ブラックバスが釣れるシーズンは?シーズナルパターンを学ぼう!

ブラックバス習性生態

ブラックバスと言う魚は水温や太陽の光量に対して季節に合わせた行動を起こす生き物です。シーズンの移り変わりによる水温変化からブラックバスの行動パターンを知る事でブラックバスの状態を知りながら効率的に狙う為にシーズナルパターンやシーズナルガイドを知る必要があります。

シーズナルパターンを学ぶことで、広大に広がるフィールドからそのシーズン(季節)のブラックバスの居場所を推測する為の基準を作る事が出来きます。

季節の変化によるバスの行動を知る事でバスの行動の先読みが出来るので大きなバスや人よりも多くバスと出会う事にも繋がります。

ブラックバスのシーズナルパターンを説明するにあたり、シーズンを6つに分けた上で、冬から順に説明していくと理解しやすいので、人間の四季とは少し捉え方が違います。

では! ブラックバスのシーズナルパターンを学んでいきましょう(^O^)/


冬の季節のブラックバスの行動パターンと生態!

湖などの表水温が3℃~8℃になると冬のシーズンに入りラージマウスバスは水温が7℃を割り込むと体の新陳代謝も減り体力を維持する為の捕食回数も減っていきます。

ブラックバスが生存可能な水温は3.2℃~38.5℃の範囲と言われています。水の性質は面白く水の比重は4℃で最大になります。なので、水の比重の関係上、どれだけ深い層へ潜ったとしても水温は4℃以下にはならないのです。お風呂の湯を例に取ると暖かい湯は表層へ集まり水深が深くなることで次第に水温が下がって一番下の層の湯が冷めた湯が集まります。この水の特性は湖などでも起こっています。

冬の時期は微生物が少なくなり、それにより透明度も高くクリアになり、バスの視野が最大に広くなる季節でもあります。ルアーもサイズが小さくても発見されやすいのはこの時期です。

また、温度は人間の感じる1℃と魚の感じる1℃では大きく違います。水温が1℃下がれば魚は人間の5℃~6℃下がった体感を感じますのでこの時期の水温変化はバスを釣る上で重要になってきます。


冬の低水温期のブラックバスの居場所はどこ?

・風の影響を受けない水深のあるマリーナや漁港の内側

・深場に形成されたミオ筋やチャネル等のストラクチャー

・太陽の当たる岬の南側のブレイク

冬のブラックバスは池や自然の湖では、ブラックバスのほとんどがメインレイクに居ます。

地形的には垂直で急傾斜のストラクチャーを好み岩の断崖、川の水路のドロップオフ、立木や45度の傾斜にある岩または土の土手または立木を利用して上下に移動することで大幅な深度の変更を行うことができる場所を好みます。

この時期のバスは無気力なので、深度を変更するために長距離を泳ぐことはありません。

透明度の高い湖では、バスはしっかりとカバーに付くのではなく、サスペンドする事がよくあります。
水の透明度は、冬のバスの深さの主要な決定要因でもあります。澄んだ湖ではバスの居場所は非常に深くなる傾向があり15〜18mは珍しいことではありません。

逆に濁った湖ではかなりシャローに居ます。この季節はバスが活性が低いので、スローなプレゼンテーションを行います。

河川では頭上を流れる川底にある大きなヘコミや穴は、スモールマウスバスにとって良い場所です。

ラージマウスバスは、マリーナのように、ある程度の深さのある水域で釣ります。 


冬のブラックバスを釣る為のアプローチは?

冬のシーズンは水温が低くバスの動きも活発ではないので、スローなアプローチが主流です。先ほども触れたように冬は透明度が高い季節なので、小さなルアーでもバスに発見されやすい季節です。

なので、冬の初めは4インチ前後のワームのジグヘッド等を使いスローに攻めましょう。

冬も本番になるとジグやバイブレーションのリフト&フォールで、リアクションバイト
を狙った釣りも効果があります。

冬でも天気がよく水温が数日の間、安定しているようならシングルブレードのスピナーベイトのヘリコプターテクニックや水の透明度が高い場合はサスペンドジャークベイトを使った釣り、ディープダイビングのクランクベイトなど動きのある釣りがおススメです。


春の季節のブラックバスの行動パターンと生態!

