「ルアーの歴史と起源!」バズベイトとはどんな歴史を持つルアー!

ルアーの歴史と起源を探る

今回のルアーの歴史と起源はバズベイトの歴史を掘り下げてみたいと思います。バズベイトはスピナーベイトに似た外観ですが、餌になる小魚にも似ておらず、更に水面で使うトップウォータールアーと言うのですから初心者は困惑されると思います。

バスフィッシングの初心者が初めて見て驚くルアーの一つにバズベイトは入るのではないでしょうか?でも、何やらモノの本によるとバズベイトは釣れるルアーだと紹介されているので、疑心暗鬼の中、バズベイトを使うと不思議な事にバスを連れて来てくれます。

トップウォータールアーなので、バイトシーンも見えるので一度、魔力を知ってしまうとバズベイトの虜になってしまう人も多いと思います。

そんな魔力を持ったバズベイトがどの様な歴史を辿る事で生まれたのかその過程を紹介したいと思います。バズベイトの歴史と起源の始まりです(^O^)/


1928年にエドワード L フェアリーがバズベイトの原型を作り出す!

エドワード L フェアリーが作ったバズベイトの起源になるルアー

バズベイトはスイッシャーやプロップベイトと呼ばれるルアーから変化し発展ていった歴史があるようです。当時のプロップベイトはシンキングでペラの事をスピナーと呼んでいたそうです。

ルアーの歴史を辿るとフライにたどり着きますが、その後に登場するのがスピナーです。生エサとスピナーを組み合わせて釣りを行っていた時代もあったりもします。

バズベイトのフォルムに近くバズベイトの起源と言えるルアーが、1928年にエドワード L フェアリーが特許申請されたバズベイトが記録に残っている最古のバズベイトようです。

しかし、エドワード L フェアリー氏が作り出したルアーの特許申請書にはブレードをスピナーと記載されています。ダブルアームに小さなオフセットブレードが搭載されている形状で動物の毛で作られたスカートのようなパーツも見て取れます。

スピナーと記載されている通り、このルアーは水面に浮かして使うように使うのではなく、水中を泳がせて、光の散光、フラッシング効果に重点を置いて作られており、この時点では音についての効果は、まだ、記載されていません。

1931年にパテント申請されたスピナータイプのルアー

1931年4月にもエドワード L フェアリー氏はスピナータイプのルアーの特許を取得されています。この時代のルアーも小さなオフセットブレードを付けたルアーです。

これ以降に1948年9月にもスピナータイプの特許申請されていますが、ブレードのタイプが異なりコロラドタイプのような小さなブレードが装着されたモノも申請されていました。


フレッドアーボガスト社によってインラインバズベイトの原型が作られる

フラスカートのパテント申請書の抜粋

フレッドアーボガスト氏はグッドイヤーを退職して1930年にアクロン市の工場を収得しフレッドアーボガスト社を設立させます。1937年にフラダンサーが纏っているスカートからヒントを得てフラスカートを作り出し特許を申請し、翌年の1938年に特許を取得します。

フラスカートは後にスピナーベイト、バズベイトのスカートとしてなくてはならないパーツになっていきます。

ハワイアン・ウィッグラーのパテント申請書

フラスカートを付けた最初のルアーがバジングスプーンのような形状のハワイアン・ウィッグラーでした。ブレードのデザインは現在のインラインバズベイトとは違いますが、ハワイアン・ウィッグラーはインラインタイプのバズベイトに近いデザインです。

スパターファスのカタログ

1946年にはハワイアン・ウィッグラーより効率的にシャローを攻めるスパターファスも発表します。フレッド アーボガスト氏は1947年に死去しますが、1955年にはSputterbugが作られ、その後は時代的にもバズベイトが人気ルアーでもあったのかブレードタイプの違うSputterbuzzが登場します。


1961年にハスケル リー ジャクソンがオフセットタイプのバズベイトを作り出す!

1961年にハスケル リー ジャクソン氏がアッパーアームとローアームそしてヘッドと現在のバズベイトと同じデザインのオフセットタイプのルアーを特許申請される事で、現在のバズベイトの形に近づいてきます。

ブレードはエドワード L フェアリー氏の時代のモノより大きくなったオフセットブレードになり、ブレードの後部のパーツはリベットではなくビーズが搭載されています。ラインアイは閉じた状態のクローズドアイになっています。

1963年にUSパテントが認められ、現在のバズベイトのデザインに近いですが、スイッシュ音やスクイーク音などの音についての機能に付いては触れられておらず、この後の時代から音に付いてバズベイトは進化していきます。


1979年にジェームス M スパークマンがインラインブレードを作り出す!

インラインブレードのパテント資料

1960年代半ばになるとバズベイトは音の効果に注目し様々な工夫がされていくようになります。ブレードのデザインはオフセットタイプが続きますが、70年代に入って現在のインラインのセンターシャフトのブレードが登場します。

1979年1月18日にジェームス M スパークマンにより申請されたインラインブレードは回転効率を良くする為に考えられた現在よく目にするタイプのバズベイトのブレードです。申請書にもインラインブレードの構造の説明が記載されています。


1997年にプロバズベイトの誕生から2018年にはスクイールチャーが登場!

ブーヤースクイールチャー

1997年にエクスキャリバーからプロバズベイトが発売されます。既に製造は中止されましたが、人気のあるバズベイトでバズブレードが独特のフォルムをしています。見た目はオフセットタイプのバズベイトですが、スイッシュ音とスクイーク音そしてクラッター音も出せる優れたバズベイトです。

デザイナーはレーベルのチーフ・エンジニアを務めたジム・ギャーウィング氏レーベルでは主力商品の開発に携わっていたそうです。

エクスキャリバーのプロバズベイトを超えるべく作られたのがヒロ内藤さんが手がけたブーヤースクイールチャーです。ブレードもジム・ギャーウィング氏が作ったモノをアップグレードしヘッド形状、スカートの処理など細部にわたり拘った最新のバズベイトです。


おわりに

バズベイトの歴史と起源はいかがでしたでしょうか?光の散光効果を狙って作られたスピナーから始まり音の要素を追求するようになってから現在のバズベイトのデザインに近づく過程が面白いですね。

また、ブレードのデザインもオフセットタイプからインラインセンターシャフトが誕生するのですが、ボクは既に生まれて釣りを始めている年齢なのに驚かされます。これ以降の80年代も様々な独創的なルアーが誕生しましたが、良い時代にバス釣りをしていたと感じます。

ボクはX(旧Twitter)でもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「X(旧Twitter)のフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。

今回のバズベイトの歴史と起源の記事を読むことであなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


コメント

タイトルとURLをコピーしました