「CHUG!!」ヘドン チャガースプークを徹底インプレッション!

ルアーインプレッション

バスフィッシングを楽しまれているアングラーのみなさん、こんにちは!🎣今回の「釣りたいバス釣り日記」では、ルアーフィッシングの歴史の中でも一際個性的な存在として愛される「ヘドン・チャガースプーク」を徹底的にご紹介します!

「チャガースプーク」は、ヘドンのクラシックなトップウォータールアーで、時代を超えて何度も復活を遂げる魅力的なオールドスタイルのルアーです。

特にその特徴的な「チャガー音」は、バスを強烈に引き寄せる魅力を放っています。ボディサイズは控えめな3インチながら、ウェイトは5/8ozと重量感があり、遠投性能も抜群です。

さらに、チャガースプークの最大の特徴は、多彩なアクションの自由度です!ヘドンの ラッキー13とは異なり、チャガー音だけでなく、ポッパー音を出すことも容易で、左右のドックウォークもスムーズにこなします。

アングラーの技量によって、状況に応じて細かくアクションを調整できる、非常に頼れるルアーと言えるでしょう。

加えて、ラインアイの位置や浮き姿勢のデザインにより、初心者でも比較的扱いやすいのも魅力の一つです。歴史あるデザインに現代的な操作性が見事に融合したルアーとも言えますね!

では!! 「CHUG!!」ヘドン チャガースプークを徹底インプレッション!の始まりです(^O^)/


チャガースプークの魅力を徹底解剖!ヘドンのチャガースプークで遊んでみた!

2025年6月、淀川でヘドンの「チャガースプーク」を手にし、懐かしい思いに浸りながら釣りを楽しみました。このルアーを使った際の最初の印象は、3インチのコンパクトなボディから想像する以上に力強いチャガー音が響いたことです。

思い返せば、ボクが初めて加西の野池でポッパーを使ってバスを釣り上げたのが、今では販売されていない「タイニーチャガースプーク」というルアーでした。その体験が、ボクのルアーフィッシングへの熱意を一層高めたのを覚えています。

また、ボクが中学生だった頃には、「ポッパー音」「チャガー音」といった具体的な音の種類についてはほとんど語られていませんでした。しかし、後になってヒロ内藤さんがこれらの音を正式な名前として区別し、説明されたのが初めてだったと記憶しています。この解説によって、それぞれの音の特性が広く理解されるようになったのです。

筆者撮影 ヘドン チャガースプーク

チャガースプークの最大の特徴は、ロッドワークに応じて多彩な音色を生み出せることです。ロッドストロークを短くし、戻しを早めることで鮮明なポッパー音が演出できます。逆に、ストロークを長めに取ると独特なチャガー音が響きます。

デザイン面では、マウスカップが上唇の伸びた形状をしており、ラッキー13のような下唇の突き出たダータータイプとは異なります。そのため、より現代的なポッパーデザインに近い印象を受けます。さらに、ラインアイは中央に配置され、浮き姿勢が約45度というバランスの取れた設計が特徴的です。

特筆すべきは、チャガー音を発生させた際に、空気中の酸素を巻き込みながら潜行することで発生する泡。これにより、音と視覚的な刺激を兼ね備え、バスに対して強いアピールを発揮します。

筆者撮影 サーフェイスリグがクラシカルでカッコイイ!

レーベル社の「ポップR」もチャガー音を出す性能を備えていますが、「チャガースプーク」と比較すると、チャガースプークの方が太く野太い音を生み出すことができます。そのため、カバーが密集したエリアでは、より強いアピール力を発揮するルアーと言えるでしょう。

さらに、チャガースプークの魅力は、左右の細やかな首振りアクションが可能である点です。特にピンスポットで多くのアクションを与えたいシチュエーションでは、このルアーは極めて優秀なトップウォータールアーです。マウスカップのデザインにより、左右の首振り時に独特な水絡みを生じさせ、視覚的なアピールも加えます。

「ダイブ&トゥイッチ」も難なくこなせますし、ポップRよりも操作性が高い印象です。ラッキー13と比べると、アクションのダイナミックさではラッキー13が際立ちますが、チャガースプークはその中間的な特徴を活かし、柔軟に活用できるのが強みです。

さらに、チャガースプークは太いボディと高い浮力を備えており、ダイブ後のキックバックのレスポンスが非常に良好です。ロッドをすぐに戻すと、素早いキックバックが発生し、ラインを張った状態にすると独特なシミーライズを見せます。

総じて、チャガースプークはラッキー13とポップRの中間に位置するような性能を持った万能型のトップウォータールアーと言えるでしょう。ルアーウェイトが5/8ozもあり、キャスタビリティーも申し分ありません。サイズは3インチですが、ポップR(P65)と同じ長さでありながら、チャガースプークの方がボディが太く設計されています。

サーフェスリグが採用されているため、クラシックでオールドスクールな見た目も魅力の一つ。しかし、原点回帰シリーズ以降、再販されていない点は少し寂しいところですね。

チャガースプーク購入時の注意点!

