バスフィッシングをしていると、ハードルアーの種類の多さもさることながら、ソフトプラスチックワームを使った釣りでも、ワームの種類やリグの種類の多さに驚かれると思います。
1魚種でこんなにも多様なリグや釣り方があるのは、ブラックバス以外の魚では、見かけないと思います。それだけブラックバスと言う魚には奥深いモノがあるのかも知れません。
アメリカではブラックバスはムードのある魚であると言われます。その時々のムードによってリグを変えルアーを変えてアプローチしないとバスは振り向いてくれないという事なのかもしれません。
ブラックバスを釣る為に多様なリグが生まれた背景には、その土地のフィールドによってクリアしないといけない課題があったのが大きな要因です。カバーの濃い場所を根掛かりを少なく効率よく釣るにはどうしたらいいのかと考えてテキサスリグは誕生しました。
また、広大なシャローフラットを泳ぎ回るバスを釣るには、どうしたらイイのかと考えたアングラーはキャロライナリグを思いつき、広範囲のエリアを素早く、そして自然なアプローチで攻めました。この様に、フィールドの状況で誕生した側面のあるリグですが、更にバスの本能にも訴えかける為に様々な工夫をして来た歴史もあります。
リグの種類や特性を学ぶ事はバスをキャッチする上でとても、重要なファクターになるので、更なる1尾を釣る為にも学ぶべき要素です。
では!!『見るだけで分かる!』バス釣りで使うリグの種類と基礎知識!の始まりです(^O^)/
バス釣りを楽しむ為に知っておきたい基本リグと派生リグの種類一覧
バス釣りで必要な基本リグ | 派生形リグ① | 派生形リグ② |
テキサスリグ | フリーリグ | ビフテキリグ |
キャロライナリグ | スプリットショットリグ | 三又キャロライナリグ |
ジグヘッドリグ | ||
ノーシンカー | ||
ワッキーリグ | ジグヘッドワッキー | スナッグレスネコ |
ダウンショットリグ | リーダーレスダウンショット |
バス釣りを楽しむうえで、知っておきたいリグの種類は沢山あります。一覧で示しているリグの種類は13種類ですが、現在、様々なリグが誕生しているので、全てを網羅する事は不可能と考えます。人間のイマジネーションの凄さをリグの種類から感じずにはいられません。
釣りたいバス釣り日記では、まず、バス釣り初心者の方には、基本リグであるテキサスリグをマスターする事をおすすめします。
テキサスリグの作り方、そして操作方法に慣れた上で、状況に合わせた様々なリグをマスターしていくとステップアップしやすいと考えます。
今回の記事では、現在バスフィッシングをする上で体得しておくべきリグを紹介します。そして、一風変わったリグも紹介しますので、知識として学んでもらえると嬉しいです。
ソフトプラスチックワームやハードルアーを複数使って作るリグ!
・ドンキーリグ
・アラバマリグ
・タンデム ポップR スプークリグ
ワームやプラグを使って組み上げるリグには、一風変わった2つ以上のワームやプラグを使ってバスを釣る特殊なリグが存在します。
ドンキーリグやアラバマリグそして、タンデム・ポップR・スプークリグは、かなり特殊なリグですが、これらのリグは、バスに競争心を煽ったり、ベイトフィッシュの群れを演出する効果を狙ったリグです。
ルアーを通常より多く付けるので、コストは掛かりますが、バスフィッシングを理解するには経験してみては如何でしょうか。
揃えておきたい! リグを作る為に必要な6つのタックルたち!
