今回、インプレッションするルアーは1938年に誕生した代表的なノイジールアーの一つ、フレッドアーボガストのジッターバグです。
風の無い真夏の水面を泳がせると他のトップで反応がない時でもジタバグはバスを反応させる力があるルアーです。
また、ナイトフィッシングでも静まり返ったフィールドの中をポコポコと音を立ててリトリーブをしていると、突然のバイトに心臓が止まりそうになった経験をされた人も多いと思います。
初心者には扱いやすくアメリカでは一番最初にバスを釣ったトップウォータールアーのアンケートで上位にランクされるルアーでもあります。また、上級者にはアクションを加えてバスを誘う事もできるルアーでもあります。
それでは!フレッドアーボガスト ジッターバグのインプレッションの始まりです(^O^)/
ジッターバグを使ってみた感想は投げて巻くだけで楽しいルアーです!
今回のインプレッションは7月2日に淀川で行ってきました。ジッターバグはタダ巻きステディーリトリーブでもカップが水を受けて小刻みに左右に頭を振りながらポコポコと音を発してくれます。
単純にユーモラスで使っていて楽しいルアーです。ボク的には初心者の方に是非!使ってもらいたいルアーでもあります。
何故ならば、ペンシルベイトは操作が大変ですし、ポッパーやスィッシャーも最低限のロッドワークを修得しなければ、ルアーに動きや音を発生させる事はできません。その点、ジッターバグはタダ巻きでもアクションをするのでロッドワークをする必要が無いので初心者の方にも楽しめます。
また、トップウォータールアーなので、ジッターバグの動きや音を見て感じる事が出来ますし、バスのバイトシーンも見れるので思い出に残る釣りになること請け合いです。後に障害物とバスの関係を目で見て学ぶ事にも繋がります。
中級者や上級者の方はジッターバグを左右にテーブルターンさせる動きを織り交ぜることで、動きに変化点を付ける事で、楽しまれてはどうでしょうか? また、ロッドティップを水中に漬けてリトリーブするとインベーダーと言われる独特の動きをするので、試してみて下さい。
ジッターバグの弱点は風です。風が出て水面が荒れると上手くマウスカップが水を掴まないので動きが悪く使いづらいです。なので、ジッターバグを使う時は無風かさざ波程度の時が使い易いです。
ジッターバグを使い切るためのタックルセットアップを考える!
インプレッションで使用したタックルはロッドがHIROismのCalypso sj2にスティーズCT8:1:1にラインはシルバースレッド HIRO`S choiceの中からクランキング12LBを使いました。所謂、HIROismスタイルでタックルセットアップしています。
ただ巻きで使うのであれば、ロッドは長くても構いませんが、パワーはMLかMクラスが使い易いとおもいます。ジッターバグG600のウェイトが3/8ozなので快適に投げれるタックルセットアップにする必要があります。
ロッドのアクションはジッターバグを細かく動かしたいのであれば、ファーストテーパーのロッドが良いのですが、ロッドが曲がらない分、キャストが難しくなります。ステディーリトリーブをメインに使うか又は初心者の方はレギュラーかレギュラーファーストのロッドを選ぶといいでしょう。
ジッターバグを細かく操作したいと思う方は、6フィート以下のショートロッドにパーミング性の良いリールとナイロンラインを使うと良いです。初心者の方はラインを太くしておくとルアーに動きを伝達させやすいので、16ポンドや20ポンドからエントリーしてみて下さい。
ジッターバグG600のスペックとジッターバグの誕生の歴史!
