「復刻!」ヘドン マグナムタイガー 40th Anniversary 

ルアーインプレッション

今回はへドンのマグナムタイガーSMITH 40th Anniversary Modelのインプレをしたいと思います。2021年に50周年を迎えたばかりなのですが、ボクが持っているマグナムタイガーは復刻版しかなかったのでコチラを紹介したいと思います。

マグナムタイガーは現代のジャークベイト比べると見た目も大きいので少し使用するのに躊躇してしまうルアーですが、一度、タイガーの動きを見るとこんなに多様に動くジャークベイトもあるのかと驚かされるルアーの一つだと思います。

ヘドンが作ったミノー! マグナムタイガーのインプレを始めたいと思います(^O^)/


「復刻!」ヘドン マグナムタイガーSMITH 40th Anniversary インプレ

SMITH40周年記念 マグナムタイガー  レングス4-1/4″ ウェイト5/8オンス  フックNo.2

今回は2009年にSMITHから40周年記念として復刻発売された♯1030 マグナムタイガーを使ってみました。背中に40thの記念の文字がプリントされた特別な仕様です。

マグナムタイガーの仕様

・Length 4-1/4″in

・Weight 5/8oz

・Hooksize No.2

写真のマグナムタイガーは反射板入りの人気の高いカラーだったオレンジタイガーです。

♯1030マグナムタイガーはレングスが4-1/4″でウェイトが5/8オンスありNo.2フックが付いています。リップとボディが一体型のジャークベイトです。

ロッドワークで動かして見ると凄いロールアクションと変形リップのため水圧が逃げるのか予期しないイレギュラーな動きをします。

ボディが大きく浮力もあるので、ジャーキング後のポーズではロールの動きの余韻なのか異様にボディをくねらせながら浮き上がってきます。

ただ巻きでも十分に動きますがキビキビと泳ぐのではなくヌメヌメと泳ぐ感じです。

マグナムタイガーの限界潜行深度は浅く設計されているようで常にルアーの動きが視界に入るレンジで泳ぎます。そしてロッドティップを上げてリトリーブスピードを落とすとウェイクベイトに早変わりです。浮力のあるボディが水面の水を押し分けて良い感じに動きます。

障害物を超えてプレゼンテーションした後にウェイクベイトで障害物の近くまでリトリーブしてからトゥイッチングやジャーキングに切り替えて誘う事ができる面白いミノーです。


マグナムタイガーの名づけ親はSMITH? タイガーの種類と歴史!

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1966年にヘドン社のタイガーは3サイズ展開で発売がスタートされます。そして2年後の1968年からは4タイプのラインナップになり、ヘドンは「ビッグタイガー」ルアー#1040を追加しました。

タイガーのスティンシルは1010から1030まではすべて「HEDDON TIGER」とベリーに印刷されています。 ビッグタイガー#1040のスティンシルは「BIG TIGER」と書かれています。

1969年、ベリーの印刷は「ヘドンタイガー」として残りましたが、#1010は「タイガーカブ」に改名されました。

引用 lurelore.com

1980年代までは3タイプのタイガーは販売されていましたが、残念ながら現在はへドン・タイガーは製造はされていません。特に人気のあった♯1030「マグナムタイガー」は貴重で高価で取引されるルアーです。

1995年にマミヤオリンピック社が復活させようとしましたが、♯1030 マグナムタイガーの金型が壊れていた為に生産は叶いませんでした。

その後、2度の復刻をSMITHが試みますが叶わず3度目の正直でマグナムタイガーが復刻されます。2009年にSMITHから40周年記念として ♯1030 マグナムタイガーを復刻し販売しましたが現在は販売していません。

♯1030のTigerはマグナムタイガーと言う名前ではないのですが、SMITHが付けた名前がいつの間にか一般的に使われる名称になっています。マグナムタイガーの金型は現存しているので機会があればSMITHは再度、販売してくれると思います。


ヘドン タイガーの特徴的なリップ ターボスロットとは?

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引用  lurelore.com  1967年のヘドンカタログ

1967年のヘドンカタログを見るとタイガーの泳ぎの特徴や動かし方が紹介されています。面白いのが、カタログの一番上に書かれているタイガーイラストがミノールアーでありながらウェイキングしているのが分かります。

へドンの凄いところは、現代では当たり前に使われているウェイクルアーですがへドンは60年代にはウェイク機能をカタログですでに発表している事です。タイガーのウェイキングの動きは死にそうな魚の動きをイミテートして強烈なローリングアクションが特徴的なルアーです。

もちろん、トゥイッチングやジャーキングもできますし、使うとわかりますが、強烈なローリングアクションに驚くと思います。

ヘドン タイガーのアクションの特徴は1980年代の雑誌では紹介はされていませんでした。ルアーは買って水辺で投げてみて、初めてそのルアーの動きを知る時代でしたから仕方がないです。また、それが初めて買ったルアーを泳がす楽しみでもあり独自の使い方を模索する楽しみでもあのました。

タイガーのリップの形状も特徴的で、最初に見た時の感想はただ、デザインを意識したことで、このようなクリスマスツリーのような形にしたのだと思っていました。

しかし、このリップのデザインはそうではなく、均一に水を掴まないようにデザインする事で不規則なアクションが生まれるように設計したそうです。このリップの機能をターボスロットといいます。


「特注!」SAVAMカスタムカラーのヘドン マグナムタイガーを購入!!

マグナムタイガーSAVAMカスタムカラー 上Bagley294 下BONE-BONE

ボク自身はマグナムタイガーはオレンジのSMITH40周年のアニバーサリーモデルを1個だけしか持っていなかったので他のカラーのマグナムタイガーも欲しいなぁ~と思っていたんですが如何せん価格が高騰しているので買えない値段になっていたりするんですね。

そんな時に以前にも紹介したSAVAMのオリカラのロングAと同じカラーリングでマグナムタイガーが販売されるじゃないですか!!これは是非とも手に入れたいと思い購入しました。

BONE-BONEもアメリカ的な色合いでいいですねキャスパーみたいですね (^。^)y-.。o○

何とかこれでマグナムタイガーも使っていけそうなんですがカラーリングが綺麗すぎて使うのがチョット勿体ない気もしますね。


ヘドン マグナムタイガーのインプレ おわりに

今回はヘドン社のマグナムタイガーを紹介しました。昔、中学生だった頃はへドンのルアーは見た目から大きくて武骨なイメージがあったので余り好きなメーカーではありませんでした。

しかし年齢を重ねてこのルアーメーカーの歴史やルアーへの哲学や開発コンセプトなどを知るにつれて使用してみたくなっていったルアーメーカーでもあります。へドンのルアーは個人的な感想で言うと麻薬性を感じるルアーですね。

このルアーでバスを釣ると何か他のルアーでは得られないモノがあるように感じます。それはタダのアドレナリンなのか、それともルアーに対する遠い過去への憧れから来るものなのか分かりませんが、何か人を狂わすモノがヘドンにはあるように思います。

この記事が参考になれば幸いです。


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