コットン コーデル ルアー界のレオナルド・ダヴィンチ!

バスフィッシングの偉人達

コットン コーデル氏 COTTON CORDELLが2015年1月6日に86歳でこの世を去りました。コットン コーデル氏はルアー界のレオナルドダヴィンチと呼ばれた人です。

コットン コーデルは1928年にアーカンサス州に誕生します。コットン コーデルは18歳まではベントンに住んでいました。高校生の時にはスポーツに積極的に取り組んでいました。

コットン コーデルは正式な名前ではなく、本名はカール リッチー コーデールJrです。髪の色が白いブロンドヘアーだったので「コットン」と呼ばれるようになったそうです。

ルアー界のレオナルド・ダビンチの功績を振り返りましょう(^O^)/


キッチンでルアー製作に励み1952年にはコットン コーデル社を創業!

1946年に父親がホットスプリング市の郊外にある、キャサリン湖のマリーナを買い取ってレンタルボートの経営を始めます。

コットン コーデルはレンタルボート店の仕事も手伝うようになり、マリーナのお客さんが魚釣れていないと聞くとコットン氏は釣り方のアドバイスとお手製のジグを持って湖を駆け回っていたそうです。

高校卒業後はマリーナの仕事を手伝いながらキッチンでルアー製作に励んでいたそうです。この頃に作ったリードヘッド・ジグ、後のバナナヘッド・ジグが キャサリン湖で評判になります。1952年にはヘッド部分をエポキシ加工されて耐久性を持たせたモノが販売されます。

このバナナヘッド・ジグはフェザージグで鹿の毛をタイイングして作るのですが、材料の鹿の毛が手に入らない時はペットのイングリッシュセッター犬の毛を拝借したという話もあったそうです。このバナナヘッドジグがコットンコーデルが製作した初めてのルアーになります。

1952年にCottonCordell Inc.を設立しました。同社は、Pflueger、Creek Chub、Heddonなどの大手釣り道具メーカーの下請けとしてルアーの製造しました。

OUACHITA SPINNER

そして、1954年に彼自身のルアーのブランド化を始めました。それらのルアーの多くは今日でも人気があります。1957年にはシングルブレードのスピナーベイトを作り出します。赤ちゃんのオムツ用に使用された安全ピンに鉛を流し込みブレードを付けたスピナーベイトを作り出します。

このスピナーベイトはオワシタ湖で話題になったので、オワシタスピナーと呼ばれます。     

クリーク・チャブやバーク社そしてクリーム社などから依頼がありスピナーベイトを製造していたそうです。会社設立は52年と57年の2つの説があるようで、オワシタスピナーの成功が切っ掛けとバナナ・ジグの製作の頃とも言われています。

ヘドンのソナーの考案者もコットン コーデル氏だそうで1954年にはコーデル社からゲイ・ブレードが発売されます。その後の1959年にへドンのソナーが発売されます。

ウェイトが外れる不良が釣れると客から連絡を受けて、それにヒントを得てラトル音のするルアーを世に送り出したのもコットン氏で後にワンノッカーと呼ばれるリップレスクランクベイトの元祖であるホットスポットを送り出します。


1970年代には大ヒットルアーのプラスチック製のビッグオーを作り出す

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中央がコットンコーデル、右がフレッド ヤング、左ビッグオーチス

1973年にはフレッド ヤングがバルサで製作したビックオーを使った弟のオーチスがトーナメントで注目されバルサ製ビッグOが話題になります。コットン コーデルとフレッド ヤングが提携してプラスチック製のビッグOを製作し多くの人にシャロークランクベイトの新しい釣りを広めていきます。

ビックオーのセールスは爆発的なものでルアーメーカーがシャロークランクを各社が作り始めるクランクベイトのアルファベット戦争にまで発展します。コットン コーデル氏はシャロークランクベイトを独占販売はせずに、当時不況だった釣り業界が発展するならと黙認されていたようです。

その後、 コットン コーデル氏は ボーイ・ハウディーやクレイジー・シャドなどの名作トップウォータールアーも世に送り出します。コットンコーデル社のダブルスイッシャーは釣れる細工が施されたルアーでプロップの穴が真円ではなく楕円に明ける事でボディに振動を与えるシステムです。