LENGTH | 2-1/2″ (6.35cm) |
WEIGHT | 3/8oz (9.7g) |
TYPE | floating |
HOOK | #5 |
ジッターバグの誕生は1938年に誕生したノイジールアーです。最初に製作されたジッターバグはウッド素材のモノでしたが、時代と共にプラスチック素材へと変わります。
ジッターバグの大きな特徴は特許申請されたカップです。このカップを作り出した事で、あの唯一無二なカポカポというサウンドを奏でるノイジールアーを誕生させました。
ジッターバグのカップをよく見るとシンメトリーに取り付けられていない事が分かりますが、これはジッターバグの初動の動きをよくする為にワザとヅラして取り付けられています。
また、フレッド アーボガストはフックを止めるリグにも特許を取っています。一枚の金属から作り出す事で、コストと生産性を上げている事が伺い知れます。
ジッターバグは1942年~45年の第二次世界大戦の頃には金属が不足していたので、リップがプラスチック素材でリグも簡素なヒューズリグにしたジッターバグ(WWⅡ)を販売していました。
ジッターバグは時代の中でWWⅡやウッドモデルの復刻モデルや日本特別仕様のモデルもあります。オフトから販売されたモデルにはボーマーロングAに付いている反射板をジッターバグに取り入れたリフレクターバージョンも販売されていました。
ジッターバグにはG600よりも小さい2インチサイズのG630や3インチサイズのG650があり一番大きいサイズが41/2インチのマスキー用のG700があります。それ以外にジョイントモデルやラトルが入ったクリッカーがあります。
Jitterbugを直訳すれば「ジルバを踊る人」ジッターバグのアクション
ジッターバグの名称はジャズ狂やジルバやスイングを聞いて乱舞してる人の意味から名前が付いたと言われています。1929年に世界恐慌が起こりアメリカが不況の中で生まれたのがスイングジャズです。
余談ですが、この時代に活躍されたのが、有名なクラリネット奏者のベニー・グッドマンやピアニストのデューク・エリントン、カウント・ベイシー、です。
そしてトロンボーン奏者のグレン・ミラーらがトランペット、サックス、トロンボーンなどによる大編成のビッグバンドを編成して、米国各地のダンスクラブを席巻しました。ジャズを聴いて踊って嫌な事を忘れたい時代背景があるようですね。
ジッターバグの主なアクションはステディーリトリーブが基本になります。カバーよりも先に着水させてルアーが安定して泳ぐ速度でリールを巻いて動かします。あまり早く巻き過ぎると動きが破綻してしまうので注意して下さい。
次にテーブルターンに挑戦してみましょう。カバー周りのピンスポットをネチネチと攻めるテクニックです。やり方はロッドの先端を水面に叩くようにロッドを動かしスグに元の位置に戻すとジッターバグが左右に首を振ります。スラックラインを上手く使うのがコツです。
飛び道具的なテクニックにインベーダーアクションと呼ばれるモノがあります。ロッドティプを水に沈ませた状態でリトリーブするとインベーダーゲームのインベーダーのようなコミカルなアクションをします。3つのテクニックを組み合わせて使う事で更に変化点が生まれて釣果に繋がります。
ジッターバグはクランクベイト製作が失敗して生まれたルアー
フレッド アーボガスト氏はフローターダイバーを作ろうとしましたが失敗します。その時に作ったリップを10年近く机の引き出しに締まっていた物をひょんなことから友人が見つけてアイディアを出し合って生まれたルアーがジッターバグです。
1938年に瓢箪から駒のように誕生したジッターバグは特許を取得したのちに販売します。ジッターバッグのセールスは凄かったようで会社を更に大きくする起爆剤になりました。
ジッターバッグは弁護士であった父親の助言で特許を取っていたので、特許が切れるまでの間は独占的な販売が可能になりました。
この様にジッターバグは失敗から誕生した面白い経歴を持つルアーなのです。その後。フレッド アーボガスト氏は1947年の冬にスケートリンクで心臓発作で他界します。
おわりに
最後まで読んで頂きありがとうございます。子供の頃に雑誌などで見て何時か使ってみたいと思っていたフレッドアーボガストのジッターバグですが、初めて動かした時に音と動きに感動したモノでした。
なかなか、フッキング率が悪いのが辛い所ですが、ナイトフィッシングに友達と言った時などに暗がりから突然起こるバイトにビックリ合せをした経験も懐かしいです。
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今回のジッターバグのインプレ記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
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