「たった10分で分かる!」水の濁りが与えるバス釣りへの影響!

タクティカル フィッシング

バス釣りをする上で水の濁りがブラックバスに与える影響を知る必要があります。何故ならば、ブラックバスが水の濁りに対してどの様な行動を起こすのかを知ることで、その時のバスの居場所を特定する事ができるからです。

1、雨風による濁り

2、田んぼからの濁り(田んぼの代掻き)

3、春の雪解け(雪しろ)

4、水生植物の光合成による濁り

5、秋のターンオーバー

湖や河川の水が濁る原因を大きく5つに分ける事が出来ます。四季の移り変わりに起こる春の雪解け水の流入や秋に湖やリザーバーの表水温が下がる事で対流が起こるターンオーバーも濁りを発生させる要因になります。

ウィードが成長する事で水生植物のタンニンが多く水中に放出される事でも水に色が付きます。また、田んぼの代搔き作業による濁りは農薬の成分が河川に流れるので魚や生物にとって厳しい環境を与えます。

水が濁る事がバスにとって悪影響ばかりだと思いますが、全ての水の濁りがブラックバスに悪影響を与えるものではありません。水が濁る事でベイトフィッシュに自身の存在を気付かせ辛くなる要因になる事から捕食時に有利にはたらきます。

今回の記事は水の濁りがバス釣りにどの様に影響を与えるのかオクラホマ州立大学の研究者の研究結果やストラクチャーフィッシングの父と言われてるバックペリーによる研究結果を紹介したいと思います。

では!! 「たった10分で分かる!」水の濁りが与えるバス釣りへの影響!の始まりです(^O^)/


結論:濁度の増加は摂餌を減少させ、少なくとも摂餌の成功を減少させる。興味深いことに、視界が6インチ以下の状態で観察すると半数以上のバスが食事をしなかった。

Mississippi sportsmanというサイトにTurbidity and bass feeding(濁りとバスの摂食)というタイトルでブラックバスが濁度によって捕食にどの様な影響と変化を受けるのかにについてオクラホマ州立大学の学者の実験記事を引用して掲載されていましたので紹介します。


科学者たちは言う。水が濁ったときにバスを釣るのは難しい。確率を上げるには、ブルーギルがいそうなカバーの周りで釣ることだと。

魚類学の文献を調べると、オクラホマ州立大学の水産学者が、濁りがバスの採餌にどのような影響を与えるかをよりよく理解するために、管理された実験室とフィールドの研究を組み合わせた最近の研究にたどり着いた。

実験室での試験では、視界3インチから13インチまで濁度を変化させた直径6フィートの水槽で、9インチから14インチのオオクチバスによるブルーギルとギザドシャッドの消費を測定した。ブルーギルもシャッドも濁度が高くなるにつれて消費率が急速に低下した。

結論:濁度の増加は摂餌を減少させ、少なくとも摂餌の成功を減少させる。興味深いことに、視界が6インチ以下の24時間のテスト期間中、半数以上のバスが食事をしなかった。バスは試験開始の24時間前まで透明な水の中にいた。もしかしたら、突然の透明度の低下により、魚によっては短期間摂餌が止まってしまったのかもしれない。

フィールド調査では、透明度の異なる3つの湖(6~34インチ)で採集したラージマウス・バスの食餌を測定した。主な食餌はザリガニ、マンボウ、ギザードシャッドであった。

食性は湖によって大きく異なるが、全体的な傾向として、濁度が高くなるにつれて、マンボウの消費が増加するか、ある湖ではマンボウとシャッドの消費が増加し、ザリガニの消費が減少した。バスはまた、濁度が高くなるにつれて、より幅広い種類の餌魚を食べる傾向があった。消費された餌の総重量は濁度と有意な関係はなかった。

フィールド調査の結果から、水の透明度が低下しても餌の消費量はほとんど変化しないが、餌の選択は変化することがわかった。

バスが何を食べるかは、バスが選択する生息地(これは濁度によって変化する可能性がある)と、餌が利用する生息地(これも濁度によって変化する可能性がある)の関数であるため、フィールド調査の結果の説明は複雑である。

生息地のタイプが異なれば、湖によって異なることも説明できる。しかし、私がフィールド調査から得たメッセージは、水が濁ったときにバスがヒラマサを食べるような場所で釣りをすることだ。釣りをする湖にもよるが、それは浅い植生や杭、ドックの近くかもしれない。


バックペリー曰く!光の透過率が高ければ高いほど、釣りのコンディションは悪くなる!

