ワームの種類には、ストレートやカーリーテールそしてグラブやリザードなど様々存在し時代と共にその種類は増え続けています。ワームの種類は大きく分けると20種類ぐらいになります。
①ストレートワーム | ⑥ゲイターテールワーム | ⑪ホグ | ⑯グラブ |
②カーリーテールワーム | ⑦ドゥーナッシングワーム | ⑫クローワーム | ⑰スイミングワーム |
➂リボンテールワーム | ⑧リザードワーム | ⑬シャッドテール | ⑱リーパータイプ |
④パドルテールワーム | ⑨フレンチフライ | ⑭フィネスワーム | ⑲ジャークワーム |
⑤イールタイプワーム | ⑩リングワーム | ⑮チューブワーム | ⑳フローティングワーム |
ワームの種類だけでも凄い数になりますが、それにカラーやリグなども考えると無限に広がり選ぶのに途方に暮れてしまいそうになりますね。ワームの種類、形状を理解する事でワームの釣りがシステマティックに行えるようになります。
今回はワームの形状、デザインから種類別に分けて個々のワームの特性を紹介したいと思います。
ワームの種類を学んでいきましょう(^O^)/
- ストレートワーム! 真っすぐなフォルムはワームの原点!
- カーリーテールワーム! テールの動きが艶めかしい!
- リボンテールワーム! ボディの半分がテールで出来ているワーム!
- パドルテールワーム! ボートのパドルに似ている事から付けられたネーミング!
- イールタイプワーム! ディスプレイメント効果をプラス!
- ゲイターテールワーム! ディスプレイメントをアップさせたテールが魅力!
- ホグ&ウィングワーム! 何の生き物にも似ていないワーム!
- リザードワーム! 何故か日本では不人気な不遇なワーム!
- リングワーム! ソフトな感触にこだわったボディデザイン!
- クロータイプ! 見たまんまザリガニをイミテートしたワーム!
- ドゥーナッシングワーム! 何にもしないでタダ引きで釣れてしまうワーム!
- フレンチフライ! 間違って食べないように注意!
- シャッドテール! ワームをクランクベイトのように使うならコレ!
- フィネスワーム! ハンドポワードならではの柔らかさと複雑なカラーが特徴!
- チューブワーム! 時代によって呼び名が変わるワーム!
- グラブ! 誰のボックスにも入っている幼虫の形をした定番ワーム!
- スイミングワーム! ワームを中層で使う為に生み出されたワーム!
- リーパータイプ! 昔のフィネスワームはこんなデザイン!
- ジャークワーム! ジャークベイトの特性を持ったワーム!
- フローティングワーム! ワームでトップウォーターを楽しむならこれ!
- ワームの歴史はCrème Wiggle Wormから始まった!
- おわりに
ストレートワーム! 真っすぐなフォルムはワームの原点!

ストレートワームは名前の通りテール部分が曲がたデザインではなく、近年のストレートワームは自発的なアクションをしますが、ストレートワームは基本的にはロッドでアクションを与えないかぎり、自発的な動きはしないワームです。
ストレートワームはバスがカバー(障害物)にタイトに付いている活性の低いバスを釣るのに適したワームです。また、軽いウエイトを付けたテキサスリグでボトムでワームを跳ねさせるボトムホップアクションを与えると左右への動きも生まれます。

プリスポーニングの時期にも効果があり、テールが無いので落とし込む釣りには向きませんが、横方向に探る釣りに優れたワームです。
テキサスリグ以外では近年よく使われるワッキーリグやダウンショットリグでもストレートワームは良く使われています。
カーリーテールワーム! テールの動きが艶めかしい!

1950年代後半になると様々なタイプのワームが誕生します。クランクベイトで有名なバグリー社からはスプリングテールというコイル状になったテールを持ったワームが作られます。また、1958年にはワームに色と臭いを付けたジェリーワームがMann’s bait companyから登場します。
カーリーテールは鍵状に曲がったテールが小刻みに動き見ていると小魚が泳いでいるように見えます。半透明でラメやフレークが入ったモノが多くサイズも4インチ程度のモノが使い易いです。
活性の低い障害物に付いたポジショナルフィッシュなバスを釣るのに向いたワームです。リグはライトテキサスからダウンショットそしてジグヘッドなどが一般的でひと昔前はvivaのサターンワームのダウンショットが流行りました。
リボンテールワーム! ボディの半分がテールで出来ているワーム!

