コットンコーデル スーパースポットを徹底インプレッション!

ルアーインプレッション

バスフィッシングを愛するアングラーのみなさん、こんにちは! 今回の「釣りたいバス釣り日記」では、コットンコーデル社の名作バイブレーションルアー「スーパースポット」を徹底インプレッションしていきます。

1957年、へドン社から「スーパーソニック」が登場し、バイブレーションルアーというジャンルが一気に注目を集めるようになりました。

コットンコーデル社もこの流れに呼応し、1960年代半ばに「スポット」を開発します。そして、ある“思いもよらない事故”をきっかけに、ラトル音という新たな概念が誕生。これが後の「ラトリンスポット」へと進化し、バイブレーションルアーの歴史を大きく動かすことになります。

バイブレーションルアーは、風のある日でもよく飛び、広範囲を効率よく探れる優秀なサーチベイト。しかし近年では使用するアングラーが減り、フィールドでも見かける機会が少なくなりました。

だからこそ、今あえて使ってみることで、バスにとって“新鮮な存在”として再び効果を発揮するのでは?――そんな期待を込めて、今回の釣行でスーパースポットを投入してみました。

では!! コットンコーデル スーパースポットを徹底インプレッション!の始まりです(^O^)/


秋の淀川でスーパースポットC25を試す:夏日のバス攻略

10月とは思えないほどの暑さ――最高気温は29℃、風もほとんどなく、まるで夏のような陽気の中、秋の淀川でバスを狙ってみました。今回攻めたのは、ウェードのパッチとテトラ帯が連続するエリア。水深やストラクチャーの変化が多く、ルアー選びが釣果を左右するようなシチュエーションです。

使用したのは、バイブレーションルアーの元祖とも言われるコットンコーデル・スーパースポットC25です。現代のバイブレーションルアーと比べると、正直なところ見劣りする部分もありますが、このルアーならではの強みも確かに存在します。

C25は全長約7.6cm、ウエイト1/2oz。ウェイトに対してボディサイズが大きいため、ロングキャスト性能は非常に高いです。ただし、キャスト時に空気抵抗でスライス気味に横へそれることがあるため、狙ったスポットへの正確なアプローチには少し工夫が必要です。

筆者撮影 コットンコーデル・スーパースポットC25

現代のバイブレーションルアーは、ボディがコンパクトでキャスタビリティもさらに向上しています。その点では、スーパースポットはやや見劣りする部分もあります。

しかし、このルアーの真価はその大きなボディサイズにあります。浮力があるため、ウィードに刺さりにくく、ウィードをかわしながらスムーズに通過できるのが大きな強みです。特に、シャローエリアやウィードパッチの攻略では、現代ルアーにはない安心感があります。

巻き心地もクラシックな感じで、ボディ上部の面積が広いため、しっかりとしたバイブレーションが手元に伝わってくるのが特徴です。水をしっかり掴む感覚があり、リトリーブ中の存在感は抜群です。

筆者撮影 前日の雨で淀川の相対的濁度は高め

スーパースポットC25は沈下速度がゆっくりで、約1秒間30cmほど沈みます。カウントダウンでレンジを把握しながら、ゾーンコントロールを意識したアプローチが効果的です。特にウィードエリアでは、沈みすぎずに通せるのがありがたいポイント。

バイブレーションルアーといえば、ステディーリトリーブで使うのが定番ですが、C25はハイスピードリトリーブにやや弱い面があります。スピードを上げすぎると、リトリーブパスが傾いてしまうことがあり、安定性に欠ける場面も。

ただし、傾きが出たらいったんリトリーブを止めて、再度巻き始めることで姿勢が戻るのもこのルアーの特徴。こうした挙動は、現代ルアーとは違う“味”として楽しめる部分でもあります。

筆者撮影 コットンコーデル・スーパースポットC25で釣った淀川バス

とはいえ、テトラ帯の際を丁寧に攻めていると、写真のようなバスがしっかりバイトしてくれました。秋らしい巻きの釣りで反応があると、やっぱり嬉しいですね。

スーパースポットのラトル音は、ジャラジャラ系の強めのサウンド。最近はサイレントバイブが主流ですが、あえて強烈な音を出すルアーを使うアングラーが少なくなっている今だからこそ、ラトルサウンドが逆に効く場面もあるのかもしれません。

