今回はヘドンのノイジールアーで有名なビッグバドのインプレッションをしたいと思います。バドワイザーのノベルティーとしてブシュ社から依頼を受けて作られたルアーです。
レングスは2-3/4inch 6.99cmで重さが5/8oz 18gあり、フックサイズは♯2のトレブルフックが付いています。現在はバドワイザーとの契約が切れたのでバドワイザー柄のボディのモノは販売されておらず、同じビール会社のクアーズで販売されています。
リアに付いた大きなブレードがボディに接触する事でカチョン・カチョンと音を立てて浮力高いボディが大きく水面をかき分けて行く様を見ているだけでも面白いルアーです。
では!ヘドンのビックバドのインプレッションを始めたいと思います(^O^)/
「孤高なノイジールアー!」ヘドン ビッグバドのインプレッション!
ヘドンのビッグバドを数十年前に書籍で目にした時は正直こんなのでブラックバスが釣れるのかと思い買おうとは思いませんでした。しかし、ヘドンの古くからあるルアーなので見た目も面白いので何かあると思いプラドコ製になってからのバドを購入しました。
ボクが最初に購入したモノはヒートンタイプではなくエイト管の使用だったのであまりブレードの接触音がしませんでした。なので、しばらくは使わずタックルボックスの肥やしになっていましたが、ブレードのチューニングを施す事で思ったような音を奏でてくれるようになりました。
オリジナルの状態で効率よく音を立てるモノが欲しい方はオールドモノか現行品のヒートンタイプの購入をおすすめします。
最初にビックバドで釣ったのは琵琶湖で釣った40アップのバスです。忘れもしない雨の中でウィードエリアをただ巻きしていると目の前で強烈なバイトが得られました。そんな思い出のあるルアーでもあります。
今回、ビッグバドをインプレするのに組んだタックルはロッドがヒロイズムカリプソLJ2にリールがスティーズCTにラインはシルバースレッド・ヒロズチョイスのクランキング18lbです。
ビッグバドの使用でよく使うテクニックがステディーリトリーブです。ゆっくりリトリーブするとブレードが接触音を出しながらのらりくらりと高浮力なボディが何とも言えない不規則な動きをします。ボクはビックバド使う時は大半がこの使い方で楽しんでいます。
また、ビッグバドは潜らせてクランクのようにも使えますし、ロッドワークでトゥイッチングを加えると90度~180度のターンもこなすのでカバーから離さずネチネチと攻める事も出来るルアーです。
大きなリップと高浮力なボディのおかげで障害物の回避力もありカバーを臆することなく攻める事が出来るのがビッグバドの優れた点です。
ボクが施したヘドン ビッグバドのブレードチューニング3つの方法!
ヘドンのビッグバドはチューニングする事で連続したブレード音が発生します。写真のエイト管仕様のビッグバドはスプリットリングが入る事によりブレードの向きと距離が空くために良い音がしにくいです。なので、1つ目はヒートンにチューニングする事がおすすめです。
上の写真のバドはエイト管からヒートンにチューニングしたものです。ボディから出ているエイト管をペンチで切り落としてからヒートンをねじ込む方法もありますが、エイト管の真ん中をペンチで切った後にエイト管を半田ゴテで熱してから抜きその後ヒートンを埋め込む方法があります。
エイト管を抜いた後の穴はエポキシ等で埋めると浸水しなくなります。ヒートンの取り付け位置はセンターかセンターより少し上に付けると良いです。センターより上に付けると連続したブード音を奏でてくれます。
2つ目にビックバドはフッキング率が悪いのでボクはフロントフックをサイズを上げてロングシャンクなモノに交換しています。また、ブレードの種類でも音に違いが生まれます。
3つ目に写真のビッグバドは実はハンマードブレードを取り付けています。プレーンなブレードよりも軽やかな音がする様に感じます。ドラムのシンバルが細かい凹みが付いているのですが、シンバル効果を狙ってハンマードブレードを装着しています。
1975年に市場に登場するまでのヘドン ビッグバドの歴史!