①バレットシンカー | ②オフセットフック | ➂マス針 |
④ ビーズ | ⑤ヨリ戻し | ⑥シンカーストッパー |
6種類の基本リグを組む為に揃えるべきモノは、上記に示した6つのタックルです。リグを作る上で、各タックルが使い回しが出来るので、6種類のリグを組み上げる事ができます。なので、上記の小物はワームフィッシングをする上で、必ず揃えて下さい。
ワームに関しては様々な種類があるので、まずは使ってみたいデザインを数種類、選んでみて下さい。でも、何となくワームを選ぶ事に抵抗がある方は、ワームの種類に関して説明している記事があるので、こちらを参照して下さい。
バレットシンカーは各種重さを揃えてもらうのですが、英語表記のオンスや日本規格のグラムとあり、形状も様々あります。初心者の方は3.5g、7g、10g、14g程度の4タイプのウェイトを揃えれば、大丈夫です。
オフセットフックやマス針は使用するワームの長さや太さによって形状や大きさを選ぶ必要があります。キャロライナリグを組む時には、ビーズやヨリ戻し、シンカーストッパーが必要になります。
ワームフィッシングの基本が学べるリグ 『テキサスリグ』
テキサスリグはワーム・バレットシンカー・オフセットフックで構成されたシンプルなリグです。テキサスリグが誕生した歴史的な背景は、世界恐慌が起こり、アメリカは経済政策として電力供給を増やすために、ダム建設を各地で行いました。
テキサス州には、タイラーレイクというダム湖が作られました。タイラーレイクは立ち木が多い、ウッドカバーレイクで、通常のトレブルフックの付いたルアーでは、根掛かりが多く釣りづらい湖でした。
そこで、1960年代にテキサス州のアングラーが根掛かりを回避するために考え出されたのが、テキサスリグと言われています。
テキサスリグのリグの作り方や使い方は、過去の記事を参考にして下さい。下記リンクから参照できます。
テキサスリグはワームフィッシングの基本を学ぶのに、最適なリグです。テキサスリグから派生したリグも沢山ありますので、ワームフィッシングの原点を知りたい方は、トライしてみて下さい。
テキサスリグの派生形リグ 『フリーリグ』
テキサスリグが誕生して、かなりの時間が経った頃にテキサスリグを更にカバーにタイトに落とし、更にシンカー着底後のワームの動きを自然にしたいと考え出されたのが、フリーリグです。
テキサスリグの大きな違いはシンカーにあります。フリーリグにはダンショットリグで使用するアイの大きいシンカーを使ってリグを作ります。結び目の保護にシンカーストッパーを付ける方法もあります。
ノースキャロライナ州で生まれたリグ 『キャロライナリグ』
キャロライナリグはアメリカのノースキャロライナ州で生まれたリグです。発想の原点は、シャローをクルージングするノンポジショナルなバス(クルザー)を自然なルアープレゼンテーションをする為に考え出されたリグです。
ワーム・シンカー・ビーズ・ヨリ戻し・リーダー・フックから6つのパーツから構成されるリグで、ワームとシンカーの間に距離がある分、シンカーが着底後にワームがノーシンカーで自然にアピールしバスを誘うリグです。
また、急深な地形でカバーが少ないフィールドでも使えるリグです。テキサスリグでも深場は狙えるのですが、より自然なアプローチが出来るのが、キャロライナリグの特徴です。
キャロライナリグのリグの作り方や使い方の記事は下記リンクに紹介していますので、よろしくお願いします。
また、日本ではキャロライナリグで、2~4インチサイズのワームを限りなく遠投して使う事に進化していった側面があり、遠投してもアタリが取りやすい、三又キャロなど様々なキャロライナリグが誕生しています。
キャロライナリグの派生形リグ 『スプリットショットリグ』
スプリツトショットリグはカリフォルニア州で生まれたリグで、フィッシングプレッシャーが高い透明度の良い湖のバスを釣る為に、キャロライナリグから派生して生まれたリグです。
ワーム・スプリットショット・オフセットフックで構成されたリグでフィッシングプレッシャーの高いバスに有効なリグです。
スプリットショットリグののリグの作り方や使い方の記事は下記リンクに紹介していますので、よろしくお願いします。
キャロライナリグとの違いは誘導式のシンカーを使わずに固定式の軽量のガン玉(ショット)を使ってリグる点です。軽量のショットを使う事で沈下率が抑えられワームの動きもナチュラルなのが特徴です。
様々な形状のジグヘッドでバスを誘う 『ジグヘッドリグ』
ジグヘッドとはウェイトとフックが一体になったタックルを言います。また、ジグヘッドを使った釣りをジグヘッドリグとも呼びます。一般的に使われているリグとしてテキサスリグやキャロライナリグがありますが、ジグヘッドリグと大きく違う点があります。
ジグヘッドリグはウェイトとフックが一体なのでロッドアクションの伝達がとても良いリグです。なぜならば、テキサスリグやキャロライナリグではウェイトとワームに距離がある為、アクションの伝達にロスが生まれます。
