スミスから発売になったヒロ内藤さんのロッド、ヒロイズム バウンスPDF2を購入したのでインプレッションしたいと思います。ヒロイズムシリーズの中でも一番ヘビーなアクションのロッドが、バウンスPDFです。
今回、発売になった新作ヒロイズム バウンスPDFの開発コンセプトをヒロ内藤さんは以下の様に解説しています。
バス釣りではパワー・フィッシングと呼ばれるスタイルの釣りを考えておくことが必要不可欠となります。力でバスと対峙していくことになります。このスタイルに含まれる釣り方にはP:ピッチング、D:ディープ・ダイビング・クランクベイト、そしてF:フロッグなどがあります。ピッチングでは障害物の中でかけるランカーバスをパワーで引き出してくる必要性があります。ディープ・ダイビング・クランクベイトでは正確にルアーをポイントに送り込むことが重要となります。その上で、分かりずらいランカーバス特有の追い喰いのアタリを確実に感じてフッキングに持ち込まなければなりません。フロッグでは細かいルアーの動きを作り出してこそストライクに持ち込めることも少なくありません。これらすべてを最長のロッドで行う必要性があるのです。
引用 スミス
ボクのヒロイズム バウンスPDF2のインプレッションではバズベイトやスピナーベイトを使った使用感も紹介させて貰います。
では!! 疾風怒濤な強さ! 「ヒロイズム バウンスPDF2」のインプレッション!の始まりです(^O^)/
ヒロイズム バウンスPDF2の使用感とパーツから受けた感想を紹介!
ヒロイズム バウンスPDF2を持って2024年5月25日に淀川へやって来ました。ヒロイズム バウンスPDF2を試すにあたり、べジテーションでのPEラインセッティングと通常のスタイルのフロロカーボンラインセッティングで実釣してみました。
ヒロイズム バウンスPDF2の最初の印象はヒロイズムAIRバウンス666よりもキャスト時の振り抜けが良く感じるのと、若干ですが持った時に軽く感じるバランス設定になっています。
前作同様にかなりハリのあるヘビーアクションロッドでテーパーはファーストテーパーです。キャストフィーリングは、ボクは前作から使い続けているので慣れてますが、ロッドが曲がらないので慣れが必要だと思います。
新作のヒロイズム バウンスPDF2はコイルグリップにスパイラルガイドシステムが搭載されています。スパイラルガイドは初代ヒロイズムロッドのピッチングスパイラル67Bから採用されていましたので古くからヒロ内藤さんのロッドを使われている方にはバウンスにスパイラルガイドシステムを採用するのは凄く自然な流れを感じます。
新作ヒロイズムのリールシートは全てフジのトリガーが短いモノを採用しているので、指への負担が軽減されます。コイルグリップに変わった事でロッドの感度は上がっています。
リアグリップは前作と同様にセパレートグリップを採用しています。エンドグリップは極端に太く設計されています。見た目的にはチョット不格好ですが、使用すると握り込んでキャストした時にキャストの安定を感じる事ができます。
ヒロ内藤さんも全機種にスパイラルガイドを採用しウィザードとバウンスのグリップを太くするなど機能を優先したデザインになっています。ヒロ内藤さんのYouTubeチャンネルでも、初期のバウンスのグリップは細かったのですが、テーピングを巻いて太くしていった過程を見る事ができます。
リアグリップには伝承の文字が入ったエンブレムが付いていて高級感を増してくれます。この伝承の文字は何なんだろうと思われる方もいると思いますが、ヒロ内藤さんは以前にヒロ内藤ルアー塾を開講していました。その講義はシャロー、ディープ、ミッドと分けられ、全ての講義を受ける事で、伝承者のステッカーが貰えたのですが、その流れを受けてのヒロイズムの伝承と言う意味だと考えます。
ヒロイズム バウンスPDF2をPEラインで使ってみた!
