バスフィッシングを愛するアングラーのみなさん、こんにちは!今回の「釣りたいバス釣り日記」では、ヘドンの名作トップウォータールアー「タイニートーピード」を徹底インプレッションしていきます。
1952年に誕生した「タイニートーピード」は、そのコンパクトなボディに秘められた高いポテンシャルで、今なお多くのアングラーを魅了し続ける不朽の名作です。今回は、そんな歴史あるルアーを実際のフィールドで使用し、その実力をじっくりと検証してみました。
舞台は真夏の淀川。ウィードが水面を覆い、キャストの自由度も限られるタフな状況下で選んだのが「タイニートーピード」でした。昆虫を思わせるサイズ感と、独特のスイッシュ音がバスの捕食本能を刺激し、まさに“マッチ・ザ・ベイト”な展開に。
トップウォーターの釣りって、やっぱり最高!──そんな気持ちを改めて実感させてくれたのが、このルアーでした。今回は、実釣で得たリアルな感触や、タックルセッティングのポイントなども交えながら、「タイニートーピード」の魅力を余すことなくお届けします。
では!! ヘドン タイニートーピード!1952年 生まれの名作ルアー!の始まりです(^O^)/
小さな巨人・タイニートーピードが魅せる!淀川実釣インプレ!
2025年9月にヘドンのタイニートーピードを持って淀川へ遊びに行って来ました。台風15号が過ぎたとは言え真夏日が続く状況で、水温、水質共にシャローゲームをするには良い状況とはいえません。
ウィードも水面まで覆いつくし、ワンド内もルアーを投げ込むスペースがあまりない状況です。この時期は昆虫が水面近くを飛んでいるのがよく見られます。観察していると水面に着地する事がしばしばあるのですが、それを狙ってバスやブルーギルがバイトするシーンを見たり捕食音が聞こえてきます。

そんな状況なので、水面で使え昆虫に近い大きさのタイニートーピードはマッチザベイトだと思います。タイニートーピードは7gと見た目の割にウェイトがあるルアーなので、最近のベイトキャスティングタックルなら飛距離も申し分なく使えます。
タイニートーピードはトーピードシリーズの中でも小さい部類に入ります。マグナムトーピードの様に左右への首振りアクションは大きく動かす事は難しいです。しかし、スイッシャーから発するスイッシュ音が、小さいサイズのの割にアピールが強いです。

基本的な使い方は、トゥイッチングが基本になりますがロッドワークの強弱でスイッシュ音に変化が付けられます。また、タイニートーピードは連続トゥイッチをしても安定して泳いでくれます。2段、3段と不規則且つ早いテンポで引いた後にポーズをとる事でバスが反応してくれます。
この日も連続トゥイッチングでウィードエッジを引いたりして使っていました。通常のスピードでは反応しなかったので、早いテンポに変えたら写真のバスがバイトしてくれました。

タイニートーピードはスイッシャーで音を作り出す他にヘッドもお辞儀をして水面を叩きながら前進するので、思いのほか下方向への水の動きが強いルアーだと感じます。ストロークを長く取る事でチャガー音を出す事ができます。
しかし、ボク的にはタイニートーピードは、高速トゥイッチングでの釣りが楽しいですね。タイニートーピードはバイト数も多いルアーなのでトップウォーターの釣りを始めるには最適なルアーです。
唯一の弱点はフックが小さいので、よくルアーを飛ばされてバレる事が多いです。そして、小さいから子バスばかりがアタックしてくると思ったら大間違いです。良いサイズのバスもバイトしてくるので硬い口に掛かる様に針先は常にチェックしましょう。
タイニートーピードを最大限に活かす!おすすめタックルセッティング完全ガイド!
ヘドンのタイニートーピードを楽しむ為のタックルセットアップは、歴史的に見るとスピニングタックルを使う事が理にかなっていると思います。
しかし、近年のタックルの進化で、ベイトタックルでもタイニートーピードを使う事が容易になって来ました。スピニングタックルと比べると正確なキャストがやり易く、ロッドワークが行い易いのでベイトタックルを使わない手はありません。
ベイトタックルならライトアクションの6フィートまでのショートロッドが扱いやすいです。連続トゥイッチをするなら長いロッドだと直ぐに疲れてしまいますし、手首の故障に繋がります。また、ロッドワークでルアーを引っ張った後にスグに戻す必要がありますが、手首の動きだけで行うのではなく、リアグリップを腕に当ててその反動で戻すようにすると良いです。

