春のバス釣りの基本はバスの産卵行動を理解しバスの行動を察知する必要があります。ブラックバスの産卵行動が始まるのが、湖や河川の表水温が、年間最低水温からプラス7℃ぐらいまで、水温が上昇するとブラックバスは産卵を意識しだします。
ブラックバスの春の産卵行動は3段階であらわされ、プリスポーニング・スポーニング・アフタースポーニングと進みます。
初期の産卵の準備段階をプリスポーニングと言います。水温の上昇と共に産卵の為に捕食活動が活発になります。更に水温が2℃~3℃上がり水温が10℃ほどになると、オスは産卵行動の為に浅瀬に上がってスポーニングベッド(産卵床)を作りだします。
更に水温が上昇するとメスがコンタクトポイントと呼ばれる場所で待機し、産卵の状況が整いタイミングが合えばシャローの浅瀬に上がり産卵行動を始めます。
産卵を終えて暫くすると、メスはベッドから離れ体力を回復させます。再度産卵するメスもいます。オスは卵が孵化し稚魚が、ある程度の成長するまで外敵から守ります。この期間の事をアフタースポーニングと言います。
「ササッと見つかる春バスの居場所!」春のバス釣りのポイント!の始まりです(^O^)/
春バスはケビンバンダムの理論!シーズナルガイドを参考に釣りを組み立てろ!
ブラックバスは変温動物です。人間のように自分で体温の調整が出来ないので周りの環境、魚の場合は水温によって体温を調整します。
春のバス釣りは、バスの行動パターン特に産卵行動を理解することが最も重要です。春のバス釣りで良い釣果が得た入りであれば、先ほど触れた、3つの段階を理解する必要があります。
また、システマチックに春バスを釣る為に、ケビンバンダムが考え出したシーズナルガイドを使って春バスを攻略したいと思います。ボクは、このシーズナルガイドを使って、かなりの釣果を得る体験しました。
シーズナルガイドとは、水温に対してどの様にバスが行動するかを、まとめ上げたシステムです。このシステムで示されている水温や行動、そして春バスを釣る上でのポイントも合せて理解すれば、なじみのない湖でも、春のバスを見つける手助けになりますよ。
プリスポーン(産卵前)
- 時期: 2月中旬から4月上旬(地域差があります)
- 水温 8.9℃~12.8℃
- バスは春になると冬の深い場所から産卵のために移動し始めます。バスは保護された水域のフラットな浅瀬で産卵するのが好きだからです。冬に断崖絶壁なストラクチャー(地形変化)を釣っていたなら、プリスポーンの時期は急なブレイクの端である、浅瀬に近いところを釣ることが重要です。
- 北側のバンク(岸)は湖畔の他の場所よりも暖かいため、狙うべき場所として非常に重要です。冷たい北風が吹き付ける場所は避けてください。
- 水温が10℃になれば、バスは間違いなくプリスポーンモードに入ります。湖やリザーバーでは、回遊ルートが重要です。バスは水深の変化や岬そして、傾斜したバンクの倒木などを辿って浅瀬に向かいます。
スポーン(産卵)
- 時期: 4月中旬から5月上旬(地域差があります)
- 水温 12.8℃~21.1℃
- 多くのバスは、フラットのプロテクトされたストラクチャーに居ます。浅瀬が広がっていることが重要で、(低地のリザーバーやナチュラルレイクでは10フィート以下、高地のリザーバーでは水深8~20フィート)。等深線図上で、線が近接しているのではなく、離れて広がっている場所を探すことがポイントです。
- すべてのバスが一度に産卵するわけではありません。多くのバスは、新月や満月の頃、あるいは曇天が続いて太陽が顔を出す頃に産卵床に移動します。多くのバスが産卵するのと同時に、他のバスは産卵前か産卵後のモードに入る。
- 通常、大きなバスが最初に産卵します。春の時期は異なるアプローチが必要なので、どちらの状態の魚を狙うかを決めておく必要がある。個人的には、プリスポーンのバスをできるだけ長く釣りたい。
- 湖の上流側と北側は、2大スポーニング・マグネットです。春、水が温まるのは上流側が早く、下流側は遅いです。したがって、上流側では4月、下流側では5月にスポーニング・バスを狙うことができます。
アフタースポーン(産卵後)
- 時期: 5月上旬以降(地域差があります)
- 水温 21.1℃~23.9℃
- バスをパターン化するのは本当に難しい時期です。私が狙うのは、最も早く産卵を終えて夏のポジションに向かって移動している魚か、遅めのベッドにいる魚のどちらかを狙います。
- バスがベッドを離れると、しばらく産卵場所をうろつく可能性が高いです。アフタースポーンは、ボトムから垂直に突き出たカバーがとても重要です。ボートドックの杭や、水中に沈んだブッシュ、あるいは立ち木の幹などにバスはたむろします。
- 水面近くにサスペンドしているバスをよく見かけます。ほとんどのバスはあまり積極的ではなく、産卵直後はあまり餌を食べないが、リアクション系のルアーには食いつく事があります。
※ケビンバンダムのシーズナルガイドをしっかり学びたい方は下記のリンクからBassmasterの記事を参照してください。
ケビンバンダムが奨める春のバス釣りで効果的なルアー!