ヘドンのビックバドは一般には販売されておらず、アン、ハイザーブッシュ社(ビールのバドワイザーを販売している会社)のノベルティーとして登場します。ノベルティーは少数生産でしたが、ビックバドがよく釣れる事で製品化を望まれる形で市場に送り出される一風変わった経歴のルアーです。
ブッシュ社はヘドン社にバドワイザーのノベルティーを作って欲しいと要望し作られたルアーですが、ヘドン社はブラックバスの釣れない、ただのノベルティーは作れませんと一度、この話を、お断りしたそうです。
しかし、ブッシュ社はノベルティーはヘドンから出したいと何度もブッシュ社からオハーがあり、ヘドンのデザイナーを開発に関与させる事で話はまとまり、ビックバドは製作される事になります。
ノベルティーのビックバドは完成しその後、市場には1975年のヘドン・カタログに登場します。ビッグ・バッドのデザイナーはジャック・デイビス氏と言う説があります。
ヘドンビックバドの現行品とオールドの年代による4つの見分け方!
仕様変更の年代 | フックハンガーのタイプ | ラッピングの向き |
1975 – 1984 | スクリューアイハードウェア | 垂直印刷 |
1985 – 1997 | ”8″ワイヤーフォーム | 垂直印刷 |
1998 – 2001 | ”8″ワイヤーフォーム | 水平ブロック印刷 |
2002 – 2003 | ”8″ワイヤーフォーム | 水平スクリプト印刷 |
へドン社から1975年に一般に販売されたビックバドはフックハンガーがヒートン仕様のモノが最初ですが、PRADCOに吸収されてからはビックバドの仕様も変更されます。フックハンガーもヒートンから強度の強いエイト管に変更されます。
バドワイザーのラッピングの向きも時代とともに変更されていきます。1970年代~1990年代までは垂直に印刷されたラッピングがはられていました。その後は水平印刷されたラッピングに変わります。
2002年の年末にPRADCOはアンハイザー・ブッシュ社からビッグバドのルアーのライセンス契約は新年には更新されず、このルアーのすべての販売を停止しなければならなくなります。
その後はSMITHがライセンス契約を取り付けてバドワイザーのラベルのビックバドをスクリューアイ(ヒートン)モデルで限定で復活させます。また、復活させて欲しいルアーですよね!
バドワイザーのラベル以外はバドとは呼ばない!ビックバドの仲間たち!
・クアーズ
・ベビーバド
現在のビックバドはアンハイザーブッシュ社とのライセンス契約が更新されなかったことで、バドワイザーのラベルが貼られたビックバドは販売されていません。ビックバドのバドはバドワイザーのバドだと思うので、正式にはバドワイザーのラッピング物をバドと呼びます。
なので、同じビール会社のクアーズのラベルが貼られたモデルが販売されていますが、ラッピング以外はバドと同じですが、クアーズとなっています。
また、PRADCOの取り扱いメーカーがラッピングされたモデルや特別仕様のラッピングのビックバドも販売されてますが、これらはビックバドと呼ばれていますね。
また、タイプの違いで日本オリジナルの小さくて可愛い2インチサイズのベビーバドも販売されています。こちらもラベルパターンは様々あるのでお気に入りのラッピングを探してみて下さい。
ベビーバドはブレードの取り付けが8ワイヤーの仕様なのでブレードの向きが気に入らない場合はヒートン仕様へのチューニングが必要になります。
また、ヒロ内藤さんの動画でへドンミュージアムに行かれた際にビックバドの小さいサイズが展示されていました。内藤さんご自身も見た事がないバドだと仰っていましたし、ビックバドは色々と分からない事が多いルアーでもあるようです。
おわりに
今回はヘドンの代表的なノイジープラグのビッグバドを紹介しました。このルアーもボクが生まれた年代に近いルアーですので、最近と言いたい所ですが半世紀近く経つのでそれなりの年月が経ったルアーですね。
ビックバドはアメリカ国内でも余り人気のあるルアーでは無いらしくビッグバドの人気を支えているのが日本だそうです。
古くからあるアメリカンルアーに尊敬と憧れがあるからなんでしょうね。また、ビックバドはランカーキラーとしても人気があるルアーです。
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では!! よい釣りを(^O^)/
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