バスフィッシングを愛されている皆さん、こんにちは!今回の釣りたいバス釣り日記は「10分で学べるウィードレススプーンの使い方」と題して進めて行きたいと思います。
スプーンの歴史は古く1800年代にアメリカ人のジュリオ・トンプソン・ピュエルと言う人が作り出します。最初は偶然湖に落とした食事に使うスプーンに鱒が喰いついた事から始まります。この事が切っ掛けで、スプーンルアーは誕生します。
ジュリオ・トンプソン・ピュエル氏が作り出したスプーンは、現代のスプーンと比べて複雑な作りをしていました。今回取り上げるウィードレススプーンに近い形状のモノも既に作られていたのですが、水中で使う事を前提に作られたルアーでした。
最初のウィードレススプーンであるジョンソンシルバーミノーは、1920年にシカゴの元鋳造業者であるルイス・ジョンソン氏によって発明されました。ルイスと息子が釣りをした湖は魚が良く釣れましたが、ウィードが多く生えていたので、釣り辛い湖でした。そこで、ルイスはウィードに絡まず、なおかつ魚が釣れるルアーの開発をはじめしました。
その結果、ウィードガード付きの最初のスプーンルアーが誕生し、ウィードガードの機能はウィードがフックに絡まない硬さを持ちながら、ブラックバスやカワカマスを釣る為に必要な柔軟性を備えていました。
実際、彼のプロトタイプのウィードレススプーンは、シルバー製の食卓スプーンから作られていました。ハンドルを切り落とし、凹面の下側にScentsフックとウィードガードを半田付けしたモノです。今でも、ジョンソンシルバーミノーには本物のシルバーがメッキされています。
では!! 「10分で学べるバス釣り」ウィードレススプーンの使い方!!の始まりです(^O^)/
金属タイプのウィードレススプーンには2タイプのアクションがある!
金属タイプのウィードレススプーンには、ローリングアクションとウォーブリングアクションの2種類のアクションをするウィードレススプーンに分類する事ができます。カラーもシルバー、ゴールド以外にもペイントされたモノもあり、昔に比べるとカラーラインナップが豊富になっています。

ローリング系のアクションのウィードレススプーンとしては、ジョンソン社のシルバーミノーやレーベル社のアローヘッドがあります。レーベル社のアローヘッドに関しては今は入手が困難です。ローリング系のウィードレススプーンは、リリーパッドやクロモなどの水生植物の上を引いたり、水生植物のカバーポケットの中で1m位、スプーンを沈めてバスが居る側にスプーンを近づけるような使い方に優れています。

ウォーブリング系のウィードレススプーンには、バグリーベイトカンパニーのウィードレスウイグラーと言うルアーがありました。使い方やシチュエーションは同じように使いますが、ローリング系と比べると左右へのアクションが大きい分、少しウィードが薄く散らばった場所で使うスプーンです。
また、ウォーブリング系のウィードレススプーンは、リトリーブスピードが上げれるのでサーチルアーとして使うのに向いています。
金属タイプのウィードレススプーンには、ウィードレススプーン単体で使うのではなくトレーラーを付けて使用する事で、余分なアクションが生まれ、更にブラックバスを魅了する事で釣果が上がります。
トレーラーとして使われるのは、豚の身と皮を使った天然素材のポークリンドやソフトプラスチック素材で作られたワームです。
ウィードガードが無くても引っ掛からない非金属タイプのウィードレススプーン
非金属のウィードレススプーンには、ゆっくり沈むスローシンキングタイプと着水後に水面で浮いているフローティングタイプに分けられます。スローシンキングタイプには、プラスチック素材で有名なヘドン社のモスボスがあります。
面白い事に、この手のウィードレススプーンにはウィードガードが付いていません。ウィードガードが無いのに不思議とウィードに引っ掛からずリトリーブする事ができます。理由は金属とは違い沈みにくい素材であることと、着水後は必ずフックを上に向けるのでウィーどに引っ掛かりにくい機能になっています。

ヘドン社のモスボスはウィードレススプーンとしての使い方以外に、春のスポーニングシーズンにキャロライナリグで使う事でバスを釣るテクニックがあります。
フローティングタイプには、現在は廃盤ですがバグリーベイトカンパニーから80年代に発売されたグラスラットがあり、ボクはバグリー社のグラスラットでウィードレススプーンの釣りを覚えました。

