「復刻!」ヘドン マグナムタイガー SMITH 40th Anniversary 

ルアーインプレッション

今回のルアーインプレッションはへドン社のマグナムタイガーSMITH 40th Anniversary Modelのインプレをしたいと思います。

SMITH社は2021年に50周年を迎えた老舗ルアーメーカーです。日本企業の平均寿命を調べたところ、23.3年、業歴30年以上の老舗企業は33.7%だそうです。これからもSMITH社にはアメリカンルアーの面白さを伝え続けて欲しいと思います。

今回のインプレでは、ボクが所有しているマグナムタイガーはSMITHの復刻版しかなかったのでコチラを紹介したいと思います。

ヘドン社のマグナムタイガーは、1966年に3サイズ展開で発売がスタートします。現代のジャークベイト比べるとボディの質量も大きいので、少し使用するのに躊躇してしまうルアーです。

しかし、一度タイガーを使ってみるとこんなに多様に動くジャークベイトもあるのかと驚かされるルアーの一つだと思います。

では!!「復刻!」ヘドン マグナムタイガー SMITH 40th Anniversaryの始まりです(^O^)/ 


「復刻!」ヘドン マグナムタイガーSMITH 40th Anniversary インプレ

2009年にSMITHから40周年記念として復刻発売された♯1030 マグナムタイガーは背中に40thの記念の文字がプリントされた特別な仕様です。下記写真のマグナムタイガーは、反射板入りで人気の高いカラーだったオレンジタイガーです。

SMITH40周年記念 マグナムタイガー  レングス4-1/4″ ウェイト5/8オンス  フックNo.2

ヘドン、マグナムタイガーのスペックはレングスが4-1/4インチ、ウェイトが5/8オンスあり、No.2フックが取り付けられています。タイガーはリップとボディが一体成型されたジャークベイトなので、ロッドワークに対しての反応が良い構造をしています。

ロッドワークで動かして見ると、ボディをよじらせて凄いロールアクションで動きながら、ギザギザの変形リップなので、どのように水圧が逃げるのか予期できないイレギュラーなアクションをします。

一体成型ボディなので浮力も高く、ジャーキング後のポーズではロールの動きの余韻なのか、異様にボディをくねらせながら浮き上がってきます。ただ巻きでも十分に動きますが、キビキビと泳ぐのではなくヌメヌメと泳ぐ感じです。

マグナムタイガーの限界潜行深度は浅く設計されています。常にルアーの動きが視界に入るレンジで泳ぎますのでルアーの状態が目で確認できます。ロッドティップを2時方向に上げてリトリーブスピードを落とすと、ウェイクベイトに早変わりします。浮力のあるボディが水面の水を押し分けて良い感じに動きます。

障害物を超えてプレゼンテーションした後にウェイクベイトで障害物の近くまでリトリーブしてからトゥイッチングやジャーキングに切り替えて誘う事ができる変化点の付けやすい面白いミノーです。


マグナムタイガーの名づけ親はSMITH? タイガーの種類と歴史!

ヘドン社のタイガーは1966年に3サイズ展開で発売がスタートされます。そして2年後の1968年からは、4タイプのラインナップになり、ヘドンは「BIG TIGER」ルアーナンバー#1040を追加しました。

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ヘドン・タイガーのスティンシルには、1010から1030まではすべて「HEDDON TIGER」とベリーに印刷されています。 ビッグタイガー#1040のスティンシルは「BIG TIGER」と塗装されています。

1969年、ベリーの塗装は「HEDDON TIGER」として残りましたが、#1010は「TIGER CUB」に改名されました。

引用 lurelore.com

1980年代までは3タイプのタイガーは販売されていましたが、残念ながら現在はへドン・タイガーは製造はされていません。特に人気のあった♯1030「Magnum Tiger」は貴重で高価で取引されるルアーです。

1995年にマミヤオリンピック社が復活させようとしましたが、♯1030 マグナムタイガーの金型が壊れていた為に生産は叶いませんでした。

その後、2度の復刻をSMITHが試みますが、生産は叶わず3度目の正直でマグナムタイガーが復刻されます。2009年にSMITHから40周年記念として ♯1030 マグナムタイガーを復刻し販売しましたが、残念ながら現在は販売していません。

♯1030のTigerはマグナムタイガーと言う名前ではないのですが、SMITHが付けた名前がいつの間にか一般的に使われる名称になっています。マグナムタイガーの金型は現存していると思われるので、機会があればSMITHは再度販売してくれる事を待ち望みたいと思います。


クリスマスツリーのような形をしたリップ!「ターボスロット」とは?

