バスフィッシングを愛するアングラーのみなさん、こんにちは!今回の「釣りたいバス釣り日記」では、レーベル社の名作ルアー「レーベルスプービルミノー」を徹底インプレッションします!
レーベルスプービルミノーといえば、ラリーニクソン氏によるポンプリトリーブの釣りが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
実は、この釣りメソッドは、ラリーニクソン氏が生み出したメソッドではなく、1990年代半ば、サム・レイバーン湖で開催された早春のB.A.S.S.インビテーショナルで好成績を収めたことから広まりました。
日本でも一時期このメソッドが大流行し、国産のスプービルミノーの開発ラッシュが起きたことは記憶に新しいですね。しかし、時の流れとともに釣りのスタイルが変化し、レーベル社のスプービルミノーは惜しくも廃盤となってしまいました。
そんな輝かしい歴史を持つスプービルミノーの魅力に迫り、定番の使い方から春のスポーニング期におすすめのチューニング方法まで詳しくご紹介します!
では!! 「レーベルスプービルミノーD20」を徹底インプレション!の始まりです(^O^)/
オールドスクールなレーベルスプービルミノーをインプレション!
2025年4月に淀川でレーベルスプービルミノーを使って釣りを楽しんでみました。レーベル社のスプービルミノーをステディーリトリーブで使った時の感想としては、もっとノタノタしてると思いきや、アクションは思っているよりもタイトなウォブリングアクションが特徴的です。リトリーブ時の巻き抵抗もそれほど重くなく使う事が出来ます。
スプービルミノーも当たり外れが多いルアーだとよく言われていますので、製造年によってバラツキがあると考えられますが、ボクはハズレを引いた事はないので何とも言えません。

もともと、レーベルスプービルミノーはトローリング専用に設計されたルアーです。そのため、安定した最大潜行深度で泳ぎ続けることが求められ、タイトなアクションが特徴となっています。一方で、キャスティングでの使用は想定されていなかったため、重心移動システムないので飛距離はあまり伸びない仕様となっています。この点も考慮しながら使い方を工夫するのが楽しいです。

レーベルスプービルミノーと言えば、春のウィードトップを釣るポンプリトリーブやスイーピングがあります。リトリーブスピードを落としたポンプリトリーブやスイーピングだとノタノタしたアクションになります。この辺りもロッドワークのスピードでアクションに変化が生まれます。
ディープダイビングミノーなので、ボディに質量がないのでクランクベイトと比べると、浮き上がりの速度が遅いのでカバーからルアーを離したくない場面で有効な釣りです。でも逆に、浮き上がりが遅いのでカバー回避能力は劣ります。

実際にボトムまでリトリーブしてから、ボトムにコンタクトした瞬間にキルを入れて、そこからリーリングではなく、ロッドを横方向に引きながらトレースするとゾーンコントロールがしやすく、カバーにコンタクトしても感覚が伝わりやすく、リトリーブでルアーを引っ張っていないので、深い根掛かりに繋がらず思いのほかトラブルが少ないルアーです。
レーベルスプービルミノーでジャーク&トゥイッチで使う!
ボクもそうでしたが、ディープダイビングミノーの釣りと言えば、リトリーブが釣り方の中心と考えてしまいがちですが、スプービルミノーはそれだけではありません。
ヒロ内藤さんにジャークベイトのリッピングについて質問した時に教えて頂いたのが、ディープダイビングミノーを使った「リッピング」です。通常のショートリップのジャークベイトとは違い、レーベルスプービルミノーを使う事で、更に一段深いゾーンへルアーを送り込む事ができます。
浮上させる時間も長く取れますので、表層まで浮かび上がらせて使っても面白いですが、途中でトゥイッチングやジャーキングを入れると大きく左右へダートします。
ディープダイビングミノーを使ったジャーキングは、アクションが大きいのが特徴でリトリーブ時はタイトなアクションだつたスプービルミノーですが、アクションを加えると大きく左右へ飛び跳ねるので試してみて下さい。
また、レーベルミノーと言えば、ボディに刻まれたクロスハッチ模様ですよね。「1.2.3の法則」と呼ばれる開発に2年も掛けられた仕掛けもスプービルミノーに備わっています。
※以下の記事は、レーベルスプービルミノーがバスフィッシングの世界で使われ出した頃のメソッドについて、詳しく触れた記事です。
レーベルスプービルミノーD20のスペックを見てみましょう!
レーベルスプービルミノーD20のスペックは以下のとおりです。

レーベル Spoonbill Minnow スプーンビルミノー D20 | |||||||
model | Size | Size | Weight | Weight | Hook | Cranking Depth | Trolling Depth |
D20 | 4-1/2″ | 11.4cm | 1/2oz | 14g | #4 | 7-9ft | 14.4ft |
ボディサイズは思いのほか大きい、4インチ半もあり重量も1/2ozと重めなのが分かります。キャスティングによる限界潜行深度は、2.1m~2.7mということなので2m前後を狙うのに使い易いルアーだと言えますね。
1983年レーベル社のカタログ分かるレーベルスプービルミノーの存在価値
1983年のレーベル社のカタログを見るとレーベルスプービルミノーのサイズ展開が豊富だとゆう事が分かります。以下のカタログから色々と読み解いていきましょう。
1975年のカタログには、レーベルスプービルミノーはDR100、DR200、DR300の3タイプからラインナップされていました。
1975年のレーベルスプービルミノーは、フックサイズは#6が付けられて販売されていました。後に#4のフックに変更されます。この辺りのフックサイズの変更遍歴をヒロ内藤さんに、伺った事があるのですが、フックサイズを大きくすることで、バラシの軽減に繋がるのでフックサイズが上がって行った歴史があるそうです。

