「たった10分で学べる!」クランクベイトの使い方と基礎知識!!

クランクベイト

ボクが釣り場で見る限り、クランクベイトをあまり使わない人が多いように見える、見ていて多い釣りはプラスチックワームの釣りが多いように感じます。

クランクベイトの使い方を学ぶとルアーを水深別に考えるようになり、バス釣りがシステマティックになっていきます。

好き嫌いが分かれるクランクベイトですが、1990年以降のバスマスタークラシックを見てもクランクベイがウイ二ングルアーになっている大会がありますし、日本人なら2004年の大森選手が優勝したバスマスタークラシックは記憶にあると思います。その時のウイニングルアーがシャロークランクです。

今回はクランクベイトの使い方の基本的やテクニックを紹介したいと思います(^O^)/


クランクベイトを使う為の7つのテクニック!


それではクランクベイを使う上でのテクニックを見て行きたいと思います。紹介するテクニックは7種類です。ボトムを叩くボトムバンピングや一般的によく使われるストップ&ゴー等を紹介します。

ボトムバンピング

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引用 ヒロ内藤のハイパーバッシング

クランクベイトの一般的なテクニックの一つがボトムバンピング、ボトムノックとも言われるテクニックです。このテクニックはクランクベイトを水底にコンタクトさせてクランクを不規則に動かすテクニックです。

ボトムにコンタクトさせ続ける事が必要になるテクニックなので、狙ている水深の2フィートは余分に潜るクランクベイトが必要になります。やることは至って簡単でクランクベイトがボトムに到達したら巻き続けるだけでいいです。

バンプ&クロール

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バンプ&クロール

ボトムバンピングはリールのリトリーブでクランクベイトの動きをコントロールしますが、ボトムにコンタクトしてからロッドを使ってクランク引っ張ってコントロールするバンプ&クロールと言うテクニックの方がクランクベイトがカバーに触れた感触が掴みやすくより繊細にボトムを釣る事ができる。

バック&フォース

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バック&フォース

また、ディープクランクを潜らせてからラインスラックを与えると後ろに戻ろうとするキックバックという特性ですが、この特性を生かして、4m以上潜るクランクを水深2mで使い、底に当たったクランクをキックバックに入れて浮かしながら引いてくるバック&フォーステクニックといいます。

キックバックを使ってシャロークランクでトゥイッチ・アクションを加えて障害物から離れないようにキック バックアクションを与えることも応用テクニックとして使えますよ。

ストップ&ゴー

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引用 ヒロ内藤のハイパーバッシング

ストップ&ゴーはそのままルアーのリトリーブを止めたり動かしたりするテクニックです。どれ位止めればいいのかと言うとリールを巻いているハンドルをほんの一瞬~0.5秒程止めるだけでいいです。ルアーのリズムが一瞬変わるだけでバイトに結び付きます。

また、リールを3回転ぐらい高速に巻いてから止める等、バリエーションは様々です。クランクベイトで中層を釣る場合に有効なテクニックです。

ロングロッドを使用してロッドワークが行えないディープクランクの釣りでもクランクベイトに不規則なアクションを与えることが出来るテクニックです。

バンプ&ラン 

イメージ (51)
引用 ヒロ内藤のハイパーバッシング

シャロークランクを使って杭や倒木などの障害物にクランクベイトをぶつけるテクニックでルアーは障害物にぶつけた方が不規則に動くのでよりバスが釣れるので試して欲しいテクニックです。

このテクニックを使う時の注意点は枝や杭が近づいて来た時にルアーのリトリーブを途中でとめない事です。ぶつかった瞬間にリトリーブを止めてしまうとフックが垂れ下がり根掛かりの原因になります。

倒木を狙う場合は倒木の倒れている方向が重要になります。クランクベイトを倒木に通す場合のリトリーブ方向は倒木の根の方から葉の付いてる方向に通す事で根掛かりが減りますが、逆にリトリーブパスを取ると枝と幹の間にクランクベイトが挟まって根掛かりするのでリトリーブの方向には注意です。

スナッグ&リップ

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引用 ヒロ内藤のハイパーバッシング

ウィードが繁殖する季節から使えるテクニックがスナッグ&リップというテクニックでウィードのエッジにクランクベイトを絡ませた後にロッドを大きく煽ってウィードを切ってクランクをウィードから引き離すことでリアクションバイトを得るテクニックです。