ジグヘッドリグののリグの作り方や使い方の記事は下記リンクに紹介していますので、よろしくお願いします。
ワームの動きを細かく演出したい時には、ジグヘッドを使った釣りでアプローチするとイメージに近い釣りが出来ます。また、ジグヘッドの形状の進化によって、様々な条件でも対応できるようになっています。
村上晴彦氏が考えられたリグ 『ダウンショットリグ』
ダウンショットリグはドロップショットリグや常吉リグと様々な名称で呼ばれるリグです。メインラインをフックに結び付け、ラインの端を20cm程度、残した状態でウェイトを付けるリグです。
ダウンショットリグの発祥は村上晴彦氏が考えられたリグで、日本からアメリカへ伝わって行ったリグです。しかし、アメリカにもクラッピーを釣る為のリグでダウンショットリグに似たリグは存在します。
ダウンショットリグはシンカーの位置がワームの後ろに付いおりウェイトがアクションを吸収する事なく敏感に反応しワームの移動距離を抑えて一点でバスを誘い続けられるからです。
ダウンショットリグののリグの作り方や使い方の記事は下記リンクに紹介していますので、よろしくお願いします。
ダウンショットリグは深場を垂直に釣る時に有効なリグです。また、ワームをダイレクトに動かす事が出来るリグなので、ワームの動きも複雑になり、スレたバスにも効果的なリグです。
ダウンショットリグの派生形リグ リーダーレスダウンショットリグ
リーダーレスダウンショットはワーム・ウェイト・スプリットリング(又はスナップ)・オフセットフックから成るリグです。
直リグなどとも呼ばれ、カバーの濃いエリアを狙う為に考え出されたリグです。特徴としてはカバーのすき間にワームを送り込む際にウェイトが、カバーに引掛からずに先にカバーに入って行くので、カバーの中へワームを送り込みやすいリグです。
また、テキサスリグと比べるとフォール姿勢が真直ぐに落ちるのでカバーに対してタイトに攻めることも出来ます。また、着底後にはワームがボトムに埋まらない点もメリットです。
ビックバスハンターのダグ・ハノンも使っていたリグ 『ワッキーリグ』
ワッキーリグ、ネコリグは呼び名が違いますが、同じリグです。アメリカではワッキーリグと呼ばれており、日本では村上晴彦氏がストレートワームを使って紹介したのが始まりです。アメリカではワームのタイプを限定されていないので、リボンテール等を使ってワッキーリグをリグっています。
また、アメリカの著名なデカバスハンターであるダグハノン氏も著書でワッキーがビックバスに効果的なリグであると紹介しています。
多くのバスが釣れたワッキーリグですが、時代が変わった今でも、釣れ続いているリグなので、バスに学習されずらいリグだと考えられます。ウェイトを入れたモノやノーウェイトのワッキーリグもありフィールドの状況によって使い分ける事が出来ます。
ワッキーリグのリグの作り方や使い方の記事は下記リンクに紹介していますので、よろしくお願いします。
シンカーやリーダーを介さずにワームにダイレクトにアクションを与える事ができるワッキーリグは、とてもワームを細かく動かす事に長けたリグです。
また、シンカーをワームの内部にセットする事で余分なパーツが無く見た目にも違和感を与えない点も優れており、移動距離を抑えた釣りでバスにアピールする事ができるリグです。
ワッキーリグの派生形リグ 川村光大郎さんが作り出したスナッグレス ネコリグ
ボトムアップ社の代表で陸王の川村光大郎さんが、発表したリグがスナッグレスネコリグです。従来のネコリグでは攻めきれない、カバーの奥をを攻め切る為に考え出されたリグです。
元はコイ釣り用のフックを代用されてリグを作られていたそうですが、現在は専用フックも開発されているので、綺麗にリグることが出来ます。
ワッキーリグの派生形リグ ジグヘッド ワッキー
ジグヘッドワッキーリグは韓国で作られた説や日本から伝わった説など、様々な説があるアジアから作り出されたリグです。
通常のワッキーとは違いウェイトの位置がワームのセンターに来るのが特徴で、アクションを与えた時にジグヘッドのウェイト部分が強く動くことで、ワームにロールアクションを与え明滅効果が得られるリグになっています。
フォール速度、沈下率が一番抑えられるリグ 『ノーシンカーリグ』
ノーシンカーリグはノーウェイトとも呼ばれるリグで、元はフローティングワームやジャークワームを使う時に用いれたリグです。
リグ自体の構成は至ってシンプルで、ワームとオフセットフックだけです。ウェイトがないので、オフセットフックの重さがワームの沈下スピードに影響するリグです。なので、ワームを使ったリグでは一番、沈下スピードが落とせるリグですので、自然なアプローチが可能です。
また、時代が進むにつれノーシンカーワームはグラブを使ったグラビンバズへと派生していきます。現在は高比重ワームを使った釣りが技術の進歩で可能に成りました。高比重ワームのノーシンカーリグの利点はカバー回避能力が高い点があげられます。
ブラックバスの習性を利用した一風変わったリグたち!