1967年のヘドンカタログを見るとタイガーの泳ぎの特徴や動かし方が丁寧に紹介されています。カタログを見て気付くのが、カタログの一番上に書かれているタイガーのイラストがミノールアーでありながら水面でウェイキングしているのが分かります。

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引用  lurelore.com  1967年のヘドンカタログ

へドンの凄いところは、現代では当たり前に使われているウェイクルアーですが、へドンは60年代にはウェイク機能をカタログですでに発表している事です。タイガーのウェイキングの動きは死にそうな魚の動きをイミテートして強烈なローリングアクションが特徴的なルアーです。

もちろん、トゥイッチングやジャーキングもできますし、使うとわかりますが、強烈なローリングアクションに驚くと思います。

ヘドン タイガーのアクションの特徴は1980年代の雑誌では紹介はされていませんでした。ルアーは買って水辺で投げてみて、初めてそのルアーの動きを知る時代でしたから仕方がないです。また、それが初めて買ったルアーを泳がす楽しみでもあり独自の使い方を模索する楽しみでもあのました。

タイガーのリップの形状も特徴的で、最初に見た時の感想はただ、デザインを意識したことで、このようなクリスマスツリーのような形にしたのだと思っていました。

しかし、このリップのデザインはそうではなく、均一に水を掴まないようにデザインする事で不規則なアクションが生まれるように設計したそうです。このリップの機能をターボスロットといいます。


「特注!」SAVAMカスタムカラーのヘドン マグナムタイガーを購入!!

ボク自身は、マグナムタイガーはSMITH40周年のアニバーサリーモデルを1個だけしか持っていなかったので、他のカラーのマグナムタイガーも欲しいなぁ~と思っていたんですが、如何せん価格が高騰しているので買えない値段になっていたりするんですよね。

マグナムタイガーSAVAMカスタムカラー 上Bagley294 下BONE-BONE

そんな時に、以前にも紹介したSAVAMのオリカラのロングAと同じカラーリングでマグナムタイガーが販売されるじゃないですか!!これは是非とも手に入れたいと思い購入しました。マグナムタイガーは人気なのでスグに売り切れてしまいましたが、SAVAMは定期的にマグナムタイガーを復刻してくれるので要チェックです。

BONE-BONEもアメリカ的な色合いでいいですねキャスパーみたいですね (^。^)y-.。o○

何とかこれで、ロストを気にせずにマグナムタイガーも使っていけそうなんですが、カラーリングが綺麗すぎて使うのがチョット勿体ない気もしますね。ボーン素材なのでコチラの方が浮力が高くウェイキングには最適な仕様になっています。


おわりに

今回はヘドン社のマグナムタイガーを紹介しました。昔、中学生だった頃はへドンのルアーは見た目から大きくて武骨なイメージがあったので、正直あまり好きなルアーメーカーではありませんでした。

しかし、年齢を重ねてこのルアーメーカーの歴史やルアーへの哲学や開発コンセプトなどを知るにつれて、使用してみたくなっていったルアーメーカーでもあります。へドンのルアーは個人的な感想で言うと麻薬性を感じるルアーですね。

このルアーでバスを釣ると何か他のルアーでは得られないモノがあるように感じます。それはアドレナリンなのか、それともルアーに対する遠い過去への憧れから来るものなのか分かりませんが、何か人を狂わすモノがヘドンにはあるように思います。

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では!!「復刻!」ヘドン マグナムタイガー SMITH 40th Anniversaryの始まりです(^O^)/ の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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