ストラクチャーフィッシングの父、バックペリーの公式ウェブサイトにWater Color Affects Fishing Successという記事があったので紹介します。水質によるバスのコンディションやバスのポジションそしてソフトカバーのウィードの成長などの影響が学ぶ事ができます。


釣り人として、水の色は他のどんな水の状態よりも釣りの成功、失敗の度合いに大きな影響を与えることがわかるだろう。ほとんどの釣り人は「見栄えの良い」水について間違った考えを持っています。彼らは透き通った湖を見て、反応は「ああ少年!あの美しい水を見てごらん」これ以上の間違いはありません。

水の色の研究では、光の観点からアプローチする。光がどれだけ水を透過するかを考えるべきだ。光の透過率が高ければ高いほど、釣りのコンディションは悪くなる。光の透過が少ないほど、釣りはうまくいく。

水が澄んでいるということは、魚影が濃く、回遊距離が短く、ウィードやコケが生えやすく、水上スキーヤーが多いことを意味する。つまり、釣り人にとってトラブルの元となるあらゆるものが増えるということだ。

水が薄汚れていたり、濁っていたり、暗かったりすればするほど、釣りには好条件となる。水の色には何よりも注意を払う必要がある。

透明な水に魚がいないと言っているのではない。水色は、魚の深さ、浅瀬の深さ、浅瀬での滞在時間に影響すると言っているのだ。それによって釣れる魚の数が変わってくるのだ。

では、これから出会うさまざまな水の色をランキングしてみよう。私たちは水の色を、釣りをする上で「良い」順に5つのカテゴリーに分類している。最高の水色は魚の動きを最も良くし、釣りの成功確率を大きく高めてくれる。

良い水色と悪い水色の違い

①白っぽい(乳白色)
②赤サンディ
➂黄緑色
④クリア
⑤茶檜色(茶色、透明)


湧水がある自然の湖(内陸湖)は、通常透明である。夏には藻が繁殖して黄緑色になることもある。小川が流れ込む自然の湖は、春に色づいた水が湖に流れ込むときなど、色が濃くなることがある。

貯水池は通常、河川の流入や流出の影響を受けやすく、特に春はその傾向が強い。貯水池では通常、源流部(暗く、光の透過性が低い)からダム周辺部(通常、水が澄んでいる)にかけて色の変化がある。大きな湖やリザーバーでは、エリアによって様々な色をしているのが普通で、水の色が有利になる場所で釣りをすることで、釣りの成功確率を上げることができる。


水質でウィードの成長度合いに変化がある

水の色はウィードの生える量を左右する。水が澄んでいるほどウィードは生えやすく、水が濃いほどウィードは生えにくい。

水が特別に澄んでいる場合、ウィードは15~20フィートの深さまで生え、コケはさらに深くまで生える。水が澄んでいれば(特別澄んでいない)状態では、ウィードは12~14フィートまで伸びている。薄い黄緑色の湖では、ウィードは8~10フィートまで成長する。濃い黄緑色の湖では、ウィードは6~7フィートまでしか生えない。赤砂色や白砂色になると、ウィードの状況を忘れることができる。

汚染された水域では、ウィードの成長が暴走することがある。ウィードの程度を記録することで、その水の釣りの可能性を知ることができる。ウィードが生い茂るような状況では、釣りは難しい。ウィードが少なければ、釣りは簡単になる。


バスのマイグレーションとウォーターカラー

水の色はストラクチャー上の魚のマイグレーション(移動)に影響を与える。図1、2、3に注目してほしい。水の色を除けば同じ状況である。図の①は透明な水。②は濃い黄緑色。➂は白っぽい砂地。

ウィードラインの深さに注目してほしい。クリアウォーターではウィードは14フィートまで伸びている。黄緑色では7フィートまで。白砂ではウィードはない。

比較として魚の平均的な回遊も示した。それぞれの状況における魚の深さに注目してほしい。クリアウォーターにいる魚は30フィートのドロップオフに移動している。黄緑色の水中にいる魚は岩山まで上がってきている。白砂の中にいる魚は切り株のところにいて、数匹が浅瀬に散らばっている。