次に紹介するのが、複数のルアーを使ってバスを釣る一風変わったリグたちです。ジャークベイトを使ったドンキーリグやヒロ内藤さんが解説しているタンデム ポップR スプークリグ、そして大流行したアラバマリグです。
ルアーを複数使う事でどの様な効果があるのか、ブラックバスという魚は食性だけで釣るのではなく、条件反射も利用する事が学べると思います。
ドンキーリグの意味はロバのリグです
ドンキーリグ、又の名をダブルジャークベイトリグは2つのことを行います。それはバスの競争心を刺激します。バスが餌を手に入れようとしているのを見るとき。そのバスはブロックを奪ういじめっ子のような行動をします。競争心を刺激された魚はたくさんの魚を引き付けます。
ドンキーリグは、2つのジャークベイトにリーダーを取り付け、2つのオフセットフックと2つの小さなスイベルで構成されています。1つのスイベルは、メインラインの端とフックで終わる20cm程度のリーダーに接続されています。30cm程度取ったリーダーは、メインラインを自由に上下に移動するスイベルに接続します。
フック大きさで、リグの沈下速度とキャスタビリティに関して影響を与えます。また、それぞれのリーダーの長さが異なるため、ラインのねじれを制限しながらアクションします。
ヒロ内藤プレゼンツ タンデム ポップR スプークリグ
アメリカではタンデム ポップR スプークリグと言い日本では、リーディングルアーという名前でヒロ内藤さんが紹介した。トップウォータープラグを使ったバスの競争心を刺激して釣る為に考え出されたリグです。
フロント部にはレーベル社のP75程度の大きさの小型のポッパーをリアフックを外して逆さまに取り付けてから、リーダーを30cm程度取り、その先にザラスプークなどのペンシルベイトや大きめのポッパーを取り付けます。
ポッパーがベイトフィッシュでザラがそれを追う捕食者という関係性を作り出してバスに餌を横取りさせようと競争心を沸き立たせるリグです。
バスマスタークラシック・チャンピオンが広めたリグ 『アラバマリグ』
バスマスターエリートシリーズのプロであり、1982年のバスマスタークラシック・チャンピオンでもあるポール・アライアスが、初めてソフトプラスチックのスイムベイト「アラバマ・リグ」をミシシッピの自宅裏の池で試しました。
そして、アラバマ・リグを使って、レイク・ガンターズビル戦で、アライアスは10万ドルのFLWツアー・オープン優勝を勝ち取り話題になります。
シマアジやその他の遠洋性の魚種をトローリングで釣ったことがある人なら、おそらく「アンブレラ・リグ」の事は既に、ご存知でしょう。アンブレラ・リグとは、複数の「アーム」にルアーやベイトを取り付けるワイヤーハーネスのことです。これをヒントにアンディ・ポス氏が、アラバマリグを開発します。
面白い発想から生まれたリグ 『ビョンリグ』
ネイルシンカーやウェイトをテール側から埋め込んで使うリグには、ビョン!リグやストーンリグがあります。それぞれ、リグの特徴は異なっており、ビョン!リグはOSPのMMZを使ってワームの伸縮する動きを利用して移動距離を抑えながら、かつて無いワームの動きをさせます。
ストーンリグはストレートワームのテール側にウェイトを取り付けてカバーの中へ送り込むリグです。パーツの無いストレートワームを使う事で障害物の中へ容易にワームを送り込む事が出来るのが特徴です。
おわりに
最後まで読んで頂きありがとうございます。今回の記事はリグの種類にフォーカスしてお送りしました。リグの種類は日進月歩で生まれてきます。
それだけ、バスの学習能力が高いので、新たなアイディアをもってアプローチしないと難しいのだと思います。また、何か新たなリグがありましたらブログで紹介したいと思います。
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『見るだけで分かる!』バス釣りで使うリグの種類と基礎知識!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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