【保存版】フリーリグとテキサスリグの違いを水中映像から読み解く!

タクティカル フィッシング

バスフィッシングを愛するアングラーのみなさん、こんにちは! 今回の「釣りたいバス釣り日記」では、多くの方が気になっているであろう「フリーリグとテキサスリグの違い」について、じっくり解説していきます。

フリーリグとテキサスリグの違いについて疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
ボク自身も、「フリーリグとペグなしテキサスリグって、構造は似てるのに何が違うの?」と気になり、実際に水中映像や検証動画を参考にしながら調べてみました。

その結果、両リグの構造と水中での動きに、明確な違いがあることが分かりました。
まずは以下の表をご覧ください。これが、フリーリグとテキサスリグ(ペグあり・なし)の基本的な違いを整理したものです。

リグ名シンカーの装着方法ワームとの距離感特徴的な動き
フリーリグラインに通したリング付きシンカーフォール時に距離が開く自然な“間”とふわ落ち
テキサスリグ(ペグあり)ラインに通し、ストッパーで固定常に密着キビキビとした一体アクション
テキサスリグ(ペグなし)ラインに通すが固定しないやや距離が出るが近いゆるやかなカーブフォール

このように、シンカーの装着方法やフォール時の距離感の違いが、水中でのアクションに大きく影響していることが分かります。特に水深のある状況では、ワームの“間”やフォール軌道の差がバスへのアピールに直結するため、リグ選びが釣果を左右する重要な要素になるのです。

実際の水中アクションやバスの反応にどう影響するのか── ここからは、水槽映像をもとにそれぞれのリグが持つ“本当の強み”を詳しく見ていきましょう。

では!! 【保存版】フリーリグとテキサスリグの違いを水中映像から読み解く!の始まりです(^O^)/


【徹底比較】フリーリグ vs テキサスリグ──水中映像で見えた“本当の違い”

バス釣りにおいて定番のテキサスリグと、近年注目を集めるフリーリグ。構造だけを見ると似ているように感じるが、水中での動きやバスへのアピール方法には、確かな違いが存在する。 特に「ルアーマガジン 巨大水槽で明かされる水中の真実 パート2」の映像では、その違いが視覚的に浮き彫りになっていた

参考動画

ただし、今回の検証は水深のある大型水槽で行われたものであり、シャローカバーのような浅いフィールドでは、両リグの差はそれほど顕著に出ないと「釣りたいバス釣り日記」は考えている。

しかしながら、水深のある条件下では、ワームのフォール軌道やシンカーとの距離感、着底後のワームの挙動に明確な違いが生じることが、水中映像からも確認できる。 こうした違いは、バスの視界や反応に影響を与える可能性が高く、リグ選択の重要な判断材料になるだろう。

1. 着水直後のフォールアクション

フリーリグ

筆者撮影 フリーリグ
  • シンカーが先に着底し、ワームがふわっと遅れてフォール
  • 着水点に対して垂直に近い軌道で沈むため、ピンスポット攻略に最適。
  • ワームがノーシンカー状態に近い動きを見せ、バスにとっては“無警戒なエサ”に映る。

テキサスリグ(ペグなし)

筆者撮影 テキサスリグのペグ無し
  • シンカーとワームが比較的近い距離で一緒に落ちる
  • フォール軌道はやや斜めで、着水点から少しズレることも。
  • “間”はあるが、フリーリグほどの分離感はない

2. 水中映像で見えた“ワームのアクションの違い”

巨大水槽での実験では、ワームの“遅れ”によるフォールアクションが、いかにナチュラルで魅力的かが明確に映し出された。 特にフリーリグでは、シンカーが先に着底し、ワームがふわりと落ちる“間”が生まれることで、バスにとって吸い込みやすいタイミングが生まれると考えられる。この“間”こそが、バイトを誘発する決定打になり得る