見た目には分からないですが、素晴らしい機能を搭載したルアーを作り、俺の作ったルアーにはハート(鼓動)が組み込まれていると言っていたそうです。

コーデル氏は宗教心がある方だったそうで、常に周りの幸せを考えて行動される方だそうです。ビル ダンス氏には釣具業界に引き込みESPINでバスマスターのテレビ製作をしているジェリー マキネス氏による最初の釣り番組のスポンサーになって、ビルダンスを応援しました。

1980年代にはロッドメーカーで有名なゲーリールーミスがロッドメーカーのGルーミス設立する時の資金の援助や製造機器などの支援をコーデル氏がおこなったそうです。

コットン コーデル氏は1980年に引退したときは一日で2万2000個のルアーを送り出したそうでコーデル氏の言葉には釣れるルアーには仕掛けが施してあるから感じて欲しいと仰っていたそうです。

コットンコーデルは功績を称えられ、1988年にはナショナルフレッシュウォーター・フィッシングホール・オブ・フェーム1997年には、アーカンサス・ホール・オブ・フェーム、2002年にはバスフィッシングホール・オブ・フェームにそれぞれ殿堂入りしています。


ヒロ内藤さんにセミナーと直接にお聞きしたGRIPLIPとNearnothingのお話!

コットン コーデル氏の発案したグリップリップ 引用トップ党

コットン コーデル氏の話で興味深かった話がヒロ内藤さんのセミナーで聞く事ができました。一つ目がルアーには当たり前のように魚を釣る為に釣り針、フックが付いているのですが、コットン コーデル氏の作り出したルアーにフックの付いていないルアーが有ると言うのです。

話によると旅行先の住民が枝に蜘蛛の巣を巻き付けて、それを凧に付けて海の上空へ飛ばし蜘蛛の巣を巻き付けた枝を水面に付けたり話したりすると魚が枝に喰いつき蜘蛛の糸が歯に引っ掛かる事で釣れる様子を見た事からヒントを得て作りだしたそうです。

ヒロ内藤さんからもお話を伺ったのですが、名前をど忘れしたということでフックの無いルアーの話はルアーではなくアタッチメントでルアーやワームシンカーに取り付けて使ったという事でした。しかし後日、雑誌トップ党を見るとヒロ内藤さんがGRIPLIPの資料を提供していたので謎が判明しました。

また、Nearnothingと言うソリッドボディのポッパーの話もあります。見た目はトップウォータールアーのポッパーですが、中空ではなく中実なボディで沈みます。

沈むポッパーなんて聞いた事がないですが、Nearnothingの一つメソッドとして表層を早いスピードで動かしてバスを誘うと言う話をされていました。Nearnothingも使い方があまり理解されなかったルアーの一つで廃盤になったそうです。


おわりに

今回はコットンコーデル社の創業者であるコットンコーデル氏を紹介しました。コットン コーデル氏は釣れるルアーには仕掛けが施してあるから、感じて欲しいと言う言葉があります。仕掛けに気付く事が出来る釣り人がフィッシャーマンとアングラーの分かれ目なのかもしれません。

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コットン コーデル ルアー界のレオナルド・ダヴィンチ!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


コメント

  1. 次男坊 より:

    こういう逸話って日本では
    あまり聞いたことがないなぁ。
    (何処かにはあるのだろうけど)
    ルーミス設立時のエピソード
    知った時は、思わずロッドを
    同社で揃えたくなりました😊

    • NAGAMASA より:

      次男坊さんコメントありがとうございます😃
      確かにこの辺のこぼれ話は紹介されていないかもしれませんね。

      ボクは内藤さんがロッド&リールに連載していた記事で知る事ができました。
      今回の投稿はBassmasterの記事からもエピソードを探し出して追加しリライトしました。

      古いアングラーの方は高級ロッドとしてGルーミスのロッドは憧れのブランドでしたからね😄
      次男坊さんロッドをルーミスで揃えるのもいいかも知れませんね。なかなか渋いですよ😎

      • 次男坊 より:

        ルーミスも良いと思うのですが
        早く!早くヒロさんのニュー
        ロッドが触りたいです!