3タイプだったレーベルスプービルミノーは、1983年には4タイプに増え、最大サイズが7インチでウェイトが1ozもあったんですね。また、ジョイントタイプも4タイプあった事が分かりますし、当時のレーベルスプービルミノーの人気が伺えます。

ボクが所有しているレーベルスプービルミノーは、ラトルシステムがありますが、初期のレーベルスプービルミノーにはラトルが入っていないようです。
レーベルスプービルミノーをサスペンドチューニングするプロも居たので、通常品としてサスペンドモデルも後に販売されていたりもしました。
レーベルスプービルミノーを楽しむためのタックルセットアップ
レーベル社のレーベルスプービルミノーを楽しんだタックルセットアップは、ロッドが6.4フィート、ミディアムヘビーアクションのヒロイズム・ウィザードCSW2、リールがスティーズ7.1、ラインはシルバースレッドSAR20lbです。

ロッドはミディアムアクション程度のパワーのロッドが使い易いと感じました。ある程度潜らせるて使う必要があるので、飛距離を必要とします。タックルの進化で飛距離は伸びたとは言えが、レーベルスプービルミノーは飛びません。
今回はナイロンラインを使っていますが、フロロカーボンラインにする事で浮き上がりを更に抑える事が出来ると思います。ステディーリトリーブやポンプリトリーブの釣りでは、12lb~16lb程度のラインを深度の兼ね合いを考えて使い分けると良いと思います。
リールはノーマルギアかハイギアどちらでも好みで良いと考えます。ハイギアの方が障害物にコンタクトした時の感覚は明確になります。ボクはパーミング性を重視しているので、ロープロファイルなベイトリールを使っています。
レーベルスプービルミノーのスポーニングチューン!
ボクは春のスポーニングの時期にチューニングを施したレーベルスプービルミノーを使っています。春にベッドを作る時期になると縄張り意識が強くなるので、侵入してくるモノに攻撃的になってきます。
そんな、ブラックバスの威嚇本能を刺激する為のチューニングです。元々はヒロ内藤さんのLure The Spiritのミノー編にスミスウィック社のラトリンログ(ARB1200)のリップにウェイト張ってボトムで立つチューニングから始まった方法なのです。

レーベルスプービルミノーにすることでボトムのゴミがフックに掛かる事も少なくなり、ボトムでキックバックアクションをするので、移動距離が少なくピンポイントを攻められるチューニングです。
やる事はリップ先端に板オモリを貼るだけです。ボクの場合は0.5mm厚の板オモリを写真のように張り合わせています。最初は両面テープで張っていましたが、耐久性がなく接着剤に変更しましたが、その後は更にエポキシでコーティングしてしまいました。

ウェイトを何g張るかは好みによると思います。ある程度の重さが無いとアクションを与えた後の移動距離が増えてしまうので、ボクの場合は、初めは裏側だけ張っていましたが段々と重さを増やしてリップの両面に貼る様に調整しました。
フックも最初はノーマルの状態で使っていましたが、この時期のバスのパワーは凄いのでフックが伸ばされたので矢も無く変更しました。フロントフックはマスタッドの#4ショートシャンクフック、リアはリューギの#4フェザーフックに変更しました。
ホットタイガーのスプービルミノーは、近年のプラドコ社のフックに変更してティンゼルをタイイングしたりしています。後、張ってるウェイトは少し軽めに設定してサイレントにチューニングを施しています。
ショートシャクにしているは、カバーの周りにルアーを送り込む事が多いので少しでも根掛かり防止のためにそうしました。ボディが細いのでフッキング率は落ちる事はありませんが、フックサイズを下げると伸ばされてしまう恐れが高いです。

ボクの場合は、濁りが入った時用にホットタイガーカラーと水がクリアな時ようにクロスハッチのレーベルスプービルミノーを用意しています。1.2.3の法則のクロスハッチは反射が強い様に感じるので、ジョージペレンのエンジニアとしての着眼点には驚かされます。
春のスポーニングシーズンに機会があれば、レーベルスプービルミノーのチューニングにもチャレンジしてみて下さい。
おわりに
今回は、レーベル社のレーベルスプービルミノーをインプレションしました。レーベルスプービルミノーを改めて使ってみた感想としては!
日本では、ラリーニクソン氏の影響もあり、春に使うイメージが根付いているスプービルミノーですが、実際にはバスの活性が下がり、サスペンドしている状況でも有効なルアーであることを再確認しました。これからも積極的に使っていきたいと思えるアイテムですね!
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「レーベルスプービルミノーD20」を徹底インプレション!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^_-)-☆
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