筆者撮影 テキサスリグのペグアリ

一方、テキサスリグはカバー回避性能や操作性に優れ、テンポよく探る釣りに適している。特にペグありのセッティングでは、シンカーとワームが一体となってキビキビと動くため、リアクションバイトを狙う展開に向いている

3. 使い分けのヒント

  • フリーリグ:ナチュラルなフォールで食わせたいとき。ピンスポットやプレッシャーの高いフィールドに◎
  • テキサスリグ(ペグあり):カバー撃ちやリアクション狙いに最適。操作性と感度重視の展開に。
  • テキサスリグ(ペグなし):中間的なアプローチ。カバーも攻めつつ、ややナチュラルな動きも出せる。

フリーリグとテキサスリグの違いについて理解が深まったと思います。以降からは、バスプロがフリーリグに対してどの様な考え方を持って使っているのかを紹介したいと思います。


🎣マイクアイコネリが考える「フリーリグ」の魅力と使い方

マイク・アイコネリ(Mike Iaconelli)は、アメリカを代表するバスプロであり、2003年バスマスタークラシック優勝者という輝かしい実績を持つトップアングラー。 「IKE(アイク)」の愛称で親しまれ、情熱的なスタイルと独創的な戦略で世界中のファンを魅了してきた。

彼の代名詞とも言える「Never give up!」の精神は、釣りだけでなく人生にも通じるメッセージとして多くの人に影響を与えている。 また、Molixなどのブランドと協力したルアー開発や、教育活動、YouTubeでの情報発信など、釣り文化の普及にも力を注いでいる。

クラシックウィナーとしての実力と、釣りの楽しさを伝える情熱──それがマイク・アイコネリというアングラーの魅力だ。

そんなマイク・アイコネリが注目するのが「フリーリグ」。 彼自身が語るその魅力と実戦的な使い方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

フリーリグとは?

フリーリグは、フィネスなプレゼンテーションを可能にしながらも、ウェイトの力で素早くボトムに到達できるという、実用性と繊細さを兼ね備えたリグです。従来のタックルでも扱いやすく、バスの反応を引き出す新しいアプローチとして注目されています。

基本の構成と作り方

シンカー:ティアドロップ型で、上部に丸い金属製のラインアイが付いたものが理想的。かつては「Dipsy Weights」や「ナマズシンカー」と呼ばれていました。

  • スイベル付きのタイプもあり、ラインのヨレを防ぐ効果があります。
  • アイコネリ氏は「ドロップショットシンカー」を好んで使用しています。
  • ビーズ:ウェイトとフックの間に、約8mmの黒いビーズを追加。これにより、ウェイトの動きが制御され、アピール力も向上します。
  • フック:ライトワイヤーまたは標準的なワイヤーモデルを使用。ヘビーフックはワームの動きを妨げるため避けるべきです。
    • 氏のおすすめは「VMCクローズドアイドロップショットフック」。複数のモデルがあり、ワームのサイズや厚みに合わせて選ぶことができます。

おすすめのワーム

どんなワームでも使用可能ですが、アイコネリ氏が特に推しているのは「バークレイ パワーベイト マンティスバグ」。アームが複数付いた4インチのクリーチャーベイトで、フリーリグとの相性が抜群です。

カラー選びのポイント

  • クリアウォーター:ナチュラルカラーで「マッチ・ザ・ハッチ」を意識。
  • マッディウォーター黒や視認性の高いカラーを選び、バスに気づかせる工夫が必要です。

フリーリグの動きと効果

キャスト時には、ウェイトがフックとベイトに寄り添うため、飛距離と精度が向上。着水後は、ウェイトがラインを滑って先にボトムへ落ち、ワームはゆっくりと自然にフォールします。この分離した動きが、バスに違和感を与えず、食わせのチャンスを生み出します。