        YouTubeコメント欄にも
        そろそろアンベールか、と
        匂わせることも書いてあり
        ましたが、ほんと、早く
        詳細が知りたい!

        C522Lという番手。そして
        スパイラルになるみたいですね!

        ひと捻りしてくるあたり
        流石のヒロイズムです!!
        😃

        • NAGAMASA より:

          次男坊さんコメントありがとうございます。
          確かに!ルーミスよりもヒロイズムですよね😄

          C552Lですかぁやっぱり軽量化にこだわってスパイラルできましたか
          Calypsoの時もそうでした内藤さんは軽量化にこだわってX45やSVFは敢えて使わなかったと
          おしゃっていましたから、NEWロッドもスパイラルで捻じれ補正するんですね😁

          パワーがLということはCalypsoでゆうところのSJのようなロッドになるのかな?
          それではトップの釣りに制限が生まれるのでL+辺りのパワーが使い易そうなんだけど?
          でも2ピースでスパイラルとは世界で1本しかないショートロッドになりますね😍

          • 次男坊 より:

            ロッドスペックに関しては
            内藤さん究極の拘りを
            本当に感じます。

            最新ロッドは、
            当初計画ではSJとLJに
            代わる2機種を予定されて
            おりましたが、そこから
            新しいラインを出したのも
            あって、色々なものも
            試しているんだと思います。

            メーカーとしては、
            あくまでもビジネスの一環
            に置かれますので、
            みんなの声がもっと届けば
            もっともっと早くリリースも
            進むのでは無いかと思います。

            声というか、もっと
            アメルア売れて、たくさんの
            方々にルアーフィッシングの
            醍醐味が浸透されれば
            結果は自ずと導かれるはず、
            そう思っています。

            ヒロイズムチャンネルも
            そろそろ2万人に達成する
            まで来ています!

            更に盛り上げて行きましょう😃

          • NAGAMASA より:

            次男坊さんおはようございます。ロッドの貴重な情報ありがとうございます。
            やはり、ロッドパワーは2タイプで考えられていたんですね。
            メーカーとしても売れないと商売にならない部分もありますからね。
            内藤塾でも新作のロッドの販売もお店を限定して売らないと厳しいかなとも
            仰ってましたから、次男坊さんが言うようにルアーフィッシングの醍醐味が
            浸透していけば話もスムーズに進むのでしょうね。
            微力ながらバス釣りをいい方向で盛り上げていきましょう😀

  2. シゲ より:

    古い記事にすいません、ニアーナッシンは持ってませんがシンキングポッパーは昔から現代まで色々ありますよ。
    ほぼソルトウォーター向けだと思いますが。
    馴染みのメーカーでいえばクリークチャブのストライパーストライク。まぁこれはポッパーと言うよりスプラッシャーですけどね。
    青物狙いではシンキングポッパーは外せませんしみんな結構使ってますよ。ショアジギングしてる人の半数ぐらいは持ってると思います。
    ストライパーストライクではハマチとシオ(カンパチの子供)を沢山釣ってます。

    • NAGAMASA より:

      シゲさんに言われてみるとソルトでは確かにシンキングのポッパーってありますね(笑)
      海でのルアーではファーストリトリーブが効くシンキングタイプが必要になるんですね
      シゲさんの地域ではブリの子供をシオって言うんですね。
      イナダやメジロは聞きますがシオは初めて聞きました。出世魚の名称も色々あって楽しいですね!(^^)!

  3. シゲ より:

    シオは多分関西全域だと思いますよ。因みにファーストリトリーブより飛距離重視の時によく使ってます。

    ショートレンジでならば多彩な誘いのきく普通のトップウォーターの方が釣れると思いますよ。

    ボーマーのポップンシュリンプとレーベルジャンピンミノーのT20を溺愛してます。B級扱いされる事の多いポップンシュリンプですが実は激ヤバルアーです。見た目はエビの頭ですけども(笑)

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