春のブラックバスの行動で一番重要なイベントが産卵になります。春のブラックバスの行動はプリスポーニング、スポーニング、アフタースポーニングと3つに分け見ていくと春のシーズナルパターンが理解しやすいです。それぞれの産卵行動を詳しく見て行きましょう。


「春の産卵行動 プリスポーニング」 年間最低水温から+7℃~10℃がカギ

年間最低水温から+7℃~10℃上がると産卵の為にブラックバスは移動を開始します。傾斜した土手にある溝やチャネル、岬、倒木をたどり最初にオスのバスがシャローの浅瀬に移動し産卵のための産卵床、スポーニングベッドを作ります。

・湖や河川の北側の湖岸エリア

・コンタクト・ポイント(水深3メートル程のシャローと隣接するブレイク)

メスはコンタクトポイントと呼ばれるポジションへと移動しますがコンタクトポイントは産卵床の水深に+1m深い付近のストラクチャーやシャーローフラットが隣接する、水深2m~3mのカバーやストラクチャーにできやすいです。

このコンタクトポイントまでの移動ルートを釣り場で見つけているといい釣りができます。


プリスポーニングのアプローチは威嚇の要素が重要になる

産卵を意識しているので、産卵を邪魔されたくないとバスは考えているので威嚇本能を刺激したアプローチをすることで釣果に繋がります。サスペンド・ミノーやリアブレードを8番に変えた1/2OZ以上のスピナーベイトやスイムベイトをボトムから離れ過ぎないように引くのがポイント。

また、ブラックバスは、ザリガニの多い水域では、冬の終わりから春の初めの季節の移行中に冬眠から覚めたザリガニを大量に食べます。水にニゴリがあれば底に根付いたザリガニ柄の赤いカラーのクランクベイトが強くなります。

スピナーベイトをすばやく投げながら岸を釣り、水没した丸太やブラシパイルに来たらラバージグでのアプローチも最適です。 


ブラックバスの産卵行動 スポーニングとは?

・1メートル前後のフラットで保護されたストラクチャーやカバー

・低地の池または自然の湖では3m以下、高地の貯水池では2.4〜6mの深さ

プリスポーニングから3℃程、水温が上昇するとコンタクトポイントにいたメスがオスのいる浅瀬に向かって移動しますが、すべてのバスが一度にスポーンするわけではありません。

産卵行動は新月や満月の大潮の数日間に渡って行われますし、長期間の曇りの後に太陽が出たタイミングでスポーニングベッドへ移動します。水質が綺麗な水域であれば一連のバスの行動が観察出来るいい時期です。

ブラックバスのオスは産卵後の卵と稚魚を守る為に留る習性があります。水温が22℃以上あれば48時間程で卵は孵化します。その後、2週間ぐらいオスは稚魚を外敵から守り続け、稚魚は泳ぎに慣れてスクーリングを形成し出す頃に親から離れていきます。

この時期、オスはホルモンバランスが崩れ、産卵モードに入っている為、この間は食事を取りませし、自分の稚魚を捕食することはありません。スポーニングは20℃前後まで続き、27℃になるまでには産卵行動を終えます。

※更にスポーニングについての詳しい情報はコチラの記事に掲載しています。


春のスポーニング時期のアプローチは?

ビッグブレードのスピナーベイトやスイムベイト、ディープランニングミノーにプラステックワームなら、チューブやリザード等のワームを軽めのシンカーで攻めるとおススメです。

この時期はシャローでスポーニングしているバスを見る事ができます。サイトフィッシングをされるならフローティングワームやジャークワームも効果的です。

この時期は卵を守るオスが釣れる事が良くあるので、釣れたら同じ場所に素早くリリースしてあげてください。また、過度なプレッシャーを与える事で卵や稚魚を守る事を放棄する事例もあります。日本のバスは自然孵化でしか数が維持できないので、よく考えて釣りをして下さい。


春の産卵行動の終り アフタースポーニングとは?

