「お喋りルアー!」チャターベイト・ブレードジグの歴史と起源!

ルアーの歴史と起源を探る

今回のルアーの歴史と起源は古いお話ではなく、2000年代とつい最近に登場したルアーであるチャターベイト&ブレードジグの歴史と起源です。

2000年代に注目を集める様になったチャターベイトの起源になるルアーの登場は1950年代のクロフォード ウォーカーが作り出したウォーカースペシャルだと言われています。

このルアーが登場してから50年後に大ヒットルアーのチャターベイトがRAD LURESのロナルド・アンソニー・ディビス氏によって世に送られます。チャターベイトがどの様な経緯で作られ成功したのかをまとめてみましたので、楽しんで下さい。

では!!!「お喋りルアー!」チャターベイト・ブレードジグの歴史と起源!の始まりです(^O^)/


チャターベイトの起源はクロフォード ウォーカーが作ったウォーカースペシャル!

Walker Special

チャターベイトの起源はRAD LURESの社長、ロナルド・アンソニー・ディビス氏が1950年代に発売されたウォーカースペシャルというルアーにヒントを得て作り出されたルアーです。

ウォーカースペシャルの誕生は1958年ノースカロライナ州ベルモントに住むウォーカー クロフォードがルアーの特許を申請するところから始まります。

1960年にはウォーカースペシャルの特許は認められ、彼のウォーカースペシャルはノースカロライナ州シャーロットのサウスイースタン・プロダクツ社から発売されました。

ウォーカースペシャルは真鍮とステンレスで作られており、ラインアイの取り付けも位置も裏表逆で説明書にもあるように、クランクベイトと同じ原理で水の抵抗を受けて動く仕組みのルアーです。


バイブレーションが凄すぎて歯がガタガタするからChatterBait!

ChatterBait

オリジナルのチャターベイトは2004年3月10日に販売しました。開発したのは、サウスキャロライナ州にある小さなガレージメーカーのRADLURESです。

RAD LURES社はロナルド・アンソニー・ディビス社長の名前の頭文字を取って付けられました。RAD LURES社は社長と息子のディビスの自宅の一室を工場兼事務所としていました。製品開発から組み立て梱包、出荷の作業を全てディビス親子と社員で行っています。

チャターベイトのプロトタイプは2003年には存在していました。このプロトタイプをサルーダ・リバーでテストする中でリトリーブのバイブレーションが凄すぎて歯がガタガタするようだとジョークを言った事が由来になっているそうです。

Chatterを日本語に訳すと、おしゃべりやガチガチ音を立てると言う意味でチャターベイトのバイブレーションはスクエアリップのクランクよりも強力で手に振動が伝わってきます。


チャターベイトが売れ始めるまでには地道な販売活動があった!

2004年3月10日に発売されたチャターベイトですが当日売れたのは付き合いで買ってくれた12ダースだけでした。 チャターベイトは発売当初はガレージルアーなので革新的な機能であっても最初は売れませんでした。

まず、レイク・オキチョビーで開催されたFLWツアー・イベントでブレット・ハイトが優勝しました。彼が4日間でウェイインした20匹のバスのうち、9匹はチャターベイトのようなブレードジグで釣ったものでした。

そして、バスマスター・クラシックの上位3人、ランディ・ハウエル、ポール・ミューラー、エドウィン・エバースは、アラバマ州レイクガンターズビルでの3日間のイベントで、ブレードジグが重要な釣果につながったと語ります。

この様な出来事のおかげで、2004年にはルアーの良さが伝わり5000個を出荷し、翌年のバスマスタークラシックで併催したり、タックルショーに出展することで、2万5000個を売り上げます。

更に翌年には10万個の売り上げ目標を設定していましたが資金的に厳しく家を抵当に入れて経営を続けます。発売から2年が経ったチャターベイトは使い方が上手く広まらず、シークレットルアーと言う人と使わないと言う人と二分します。

そんな中、2006年1月7日に開催したオキチョビ湖でのFLWの大会で最終22ポンド7オンスのウエイト でブライアン・スリフトが逆転優勝を決めます。この大会の優勝キールアーが無名の聞いたこともないチャーターベイトだったのです。


「50万個の大量なオーダーが殺到!」だけどRAD LURESは大ピンチ!

Z-MAN ChatterBait

このFLW大会後の2週間でバックオーダーが50万個という注文数を得て成功しますが、RAD LURES社に50万個こなせる生産体制があるはずもありませんでした。

1個10セントのチャターベイトの50万個分のフックを買う余裕もありませんし、ましてやブレード等の他の部品を手に入れて、ルアーを組み立てる人員も足りていません。

そんな訳でチャターベイトの需要を満たすために、RAD LURES社は多くのサウスカロライナ州の人々を雇用します。そして、その内の一人に後にバスマスターエリートシリーズのプロとなる、ケイシー・アシュリーもいたそうです。

そんな大変な時に声を掛けたのが、Z-MAN社でルアーのOEMメーカーなので生産体制も整っているので、2006年4月にZ-MAN社と独占契約を結び今に至ります。

その後、注文に追い付くのに半年の時間が掛かり、2年間で販売したチャターベイトの数は4百万個を達成し近年では稀にみるルアーセールスを達成します。


ディビス社長が語るチャターベイトの特徴と魅力!

チャターベイトにはスピナーベイトやジグそしてクランクベイトと違って、アングラーにほとんど理解されていない音の要素があります。その音は六角形のブレードがジグのリード・ヘッドに当たって跳ね返り、反転する事で生み出されます。

チャターベイトの特徴を生み出したのは、ディビス社長の研究開発の経歴があったからかも知れません。ディビス社長は自動車のタイヤコードを製造する会社に20年以上勤めていた。

タイヤがスチールストランドで補強される前は、より長持ちするタイヤを求めて、ポリエステルなどさまざまな種類の繊維が使われていた。研究開発の仕事をしていたとき、ミスというものは存在しないことを学んだとディビス社長は言われたそうです。

チャターベイトの研究開発の中心は、ブレードの動きの単位とルアーの引きの単位にあった。チャターベイトの特徴の一つにアングラーがルアーをたくさん引かなくても、短時間にたくさんのパルスが発生する事です。

チャターベイトのバイブレーションのポテンシャルを完全に引き出すには、10年にわたるアングラーの研究と開発が必要でした。その結果、チャターベイトにスイムベイトが追加されたり、スカートを付けたり外したりするようになっていきます。

ディビス社長はチャターベイトについてこうも話されています。私はチャターベイトを常に誇りに思っていますと。


おわりに

ディビス親子はチャターベイトの権利をZ-MAN社に売却しますが、次にディビス親子は暖めていた新たなブレードジグ、レイジ・ブレイドを2013年にストライクキングから発売します。

チャターベイトのフォロワーが様々なメーカーから生まれていますが、新たなカテゴリーのルアーが誕生し、ルアーの歴史と起源をリアルタイムで紹介できるとは考えていませんでした。

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今回の「お喋りルアー!」チャターベイト・ブレードジグの歴史と起源!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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