音によるアピールが少ないため、視覚的な存在感が重要になります。そのため、ワームの動きやカラー選びが釣果に直結します。

効果的な使用シーン

フリーリグはどこでも使える万能リグとされていますが、アイコネリ氏の経験では、特に以下のような場所で効果を発揮します。

  • オープンウォーター
  • まばらなカバー
  • 岬からフラットに繋がる地形
  • クリークのマウス付近に広がるフラットエリア

これらのポイントでは、フリーリグのナチュラルなフォールと分離アクションがバスの警戒心を解き、バイトを誘発しやすくなります。


🎣深江真一氏が語る「フリーリグ」の特徴と日米の使い分け

深江真一(ふかえ・しんいち)は大阪府出身のプロバスアングラーで、“フカシン”の愛称で親しまれるトップ選手。 2003年にJBワールドシリーズとバサーオールスタークラシックで優勝し、翌年アメリカへ渡米。FLW初年度でAOYを獲得するなど、日米両方のトーナメントで輝かしい実績を持つ。 現在はMLF・BASS PRO TOURに参戦中で、世界の舞台で活躍中てす。

深江真一氏が考える他のリグとの違い

  • ドロップショット:リーダーを使用し、ワームが水中で浮くようなプレゼンテーション。
  • 東京リグ:ドロップショットの「リーダーレス」バージョンで、よりコンパクトな構造。
  • パンチショット/ジカリグ:カバーを貫通するためのヘビーなアプローチ。

これらに対して、フリーリグは独自のニッチを持ち、以下のような特徴があります。

フリーリグの構造と動き

  • 回転するラインアイと専用ウェイトを使用。
  • ウェイトはライン上を自由に上下に動く。つまり「フリー」な状態。
  • キャロライナリグやテキサスリグのように振り子状に戻るのではなく、ワームがまっすぐ沈む
  • 着水後、ウェイトが先に沈み、ワームが遅れて滑るようにフォールする「無重力」プレゼンテーションが可能。
  • カーブフォールしないため、ドック杭やブラッシュパイルなど、カバーの近くに正確に留めることができる。

使用シチュエーションの違い:日本 vs アメリカ

  • 日本:琵琶湖のような広大なフィールドでは、反転系のプレゼンテーションとして人気。まばらなカバーや何もないバンク周りでも、ライトラインでの使用が効果的。
  • アメリカ:よりヘビーなラインやタックルでも対応可能。繊細な状況だけでなく、広範囲に応用できる。

このリグは、最も軽いフロロカーボンから、最も強いPEラインまで、幅広いラインセッティングで使用可能です。

深江氏のおすすめルアーとフック

  • ゲイリー・ヤマモト Dシャッド:2017年のバスマスタークラシックでブレント・アーラーが使用したルアー。無重力プレゼンテーションに最適化されたスタイルで、汎用性が高く、魅力的なアクションを生み出します。
  • スイムセンコ × ガマカツ Gフィネスハイブリッドワームフック:深江氏が好んで使う組み合わせ。ナチュラルなスイミングアクションが魅力。

柔軟な応用性

このテクニックは、特定のルアーやスタイルに限定されません。柔らかいプラスチックワームを状況に応じて切り替え、フックやラインと組み合わせることで、性能を最大限に引き出すことができます。


おわりに

フリーリグとテキサスリグ──似ているようで、実は水中での動きも、バスへのアピールもまったく異なる。 その違いを知ることは、単なる知識の習得ではなく、釣りの精度を高めるための第一歩だと思います。 水深やカバーの状況、バスの活性に応じて、どちらのリグが“今”の一尾に届くのか。 その判断ができるようになることで、釣りはより戦略的に、そして奥深くなっていくのではないでしょうか。

水中で起きている“見えない真実”に目を向けることで、リグ選びは感覚から確信へと変わる。 次のキャストが、ただの一投ではなく、意味のある一投になることを願って──。

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また、Amazonからキンドル本「アメリカンルアーの歴史と起源」を販売しています。ルアーの誕生秘話や歴史に興味がある方は一読して下さい。キンドル・アンリミテッドに契約されている方は無料で読むことができます。

【保存版】フリーリグとテキサスリグの違いを水中映像から読み解く!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^o^)丿


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