・コンタクトポイントの沖

・ ボートドックの杭、水没した茂み、立っている木の幹の周り

20℃前後でほとんどのバスはアフタースポーニングやポストスポーンと言う、産卵が終わる時期になります。産卵を終えたメスは数日間はベッドに留まりますがしばらくすると沖のコンタクトポイントと同じぐらいの水深でサスペンドしたり、ボトムから垂直に突き出ているカバーがとても重要です。

バスはボートドックの杭、水没した茂み、または立っている木の幹の周りにサスペンドしています。

バスが水面近くで浮いていて、日光浴をしているように見えることがよくあります。ほとんどのバスはあまり攻撃的ではなく、スポーン直後は捕食はしません。


アフタースポーニングのバスへのアプローチは?

アフタースポーニングから回復したバスはトップウォータールアーやジャークワーム、1/2OZぐらいのスピナーベイトがおすすめです。

スポーン直後は捕食はしませんが、リアクションで釣るタイプのルアーにはバイトする傾向があります。ボトムにぶつけるのではなく、表層付近にルアーのプレゼンテーションを維持することが非常に重要な時期です。

濁った水では、1/4オンスのジグをグラブトレーラーで泳がせたり、ステンドウォーターにはタンデムコロラドやコロラド/インディアナの組み合わせのスピナーベイトが優れています。

澄んだ水で広範囲に探るならペンシルベイト、風や濁りが出たらポッパーなどのトップウォーターも最適なルアーです。

産卵後の回復の為に捕食行動が盛んになる季節ですのでバス釣りを始めるのにいい季節でもあります。


夏の季節のブラックバスの行動パターンと生態!

・湖や川の深場のストラクチャーやカバー

・流れ込みやカレント(流れのある場所)

・日陰を作るカバー(障害物)

27℃を超えると本格的な夏のシーズンになり、ブラックバスは適水温を求めて水温の低い場所へ移動をはじめます。

夏も進んで27℃を超え出してくると浅瀬に残るバスと深場に落ちるバスとに分かれます。浅瀬に残ったバスは水生植物などの水温が上がりづらい影などに身を寄せます。深場に落ちるバスは快適な水温の水深まで移動します。

川や川が流れる貯水池は夏に特に適しています。流れはより涼しく表層からディープまで十分な溶存酸素を運んでくれます。この様な流れのある場所ではスモールマウスは、岩や切り株の後ろにいることがよくあります。ラージマウスバスは、流れに近い憩流を好みます。

水生植物の成長は、自然の湖やいくつかの池で増殖します。ベイトフィッシュとバスは、水が冷たく、高度に酸素化されているウィードの多い日陰に引き寄せられます。


サマーシーズンのバスへのアプローチは?

夏のシーズン前半はトップやミノー、スピナーベイトなど様々なルアーで釣りが楽しめるのでこの時期はストライクゾーンを決めてここで喰わすルアーの動きに変化点を与えるアプローチをする事で釣果に差が出ます。

季節が進み夏本番になると水温上昇にともない、ディープとシャローの水温が低い場所の釣り方を分けて考える必要があります。

早朝の涼しい時間帯で透明度が高ければシャローをトップウォータールアーで楽しむ事ができます。

日が昇りシャローのヘビーカバーを狙うのであれでは、ワームやジグによるフリッピング&ピッチング、トップウォータールアーなら根掛かりの少ないフロッグの釣りで楽しめます。

水温の低い深場を狙うならワームやジグを使ったアプローチで釣っていきます。ウィードがそれほど濃くない水域で濁りが出たらクランクベイトも試してみると良いでしょう。

晩夏には水温も下がりバスの活性も上がりますので、シャローカバーの釣りが楽しめます。


秋の季節のブラックバスの行動パターンと生態!