スローシンキングタイプのモスボスは、ウィードのポケットに沈める時に金属性のウィードレススプーンとは違いスローに沈むので、金属製のウィードレススプーンと沈下率による使い分けが状況によって出来ると考えられます。
ラバースカートが付いたタイプのウィードレススプーンはトレーラーを取り付けることなく、パッケージから取り出した状態で、使用することが出来ます。
ウィードレススプーンを使う上でのタックルセットアップ
ウィードレススプーンを使うに辺り考えて置きたいタックルセットアップのポイントは、ウィードや水面から顔を出すリリーパッドなどのソフトべジテーションのカバーに対してブラックバスを確実に取り込む事ができるセットアップにする必要があります。
フロッグロッドのようなロッドはウィードレススプーンを使う上で最適なチョイスになると思います。長さは6.6f~7fぐらいでパワーは攻めるカバーの濃さに比例しますが、MH~XHアクションのベイトロッドにベイトリールもドラグ力が強く剛性のしっかりしたリールをチョイスする必要があります。

昔はナイロンなら25~30ポンドぐらいの太さを使っていましたが、現代はべジテーションでの釣りなのでラインはPEライン一択で良いと思います。強度は50ポンドクラスを使いたいところです。PEラインを使う事でナイロンラインとは違い、ラインに伸びが無いのでウィードレススプーンがべジテーションにスタックした時でも外した時にウィードレススプーンの移動距離を抑えてくれます。
ウィードレススプーンの重さは1/2オンス位のウェイトがあると使いやすいでしょう。アワセはルアーが消えてから合わせるといいですが、遅すぎるとデカバスの場合はランディングが難しくなるので、その辺は頭の隅に置いて下さい。
ウィードレススプーンの機能を発揮する3つのテクニック!
ウィードレススプーンの機能を発揮するテクニックには、以下の基本的には3つのテクニックがあります。この3つのテクニックを使う事で、ばすをキャッチできる確率が上がります。
クロール
ウィードレススプーンによる「クロール」テクニックには、ロッドアクションを加える必要はありません。このスローかつステディなリトリーブテクニックを使えば、水面に広がるウィードの上を効果的に探索しながら釣りをすることができます。この方法は、広いエリアを効率的にサーチできるだけでなく、バスがウィードの隙間から飛び出してくる瞬間を引き出す力も持っています。
予期せぬバイトが訪れた際には、その興奮に飲み込まれないことが重要です。冷静に対応し、しっかりとしたフッキングを決める準備を整えておくことが、バスをキャッチする成功への鍵となります。テクニックを実践するたびに、集中力と緊張感を保ちつつ、最高の一匹を狙いましょう!🎣✨
トゥイッチング
かつては、ウィードレススプーンを使った釣りでは、ロッドアクションを加えず、水面をステディーリトリーブで引くシンプルなスタイルが主流でした。しかし、タックルが進化し、ヘビータックルでも軽量化が進んだことで、ウィードレススプーンに「トゥイッチング」を取り入れる新たなスタイルが可能になりました。
特に、ヘドン社のモスボスのように沈むまでに時間がかかるタイプのウィードレススプーンでは、トゥイッチングを加えることで水面に独特なアピールを生み出せます。このテクニックによってスプーンが水を叩き、響く音がバスに強烈な印象を与えるのです。こうした進化は、釣りの楽しさをさらに広げてくれますね!🎣💦
キル
ソフトカバーのエッジやポケットといった「ここぞ!」というポイントでは、「キル」をかけることでウィードレススプーンの動きを一時停止させ、約10センチほどゆっくりと水中に沈めるテクニックが非常に効果的です。このわずかな動きの変化が、警戒しているバスの興味を引きつけ、食いつきを誘発する絶妙なタイミングを生み出します。
こうしたテクニックを駆使することで、バス釣りの戦略に幅が生まれ、結果的にキャッチ率の向上につながります。🎣✨
ウィードレススプーンのロッドワークと狙うべきポイントの解説!
ウィードレススプーンを活用してブラックバスを狙う際には、キャッチ率を最大化するために、どのラインを通すべきかを慎重に考える必要があります。

水生植物のエッジを攻めることが基本的なセオリーですが、その「エッジ」にもさまざまな特徴があります。例えば、水面から顔を出しているウィードの境界や、水面下で濃さが異なるウィードの境界も重要なポイントです。
さらに、水生植物の種類の違いによって形成される境界も見逃せません。こうした細かな変化は、ブラックバスが好むエリアであり、釣りの成果に直結する可能性が高いのです。
ブラックバスは変化に付く性質があるため、フィールドを注意深く観察し、隠れた「プラス一匹」を狙うチャンスを掴むことが大切です。観察力を磨き、このテクニックを活用することで、釣果がさらに充実すること間違いなしですね!🎣
おわりに
今回の釣りたいバス釣り日記は「10分で学べるウィードレススプーンの使い方」と題してウィードレススプーンの使い方を紹介しました。なかなか専用タックルが無いと使えないイメージのルアーですが、ライトなカバーで至近距離でのアプローチでも使えるルアーです。
近年、あまり使われている人を見る事の無いルアーですが、人が使わない分バスが知らないルアーと言えるので、使ってみる価値があるかも知れません。
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「10分で学べるウィードレススプーンの使い方」の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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