ボートでのアプローチがやり易いテクニックで魚探でウィードのエッジを確認しクランクベイトの限界潜行深度と潜行率を考慮してボートを沖側にポジションを取って行います。

オカッパリでは桟橋などの沖に突き出た場所でウィードのある場所で使えるテクニックです。この時は魚探が無いのでキャストの方向と距離でウィードのエッジを見つけながら攻めていきます。

ニーリング&リーリング

イメージ (54)
引用 ヒロ内藤のハイパーバッシング

限界潜行深度よりも更にクランクベイトを深いゾーンへ送り込む為のテクニックで7フィートを超えるロングロッドを使ってボートデッキでひざまずいてロッドを水中に突き刺してリトリーブするテクニックです。

このテクニックは1982年、ポール アライアス氏がバスマスタークラシックで使って優勝したテクニックです。ニーリング&リーリングでのフッキングはロッドに水圧が掛かってロッドを振って行う事は出来ないので、ロッド真直ぐ引き抜くようにする事がポイントです。

ロッドを引き抜いた後、再度フッキングするとフックアップ率が上がります。


クランクベイトとはどの様な歴史を持つルアーなのか?

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クランクベイトの歴史をひも解くとクランクベイトの始まりは、1917年にクリークチャブ社から発売された、Creek・Crab・Wigglerと言われています。

この後、アメリカでは電力確保と恐慌からの経済回復の為にダム建設が国の政策として大規模に進められていきます。1946年にアイクとクレアンスはボーマーベイト社を発足しディープダイビングクランクの元祖となるボーマーベイトを発売します。1947年にボーマーベイトは大きな成功を納めます。

一般的に知られるファットなボディのクランクベイトの登場が1960年代に入ってフレッドヤング氏によって作り出されたビッグOがクランクベイトの起源のルアーにあたります。 ビッグOはコットンコーデル氏によってプラスチック版が作られ記録的なセールスを見せます。

ビッグOの登場により、クランクベイトが大ブームになり、 クランクベイトのアルファベット戦争といわれる各ルアーメーカーがクランクベイトを開発し、クランクベイト名前ににアルファベットを付けて販売します。バグリー社はバルサB ボーマー社はモデルA ノーマン社はリトルNと言う具合にルアー名にアルファベットが付いているクランクは歴史のあるクランクベイトだと言えます。


深度別にクランクベイトのタイプは4タイプにわかれる!

現在、クランクベイトのタイプは潜るレンジで大きく分けて4タイプに分蹴る事ができます。

クランクベイトのタイプ レンジ
・スパーシャローランニング    0~30cm
・シャローランニング  0~1.5m
・ミッドデプスランニング  1.5~3m
・ディープランニング   3m以上

スーパーシャローランニングタイプは水深、0~30cm位まで潜るクランクベイトで表層をウェイキングやバジングで使うタイプのクランクベイトです。

シャローランニングクランクベイトは水深1.5まで潜るクランクベイトを言います。

ミッドデプスランニングのクランクベイはバスが年間を通してこの水深で生息している期間が長くこのレンジのクランクベイトはバス釣りにおいて重要なルアーになります。

ディープランニングクランクベイトは3mよりさらに深いゾーンを攻略する為に開発されたクランクベイトです。限界潜行深度はキャスティングではせいぜい5mぐらいと考えておくといいです。


クランクベイトの機能を知る! 限界潜行深度とは?

クランクベイトの釣りをする上で使用するクランクベイトの限界潜行深度を知らないと釣りにならないです。また、クランクベイトはラインの太さを細くしたりより長い距離を引くと深く潜ります。

トローリングでクランクベイトを引っ張るとキャスティングよりも深く潜るのですが、やはり潜る深さに限界はあります。

クランクベイトが潜る程ラインに掛かる水圧は大きくなりラインを水面方向に持ち上げる力が発生します。クランクベイトのリップに掛かる水圧は一定なので潜る力も一定です。クランクベイトが潜るためのこれらの力の鉛直方向の差がゼロになるところがクランクベイトの限界の水深になります。

ルアーメーカーがクランクベイトの限界潜行深度は表示されていても、どの様なタックルでどのようにテストしたのか分からない場合はそのクランクベイの限界潜行深度を調べておくことが必要になります。


クランクベイトの機能を知る! クランクベイトの潜行率とは?

