10分で学べる!スピナーベイトのブレードに関する基礎知識!

タクティカル フィッシング

スピナーベイトのブレード形状の違いによる性能の違いや特徴を知る事はスピナーベイトを使う上でとても大切な知っておくべき知識です。

何故ならば?シチュエーションによるブレードの使い分けや選び方を知らないとスピナーベイトでバスを釣るための効率が悪くなるからです。ここでは、コロラドブレードやウィローリーフの性能の違いやインディアナブレードってどんなブレードなのかについても解説します。

また、ブレードの形状によるバイブレーションの大きさの違いやリトリーブ抵抗の違いを見極める為の知識やマニアックなブレードも紹介します。

10分で学べる!スピナーベイトのブレードに関する基礎知識の始まりです(^O^)/


スピナーベイトのブレードのブレードは3タイプブレードの特徴を解説!

ブレードタイプ フラッシング効果  ブレードの回転角 バイブレーションの強さ 
コロラドブレード 低い広い強い
ウイローリーフブレード高い狭い弱い
インディアナブレード中間中間中間
同サイズでの各ブレードの特徴

スピナーベイトのブレードの種類は大きく分けてコロラドブレード・ウィローリーフ・インディアナブレードの3タイプが市場で一般的によく見かけるスピナーベイトのブレードだと思います。

図で示した通りブレードのタイプによって、それぞれ機能として優れた部分があります。コロラドブレードは回転角が広いのでフラッシング効果が低いですが、バイブレーションは強いです。

ウィローリーフタイプは回転角が狭いのでリトリーブバイブレーションは少なくなりますが、フラッシング効果が高いのが特徴です。インディアナブレードは両方のブレードの良いとこどりをしたような特徴を持つブレードです。

ブレードの特徴を知る事で釣り場の状況に応じてスピナーベイトをチョイスすることができます。では! 具体的にコロラドブレード・ウィローリーフ・インディアナブレードの3タイプのブレードの細かい特徴を見て行きましょう。


「回転角が広く振動が強い」コロラドブレードの特徴を理解しよう! 

コロラドブレード

コロラドブレードは水質が濁ったり障害物が多いフィールドで有効です。理由はバイブレーションが強く水を動かす力が大きいので水の波動 (ディスプレイスメント)でブラックバスの視覚だけでなく側線にもアピールしてスピナーベイトの存在をバスに気付かせる力があるブレードだからです。

なので、コロラドブレードは巻き抵抗あり、回転角が広いブレードなので、障害物の回避後のブレードの回転の立ち上がりにも優れ、アシやオダ等のカバーが密集する場所で効果を発揮します。

回転角が広いコロラドブレードは、スピナーベイトを浮き上がらせる力が強いので、ゆっくりなスピードのリトリーブを行うことが得意なブレードです。


「回転角が狭く振動が弱い」ウイローリーフブレードの特徴を理解しよう! 

ウィローリーフ

ウィローリーフタイプのブレードはその名の通り、木の葉の形に似た形状をしています。ウィローリーフは回転角が狭いので、ブレードに当たる光を広範囲に反射させる事が得意なブレードです。

ウィローリーフのブレードは回転角が浅くブレードが回ることにより巻き抵抗はコロラドタイプに比べて巻き抵抗は軽く波動は小さいです。

ブレードの回転角が狭いので、ウィードエリアではブレードにウィードが絡みづらいので、ウィードエリアでは、ウィローリーフタイプのブレードが使い易くなります。


「良いとこどりのブレード」インディアナブレードの特徴を理解しよう!

インディアナブレードはウイローリーフとコロラドブレードの中間的なデザインのブレードです。コロラドブレードよりも光のアピールが得られ、ウィローリーフよりもバイブレーションが強いのが特徴です。状況を選ばないマルチなブレードです。

なので、汎用性の高いブレードではありますが、特化した特性が無いので特定の条件ではコロラドブレードやウィローリーフの方が使い易い場面が多いです。

一種類だけスピナーベイトを持って行くようなシチュエーションでは重宝するブレードタイプがインディアナブレードです。


「スピナーベイトを極めろ!」あまり見かけない特殊なブレードたち

スピナーベイトのブレードには今まで紹介したブレード以外の特徴的なブレードも存在します。なかなか、店頭でも見かけないブレードタイプがあります。

今回紹介するハチェットブレードとダコタブレードの他にもオクラホモブレードやハンマードブレードなどのブレードタイプがあります。アメリカの地域によって考え出された特徴的なブレード達です。では、特殊な3タイプのブレードを見て行きましょう。

ハチェットブレードの特徴

ダブルハチェットブレード

ハチェットブレードは斧の形に似ている事から名前を付けられたブレードです。回転角はウィローリーフと比べると広くリトリーブ抵抗は軽く高速リトリーブが得意なブレードです。

バーニング時にブレードが水面を割るとブレードの回り出しはコロラドブレードと比べると悪いのがデメリットです。ハチェットブレードはリトリーブ抵抗が軽い割にバイブレーションもある特殊なブレードです。

ダコタブレードの特徴

リーディングブレードをダコタブレード・トレーディングブレードをハチェットブレード

ハート型の形をしたダコタブレードも回転角度がウィローリーフよりも広いもものリトリーブ抵抗は少なめな特殊なブレードです。バーニングリトリーブ時に水面から飛び出しにくいのが特徴です。

ハチェットブレードと同じく高速リトリーブに適したブレードです。紹介した二つのブレードはマニアックな仕様です。通常使う分ではコロラドブレードとウィローリーフタイプで十分です。