・シャローフラット

・シャローのカバー周り

・ベイトフィッシュの群れ

水温が20℃前後になると秋のシーズンに入り、緩やかなテーパーのある長い岬やクリークアームを通過してブラックバスは適水温と餌を求めてシャローフラットやシャローのカバーを目指します。

ベイトフィッシュに付いて動く時期なので場所も粘らずに移動することが重要になってきます。シャッドスクールを魚探で探したり、水面でベイトが跳ねたりするのを探します。クリークアームの奥にある孤立したウッドカバーやボートドックは、信頼できる秋のパターンです。

シャッドのない湖では、バスはブルーギルとシャイナーを大量に食べます。どちらもウィードを好む魚なので、ウィードの多いエリアをターゲットにします。

秋には地域によってはフォールターンオーバーが起こる季節でもあり、フォールターンオーバーが起こるとバスの活性が落ちます。

フォールターンオーバーの原理は湖の表水温が急激に下がることで、湖に水に温度差が生じて、表水と湖の底の水が入れ替わる対流現象が起こる事で湖底の汚い水が湖に拡散することで、バスがショック状態に陥る現象です。


秋! フォールシーズンのバスへのアプローチは?

秋のシーズンはルアーは何を投げても反応のある季節です。秋のバスはスローな釣りからはじめるより、スピーディーな巻物の釣りから組み立てることを勧めます。

秋の時期、ほとんどのベイトフィッシュは水中でサスペンドしているので、ルアーを底から離す事が重要です。ルアーのサイズもベイトフィッシュのサイズに合わせた大きさやプロファイルも一致させる事が求められます。

ルアーはウィローリーフのスピナーベイトやシャローからからミディアム・ランニングクランクベイトも含まれます。

この季節のバスの移動が激しいので一か所で粘らず動いてバスの居場所を探しましょう。


おわりに

ブラックバスのシーズナルパターンが理解できたと思います。以前、水温に対してのバスの行動についてヒロ内藤さんに質問した事があります。ヒロ内藤さんは水温変化にはキーになるマジックナンバーがありヒロ内藤さんは18℃を一つの目安にしているそうです。

冬から春の18℃と夏から冬に向かう18℃ですが産卵に向かう温度の変化と秋に食性が出てくる18℃ですが、同じ18℃ですが意味合いが大きく違いアプローチも変わってきます。秋が進み18℃を下回る水温に入ると釣りが難しくなるので、一つの目安にすると良いいですよと、アドバイスをもらいました。

また、 マジックナンバーがアングラーによっても違う事も話され、バスプロのゼル・ローランド氏は16℃をマジックナンバーと考えているとも仰ってました。

シーズナルパターンにマジックナンバーの18℃の水温基準を設ける事でさらにつり人側の行動をシステマチックにしていけると思います。

しかし、シーズナルパターンだけではバスを探し出す要素としてはまだ少ないので、ここにストラクチャーとカバーの概念を組み込む事で更に絞り込めるようになります。こちらの記事を読んでもらうと更に理解できると思います。

ボクはTwitterでもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「Twitterのフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。

ブラックバスが釣れるシーズンは?シーズナルパターンを学ぼう!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


コメント

  1. 次男坊 より:

    シーズナルを6つに分けるのは
    基本の基の字ですね🙂

    マジックナンバーとコンフィデンスは
    僕も常に意識してますね😀

    今日時点で、うちの近所の
    ハイランドレイクは18℃前後。

    トップでも釣れているみたいだし
    もう少し秋を楽しめそうです🐟️

    • NAGAMASA より:

      次男坊さんコメントありがとうございます。
      最近は急に秋めいてきたので人間の方も環境に適応するのが
      大変ですよね😀ボクは先週末はワクチン接種を受けたので家で
      おとなしくしていました。今週は祭日もあるので我慢です😊

タイトルとURLをコピーしました