リボンテールはテール部がホディの半分を占めた形状になっており、そこがカーリーテールとは大きく違う点です。テールのデザインにはダブルカーリースタイルとシングルカーリースタイルがあります。また、Mann’sからはスパイラルテールもあります。
リボンテールワームはバイブレーションは弱いのでテールのアクションで見せてアピールします。なので、クリアウォーターかステインウォーターで使用すると効果的です。
リボンテールワームは一般的に広範囲を探るのに適したワームです。リグとしてはテキサスリグやジグヘッドが一般的です。頭部にネイルシンカーを入れたワッキーリグも面白いです。
パドルテールワーム! ボートのパドルに似ている事から付けられたネーミング!

パドルテールはカヌーのパドルの形に似ていることからネーミングされたワームで別名、ビーバーテールとも言われています。このテールの特徴はバイブレーションが大きいので、濁りの入った時やナイトフィッシングでの使用に定評があります。
6インチ程のボディの長いものはテキサスリグのキャスティングで使用しますが、ボディサイズの小さいパドルテールワームはフリッピングでも使用されます。
イールタイプワーム! ディスプレイメント効果をプラス!

シングルカーリータイプのリボンテールのテールの部分を肉厚にしディスプレイメントを作るようにしたのがイールタイプです。
テールの厚みを増す事でウィード等のソフトカバーのすり抜けが良いタイプです。また、ディスプレイメント、水を動かす力が強いテールなので濁りが出た時やウィードの濃いエリアで視認性が悪い時に効果的です。
ゲイターテールワーム! ディスプレイメントをアップさせたテールが魅力!

ゲーターテールはカーリーテールのテール部分を大きく分厚くした形状になったワームでテールが大きく肉厚になった分、水をかき回す力が強いのでディスプレイメントでバスにワームの存在をアピールするタイプのワームです。
ゲイターテールは2トンカラーのカラーのモノが多くワームが沈む時のバスへの視認性を上げているのも特徴の一つです。ゲイターテールはテキサススタイルの使用が基本で落とし込みでのアクションも良いのでフリッピングやピッチングで使用されています。
ホグ&ウィングワーム! 何の生き物にも似ていないワーム!

ZOOM社からブラッシュホグが登場し人気を博します。最近ではホグ系のワームをクリーチャーベイトと呼ぶようになっています。テキサスリグやキャロライナリグ、ラバージグのトレーラーとして使われる事が多いです。
また、バスプロのテリースクロギンズはスポーニングの時期のバスへのアプローチとして、ヘビーカバーへのクリーチャーベイトのテキサスリグによるピッチングの釣りでリザードと使い分けながら釣るそうです。
リザードワーム! 何故か日本では不人気な不遇なワーム!

リザードは何故かサラマンダーとは呼ばれずにこのネーミングで広がったルアーのようで、日本では、何故か人気のないワームです。実際、国内のルアーメーカーでリザードタイプのワームを作っているメーカーを知りません。
しかし、アメリカでは一般的なワームでスポーニングシーズンのサイトフィッシングで使われたり、夏のディープのキャロライナリグでも使用されます。パーツがたくさん付いているワームなので、細かい複雑な動きが特徴的なワームです。
リングワーム! ソフトな感触にこだわったボディデザイン!

Zoom 4” DEAD RINGER
リングワームはワームに細かい溝が入った形状をしており、見た目のボリューム感の割には溝のおかげで柔らかく出来ています。
この形状はREBEL社が作り出し、その形状の特徴はワームを柔らかくするだけでなく、バスがワームを咥えたときの感触が同じ素材のワームよりも優れているので、長くバスがワームを噛み続けます。
リングワームはテール部分がカーリーテールスタイルのモノやリボンテールのモノもあるので、テールの特性を利用して使い分けることが出来るワームです。
クロータイプ! 見たまんまザリガニをイミテートしたワーム!