ヒロイズム バウンスPDF2をPEラインセッティングで使用して見ました。タックルセットアップはリールはダイワのタトゥーラ100のハイギアに、ラインはシルバースレッドPEトップウォーターゲーム5号をスプールして使用しました。
時期的にまだ、ヒシ藻が少ないですが、アイソレートになっているところにブーヤーのパッドクラッシャーをキャストしてみました。パッドクラッシャーのウェイトは1/2ozもあるので、キャスタビリティーは損なう事はありません。
パッドを抜けた後にパッドクラッシャーを左右にテーブルターンさせますが、6フィート6インチの長さなので、とてもアクションしていても疲れることなく、軽快にアクションを与え続けられます。
次はブーヤーのスクイールクチャー1/2ozを使ってみました。ヒロ内藤さんはYouTubeチャンネルで新作のバウンスはバズベイトに対応させる為に、もう少しロッドのパワーを抑えると話されていましたが、使用した感じでは前作とあまり変わらない感じです。
なので、今回は使っていませんが、クリークチャブのジョインテッドパイキーも扱う事が出来るパワーです。これから、季節が進むにつれてワンド内もべジテーションに覆われて来るので、ヒロイズム バウンスPDF2とPEのセットアップで縛りを設けた釣りが楽しめそうです。
ヒロイズム バウンスPDF2を使って様々なルアーを試してみた
次にヒロイズム バウンスPDF2を使ってビックウィロースピナーベイトやスピナーベイトのバーニングリトリーブ、同じくワイヤーベイトの3/8ozのバズベイトなども試してみました。
タックルセットアップはリールがジリオンSVTWのノーマルギアとシルバースレッドのフロロカーボンライン16lbをスプールして使ってみました。♯7番のウィローリーフを付けたブーヤーのコバートスピナーベイト3/4ozをリトリーブしましたが、全然余裕です。1ozの#8番ブレードでも前作と同じく扱う事が出来そうです。
バウンスPDF2を使用して大型スピナーベイトをリトリーブする際、ブレードの回転をしっかりと感じることができます。ロッドの感度が良いので、シングルコロラドブレードの振動を感じつつ、スピナーベイトをリフトアンドフォールさせることで、ブレードが回転しているのを感じながら操作することが可能です。
次にブーヤーのバイブラフレックス1/2ozをバーニングリトリーブで使用してみました。スピナーベイトバーニングリトリーブをするとロッドパワー負けしますし、リールは重くて思いのほか早いリトリーブがキープ出来ないですが、バウンスPDF2なら全然問題なく引き切る事ができます。
バーニングリトリーブが異常に聞く場面があるので、釣れない時は試してみるのですが、タックルが弱いと故障の原因に繋がります。ボクも昔、安物のリールを使ってバーニングリトリーブをしていたらリールのギアが壊れた事があります。タックルの耐久性は価格に比例すると痛感した出来事です。
ブーヤーのスクイールクチャーの3/8ozと1/2ozを試してみました。3/8ozもしっかりキャストする事ができます。スポーニングも落ち着きスポーニングエリア周辺にバスが休憩していると考えてスポーニングエリアの沖側をバズベイトで流しました。
風があったので水の馴染みが悪いと感じて1/2ozに変えて流し続けていると写真のバズが飛び出してくれました。バウンスを使ったバズベイトの釣りは以前から大好きな釣り方なので最高です。ロッドにパワーがあるので、フッキングからのやり取りもアングラー側が主導権を持って行えます。
次はミッドレンジのクランクベイトを試してみました。ヘビーアクションロッドでクランクベイトと言うと驚かれると思います。バス歴が長い方は分かると思いますが、クランキングロッドって作られるのが、結構時間が経ってからなんですよね。なので、当時はディープダイビングのクランクベイトをフリッピングロッドで使ったりしていました。
ヒロ内藤さんもこのような経験をされているので、バラシの少ないクランキングロッドよりも感度重視で使いたいと考えられているので、ヘビーアクションでクランキングをされます。このタックルセットアップによるクランキングは好き嫌いがハッキリすると思います。
でも、試してみると分かりますが、カバーにコンタクトした瞬間に手元に来るので、クランクベイトをコンタクトさせては浮かしたりする事が凄く感じ取りながら行えます。
最後にワームによるピッチングです。シンカーのウェイトは7gを使用しています。そんなにパッドが密になっていないので、7gを使いました。
これぐらいのウェイトを使ったワームの釣りではピッチングには良いのですが、キャスティングをする時はヘビーアクションのファーストテーパーなので垂らしを長く取ってキャスティングするなどの工夫が必要だと感じました。
バイトはあったもののフッキングには至ら理ませんでしたが、感度も良くバウンスPDF2ならしっかりとカバーから引きずり出せると感じます。
ヒロイズム バウンスPDF2のスペックから見た感想!
ヒロイズム バウンスPDF2のスペックを見て行きましょう。以前のヒロイズムバウンス666はミディアムヘビー表記になっていましたが、バウンスPDF2からはヘビーアクション表記になっています。以前から感じていましたが、ヘビーアクション表記が正しいと感じます。
新作ヒロイズムのバウンスPDFもセンターカット2ピースが用意されています。これにより、遠征にもヒロイズムロッドを持って行けるのでとても嬉しいです。公共交通機関を使ったバス釣りは、日本での車離れやライフスタイルの変化に伴い、増加すると思われます。
先日も瀬田川へ釣行した時も電車やバスを乗り継ぎましたが、グリップとブランクスを外せるタイプよりもセンターカット2ピースの方が断然、周りに気を遣わずに持って行く事ができました。
スパイラルガイドシステムは飛距離に影響を及ぼすように感じますが、使っていて略、感じる事はないです。バウンスPDFはPEラインを使う事が多くなると思われるので、ラインブレイクを防ぐ為のスパイラルガイドシステムはとても釣りをしていて安心感に繋がると要素です。
ヒロイズム・バウンスPDFのより細かいスペックやヒロ内藤さんが考えているロッドのコンセプトについては公式ホームページを参考にして下さい。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。ヒロイズムシリーズが3本発売になり、ヒロ内藤さんのロッドシリーズが出そろった形になります。ヒロイズム・バウンスPDFを含む5本を使う事でヒロ内藤さんの釣りを再現する事ができます。
ヒロ内藤さんのロッドはAIRシリーズでは、ロッドの開発を降りられて販売が中止したり、ジアンサーシリーズが発売になったと思いきやOFTが会社を畳んだりして、購入の機会を失われた方も多いと思います。
スミスから発売になった、「ヒロイズム・バウンスPDF」のインプレッション記事を読んでヒロ内藤さんの釣りを体感したいと感じた方は下記のリンクからロッドを購入する事ができます。
疾風怒濤な強さ! 「ヒロイズム バウンスPDF2」のインプレッション!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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