今回はボーマーベイトカンパニーのクランクベイト、ファットA 6Fをインプレしたいと思います。名前の通り見た目がファットで、とてもクランクベイトらしいデザインのルアーですよね。
このルアーは80年代の後半から販売されたクランクベイトで70年代に起こったクランクベイトのアルファベット戦争を経験した名作クランクベイト、モデルAに足りないモノがあるとしたらと何かを仮説を立て考え作り始めます。
そんな当時の若きルアーデザイナーが作り出した名作を超えるクランクベイトがファットA です。では!ファットA 6Fのインプレションを始めたいと思います(^O^)/
カバー回避力を実感! ボーマーファットA B06Fのインプレ!
ファットA 6Fを使った最初の印象はクランクベイトらしい激しいウォブリングアクションです。プリンプリン泳ぎますし、ロッドに伝わるバイブレーションも大きいです。このアクションは同社のクランクベイトのモデルAとは対極にあると感じます。
なので、何らかの要因で濁りが出たらファットAを使って透明度が高かったり水温が下がった時はモデルAを使う様に使い分けをすると良いと感じました。オカッパリでディープクランクを使うのでラインは太くしていますが、ライン太さで動きが悪くなることもありません。
ファイヤータイガーカラーのファットA 6Fをテトラ帯の中やブッシュ等のカバーに潜らていきますが、根掛かりが少ないですし、根がかっても回収できる事に驚かされます。また、高浮力なのでカバーに当たった瞬間に止める事でキックバックも強烈なのも印象的です。
オカッパリで足元が草などの障害物がある時なども一度、クランクを水面まで浮き上がらせてからルアーを回収したいシチュエーションでも高浮力なのでストレスなく浮き上がって来るのも嬉しいです。
ウェイトが5/8ozもあるので強風が吹く中でも風に逆らったキャストをしても十分な飛距離がでますし、キャスタビリーもとても良いです。
ただ、残念なのがファットAシリーズも廃盤になったり復活したりと供給が不安定なのがデメリットです。現在は作られていませんので、ボクも少しはストックをしていますが、供給が安定しているとロストしても不安にならずルアーを使い切れるんですが、今は精神的によろしくないですね。
ボーマーファットA B06Fをインプレしたタックルセットアップ
今回、ボーマー社のファットA B06Fをインプレするにあたり組んだタックルセットアップはロッドがヒロイズムAIRのバウンス666にヒロイズムジアンサーWizard64・ヒロイズムAIRのバンガードの3タイプを使用しました。
リールはタトゥーラSVTW7.1やスティーズSVTW7.1そしてジリオンSVTW6.3.1の3台を使用しラインがユニチカのシンサヤ14LBにSAR20LBそしてヒロズチョイスのクランキング15LBを使用しました。
バウンス666はヘビーアクションのロッドでヒロ内藤さんご自身も使われているセットアップです。使用感は賛否が分かれると思いますが、ボトムやカバーにクランクがタッチすると感度がすこぶる良いセットアップです。しかし、ロッドが曲がらないので扱いにくい部分もあります。
ヒロイズムAIRのバンガードはミディアムアクションのレギュラーテーパーのロッドなのでカーボンロッドですが、使い易く感じますが、感度はその分、劣ってしまいます。その中間がWizard64でボクの場合にはオカッパリで様々なルアーも使うのでMHパワーのWizard64が使い易いです・
ボーマーファットA B06Fのスペックと障害物回避能力の高さに関する話!
モデルネーム | B06F |
レングス | 2-1/4″ |
ウェイト | 5/8 oz |
潜行深度 | 8 – 10 ft |
クランクベイトを使う上でとても重要になるのが限界潜行深度がどれ位の距離を巻けば到達するのかと到達までの使用ラインの太さによる傾斜角度だと思います。ヒロ内藤のDVD、THE Answer game2にルアーのデータが収録されていましたので、ここに記載します。
ファットA B06Fのスペックはボディの長さが2インチ1/4でボディの重量が5/80zあります。20lbのナイロンラインを使用した時の限界潜行深度は9フィート(2.7m)で限界潜行深度に達させるまでのリードの距離は9フィート(12m)は必要になります。
PE1号にすると限界潜行深度は更に潜る様になりリードの距離は同じく9フィート(12m)で12フィート以上、潜らせることが可能です。このデータを頭に入れながらファットAを使うと水中の中のルアーの状態が手に取る様に理解できます。
障害物回避能力の高いファットAについてこんな記事を見つけました。雑誌Basser2021年5月号の記事でOSPのクランク・ブリッツの開発に関するとても面白い記事の中で国内外のクランクをテストしたお話があります。
その中でブリッツMRの開発の中でカバー回避力をテストした結果、ブリッツMRを抜いてファットAが1位だったそうです。ファットAの障害物回避能力の凄さを感じるエピソードです。
ボーマー ファットAをデザインしたチャリーメドレーさんってどんな人?
1970年代にコットンコーデル社からプラスチック版のビッグOが販売されクランクベイトのアルファベット戦争が始まりボーマー社はモデルAを販売し成功を納めます。
その後にファットAをデザインしたのは1980年代にボーマー社にルアーデザイナー希望として入社したチャーリーメドレー氏です。
創業者のアイク ウォーカー氏とC・Sタービー氏に着いて仕事を覚えるのですが職人気質の強い人達だったようで、仕事は製造過程を見て肌で感じる事が大切とタービー氏から教えられたそうです。
ルアーデザイナー希望として入社したチャーリーメドレー氏なのでルアーを作りたくて仕方なかったのでしょう。業務時間中にルアーを作っているとルアー作りは100年早いと怒られたそうですが、仕事が終わってからルアー作りに励んでいたそうです。
チャーリーメドレー氏はモデルAをボディ質量を増やして動きを激しくし尚且つ質量が増えた事でラトルルームも大きくなり、ラトルも余分に入れる事ができるようにデザインします。
そして、1989年にファットAをデビューさせます。チャーリーメドレー氏はその後、ボーマー社のチーフデザイナーになります。1990年代後半にボーマー社を退職されています。
ボクは内藤さんのファットAの記事を読んで、チャーリーメドレー氏は、どの様な人物なのか知りたいと思っていたので、ヒロ内藤さんに質問したところ、ご回答頂けましたので記載して置きます。
※追記、2023年6月23日イレクターズでヒロ内藤さんに直接会う事が出来たので、チャーリーメドレー氏のお話を伺う事が出来ました。
チャーリーメドレー氏はボーマーを退職後にプラドコで働いていたそうです。プラドコでは、ビルダンスと共にファットフリーシャッドの製作にも関わっていたそうです。
ボーマー社からプラドコに移られたのはチャーリーメドレー氏と会計を担当していた方の2人だったそうで、この会計担当の方も釣り好きでルアー開発に関わっていたと伺いました。ボーマー社のその後を知るエピソードですよね。
おわりに
今回はボーマーベイトカンパニーの傑作クランクベイトのファットAシリーズ中からB06Fをインプレションさせて貰いました。現代のクランクにはないアクションとクランクベイトの歴史を感じる事ができるルアーです。
今回のインプレション記事を読んで「ファットA B06F」に興味がある方は下記リンクから購入する事ができます。
最後まで読んで下さりありがとうございました。ファットA B06Fのインプレション記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
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