今回のバスフィッシングの基礎知識はスピナーベイトのスカートについて解説したいと思います。スピナーベイトのスカートには円柱状のラバーやフラットラバー等、様々なタイプのスカートが販売されています。
スピナーベイトのスカートは形状が変わる事で、水流や水圧でスカートの動きに違いが生まれるのでスカートの知識はバスを釣る上で重要になってきます。また、スカートの素材や束ね方によってスカートの動きに違いがあったりします。
各ルアーメーカーがスカートのデザインや素材に拘る理由は、ブラックバスを釣る為に大切なスピナーベイトのパーツだからです。
なので、スピナーベイトのスカートを付け替えたり交換したりする場合には、スカートの特徴や取り付け方の工夫を知っておくとスピナーベイトの機能をアップさせる事が出来ます。
では!「10分で学べる!」スピナーベイトのスカートについての基礎知識を見て見ましょう(^O^)/
スピナーベイトのスカート形状には円柱とフラットの2タイプがある!
スピナーベイトのスカートの形状には大きく分けて2種類あります。円柱状のラバーが束になったスカートと幅のあるフラットな形状をしたスカートがあります。
きし麺のようなフラットなラバースカートは、水流や水圧を面で受けるのでスカートの動きがとても良いのが特徴です。また、スカートの束ね方もフラット形状のスカートのように片側で止められているスカートの方が、スカートのフレア具合が増しています。
円柱状のラバースカートの特徴は、ピリピリと細かくスカート先端付近が動くのが特徴です。束ね方は中央で束ねられているので、スカートの量によっては動きが悪いモノもあるのでトリミングやスカートを前方にズラす調整が必要になります。
スピナーベイトのスカートの素材も昔に比べて、良くなり劣化が進むのが遅くなっています。昔のスカートは釣りで濡れたままにしておくとスカート同士がくっ付いたりしましたし、乾燥してチリチリに縮れて使い物にならなくなってしまう事がありました。しかし、スカートを束ねたゴムが劣化してスカートがバラけるトラブルがあるので、針金や糸で束ねるチューニングをする方もいます。
最近ではスカートのフレア具合を考慮して写真のようなスカートの外と内側のスカートの長さを変えてフレア機能の良いとこ取りをしたスカートも販売されています。Wareagle社のスピナーベイトのスカートもこのタイプです。
「スカートのカラー」スピナーベイトのスカートのカラーは3タイプが基本!
スピナーベイトはヘッドやアームそしてブレードなどのパーツから構成されていますので、スピナーベイトのカラーバリエーションが豊富になります。ここでは、スカートの色に特化してスカートの色を選ぶ時に迷いが出ないように3タイプのカラーをおすすめします。
➀ホワイト
⓶チャート
➂ブラック
ホワイトのスカートのスピナーベイトは透明度が高いフィールドでの使用に向いています。スピナーベイトが小魚の群れをイミテーションさせることが出来るルアーなのでホワイトのスカートは小魚に近いイメージです。
チャートのスカートの色は水質が濁り出したら使うと効果的なカラーです。バスが濁った水でもルアーの存在に気付けるカラーです。
ブラックのスカートはナイトフィッシングに使用すると効果的なスカートのカラーでシルエットがハッキリと映し出されるので、光量が低い時に強いカラーです。また、日中でもブラックのスカートを使うと効果的な時があるカラーです。
簡単! スピナーベイトのスカートを交換する手順を学ぼう!
スピナーベイトの交換用のスカートには様々なタイプがあります。一般的にメーカーが販売しているスピナーベイトのスカートはゴム管にスカートが既に通っているタイプのスカートが一般的です。また、スカートのカラーを数色ブレンドしてゴムで束ねる方法もあります。
今回は幅広タイプのスカートの交換を行います。ゴムで束ねられたスカートも同じ要領で作業して下さい。片側で止められているスカートはフックを通す方向があるので気を付けて下さい。スカートのカラーがグラデーション掛かった物などは、色の配置を考えてフックを通す方向に注意して下さいね!
写真の方向からフックを通します。逆に通すとスカートがフレアしないので注意です。フックを通す時にスカートとフックが絡まり穴にスカートを引き入れてしまうので注意しながら通してください。
これでスカートの交換は完成です。スカートの色を選ぶ時はスピナーベイトのヘッドのカラーと合わせるとカッコ良く出来ます。劣化したスカートを交換してスピナーベイトを良いコンディションで使ってあげて下さい。
スピナーベイトのスカートをカラー配合して自作する!
先ほど触れましたが、市販品のスピナーベイトのスカートはカラーが決められていますが、自作用のキットを使う事でスカートのカラーを自分の好みのカラーで作ることも出来ます。
アメリカのプロによっては条件に合うスピナーベイトが無い場合にその場で自作してしまいます。なので、スピナーベイトのキットは、各パーツごとに販売されゴム管の通っていないスカートも単体で販売されいるモノがあります。
いくつかのスカートの色を組み合わる事で自分の好みにスカートのカラーをフィールドの状況に合わせてアレンジする事ができます。
スピナーベイトのスカートを止めるゴム管も単体で販売されているので、ステンレスワイヤーでスカートを結んだりする必要はありません。スカートを交換する為にスカートをゴム管に通すためにゴム管を広げる器具が必要になります。
スピナーベイトのスカートをワイヤーや糸で固定して修正する!
スピナーベイトのスカートを止めるゴムが劣化することでスカートが外れてしまうトラブルを経験したことはありませんか?