ザリガニをイミテートしたワームがクロータイプです。テールのような薄いモノではなく爪の肉厚のあるパーツが水を動かすことでバスにアピールします。ワーム単体での使用はもちろんのこと、ラバージグと組み合わせて使うワームです。
最近ではエビをイミテートしたワームが販売されたりもしていますが、使い方的にもクロータイプと比べるとフィネスな使い方をしています。
ドゥーナッシングワーム! 何にもしないでタダ引きで釣れてしまうワーム!

1985年のBassmasterClassicを制したウィ二ングワームでドゥーナッシングワームは固めの素材でフックポイントはむき出しでキャロライナリグで使用します。 キャストしてズルズル引っ張って来るだけでつれるのでDo nothing何もしないというネーミングになったようです。
岬などのストラクチャー周辺の地形変化に付く低活性なバスをターゲットにする釣り方です。
フレンチフライ! 間違って食べないように注意!

フレンチフライはドゥーナッシングワームが進化したワームでキャロライナリグでウィードベッドを釣るスタイルで使用、リーダーの長さで沈下率を調整したり、細軸のフックと組み合わせて中層を漂わすようなアプローチで使用します。
マイクアイコネリ氏もフレンチフライを使った釣りノーシンカーリグを紹介しています。産卵が終わったアフタースポーニングのバスをフレンチフライにネールシンカーを足してバックスライドさせて使うアプローチです。
シャッドテール! ワームをクランクベイトのように使うならコレ!

リトリーブをするとテールを振って泳ぐことからクランキングワームとも呼ばれているワームがシャッドテールタイプです。このワームは縦方向の落とし込みの釣りではなく、リトリーブして使う横の釣りで通常は使かわれます。シャッドテールは透明度の高い状況で使うと効果があります。
リグとしてはノーシンカーやジグヘッドが一般的です。ノーシンカーの場合はネールシンカーを追加する事で深い水深を狙うことができます。
フィネスワーム! ハンドポワードならではの柔らかさと複雑なカラーが特徴!

カリフォルニア州を中心に流行ったワームにフィネスワームがあります。当時、ネオンワームが代表的なワームだったと記憶します。今のライトリグのフィネスを指す言葉が使われ出したのはこの時代のフィネスワームが使われ出した頃からでしょうか。
フィッシングプレッシャーの高い透明度の高いリザーバーでの釣りでハンドポワードで作られたワームがフィネスワームです。形はストレートタイプで一本づつ手作業で作られるフィネスワームの特徴としてはとても柔らかい素材で作られカラーも複雑なネオンカラーで作られています。
フィネスワームのもう一つの特徴が素材にソルトが入っている事です。現代では当たり前の高比重ワームですが、当時は珍しい加工方法でした。
フィネスワームと言えばドゥドゥリングメソッドになります。
現代のフィネスワームと言うと同じくノンソルトでストレートワームにフラットなヘッドを持ったジグヘッドとの組み合わせでワームをシェイクして誘うスタイルを指すでしょう。
チューブワーム! 時代によって呼び名が変わるワーム!

チューブワームはその昔にはギジッドとかスクイッドと呼ばれてい時期があります。この辺りの呼び名で伝わる方はかなりのバス釣り歴の人ですね。
中空ボディなのでスプリットショットやキャロライナリグで使うと沈下率が抑えられた使い方もできますし、テキサススタイルのフリッピングやピッチングでの使い方も一般的です。
チューブワームと言えばジグヘッドリグを忘れてはいけません。ジグヘッドをボディに対して外付けにする方法とボディの中に埋め込む方法があります。後者のリグではスパイラルフォールするので80年代に流行ったセッティングです。プリスポーニングの時期にはサイトフィッシングに使われたりもする万能なワームですね。
グラブ! 誰のボックスにも入っている幼虫の形をした定番ワーム!