ケビンバンダムが奨めるプリスポーンのおすすめルアー
バスは、冬の終わりから春先にかけての移行期に、冬眠から覚めたザリガニを大量に捕食する。スローに巻くスローローリングスピナーベイトも効果的だ。
広い水域を探るには、私はストライクキング・レッドアイシャッドのようなリップレス・クランクベイトを愛用している。クリアウォーターではサスペンドジャークベイトも使います。
ケビンバンダムが奨めるスポーンのおすすめルアー
シャローのプロテクトされた水域につながる回遊ルートを探そう。クリアなリザーバーや多くのナチュラルレイクでは、ベッドにいるバスを見ることができる。
ここではチューブベイトがいいし、フローティングワームもいい。水が少し汚れている場合は、ソフトジャークベイトがスポーナーに効果的だ。
ケビンバンダムが奨めるアフタースポーンのおすすめルアー
ルアーをボトムをバンプするのではなく、水中の高い位置からプレゼンテーションを続けることが重要です。ダーティーウォーターでは、1/4オンスのジグにグラブのトレーラーを付けて泳がせます。
ステインウォーターでは、タンデムコロラドかコロラド/インディアナのスピナーベイトが良いです。
クリアレイクでは、トップウォーターが効果的です。ストライクキングのスピッティンキングやKVDフローティングワイルドシャイナー、あるいはラッキークラフトのサミーがいいです。これらはストライクゾーンに長く留まるので、ポストスポーン時には大きなプラスになります。
「春バス釣りのポイント!」 マイクアイコネリのプリスポーンバスの探し方
全国的に、春はアグレッシブなバスが産卵の為に冬のディープエリアから移動し動き出す絶好の季節です。ただし、釣り場のどこを見ればよいかわからない場合は、釣れるプリスポーンの時期の釣りもイライラする時間になる可能性があります。
エリートシリーズのバスプロ、マイケル・アイアコネリは、春先のバスを見つけるためのヒントをいくつか紹介しています。
これは、住んでいる場所に関係なく、お気に入りの湖でスポーン前のプリスポーニングのバスをキャッチするのに役立ちます。
プリスポーンのバスを探す為には、まずは! 地図とマーカーを用意しましょう
マイケル・アイアコネリによるプリスポーニングのバスがいる場所の検索は、湖の地図とマーカーを使用して白紙の状態から始まります。
「私は実際に湖の紙の地図を見て、産卵前の期間に魚を捕まえるのに最適な地域を選ぶことができます」と彼は主張します。 「赤いマーカーを手に取り、見つけた最大の産卵場を丸で囲みます。」
「次に、青いマーカーを手にして、小川の水路の曲がり角やディープの近くの主要な湖の岬などの、ディープエリアを丸で囲みます。」
両方の領域が丸で囲まれた状態で、アイアコネリは次に、赤と青の円の間にあるマップ上の領域を探すことによって「点をつなぐ」ことを開始します。
「ディープとスポーンフラットを一周することで、スポーンする前にバスがコンタクトされる重要な場所をはっきりと見ることができます」と彼は説明します。
「メインポイント、セカンダリポイント、輪郭の切れ目を探しています。」
『直射日光の重要性』春のバスを釣る上で水温の上がる要因を見逃すな
水温が非常に大きな役割を果たしているため、アイアコネリは、特定の物の表面に直射日光が当たることが重要になる可能性があると述べています。
たとえば、枯れている茶色のグラスのマットは、グラスマットよりも多くの熱を吸収します。ボートドックでは、黒い発泡スチロールのフロートは、白いフロートや青いフロートよりも多くの熱を吸収します。 「小さなモノが大きな違いを生む可能性があります」とアイアコネリは話します。
プリスポーン中に初めて新しい湖を釣る釣り人にとって、アイアコネリはゲームプランをかなり単純な言葉で表現しています。
「北西に面している入り江、ポケット、小川をターゲットにして、ディープとスポーニングエリアとをつなぐエリア間で、最も暖かい水を探すことから始めます。これらがプリスポーニングでの釣りを成功の最も重要な要因です。」
春のバス釣りの注意点!ネストのオスバスを釣ると90%の確率でベッドを放棄する!
カールトン大学のWilliamTwardekとDr.Steven Cookeとイリノイ自然史調査のDr. David Philippがラージマウスバスのネストの釣りが与える影響を研究しています。
この研究は、70ヘクタールの自然湖であるロングレイクで実施されました。ロングレイクは一般には公開されていないが、1998年以降、ラージマウスバスの産卵行動の研究のために使用されています。湖の沿岸地帯は、堅固な基盤と豊かな地形変化、木のカバーを備え、産卵に理想的な環境を提供しています。
激しいフィッシングプレッシャーを体験したオスバスはベッドの場所の忠実度が低下しました。オスバスの約90%は、何度も捕獲された後にはベッドを放棄しました。
翌年、前年から巣から10m以内の場所に産卵に戻ったのはわずか27%でした。バスのほとんどは、以前のベッドの場所から50 m以上離れてスポーニングベッドを作りました。
春のバス釣りではシャローにバスが接近してくる時期でもあります。釣りたい気持ちは分かりますが、日本の場合は自然の産卵でしかバスは増えないので、よく考えて行動して下さい。
※ブラックバスのスポーニングに関する記事も投稿していますので、宜しければ読んでみて下さい。
おわりに
記事を最後まで読んで頂きありがとうございます。今回は春バスの探し方に重点を置いて記事を作ってみました。
春は春爆とも言いますが、今のフィールドは、そんなに甘くはありません。しかし、バスは自然の法則で行動しているのも事実ですから、バスの行動を読むことで釣果に繋がると思います。
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「ササッと見つかる春バスの居場所!」春のバス釣りのポイント!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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