水の色に影響されるもうひとつの項目は、回遊の時期と魚の活性の高さだ。水が澄んでいるほど活性は低くなり、釣れるまでの時間も短くなる。

全体的な釣果を上げるには、湖や川、そして湖や川で水の色が釣りに有利に働くエリアを選ぶことだ。

※この文章はバック・ペリーの著書Spoonplugging …とユア・ガイド・トゥ・ランカー・キャッチとバックのホーム・スタディ・コースからの抜粋です。Water Color Affects Fishing Successの原文は公式サイトで見る事ができます。


バス釣りで水が濁った時のルアーカラーはブラックやダークカラーが効果的!

スティーブ・スターリング氏の運営するサイトfix.comの記事からView From Below Does Lure Color Matter Underwater?の記事を紹介します。最初に紹介している図には濁りに効果的なカラーが示されているので参考になると思います。

・濁った水では黒のルアーが最適 ・ウィードエリアでは2トンカラーのルアーが効果的 ・タンニンが強い水ではダークカラーが最適

ほとんどの熱心なアングラーは、お気に入りのルアーやフライの色を持っていて、その選択が他のすべての提供物を凌駕すると誓っている。しかし、ルアーやフライの選択において、色はどれほど重要なのだろうか?科学によれば、それほど重要ではないらしい!

水は異なる波長の光を徐々に吸収または遮断する。つまり、「白い」太陽光が水中を通過するとき、色は効果的に次々と「消える」のだ。可視光線の全体的な強度や明るさも、水中では急速に減少する。

この吸収は、波長の短いもの(スペクトルの青い方)よりも波長の長いもの(スペクトルの赤い方)の方が大きいため、水中での深さや距離が深くなるにつれて、知覚される色は急速に変化する。

色が失われる正確な速度は、太陽光の強さ、太陽が真上にあるか水平線の低い位置にあるか、雲の量、水自体の透明度や色、ウィードやプランクトンなどの浮遊物の有無によって異なる。

岸から遠く離れた透明度の高い海流でも、海面から差し込む太陽光の25パーセント以下しか、水深3メートル以上には届かない。私たちが水深300フィートに到達する頃には、残りの光は表面で利用可能な光の0.5パーセント程度になっているかもしれない。つまり、水中はかなり暗い場所なのだ!淡水の湖や川では、深さによる光の損失はさらに劇的だ。

※以前、当ブログでView From Below Does Lure Color Matter Underwater?の記事を紹介したので詳しくはコチラの記事を合わせて読んむ事で理解が深まります。


バスを釣る上で濁りに強いルアーはディスプレイスメントの大きいルアーだ!

ブラックバスは視覚を使って捕食する魚なので酷い濁りが入ると目が慣れるまではベイトフィッシュを捕食するのに苦労すると考えられます。

視界を奪われたブラックバスはどの様な機能でベイトフィッシュを捕食するのでしょうか?ブラックバスの生態から考えられる能力は音を聞き分ける聴力と側線による水の動きを感じてベイトフィッシュの位置を掴むと考えられます。側線では4~200Hzの低周波域の音を感じています。

側線の数は生まれた時から変わりませんが、成長する事で間かくが広がり、音に対して敏感で正確に 捉えることが出来る様になる為、成長したブラックバスは側線が発達しています。

この事からも濁りが入った時に使うルアーとしては水を動かす力が強いディスプレイスメントの大きいクランクベイトやシングルコロラドのスピナーベイト等があげられます。また、音の要素も重要になるのでラトル機能を持ったルアーも効果的です。

ワームでしたら水を動かすパーツが多く付いたモノやGテールのようなディスプレイスメントの大きいテールを持つワームをセレクトする事が望ましいです。


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。今回の釣りたいバス釣り日記はバスフィッシングにおける水の濁りの対策やルアーセレクトなどを紹介させて貰いました。

水の濁りにも様々な要因がある事が学べたのではないでしょうか?この記事を読むことで、フィールド状況の変化に対しての対応を実践できると思います。自然を感じて遊ぶバスフィシングですから刻々と変わる状況にアシストする為には人間側も野生の感覚を持つ必要があると思います。

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「たった10分で分かる!」水の濁りが与えるバス釣りへの影響!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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