昆虫の幼虫と言う意味から付いた名前のグラブですが、シングルカーリーテールが一般的です。ダブルテールやゲーリーヤマモト社が出ているスカートの付いたフラグラブも有名ですね。
グラブも使い方の幅が広くノーシンカーのバジング、ジグヘッドのスイミングや基本的なテキサススタイルなど様々な使い方が出来るワームです。スピナーベイトのトレーラーに使ったりジグスピナーと組み合わせ使うこともできます。
スイミングワーム! ワームを中層で使う為に生み出されたワーム!

チャーリーブルーワー氏の考え出したスライダー社のスイミングワームです。専用のショートスピニングロッドによる70年代~80年代に流行ったフィネススタイルの釣りです。様々な釣り人が影響を受けたワームの一つです。
スイミングワームによるスイミングテクニックは現代のミドストなどの釣りに通じる釣り方ですね。
リーパータイプ! 昔のフィネスワームはこんなデザイン!

アメリカの西海岸から発展したスタイルのワームで薄く長いテールを持つのが特徴です。90年代のアメリカでは究極のフィネスワームと言われジグヘッドと組み合わせて使います。
動きが小さく水押しも弱いワームなので透明度の高いエリアのフィッシングプレッシャーの高いバスに効果的です。
ジャークワーム! ジャークベイトの特性を持ったワーム!

フローティングワームの釣りを通常のワーム素材のストレートワームで少し沈めて使う様になったのがジャークワームの始まりと言われています。その後、ダートアクションが出せるようにボディのデザインを扁平にしたモノが現在のジャークワームです。
フックポイントが隠れているので、根掛かりを気にせずヘビーカバーの中を釣る事もでき、狭いスポットもスキッピングテクニックで狙う事が出来ます。
ノーシンカーリグで使うことが多いジャークワームですが、キャロライナリグで使ってもボトムでジャークアクションをさせて使う方法もあります。
フローティングワーム! ワームでトップウォーターを楽しむならこれ!

ストレートワームには水面に浮くフローティングワームがあります。見た目の形状はストレートワームですが、通常のワームとは違う素材を使って沈下率を低くしハイフロートに作られています。
リグはノーシンカーで使用するので、フックの軸の太さやサイズで重さの調整をする事で沈下率を変えることができます。
夏場のシャローゲームで使うと楽しいワームですが、フローティングワームを選ぶ場合にはある程度、素材に張りがあるモノが使い易く短いサイズのモノより6インチ程度のサイズがウェイトもあって扱いやすいです。
ワームの歴史はCrème Wiggle Wormから始まった!
アメリカの多くのバスアングラーがライブナイトクローラー(大ミミズ)で釣りをしていました。 しかし、餌のワームを掘って探すのに時間がかかり、また、バスが噛み付いた直後に餌がなくなることがよくありました。
そんな状況を変えようとオハイオ州のアクロン出身の熱心なアングラーであるニッククリームは、バス釣りの常識を変えるアイデアに取り組み、1949年にワームの原点になるCrème Wiggle Wormを作り出します。
Wiggle Wormはストレートワームで本物のミミズから型を取りネーミングもそのままワームで販売されました。ここからワームの歴史が始まり現在のワームの世界が開花していきます。
※ ワームの詳しい歴史に関しては下記の記事がより詳しい内容になっています。
おわりに
今回はワームの種類を紹介しました。ワームの種類はとても数が多く細分化されているので、全てを紹介する事はできませんが、大まかなカテゴリーとして19種類を紹介しました。
現在ではこれらのワームのデザインから派生したボディが扁平なギルタイプと呼ばれるワームやストレートワームを曲げてフォールアクションが生まれるようにデザインされたモノもあります。
ワームの種類と特徴を知ることでそれぞれワームをどのようなシチュエーションで使用すればいいのかという考えのヒントに繋がると思います。
まだ、使った事のないワームのタイプがあれば新たなアプローチとして導入してみるのも楽しいと思いますし、意外なリグや使い方の組み合わせが出来るのがワームの釣りだと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
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