どうしてもハチェットブレードやダコタブレード試してみたい方は手作り釣り具のギジェットで購入できますので、覗いてみて下さい。

バスプロショップ トルネード

Bass Pro Shops TORNADO

このブレードも特殊な形状をしたスピナーベイトです。バスプロショップから販売されていたトルネードというルアーで80年代に登場したと記憶します。

引き抵抗が大きくバイブレーションも強いブレードでブレードに球が当たって音がする構造になっています。パッケージ裏の説明書にはアームへのラインの結び方を変える事でバズベイトのような使い方が出来るとあります。


ハンマードブレードとスムーズブレードの特徴

ハンマードブレード・スピナーベイト

ハンマードブレードは最近、国産のスピナーベイトにあまり見かけなくなったブレードです。特徴はブレードの表面がハンマーで殴ったようなが凸凹した形状をしているのでハンマードブレードと言います。

ハンマードブレードは乱反射が多いブレードなので、濁りの強い水域に適しています。デコボコの無いプレーンなブレードの反射は一方向にギラっと光るので透明度がある水域で有効です。

ハンマードブレードはプレーンブレードと比べて水の剥離が起こるので巻き抵抗が若干ですが軽くなる特徴があります。


ブレードのカップベンドの深さによるブレード回転の変化と特徴!

ブレードのカップ深さや半径の大きさによってブレードの特徴に変化が生まれます。スピナーベイトのブレードはブレードカップの側面に沿って回転する特性があります。

図のようにブレードの横方向の半径が広いとブレードの回転は大きく回転しその分バイブレーションも大きくなります。逆に半径が狭いと小さく回転しバイブレーションは小さくなります。

縦方向のブレードカップが与える影響はリトリーブ中のスピナーベイトの巻き抵抗に関わってきます。ブレードカップが浅いと水を噛む力が弱くリトリーブ抵抗が低くなります。ブレードカップが深いとリトリーブ抵抗が重くなります。

これらのブレードの特性が生まれる背景が知りたくなりますよね! ブレードが回転するメカニズムに関して、ヒロ内藤さんがベルヌーイの定理とコアンダ効果を用いて解説されています。

平らなブレードが一番大きく回転するのか?はたまた、回転しないのか回転ロスの少ないブレードはどのような形のブレードなのかも学べる動画です。


ゾーンとスピードの調整! スピナーベイトのブレード サイズについて!

スピナーベイトのブレードのサイズは図のように数字が大きくなるとブレードのサイズが大きくなります。ブレードのサイズはメーカーによって少し違うのでブレードサイズは目安として考えて下さい。

スピナーベイトのブレードサイズやブレイド形状を変える事でスピナーベイトを通すゾーンの設定とリトリーブスピードを調整する事ができます。

また、ブレードサイズをフィールドに住むベイトフィッシュのサイズに合わせたりスポーニングの時期には威嚇の要素使ってブレードサイズを7番以上の大きなブレードを使う場合もあります。


釣果に影響! スピナーベイトのブレードカラーの使い分け方を解説!

シルバーブレード 透明度が高い水域で有効
ゴールドブレード透明度の低い水域で有効
ブラックブレードナイト・フィッシング 透明度の低い水域で有効 

ブラックバスという魚は色を認識できます。なので状況に合わせたブレードのカラー選択はとても重要です。スピナーベイトのブレードカラーには大きく分けてゴールド・シルバー・ブラック・蛍光色などのカラーが存在します。

蛍光色のブレードはスモールマウスバスに効くと言われたブレードですが、最近はあまり見ないブレードカラーです。他にペイントされたブレードを使う理由にブレードの光を抑えたい時に使う方もおられます。

ブラックブレードはナイト・フィッシングでは定番のカラーです。ブラックブレード日中でも風などの影響で濁りがでたら、試してみるといいでしょう。


失敗しない! スピナーベイトのブレード交換方法を解説!

BYBC38_617

スピナーベイトのブレードを交換する際に図の赤丸部分からブレードを交換するのは効率が悪いので止めた方が無難です。スピナーベイトのスイベルのリングは耐久性が低いので頻繁に脱着するとリングが伸びたりしてトラブルを起こします。

しかし!形状記憶合金や硬質な加工が施されたアームを持つスピナーベイトの場合はこの方法でしかブレードの交換が出来ないので、ブレードの交換時はスイベルに付いているスプリットリングを傷めないように注意して交換して下さい。

スピナーベイトのブレードの交換方法としてトラブルが少ない交換方法は図のようにブレードとスイベルごとアームから取り外して交換する方法です。この方法がブレードの交換する時間も掛からずに素早くブレードチェンジが行えます。

ブレードはあらかじめブレードとスイベルが付いた状態で準備にしておく必要があります。

ブレードを交換するにあたりアッパーアームのアイをプライヤーで写真のようにズラすように広げてスイベルごとスピナーベイトからブレードを外します。

次にスイベルと一体になった交換したいブレードをアイに通してアイを閉じれば出来上がりです。

アイを上下に広げたくなりますが、アイを上下に広げてしまうと締める時にすき間が出来てしまいブレードが外れる原因になります。上手くアイが閉じないので気お付けましょう!


おわりに

今回はスピナーベイトのブレードにフォーカスして様々な知識を紹介しました。ブレードの特性を知る事でスピナーベイトを使う時の選択に役立てば幸いです。

今回の記事で紹介した特殊なハチェットブレードやダコタブレードを試してみたいと思われたらコチラで購入する事ができます。

ボクもスピナーベイトの自作を通してブレードの特徴を感じたり知識を深める事ができました。釣れる釣れないも大切ですが、ルアーの性能を探求するのもバス釣りの面白さだと思います。

今回のブレードの知識があなたの釣りに役立てれば幸いです。


コメント

タイトルとURLをコピーしました