C25は古いタイプのバイブレーションルアーですが、前回の釣行でもしっかりバイトを得られたことからも、ハイプレッシャーな淀川でもまだまだ通用する力を持っています。クラシックルアーならではの魅力と、現代のフィールドでの可能性――スーパースポットは、今もなお“使える”一本です

今回の釣行の様子は、YouTube動画でもご紹介しています! スーパースポットの実際のアクションやバイトシーンを、ぜひ映像でチェックしてみてください🎥👇 フィールドでのリアルな使い心地、きっと参考になるはずです!

スーパースポットC25のゾーンをさらに下げて使う方法!

スーパースポットC25には3/4ozモデルが存在しないため、より深いゾーンを攻めたい時や、もう少し速いスピードで同じレンジを通したい時には、シンカーを追加することで対応可能です。

写真のように、ルアーから数センチ離れた位置に1/4ozのシンカーをシンカーストッパーなどで固定すれば、1/2ozのC25を実質3/4ozとして運用できます。これにより、沈下速度やリトリーブレンジの調整がしやすくなり、より幅広い状況に対応できます。

筆者撮影 スーパースポットC25のチューニング例

ダブルフック仕様で根掛かり軽減!

スーパースポットをボトムバンピングで攻略する際は、フロントフックを#2のダブルフックに交換し、リアフックを外すセッティングが効果的です。この仕様により根掛かりを大幅に軽減できるほか、ルアーの前傾姿勢が強まり、ステディリトリーブ時のカバー回避性能も向上します。

筆者撮影 スーパースポットのダブルフックチューン

さらにこのセッティングは、水深測定や底質の変化を探る用途にも活用可能。感度が高く、サーチルアーとしても優秀です。リアフックがないことで、着底時にはルアーが尻上がりの姿勢になり、ボトムでの誘いもより効果的に行えます


スーパースポットC25を楽しむためのタックルセットアップ

スーパースポットC25を最大限に活かすには、ロッドの長さとアクションをシチュエーションに応じて使い分けるのがポイントです。

例えば、スーパースポットC24をカバー周りで使う場合は、6フィート前後のミディアムアクションロッドが最適。取り回しが良く、ピンスポットを狙う釣りに向いています。カバーの隙間を丁寧に攻めるには、この長さがちょうどいいんです。

一方、広範囲を探る釣りでは、7フィート程度のミディアムヘビーアクションロッドがおすすめ。遠投性能が高く、ロッドティップの高さを調整することで、レンジコントロールもしやすくなるのが魅力です。特に、ゾーンを意識した巻きの釣りでは、長めのロッドが活躍します。

筆者撮影 スーパースポットC25と使用タックル

今回の釣行で使用したタックルは、ロッドがHIROism Wizard CSW2(6.4フィート・ミディアムヘビー)、リールはスティーズ7.1。ラインはPE1.5号にナイロン18lbのリーダーという組み合わせです。

このロッドは、ピンスポット攻略からある程度のロングキャストまで対応できる絶妙な長さとパワーを持っています。6.4フィートというやや短めのレングスですが、PEラインを使うことで飛距離をしっかり確保。さらに、遠くでバスがバイトしても、PEの低伸度によってフッキングが決まりやすいというメリットもあります。

このセッティングは、巻きの釣りでの操作性と感度、そしてキャスタビリティのバランスを重視した構成。スーパースポットC25の特性を活かすには、まさにぴったりのチョイスです。


コットンコーデルのスーパースポット スペック

コットンコーデルの名作バイブレーションルアー「スーパースポット」には、C25とC24という2つの魅力的なモデルがラインナップされています。どちらも“元祖バイブレーション”と呼ばれる歴史あるルアーですが、それぞれに異なるサイズと特性があり、フィールドや釣り方に応じて使い分ける楽しさがあります。