そんなわけで、「チャガースプーク」は現在販売されていないため、中古市場での購入が必要になりますが、注意してほしい点があります。

特定の年代のモデルでは、マウスカップが上下逆仕様で販売されていたものが存在します(以下の写真参照)。エラー品をコレクションとして楽しむマニアの方であれば問題ありませんが、この記事を読んで「チャガースプーク」を初めて試したいと思う方には注意が必要です。

筆者撮影 マウスカップが上下逆のエラー品

ボクの推測では、この逆仕様は金型の設計ミスによるものだと思われます。通常、サーフェスリグのネジ止め部分には肉厚がある設計が施されており、その部分にネジを通すための穴が設けられています。しかし、単純に上下を反転してしまうと背中に穴が開いてしまう可能性があるので、中古品購入時には状態をよく確認してください。

ベビーラッキー13との違い

似たようなルアーの中で、ヘドンの「チャガー」といえば、真っ先に「ベビーラッキー13」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、この2つには随分と異なる部分がありますので、簡単にお伝えします。

筆者撮影 ベビーラッキー13

まず、「ベビーラッキー13」のマウスカップは下あごが突き出た形状をしており、ラインアイが上部に取り付けられている点が特徴的です。このデザインにより、ダイブしやすい設計になっています。

一方で、ダイブしてチャガー音を発生させるという共通点があるものの、「ベビーラッキー13」は首振りアクションが難しい構造になっています。この違いから、それぞれのルアーの得意な状況や用途が異なることが理解できます。


1938年に登場したヘドン チャガースプークのスペックに迫る!

1938年のヘドンカタログには、「“ポッピング”、“チャグリング”、“プランキング”のための特別なルアー」としてチャガースプークが紹介されています。このルアーは水面で巧みに動かすことで、バスを誘い出せるように設計されました。また、カタログには音の要素が具体的に示されている点も非常に興味深いですね。

音色については、カタログのイラストでのみ言及されていますが、その存在感から、当時の開発者たちが音に特別なこだわりを持っていたことが推測されます。

1938年、ヘドンカタログ

また、ボディに浮力を持たせた設計や、ダイブ時に生じる空気の泡についてもカタログで言及されていることから、チャガースプークのチャガー音とバブル効果は意図的に設計されたものであることが分かります。この設計が、音と視覚的効果を融合したバスへのアピール力を生んでいます。

チャガースプークには複数のタイプが存在しました。具体的には、「ビッグ・チャガースプーク」、「チャガースプーク」、「タイニーチャガースプーク」、「ベイビーチャガースプーク」、「チャガースプークJr」、「スカート・チャガースプーク」が挙げられます。

中でも、1972年に発売された「ビッグ・チャガースプーク」はソルトウォーター仕様として開発された特別なモデルで、ラバースカートを装備しています。このモデルはソルトウォーター向けの耐久性と、独特なアクションで注目を集めました。

そんなチャガースプークでしたが、廃盤になり市場から姿を消してしまいます。そして廃盤になったチャガースプークを日本市場から復活させる事になります。

これは、プラドコジャパンニュースからの抜粋ですが、オフトからはこんなに沢山のカラーバリエーションで復活したんですね。しかし、その後、チャガースプークは市場から消えて原点回帰シリーズで再度復活します。この時のカラーはルアーが誕生した時代のカラーラインナップから厳選されたカラーが選ばれて復活します。

ラトル機能が盛り込まれたプロトのチャガースプーク

ワッパーストッパー社が開発したラトル機能を搭載したプロトタイプのチャガースプークという非常に希少なモデルがあります。このプロトタイプは現在、ヒロ内藤さんが保管されています。

また、付属する手紙には、プロトタイプを試したアングラー宛てにホーマーサークル副社長が書いた内容が記載されていることが確認されています。この背景から、このプロトモデルの開発に込められた情熱と独自性が伺えます。


ヘドン チャガースプークを楽しむ為のタックルセットアップ

今回の釣行では、ヘドン「チャガースプーク」を最大限楽しむために組んだタックルセットアップをご紹介します。ロッドにはヒロイズムの「カリプソSJ2」を使用し、リールには「スティーズCT」を合わせました。ラインはシルバースレッドのクランキング15lbをスプールしています。

筆者撮影 ヒロイズムのカリプソSJ2

「チャガースプーク」のウェイトは5/8ozあり、ミディアムライト~ミディアムアクションのショートロッドが非常に使いやすいと感じました。また、ラインは太めのナイロン20lb程度を選択すると安心して操作できます。

このルアーはポッピングアクションだけではなく、機敏な首振りアクションも得意としています。そのため、伸びの少ないラインとショートロッドの組み合わせにより、楽に精度の高いアクションを出すことが可能です。シンプルながら効果的なセットアップで、チャガースプークのポテンシャルを引き出してみてはいかがでしょうか?


おわりに

今回の「釣りたいバス釣り日記」では、ヘドンの「チャガースプーク」を徹底的にレビューしてみました。このルアーは現在、プラドコからも販売されておらず、中古市場での入手が唯一の方法となっています。しかし、ポッパーの歴史を紐解く貴重な機会にもなるため、ぜひ入手してみてはいかがでしょうか。

また、このルアーは時期によって再販される可能性もあります。特にリミテッドカラーが販売されることを期待して、情報をチェックしながら待つのも一つの楽しみ方ですね。

さらに、ボクは「X(旧Twitter)」でバスフィッシングに関する情報を積極的に発信しています。このブログ記事を読んで興味を持っていただけたなら、ぜひ「X(旧Twitter)」でのフォローやいいねをいただけると嬉しいです。今後の活動の大きな励みになります!記事についての感想やコメントがあれば、お問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。

また、Amazonからキンドル本「アメリカンルアーの歴史と起源」を販売しています。ルアーの誕生秘話や歴史に興味がある方は一読して下さい。キンドル・アンリミテッドに契約されている方は0円で読むことができます。

「CHUG!!」ヘドン チャガースプークを徹底インプレッション!この記事が、みなさんのバスフィッシングライフをさらに充実させるヒントやアイデアとなれば嬉しいです。

では!! よい釣りを(^_^)v


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