バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは!🎣 今回の「釣りたいバス釣り日記」では、2023年にBOOYAHから登場した注目のコンパクトスピナーベイト、「コバートフィネス」のインプレッションをお届けします!
このルアーは、バスマスタークラシックの覇者ジェイソン・クリスティ氏が開発に関わり、プレッシャーの高いフィールドでもバスに口を使わせるために設計された本格派です。従来のコバートシリーズの性能を継承しつつ、よりコンパクトなシルエットと高い直進性を実現しています。
特徴的なのは、左右非対称のヘッド形状と、フックシャンク側に再配分されたウェイト。これにより、軽量ながら遠投性能を確保し、安定したスイム姿勢をキープします。ブレードには信頼のヒルデブラント社製を採用し、コロラドやインディアナブレードとは違った振動を生み出すオクラホマブレードや、強いフラッシング効果を持つダブルウィロー仕様など、状況に応じた選択肢も豊富です。
今回はこのコバートフィネスを実際にフィールドで使用し、その使用感や釣果、セッティングのポイントなどを詳しくレポートしていきます。ハイプレッシャーな状況でも結果を出せるスピナーベイトを探している方、ぜひ参考にしてみてください!
では!! 「2023年の新作!」ブーヤーコバートフィネスのインプレ!の始まりです(^O^)/
2023年7月、2025年10月の淀川釣行レポート|BOOYAH コバートフィネス インプレッション!
7月の淀川釣行では、BOOYAHのフィネススピナーベイト「コバートフィネス」を実戦投入してきました。タックルは、ロッドにHIROism The Answer Wizard CSとCapricorn TW、リールはスティーズSV TW、ラインはシルバースレッドSARの20lbを使用。フィネスながらもしっかりとした操作性と感度を意識したセッティングです。

コバートフィネスを手にした第一印象は、そのコンパクトさ。ヘッドのウェイトがフック側にも配分されているため、見た目のサイズ以上にまとまり感があり、ヘッド自体も小さく感じられます。
今回使用したのは、コロラドブレードとオクラホマブレードを組み合わせたタンデム仕様の3/8ozと1/2ozの2タイプ。特にオクラホマブレードは今回が初使用で、個人的にもかなり楽しみにしていたパーツです。
調べてみると、オクラホマブレードは通常のブレードよりも厚みがあり、やや重め。振動はタイトで立ち上がりが早く、リアクションを狙う釣りに向いているとのこと。実際にリトリーブしてみると、ダブルコロラド仕様に比べて引き抵抗は軽く、バイブレーションもよりタイトに感じられました。水中でのアクションがシャープで、プレッシャーの高い状況でもバスに違和感を与えにくい印象です。
この日の釣行では、ブレードの違いによる操作感や反応の差をじっくり体感でき、今後のスピナーベイト選びにも大きなヒントを得ることができました。フィネススピナーベイトに興味がある方、特にプレッシャーの高いフィールドでの使用を考えている方には、ぜひ試してみてほしいルアーです!
オクラホマブレードの特徴をジェイソンクリスティーが解説!
開発者でありクラシックチャンプでもあるジェイソン・クリスティー氏によれば、コバートフィネスにオクラホマブレードを採用した理由は、低水温期やハイプレッシャーフィールドでの使用を想定していたからだそうです。コロラドブレードに比べてバイブレーションが控えめなオクラホマブレードは、バスに過度な刺激を与えず、警戒心を抑えたアプローチが可能になります。

オクラホマブレードの構造にも注目。プレーンなコロラドブレードと違い、センターで折り曲げられているため、光を反射する面が左右に2つ存在します。さらに、折り目そのものが第3のフラッシュポイントとなり、柔らかくも複雑な光の反射を生み出します。この“優しいフラッシング”が、スレたバスに対して違和感を与えにくい要素となっているのかもしれません。
スピナーベイト本体の形状も工夫されていて、アッパーアームはショートアーム仕様。これによりブレードの回転レスポンスが非常に良く、立ち上がりも早い。ブレードには信頼のヒルデブランド社製を採用しており、メッキ処理の美しさも一級品です。その分、コバートシリーズは価格帯がやや高めですが、性能と仕上がりを考えれば納得のクオリティです。
フィネススピナーベイトとしての完成度は非常に高く、特にプレッシャーの高い状況下での“差し込み”に強い一本。使い込むほどに、細部のこだわりが釣果に繋がってくるルアーだと感じました。
2025年10月にコバートフィネスを使った釣行時の模様をYouTube動画で上げています。コバートフィネスを実際に使っている様子を動画で見る事で何かヒントになると思います。
アメリカン フィネススピナーベイトの使い分けができる時代になった
オリジナルのコバートは、発売当初こそBOOYAH社のラインナップの中ではコンパクトな部類に入っていましたが、2023年に「コバートフィネス」が登場したことで、シリーズ内でのポジションが明確に分かれるようになりました。