スピナーベイトメーカーが販売しているスカートも中々手に入らない事もあり他のメーカーのスカートを付け替える事に違和感がある方は試されると良いですよ!
そんな時はステンレスワイヤーや木綿糸を使ってスカートを結束するとスカートが外れるトラブルがなくなります。スカートの止め方次第でフレアさせる事もできます。ステンレスワイヤーを結束する時にスピナーベイトを固定するラバージグを作るためのバイスがあれば作業がやり易いです。
注意点としてステンレスワイヤーの締め込みが強すぎると、スカートが千切れてしまうので、締めすぎには注意して下さい。
ただ、スカートの交換が簡単に出来なくなってしまうので、状況に合わせてスピナーベイトのスカートの色を交換する人にはお勧めできません。
パッケージから出したまま使ってませんか! スカートの間引きチューニング
スピナーベイトをパッケージから出してそのまま使うのも良いのですが、スカートの量が多すぎてスカートの動きが悪いモノもあります。アメリカのプロの中にはスピナーベイトのスカートの量を間引いて減らす事でスカートの動きを良くさせるチューニングを施している人がいます。
パッケージから出した状態のスピナーベイト
スカートを数本抜いて間引いた状態のスピナーベイト
スカートの量を減らす理由はスカートの量が多いとラバー同士が付いて動きを阻害したり、フィッシングプレッシャーが高いフィールドではスカートの存在が大きい事で警戒されることが理由のようです。
メーカーによってスカートのボリュームもこだわって新品の状態で適度な本数で販売されているモノもあります。なので、全てのスピナーベイトを間引くと良いと言う訳ではありません。
更にスピナーベイトのスカートのチューニングとしてラバースカートを前方向に移動させることでスカートがフレアし動きが良くなります。
全てのスカートを移動させるのではなく、不規則に移動させる方がスカートの1本、1本の動きが異なるので良いです。
スピナーベイトのスカートを無しで使ったりワームを付けるネイキッド仕様
バスプロの中ではフィッシングプレッシャーが高いフィールドでスピナーベイトを使用する場合に警戒心を軽減させる為にスカートを外して使用されるプロもいます。
フィッシングプレッシャーが高まるとスカートのボリュウムがバスに対してプレッシャーを与えると考えるプロもおられます。
また、ネイキッドと呼ばれるスカートの代わりにプラスチックワームのシャッドテールやピンテールのワームを取り付けて使用する方法もあります。見た目もベイトフィッシュの群れのようなビジュアルになり、フィッシングプレッシャーが高いフィールドでは有効な方法です。
スピナーベイトを収納前に振り回すして水分を飛ばすとスカートの劣化を遅らせる!
スピナーベイトを使い終わった後、そのままスピナーベイトを収納するとスカートに付いた水分でスカートが傷んでしまいます。なので、収納する前にスピナーベイトのスカートの水分を取りましょう。
やり方は至って簡単です。使い終わったスピナーベイトをロッドチップ付近まで巻き取って後はブンブンとスピナーベイトを数回振り回すだけです。スカートの水分が取れて劣化が抑えられるのはもちろんの事スイベルの中の水分も取り除けるのでブレードの回転性能も保つことが出来ます。
ただ、振り回す時には周囲に人が居ないことを確認してから行ってくださいね!
スピナーベイトが当たる事も危険ですし水滴が飛ぶので水が掛かってしまうとトラブルに繋がってしまいます。
おわりに
今回はスピナーベイトのスカートについての基礎的な事を紹介しました。スピナーベイトに取り付けられているスカートに違いがある事を分かってもらえたと思います。スピナーベイトは各パーツを自分で交換してアレンジすることが出来るルアーですから新たに販売されるスカートを試されるのも良いと思います。
状況に合わせてスカートの色を変えることでバスにスピナーベイトの存在を認識させることができるので基本の3カラーのスカートを持っておくとその場で交換することも出来るので便利です。
ボクはX(旧Twitter)でもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「X(旧Twitter)のフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。また、記事の感想などがあれば、お問い合わせフォームからコメントして下さい。
「10分で学べる!」スピナーベイトのスカートについての基礎知識!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
コメント
昔、川村光大郎さんのセミナーで教わったことなのですが、「スピナーベイトはスカートを少しだけ短く切って使うことを前提に販売している」ということを勉強しました。
というのも、製造でスカートを巻く作業工程ではどうしても製品に個体差が生じてしまうことから、検品時にベストセッティングとなる長さを下限に設定して、それより長いものは許容するのだそうです(長い分には消費者が自分で切れば済む話だから)。
ちなみに、バスプロの間で同じ銘柄のスピナーベイトのスカートをベストな長さに切り詰めると、不思議なくらい差が生じないのだとか。
ふくちょーさん コメントありがとうございます。
スピナーベイトのスカートはフレアして動きが出る様にカットして使うと確かに良いですよね。スカートに幅があるモノで
昔ながらのラバースカートも動きの出やすいスカートです。昔からアメリカのバスプロがやっていたチューニングとしても
スピナーベイトのスカートのカットや間引きは行われていました。ヒロ内藤さんから伺ったバスプのチューニングとしては
ワザとスカートをズラして長さを少しチグハグにして長い部分と短い部分を作ってセッティングする方法もあります。
スピナーベイトのスカートは奥が深いですよね。更に踏み込むとスピナーベイトのアッパーアームからローアームへの振動の
作り方などでスカートの動きが違ってきますからね。