引用スミス C25のカラーサンプル

以下に、Cotton Cordell Super Spot C25 と Cotton Cordell Super Spot C24 の主なスペックを比較表にまとめます。

モデル長さ重量浮力/タイプフックサイズ備考
C24約 2½インチ(約 6.35 cm) ¼ oz(約 7.0 g) シンキング(Sinker) #4 ベーシックな小サイズモデル。草/浅場攻略に適、とされる。
C25約 3インチ(約 7.62 cm) ½ oz(約 14.0 g) シンキング(Sinker)#4 大型サイズ。飛距離・波動重視。

スーパースポットは、オールドスクールな雰囲気漂うバイブレーションルアー。その魅力のひとつが、しっかり描かれたフォルスアイ(偽の目)を含むクラシカルな塗装です。現代ルアーにはない、どこか懐かしくて味わい深いデザインが、使うたびに“釣りの原点”を思い出させてくれるような存在です。

※海外仕様・旧モデルの情報を元にしており、実際の日本国内流通品とは仕様が若干異なる可能性があります。

補足・注記

ちなみに、かつては「CS25(サスペンド仕様)」というモデルも存在していました。スペックは3インチ/3⁄8oz/サスペンドタイプで、フォールスピードを抑えてじっくり見せたい場面に重宝されたモデルです。現在は惜しくも廃盤となっていますが、コレクターやオールドファンの間では今も語り継がれる存在です。

ラトルの誕生秘話:偶然が生んだバイブレーション革命!

バイブレーションプラグの元祖とされるのは、PICO社の創業者フレッド・ニコラス氏が生み出した「ブギ―パーチ」。このルアーが、後のリップレスクランクベイトの礎となるスタイルを築いたと言われています。

そして、コットンコーデルのスーパースポットは、現在では当たり前となったラトル入りバイブレーションプラグの先駆け。そのデザインは、現代のリップレスクランクベイトの基本形にも大きな影響を与えています。

ラトル機能が誕生した背景には、ちょっとした“偶然”がありました。自社製のリップレスクランクベイトで、ウェイトが外れてしまった不良品が、なぜかよく釣れるという報告がユーザーから寄せられたのです。そこからヒントを得て、意図的にラトル音を発するルアーを開発。こうして誕生したのが、後に“ワンノッカー”と呼ばれるラトリンスポットです。

このエピソードは、釣りの世界における発明が、時にフィールドの声から生まれることを教えてくれます。スーパースポットは、ただのクラシックルアーではなく、バイブレーションルアーの歴史そのものを語る存在なんです。

筆者撮影 スーパースポットC25

不良が発生した原因を解明するため、知り合いの医師に頼んで不良品の内部構造をレントゲン撮影して調査を行ったところ、ウェイトが外れたことで内部に空間ができ、ルアーがジャラジャラと音を発するようになっていたことが判明。これが、魚を引き寄せる要因だったのです。

この偶然の発見をヒントに、コットンコーデル社は意図的にラトル音を発するルアーの開発に着手。こうして誕生したのが、後に“ワンノッカー”と呼ばれるラトリンスポット。まさに、フィールドの声と技術の探究心が生んだ革新でした。

スーパースポットは、ただのクラシックルアーではなく、バイブレーションルアーの進化を語るうえで欠かせない存在。その裏には、レントゲンまで使って真相を突き止めた、メーカーの情熱と好奇心が詰まっているんです。


おわりに

ラトル音の誕生は、ちょっとした偶然から始まった釣りの革命。 スーパースポットは、今も昔も変わらず“釣れる楽しさ”を届けてくれる頼れるルアーです。 次の釣行では、ちょっと懐かしいサウンドを響かせてみませんか?

この記事を読んで、コットンコーデルの「スーパースポット」にちょっとでも興味が湧いたなら、 ぜひ一度手に取ってみてください。 下記のリンクから購入できますので、あなたの次の釣行に“元祖バイブレーション”を加えてみませんか?

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コットンコーデル スーパースポットを徹底インプレッション!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを((((oノ´3`)ノ


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