最近の淀川釣行で特に感じるのは、コンパクトなプロファイルながら、しっかりとしたバイブレーションを生み出すスピナーベイトの釣果が伸びている点。プレッシャーの高いフィールドでは、ルアーの存在感を抑えつつも、バスにしっかりアピールできるバランスが重要になってきます。
BOOYAH社の最小スピナーベイト「マイクロ・ポンドマジック」は1/8ozという超軽量モデルで、淀川のようなハイプレッシャーフィールドでも活躍してくれます。ただし、風が強くなるとキャスタビリティや操作性に難が出るのがネックでした。
その点、コバートフィネスはフィネススピナーベイトでありながら、風のある状況でも安定したキャスト性能を持ち、しっかりと水を掴むアクションでバスにアピールできます。フィッシングプレッシャーが高まる季節や、風の強い日でも安心して使えるのは大きなメリットです。
そして、より大きなサイズのバスを狙いたい場面では、オリジナルサイズのコバートを投入することで、アメリカン・フィネススピナーベイトの使い分けが可能に。状況に応じてルアーを選べるようになったことで、釣りの幅がぐっと広がりました。
クラシックウィナーが開発に関与したコバートフィネスのスペックは?
コバートフィネスには、ブレードタイプとしてダブルウィロー、ダブルコロラド、そしてコロラド×オクラホマのタンデム仕様がラインナップされています。ウェイトは3/8ozと1/2ozの2タイプが用意されており、状況やフィールドに応じた選択が可能です。

WEIGHT 1/2oz 3/8oz
PRIMARY BLADE #4 Gold Oklahoma
SECONDARY BLADE #3 Nickel Colorado
HOOK SIZE:4/0
ボクが購入したのは、コロラドとオクラホマブレードのタンデム仕様。ブレードサイズは3/8ozと1/2ozで共通ですが、ウェイトによってキャスタビリティやレンジコントロールに違いが出るため、使い分けがしやすい設計になっています。
特にオクラホマブレードは、北西太平洋やアラスカのオーシャンサーモン釣りでよく使われている実績あるブレードで、パイクやマスキー用のスピナーとしても活躍しているそうです。そのため、耐久性や水中での安定性にも優れており、バスフィッシングにおいても新たな可能性を感じさせてくれます。
サイズ感についても注目ポイント。オリジナルのコバート3/8ozとコバートフィネス1/2ozは、ヘッドサイズ自体はほぼ同じですが、コバートフィネスはアッパーアームがショート仕様になっているため、全体のシルエットはよりコンパクト。見た目のボリューム感が抑えられている分、スレたバスにも違和感を与えにくく、1/2ozとは思えないほどフィネスな印象を受けます。
この“コンパクトさ×操作性”のバランスが、コバートフィネスの大きな魅力。ハイプレッシャーフィールドでの使用において、まさに頼れる一本です。
コバートフィネス3/8oz vs オリジナルコバート3/8oz 比較インプレッション
写真ではなかなか伝わりにくいですが、実際に手に取って比べてみると、コバートフィネスはオリジナルコバートに比べて約25%サイズダウンされており、見た目にもかなりコンパクトな印象を受けます。フィネススピナーベイトとしての設計がしっかりと反映されていて、スレたバスへのアプローチにも適しています。

ヘッド形状も見直されており、オリジナル同様に低重心設計を採用しつつ、ファーストリトリーブ時に倒れ込みを防ぐため、片側がわずかに盛り上がった非対称形状になっています。ただし、全体的な印象としては、オリジナルよりも“控えめ”なデザインに仕上がっているように感じます。
ここからはぼくの持論ですが、コバートシリーズはカウンターブレードを採用していないため、ブレードの回転方向が一定ではありません。にもかかわらず、ヘッド形状で水圧の受け方を片側に固定してしまうと、回転方向によってはヘッドが倒れ込む可能性があるのでは?と考えています。
逆に言えば、意図的に一方向から水圧を受けるように設計されたヘッド形状は、リトリーブ中にヘッドを“振らせる”ための工夫かもしれません。その振れが、キルやトゥイッチを加えた際にヘッドが元の位置に戻る動きを生み、結果としてスピナーベイト全体に“余分な動き”を与えることで、バスのリアクションを誘発しているのではないかと推測しています。
さらに、アームには硬度の高い素材が使用されており、デカバスが掛かっても安心の強度を確保。硬いアームはブレードのバイブレーションをしっかりと伝達し、スカートの動きにもメリハリを与える効果があるため、全体のアピール力にも貢献しています。
コバートフィネスは、ただ小型化されたスピナーベイトではなく、細部にまでこだわり抜かれた設計思想が詰まった一本。フィールドでの使用感と、構造から読み取れる意図がリンクしているのが面白いですね。

コバートフィネスのヘッド形状がコンパクトに見える秘密は、ウェイトの配置にあります。従来のスピナーベイトはヘッド前方に重心が集中しがちですが、コバートフィネスではウェイトをフック側にも分散させることで、見た目のサイズを抑えつつ、安定したスイム姿勢を実現しています。
さらに、ショートアーム仕様に加えて後方重心設計となっているため、キャスタビリティも非常に高く、風のある状況や遠距離のポイントでもしっかりと狙い撃ちが可能。フィネススピナーベイトでありながら、操作性と飛距離の両立を図った設計は、実釣での使いやすさに直結しています。
このコンパクトさとキャスタビリティのバランスが、コバートフィネスの大きな魅力。ハイプレッシャーフィールドでも、しっかりとバスにアプローチできる頼れる一本です。
おわりに
今回は2023年のBOOYAHの新作スピナーベイト、コバートフィネスを紹介しました。前作のコバートの優れた機能を引き継ぎながらタフなフィールドでも活躍するスピナーベイトだと思います。
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「2023年の新作!」ブーヤーコバートフィネスのインプレ!の記事は如何だったでしょうか? 今回の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(*^^)v


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