バスフィッシングを楽しんでいるアングラーの皆さん、こんにちは! 今回の「釣りたいバス釣り日記」では、バグリーベイトカンパニーの名作Diving Bang–O 「ダイビングバングオー」を紹介します!
「ダイビングバングオーB06」は、菊本プロが若かりし頃に琵琶湖で使用し、優勝のキールアーとして一躍名を馳せました。当時、バグリーベイトカンパニーのDB3マグナムを使ったディープクランキングが主流で、多くのデカバスがそのテクニックによって釣られていました。その中で、さらに大きなバスだけを狙う目的で、ダイビングバングオーB06が選ばれたと考えられます。
現代ではビッグベイトなどの普及により、大型ルアーを使ったバスフィッシングは一般的になりましたが、当時のこの選択肢は非常に斬新で、注目を集めるものでした。
この歴史的なダイビングバングオーB06ですが、もともとはパイクやストライパーフィッシング用に開発されたルアーです。さらに上のサイズである8インチモデルの「B08」もラインアップに加わっていました。
今回はこの「バス用ではない」ダイビングバングオーを用い、スポーニングシーズンのバスを狙い、クランキングではないアプローチで釣りに挑戦しました。その結果や魅力的なポイントについて、じっくりご紹介していきます!
では!! Bagley’s!「ダイビングバングオー」B06、B08のインプレ!のインプレ!の始まりです(^O^)/
ダイビングバングオーB06 & B08 実釣レポート:懐かしの名作ルアーを再評価!
2025年4月、ついにダイビングバングオーB06とB08を購入し、春の淀川での釣りに挑戦しました。昨年はチューニングしたレーベルスプービルミノーを使用していましたが、さらなる威嚇効果を追求するため、ダイビングバングオーを手に入れました。

バグリーベイトカンパニーのルアーは、鮮やかなカラーリングとペイントで描かれた愛らしい目が特徴で、そのルックスはつい惹かれてしまいます。ヘビーロッドでダイビングバングオーB06をステディーリトリーブしてみると、タイトなウォブリングとロールアクションが魅力的で、意外にもリトリーブ時の抵抗は軽めでした。

潜行角も浅めで、大型湖でも十分に使えるポテンシャルを感じました。ただし、ダイビングバングオーB08に関しては、サイズが大きい分、リトリーブの抵抗が非常に強くなり、キャスティングで使用するにはパイク用やビッグベイト用のタックルが必要だと感じました。
今回の釣行では、クランキングとは異なるスタイルで、ダイビングバングオーをボトムに送り込み、威嚇効果を活用してバスを狙う釣り方を試しました。

このスタイルでの釣りは2年目になりますが、決して簡単な手法ではありません。反応が良い場合もあれば、魚が反応しても条件が整わず攻撃的にならない場合もあり、試行錯誤が求められます。
この日は、午後3時ごろまではほとんど反応がありませんでしたが、夕方5時ごろから突然反応が良くなり、この時間帯で写真に収めたものを含め、計4匹のバスを釣ることができました。

特に印象的だったのは、小さなバスが積極的に威嚇してきた点です。この釣り方を通じて、バスの生態や習性を学ぶこともでき、非常に興味深い体験となりました。
ダイビングバングオーの進化:チューニング・ボタンありモデル vs 無しモデル!
バグリー・ベイト・カンパニーが生み出した歴史的なクランクベイトの一つに「Divin’B3」があります。このルアーは、最初期の「アルファベット・クランクベイト」のディープダイビングバージョンとして登場しました。さらに、バグリー独自の「チューニング・ボタン」を搭載した革新的な製品でした。

当時、多くのディープクランクは泳ぎが安定しておらず、パッケージから出してすぐに調整(トゥルーチューニング)する必要がありました。
その手間を解消するため、バグリーは「チューニング・ボタン」を開発。これにより製造工程で事前に調整が施され、釣りの最中に追加の調整を行う必要がなくなりました。これが、多くの釣り人にとって大きな利便性を提供したポイントです。


フラットサイドクランク「テネシータフィー」の製作者として知られるリー・シッソン氏。しかし、それ以前の1970年代後半、彼が成し遂げた最大の貢献の一つがマスキー用ルアーの開発です。ジム・バグリー氏の指示のもと、ノーザン・マスキーやパイクを狙うアングラーに向けたルアーを製作しました。
シッソン氏が手掛けた「バング・オー・B」や「B-フラット」は、機能面で革新をもたらしただけでなく、釣り大会での成功によりスポーツフィッシングの実用性が実証されました。これらのルアーは、ただの道具以上に、フィッシングの新たな可能性を示したと言えるでしょう。

バグリーベイトカンパニーが売却された後も、「ダイビングバングオーB06」は製造され続けましたが、やがて素材が変更され、バルサ材からプラスチック製のインジェクションモデルへと進化しました。このプラスチックモデルは、バルサ素材の「ダイビングバングオーB06」と比較して浮力が大幅に高いという特徴を持っています。
現在、バグリーベイトカンパニーでは「ダイビングバングオー」の製造は行われていないようです。
また、リー・シッソン氏について興味のある方は、以下の記事をご覧ください。彼と一緒に働いていたヒロ内藤氏の証言を交えながら、リー・シッソン氏の人物像について詳しく触れています。こちら⇩の記事をぜひチェックしてみてください!
ダイビングバングオーB06を楽しむ為のタックルセットアップ!
ダイビングバングオーB06を最大限に楽しむために組んだ今回のタックルセットアップは、ロッドにヒロイズムのバウンスPDF2、リールにジリオン6.3、ラインにはシルバースレッドSARの25lbを使用しました。このセッティングはクランキングを目的としていないため、もしクランキングをする場合はビッグベイトロッドが必要になるでしょう。

ダイビングバングオーB06を沈めるための工夫として、シンカーストッパーでバレットシンカーを固定し、その後ダイビングバングオーB06を結びました。
このリグはヒロ内藤さんが春のスポーニング時期のバス釣りで紹介した、ボーマー社ディープダイビングロングAの釣りスタイルを参考にしたものです。ウェイトをルアーに直接貼ることで動きが悪くなる問題を回避できるため、動きを損なわずに効果的なアプローチが可能です。
また、移動距離に関しては、チューニングしたレーベルスプービルミノーと比べると長く移動するため、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
※なお、レーベルスプービルミノーのインプレッションとチューニングについてはこちら⇩の記事に掲載されているので、あわせてチェックしてみてくださいね!
おわりに
バグリーベイトカンパニーの「ダイビングバングオー」をインプレッション! いかがでしたでしょうか?「ダイビングバングオー」は懐かしいルアーでありながら、アプローチ次第で新たな輝きを見せる可能性に満ちた逸品です。
時代を超えて愛されるその理由は、機能の素晴らしさだけでなく、歴史や物語が詰まっているからではないでしょうか。もしまだ使ったことがない方も、ぜひこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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また、Amazonからキンドル本「アメリカンルアーの歴史と起源」を販売しています。ルアーの誕生秘話や歴史に興味がある方は一読して下さい。キンドル・アンリミテッドに契約されている方は0円で読むことができます。
Bagley’s!「ダイビングバングオー」B06、B08のインプレ!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^_-)-☆
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