リールは最近は軽量なルアーが扱いやすいベイトフィネスリールがあるので利用するのも手です。ボクもベイトフィネスリールとPEラインの組み合わせで使う事が多いです。ボクは、ロッドがヒロイズムのカリプソSJ2にアルファスAIR TWを使っています。ラインはPE1号にリーダーがナイロン12lbです。
3g程度のルアーも扱えるセッティングですし、キャストの弾道も低く抑えられます。通常のΦ32程度のベイトリールでも扱えると思いますが、Φ28程度のリールの方が初速のスプールの回転も良いのでキャスタビリティーは良いです。

ナイロンラインを使ったセッティングでは、ロッドは同じですがリールをΦ30のスティーズCTに変えて使っています。ラインは12lb程度を使っています。
タイニートーピードを楽しむならスピニングタックルも視野に入れたいです。スピニングタックルなら初心者でも扱い易く飛距離も出しやすいです。ライトアクションの6フィート程度のスピニングロッドが扱いやすいと思います。
スピニングリールは2500番ぐらいが使い易く、スピニングはハイギアになると1回転の巻き取り量が80cm程度と多くなるのでローギアが扱いやすいです。ラインはPE0.8号にナイロンリーダー12lb程度を使うと飛距離も出ますし、ラインの伸びも少ないのでフッキング率も上がります。
1952年誕生の名作!タイニートーピードの進化とスペックを徹底解剖
タイニートーピードは、「ベイビートーピード」から派生したモデルだと思っていましたが、実際にはそうではなく、1950年代にイギリスから来たスピニングリールの普及が進んだことで、軽量・コンパクトな「タイニートーピード」が先に開発されたという背景があります。
ヘドンの「タイニートーピード」は、1952年に誕生した歴史あるトップウォータールアーです。もともと「トーピード」シリーズは、1925年に2タイプのシンキング・ダブルスイッシャーとして古くから存在していましたが、トップウォーターのシングルスイッシャーとして初めて登場したのが、このフローティングモデルでした。

1952年のカタログには、タイニートーピードのほかにも「タイニーラッキー13」や「タイニーリバーラント」などと共に「Tinyトリオ」として掲載されており、この時代が“へドンとしてライトウェイトルアーの技術的転換期”だったのかもしれません。
1956年のタイニートーピードは、レングスが2.5インでウェイトも1/5ozと現在、販売されているモノとは異なっていました。その後、1960年代になるとレングスが1.78インチと短くなり、ウェイトも1/4ozと現在のタイニートーピードのスペックに変化していきます。

LENGTH | 1-7/8inch 4.90cm |
WEIGHT | 1/4oz 7.0g |
HOOK | #6 |
現在、タイニートーピードはPRADCOから14色展開で販売されていますが、2025年には「スミス特注カラー」として、過去に定番から外れてしまった人気カラーの中から要望の高かった7色が復刻されています。往年のファンにとっては、懐かしさと新鮮さが同居する嬉しいニュースと言えるでしょう。
おわりに
1952年に誕生した「タイニートーピード」は、今なお多くのアングラーを魅了し続ける名作ルアーです。時代を超えて受け継がれるその魅力を、ぜひあなたのフィールドでも体感してみてください。トップウォーターの楽しさが、きっと新たな釣りの扉を開いてくれるはずです。
ヘドンの「タイニートーピード」は、小さなボディに秘められた大きな可能性を再発見させてくれるルアーです。次の釣行では、ぜひこの名作を手にしてみてください。きっと忘れられない一匹に出会えるはずです!
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ヘドン タイニートーピード!1952年 生まれの名作ルアー!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを\(^o^)/
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