バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは!今回の釣りたいバス釣り日記は、「バス釣りするなら水温計を持って!」をテーマに水温に対するブラックバスの行動習性や水温計を選ぶ際に知っておきたい基礎知識を紹介します。
バス釣りの醍醐味は、自然の中での闘いと、バスを釣り上げた時の喜びにあります。しかし、この楽しみを最大限に引き出すためには、適切な道具の選択が不可欠になります。その中でも、水温計はバス釣りにおいて重要な役割を果たします。
理由はブラックバスは水温の変化に応じて行動を変えて行くからです。バスは変温動物であり、水温によってその行動パターンが変わるため、水温を知ることは釣果に直結します。例えば、水温が低い時期にはバスは深場に潜み、活動が鈍くなります。
逆に水温が高い時期には、シャローで活発にベイトフィッシュを追いかけることが多くなります。このように、水温によってバスの居場所や活性に変化が現れるため、水温計を使って釣り場の水温を把握することは、効率的なバスフィッシングをする上で非常に有効です。
そして、人間が感じる季節感としての気温とバスの住む水中では感覚に誤差があることを把握する事も大切です。人間が春の始めと感じていても水中は冬に戻っていたりするので、水温を測って調べる事は釣りというゲームを組み立てるのにとても重要になります。
水温計の使い方も多岐にわたります。フィールドに到着した際に最初に水温を測定することで、その日のバスの活性や居場所の予測が可能になります。また、バスが釣れた時にその場の水温を記録しておくことで、後の釣りに役立つデータとして活用できます。さらに、場所を移動する際にも水温を測定し、フィールド全体の水温差を把握することで、より戦略的な釣りが可能になります。
水温計の選び方にも工夫が必要です。接触型と非接触型の水温計があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
バス釣りをするなら、水温計は必要なアイテムです。水温計を使いこなすことで、バスの活性を読み解き、釣果を向上させることができるでしょう。釣りの楽しみを深めるためにも、水温計の選択と使用方法を学び、自然との対話を楽しんでください。
では! 「バス釣りするなら水温計を持って!」水温によるバスの行動を学ぼう!の始まりです(^O^)/
「水温計のタイプは2種類!」バス釣りに役立つ水温計の選び方!
バス釣りにおける水温計は、大きく2種類に分けられます。それぞれのタイプには独自の特徴と利点があり、釣り人のスタイルや目的に応じて使い分けることがポイントです。以下では、接触型と非接触型の水温計のメリットとデメリットを詳しく解説します。
1. 接触型水温計
ボクが使っている接触式水温計は、スミスの水温計「シルバー」です。ガラス製温度計には、2つの種類があります。一つは水銀を使用した温度計で、高い精度を誇ります。もう一つは着色された白灯油を使用した温度計で、視認性の良さが特徴です。
どちらもそれぞれの魅力があり、フィールドでの状況や目的に応じて選び分けることができます。
- 特徴
ガラス製で、水中に直接浸けて温度を測るタイプ。正確な測定が可能で、水面だけでなく、ある程度の水深の水温も確認できます。 - メリット
- 高い精度で温度を測定できる
- 水深ごとの温度変化も把握可能
- 電池不要で長寿命
- デメリット
- 測定に数分かかるため、迅速性には欠ける
- 手を濡らす必要がある
- 一部のモデルでは目盛りが見づらい場合も
おすすめ用途: 季節ごとのバスの行動をより精密に把握したい方や、水深ごとの詳細な水温データを必要とする場合に最適です。
野外では、赤いアルコール液を使った温度計を紫外線の強い外で使うことは、避けた方がいいようです。理由は、太陽光線(紫外線)を浴びると裾色する欠点を持っているからだそうです。
青いアルコール液は紫外線に強く、色褪せる心配がないがないので、アウトドアでの使用は青色の温度計を選びましょう。
2. 非接触型水温計