潜行率とはどの位の距離を引けば限界潜行深度に到達する距離の事をいいます。狙いたい水深へルアーを送り込むのにどれ位のリトリーブの距離が必要かを考えてキャスティングしなければなりません。

イラストBを見てもらうと分かりますが潜行率1は3m潜らせるのに必要な距離は3mであるのに対して潜行率3のクランクは同じ3m潜らせるのに9mの距離が必要になってきます。

潜行深度と潜行角度の関係を知らなければディープクランクでバスの居場所を叩くことができません。

また、70度を超える前傾姿勢で潜るクランクベイトには注意が必要で70度を超えるクランクベイトはリトリーブ中にバランスを崩してリップに掛かる水圧を逃がしてしまったりするので、注意が必要です。


クランクベイトの機能を知る! ボディサイズ

クランクベイトは限界潜行深度が深くなるにつれクランクベイトのボディやリップのサイズが大きくなる傾向にあります。

フィッシングプレッシャーが高いフィールドでルアーのサイズを小さくするアプローチをする事がありますが、クランクベイトはサイズを小さくなると限界潜行深度が浅くなってしまいます。

なので、フィッシングプレッシャーが高いフィールドでも、クランクベイトに関してはバスのいる水深へルアーを送り込むことを重要視する必要があります。


クランクベイトの機能を知る! アクション

ルアーの基本的な動きでまず知る事はピボットポイントです。ピボットポイントとはルアーのアクションの中心点を指す言葉で通常はルアーの重心の近くにありますが、必ずしも一致はしません。

クランクベイトのアクションにはウォーブリングとローリングの2種類に分かれ泳ぐルアーを上から見た時にピボットポイントを中心にヘッドとテールを左右に振るアクションがウォーブリングです。

ローリングアクションとはルアーを正面からみてピボットポイントを中心にボディをくねらしながら左右に動くアクションのことを言います。

クランクベイトの機能を知る! 浮力

クランクベイトのファットなボディは浮力を利用する事で障害物を回避する能力があります。また、浮力のある大きなボディが左右に動く事で水を動かしブラックバスバスの側線という器官にルアーの波動を感じさせます。

このルアーが水を動かして発生させる波動の事をディスプレイメントと言います。


クランクベイトの機能を知る! ラトルサウンド

クランクベイトはボディの中にラトルと呼ばれる玉が入っており、ルアーが動く事でラトルルームの内壁にラトルがぶつかって音を出す仕組みになっています。

クランクベイトには音のしないノンラトルのサイレントクランクもあります。透明度の高いフィールドでは視覚的な要素が強いのでサイレントクランクが効果的です。

ラトルの入っているクランクベイトは水が濁ったり障害物が濃いフィールドで効果的です。視覚が効きづらい環境なので音の要素でルアーの存在をアピールして釣ります。

実際のルアーはノンラトルでもフックやスプリットリングが接触する事でも音は発生しています。


クランクベイトのタックルバランスを考えてみよう!

クランクベイトのタックルも年代と共に変化してきたと感じます。ロッドに関してもグラス、カーボン素材が主流でしたが現在は両方の特性を一本のロッドに集約したグラスコンポジットのロッドも誕生しています。

リールもクランクベイトをリトリーブする時の負荷を軽減する為にローギアのリールが開発され80年代にはよく使われていましたが、現在はリール本体やギアの剛性も上がりディープでもリアクションバイトを得る為にハイギアタイプのリールを使ってクランキングが行えるようにもなりました。

シャローランニング クランクベイトのタックルセットアップ

シャローランニングのクランクベイトを扱う場合のタックルセレクトは6フィート~6.6フィートの長さのロッドでパワーも使うクランクベイトのウェイトにもよりますが、ミディアムライト~ミディアムアクションまでのパワーのレギュラーテーパーのロッドが使い易いです。

ボク的にはカーボン素材のロッドの方がクランクベイトから伝わってくる湖底の状態や障害物にタッチした感覚が伝わるのでおすすめです。プロの方が推奨するグラスやグラスコンポジットのロッドはフックが外掛かりしたバスの動きにロッドが追随してくれるので、バスをバラす事が減るの点が有利になります。

リールはギア比を低くする必要はなく、ハイギアタイプでパーミング性のいいリールを選ぶと良いです。ギア比が高くてもリトリーブスピードの調整を人間側がする事で対応できますが、あえてスローにルアーを使う場合にはローギアを使う方がテンポが上がらず楽な場合があります。

