが身に纏うスカートからヒントを得て「フラスカート」を考案し特許を申請。翌年の1938年にはその特許を正式に取得します。このフラスカートは、後にスピナーベイトやバズベイトに欠かせないスカートの基本形として広まりました。

フラスカート付きルアーの始まり

フラスカートを装着した最初のルアーは、バジングスプーンのような形状を持つ「ハワイアン・ウィッグラー」でした。

ハワイアン・ウィッグラーのパテント申請書

このルアーのブレードデザインは現在のインラインバズベイトとは異なりますが、全体的な形状はインラインタイプのバズベイトに近いものとされています。

さらなる進化:スパターファスからスパターバグ、そしてスパターバズ

1946年には「ハワイアン・ウィッグラー」を改良し、シャローエリアをより効率的に攻められる「スパターファス」が発表されました。

スパターファスのカタログ

フレッド・アーボガスト氏は1947年に亡くなりますが、彼の会社は彼の遺産を受け継ぎ、1955年には「Sputterbug」という新たなルアーを発表しました。さらに、その後にはブレードタイプが異なる「Sputterbuzz」も登場し、当時の人気ルアーとしてバズベイトの進化に影響を与えました。


ハスケル リー ジャクソン氏がバズベイトの形状に近づけた!

1961年、ハスケル・リー・ジャクソン氏がアッパーアーム、ローアーム、そしてヘッドといった現在のバズベイトと同様のオフセットタイプのルアーを特許申請しました。この特許の取得は、バズベイトの進化における重要な節目となり、現在のデザインに近づく大きな一歩となりました。

ハスケル・リー・ジャクソン氏のバズベイト

新しいブレードデザインの導入

この時代のルアーのブレードは、エドワード L フェアリー氏が設計したものよりも大型化され、オフセットブレードが採用されていました。

さらに、ブレードの後部にはリベットではなくビーズが取り付けられており、デザインや性能に新たな工夫が加えられています。また、ラインアイは閉じた状態のクローズドアイ仕様となっており、堅牢性や使用時の安定感を高める工夫が施されていました。

特許取得と音の進化への道

1963年には、このルアーがUSパテントを正式に取得しました。このデザインは、視覚的な効果や構造的な改良が施され、現代のバズベイトの形状に非常に近いものでした。

しかし、この時点ではスイッシュ音やスクイーク音などの音に関する機能は特許には記載されておらず、この後の時代を経てバズベイトは「音」の面でも進化を遂げていくことになります。


1970年代への進化とインラインブレードの誕生

1960年代半ばには、バズベイトのデザインにおいて「音」の効果が注目され始め、より良い音を生み出すための工夫が行われるようになりました。

この時代のブレードデザインは引き続きオフセットタイプが主流でしたが、1970年代に入ると、現在の「インラインセンターシャフトブレード」が登場することで、新たなステージへと進化を遂げました。

ジェームス M スパークマン氏の革新

1979年1月18日、ジェームス M スパークマン氏によって申請されたインラインブレードは、回転効率を向上させることを目的として考案されたもので、今日よく目にするバズベイトのブレード形状を特徴としています。

特許申請書には、インラインブレードの構造やデザインに関する詳細な説明が記載されており、その重要性が伺えます。この革新は、バズベイトの性能をさらに向上させ、アングラーたちに新たな選択肢を提供しました。


プロバズベイトとその進化:1997年から2018年へ

1997年、エクスキャリバー社から「プロバズベイト」が発売されました。現在では製造が中止されていますが、このバズベイトはその独特なバズブレードのフォルムと性能で多くのアングラーに愛された人気アイテムでした。見た目はオフセットタイプのバズベイトですが、「スイッシュ音」「スクイーク音」、そして「クラッター音」を生み出せる革新的な設計が特徴でした。

このルアーのデザインを手がけたのは、レーベルのチーフ・エンジニアを務めていた「ジム・ギャーウィング氏」です。彼はレーベル製品の主力アイテム開発にも携わるなど、多くの実績を持つデザイナーとして知られています。

ブーヤースクイールチャーの登場

エクスキャリバー社のプロバズベイトを凌駕するために開発されたのが、ヒロ内藤さんが手がけた「ブーヤースクイールチャー」です。

ブーヤースクイールチャー

このルアーでは、ジム・ギャーウィング氏がデザインしたブレードがさらにアップグレードされ、ヘッド形状やスカートの処理など、細部にわたる拘りが詰め込まれています。結果として、性能面で高い評価を受ける最新型バズベイトが誕生しました。


おわりに

バズベイトの歴史と起源はいかがでしたでしょうか?光の散光効果を狙って作られたスピナーから始まり音の要素を追求するようになってから現在のバズベイトのデザインに近づく過程が面白いですね。

また、ブレードのデザインもオフセットタイプからインラインセンターシャフトが誕生するのですが、ボクは既に生まれて釣りを始めている年齢なのに驚かされます。これ以降の80年代も様々な独創的なルアーが誕生しましたが、良い時代にバス釣りをしていたと感じます。

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スピナーベイトとの違いは?バズベイトの誕生秘話と起源!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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