ボクは非接触のデジタル温度計は赤外線放射温度計のA&D AD-5617WP を使っています。赤外放射温度計は物体から放射される赤外線を計測する事で温度を測る温度計です。
- 特徴
赤外線センサーを使用し、水面の温度を瞬時に測定。機械式で、計測は一瞬で済む手軽さが魅力。 - メリット
- 手を濡らす必要がない
- 瞬時に温度が測定可能 (コンマ代の数値の計測が可能)
- 軽量で持ち運びやすい
- デメリット
- 表面水温のみしか測定できない
- 電池駆動なので、電池を交換する手間
- 測定誤差が生じる場合がある
おすすめ用途: 水温はあくまで目安として考える方にとって、測定誤差を気にせず使える水温計は非常に便利です。特に、手を濡らさずに表水温を素早く測定したい場合には、非接触型のデジタル温度計が理想的です。
両タイプの比較と選び方
接触型は精度重視派、非接触型はスピード重視派におすすめ。それぞれの特徴を活かし、釣り場や季節に合わせて使い分けることで、より効果的なバスフィッシングが可能になります。
ボクからの経験談
ボク自身は両タイプの水温計を試してきました。非接触型のデジタル温度計は、瞬間的に表層水温を測るのに便利で、釣りのテンポを崩さずに使えるのが魅力。一方で、接触型温度計は水深による水温変化を把握できるため、シーズンごとのバスの行動パターンを分析するのにとても役立ちました!
釣りの戦略を練る際には、水温データが重要なヒントをもたらしてくれるので、どちらのタイプも用途に応じてうまく活用するのがおすすめですよ。
水温計の使い方の工夫次第で欲しいデータが取れる! 水温の測り方!
通常の棒温度計を使った水温測定の利便性
接触式のデジタルではなく、液溜めのある通常の棒温度計を使用することで、狙いたい水深の水温を正確に測定することが可能です。この棒温度計をラインに結んで使用すれば、足元に十分な水深がある場合、その範囲の水温を把握し、バスにとって快適な環境かどうか確認できます。
スポーニングシーズンの活用
スポーニングシーズンでは、シャローエリアの水温データを取得することで、毎年バスが浅瀬に上がってくる時期を予測しやすくなります。
沖合エリアのデータ収集
さらに、離れた沖合の水温も測定可能です。これにより、例えば沖合のブレイク周辺が岸際よりも約2℃低いといった具体的な温度差を数値として把握でき、釣行データとしての信頼性が高まります。
ブラックバスは自分で体温調整が出来ない変温動物!
ブラックバスは変温動物であり、人間のように自分で体温を調整することができません。そのため、周囲の水温によって体温を変える必要があります。体温を上げたい場合は、太陽光が当たる水温の高い場所へ移動し、逆に体温を下げたい場合は、太陽光を避けたり、深い場所や冷たい水が流入する場所へ移動します。
ブラックバスは口から鰓へ水を取り入れて酸素を吸収すると同時に、体温調整も行います。暖かい水を取り込むと鰓の血管が温められ、全身へ温められた血液が循環します。一方、体温を下げたい場合には、冷たい水を取り込むことで血液が冷やされ、その逆の効果が得られます。
ブラックバスと水温の関係について
生物学者であり、1991年のバスマスタークラシックチャンピオンでもあるケン・クック氏は、ブラックバスが特定の季節や温度範囲を「好き」だというのは正確ではないと述べています。
彼は次のように説明しています: 「バスは変温動物であるため、暖かい水では代謝が速くなり、活発になります。その結果、より多くのエネルギーを使用するため、頻繁に餌を食べる必要があります。」 「しかし、冷たい水では活動が完全に止まるわけではありません。ただ食べる量が減るだけです。」
このように、ブラックバスも活発に活動する際には頻繁に餌を食べる必要があり、これは人間の行動に似ていると言えます。
季節と水温の役割
季節の移り変わりによって水温は変化し、これがブラックバスの行動に大きな影響を与えます。気温と季節の変化もバスの行動に異なる役割を果たしますが、これらは密接に関連しており、水温を知ることでバスの行動を理解しやすくなります。
ブラックバスの水温における行動を知る ケビンバンダムのシーズナルガイド!