ラインはナイロンやフロロ、PEとありますが、カバーの濃さと深度の関係で使い分ける必要があります。ナイロンラインでしたらカバーが濃くなると25lbまで上げて使う場合もありますが、そこまでのヘビーカバーでなければ12lb~18lb前後をチョイスすると良いと思います。

グラスやグラスコンポジットのロッドを使われるならフロロカーボンラインを使うプロが多いです。ロッドに感度が無い分ラインの伸びを抑えて感度を上げるのが狙いです。カバーが少なければ更に伸びの少ないPEラインという選択もあります。この辺は釣り場に合わせて使い分けていきましょう。

ミッド&デプスランニング クランクベイトのタックルセットアップ

ミッドレンジのクランクベイトを使う場合水深2mを無駄なく使うと考えるとロッドワークを使う場合も考えると7フィートのロッドでは長すぎるので6.6フィート位の長さのミディアムアクションのロッドが使い易いと思います。

こちらも個人的にはカーボン素材のレギュラーテーパーのロッドが感度の面を考慮するとおすすめです。ラインは深度とカバーの濃さに合わせてナイロンでしたら12lb~18lb前後をチョイスすると良いと思います。

プロの方はラインの素材を変えてクランクベイトのゾーンを調整しています。例えば同じポンド数のラインでもナイロンとフロロではフロロの方が少し深く潜るので同じタックルセレクトでラインだけ変えて水深を調整するテクニックもあります。

ディープランニングのクランクベイトを使う場合はパワーはミディアムヘビークラスのレギュラーテーパーの7フィート~7.6フィート位のロングロッドが必要になって来ます。

ディープクランクを目的の限界潜行深度にまで到達させる為には潜行率の関係もありキャストの距離を伸ばす必要がある為、ロングロッドが有利になります。

また、テクニックとしてニーリングと言ってロッドを水中に漬けて限界潜行深度を稼ぐ場合も長いロッドの方が深く潜りますしその逆で浅いレンジでクランクのゾーンを引いたりロッドの持つ角度でゾーンの調整がしやすいのがロングロッドのメリットです。


クランクベイトの使い方 おわりに

今回はクランクベイトの基本的な使い方とテクニックを紹介しました。クランクベイトは潜行率と限界潜行深度が決まっているのでスピナーベイトと比べてもゾーンコントロールがやり易いルアーです。

ただ、クランクベイトを使うにあたり基準になるコンフィデンス クランクベイトを持つことがクランクベイトの釣りをする上で重要になります。 コンフィデンス クランクベイトとはそのクランクベイトの限界潜行深度や潜行率が使っていてイメージどうりに扱えるクランクベイトを言います。

例えばこのようなデータがあるとクランクベイトのリトリーブの軌道がイメージできクランクベイトの状態が把握する事ができます。

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引用 THE・ANSWER GAME2

これは、ボーマー社のモデルA(6A)のリトリーブ時の限界潜行深度に達する距離と潜行率を示したグラフになります。ラインの太さで限界潜行深度と潜行率が変わることも理解できますし、自分が使用するラインでどの程度巻き取るとクランクがどれ位潜るかが分かると思います。

コンフィデンスされたクランクベイトを使う事で目に見えない水中でのクランクベイトの状態が理解できるので、そんな、クランクベイトを作った後に他の深度違うクランクを選ぶとシステマティックに迷いも無くクランクベイトの釣りを楽しめると思います。この記事が参考になれば幸いです。


コメント

  1. 次男坊 より:

    いやいやいや、奇遇ですが
    本日、レベル社のRシリーズを
    捕獲して参りました😃

    ちなみにお気に入りは
    ブーヤー社のXCSです😊

    • NAGAMASA NAGAMASA より:

      次男坊さんコメントありがとうございます。
      レーベルのクランクを手に入れたとは確かに奇遇ですね😀
      昔のレーベルのクランクってリップにウェイトが仕込まれていたモノが
      昔はよく見かけましたが、いつの間にか見なくなりましたよね。
      浮き角度が急潜行するので今考えると何かと良かったんですけどね😊
      ブーヤーのXCSは何故か買ってないんですが、RC1.5を手に入れて今さらですが
      ブームの火付け役のクランクを使っています😁

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