ケビンバンダムのシーズナルガイドは、水温の変化に応じたバスの行動を詳細にまとめたシステムで、なじみのない湖でもバスを見つけるための貴重なガイドラインとなっています。これにより、広大な湖でも効率的にバス釣りを計画・実行できるのです。
シーズナルガイドの特徴
季節 | 水温 |
ウィンター | 48℉ (8.9℃) 以下 |
プリスポーニング | 48℉~55℉(8.9℃~12.8℃) |
スポーニング | 55℉~70℉(12.8℃~21.1℃) |
アフタースポーニング | 70℉~75℉(21.1℃~23.9℃) |
サマー | 75℉~90℉(23.9℃~32.2℃) |
フォール | 75℉~55℉(23.9℃~12.8℃) |
- 水温とバスの行動パターン: 水温に基づき、バスがどのエリアにいる可能性が高いか、どんな行動を取るかが予測できます。
- 短期間のプラクティスでの活用: 例えば、75,000エーカーもの広大な水域でプラクティスがたった3日間しかない場合、シーズナルガイドはバスの行動を迅速に理解し、効率よく戦略を立てるために役立ちます。
- バスプロのためのツール: トーナメントに参加するプロアングラーが年間を通じて異なる地域や湖で釣りをする際、大きな助けとなるガイドです。
シーズナルガイドの活用ポイント
- 水温ごとに分けられた季節のパターンを参考にし、バスの居場所や適切なルアーの選択が可能になります。
- また、地域や湖ごとの特徴を考慮して、柔軟に釣りの戦略を組み立てることが推奨されています。
※更にシーズナルガイドではバスがどの様なストラクチャーやカバーに付くのか?季節ごとのルアーセレクトとアプローチが以下の記事で紹介されています。
ヒロ内藤さんのアドバイス! 水温のマジックナンバーは18℃!
ボクは以前、アメリカンルアーショップSAVAMさんで行われたヒロ内藤さんの質問企画に参加し、春のスポーニングと水温の関係について尋ねました。その際、ヒロ内藤さんから以下のようなアドバイスをいただきました。
季節の移り変わりと水温の重要性
ヒロ内藤さんは、ブラックバスにとってキーとなる水温として18℃を挙げていました。この水温は以下の状況で特に重要となります。
- 冬から春に向かう18℃: ブラックバスが産卵を意識し始め、シャローに上がるタイミング。
- 夏から秋に向かう18℃: 冬に備えて食欲が増し、シャローに移動する時期。
この水温18℃は、ブラックバスが確実にシャローにいる目安として活用できるとのことでした。
マジックナンバーの違い
ヒロ内藤さんは「マジックナンバーは釣り人それぞれの考えによって異なる」と語っていました。例えば、Mr. POP-Rことゼルローランド氏は、16℃をマジックナンバーとしています。彼は冬から春へと向かう水温が16℃に達すると、トップウォータールアーを使用する選択肢もあると考えているそうです。
ボク自身はヒロ内藤さんの18℃を釣りの基軸とし、水温に基づいた戦略を立てています。このアプローチは毎年の釣果を安定させるための大きな助けとなっています。
おわりに
今回はバス釣りに重要な水温に関する記事を書いてみました。なかなか水温を測るのは面倒な事ですがバスがどんな状況なのか知るピースになるので時間を惜しまず測っておきたいモノです。
正確に安価な水温計が欲しいと考えている方は接触式の温度計がおすすめです。温度計を釣り糸に結ぶ事で足場が高い場所でも水温を測る事ができるので便利です。
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「バス釣りするなら水温計を持って!」水温によるバスの行動を学ぼう!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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