コットンコーデル クレイジー シャッドを徹底インプレ!

ルアーインプレッション

バスフィッシングを愛するアングラーの皆さん、こんにちは!今回の「釣りたいバス釣り日記」では、コットンコーデル社の名作ルアー「クレイジー シャッド」をご紹介したいと思います。

このルアーは、1950年代に登場して以来、多くのアングラーに支持されてきた伝説的な存在です。そのデザインには長年秘密にされてきた釣果をもたらす工夫が詰め込まれており、一部のアングラーからは神秘的なルアーとして語り継がれてきました。

特に注目すべきは、釣れる理由がヒロ内藤さんによって解明されたという点です。ヒロ内藤さんの研究により、クレイジーシャッドはその独自の機能性で釣果を出していることが明らかになり、多くのアングラーに「ルアーは見た目ではなく機能が大切だ」という新しい視点を提供しました。このルアーを通じて、機能性への理解が深まったというアングラーも多いのではないでしょうか?

さらに、ボクの地元である淀川では、スレてしまったバスたちもクレイジーシャッドの魅力には抗えない様子です。このトップウォータールアーは、現在でも現役で愛用されるほどの実力を誇り、その優れた性能には驚かされます。

それでは、コットンコーデル社が誇るダブルスイッシャー「クレイジー シャッド」の魅力に迫るレビューを始めましょう!あなたのバスフィッシングライフに、新たな視点やインスピレーションを提供できることを願っています。

では!コットンコーデル クレイジー シャッドを徹底インプレ!の始まりです(^O^)/


「初心者の方にもおすすめ!」クレイジーシャッドをインプレします!

コットンコーデル社のクレイジーシャッドを初めて使った時の印象は、一言で言えば「使いやすいダブルスイッシャー」です。ダブルスイッシャーにありがちな大きなボディではく、3インチサイズという小さな見た目なので、気後れすることなく使えます。

そのため見た目のコンパクトさとは裏腹に、ルアーウェイトが3/8ozもあるので非常にキャスタビリティーが良く、初心者の方でも気軽に扱えるトップウォータールアーとしておすすめです。

筆者撮影 クレイジーシャッド

クレイジーシャッドの浮き姿勢は少しお尻を下げた程度の角度で水面に浮きます。また、ボディサイズに対して少し大き目なペラは、アクション後の移動距離を抑え、ピンスポットでバスを引き寄せる力があります。

ロッドワークでクレイジーシャッドを引っ張り、すぐにロッドを戻せばピンポイントをネチネチと移動距離を抑えて動かすことができます。また、もう少しストロークを長く引くことでダイナミックなアクションを引き出すことも可能です。まさに操作性に優れたルアーと言えるでしょう。

クレイジーシャッドの秘密の部分である楕円形の穴がペラに施されているため、クリックサウンドとともに、ボディの振動としっかりとした大きな音も出せる点が魅力です。

ヒネリペラが搭載されていることで、ボディのロール方向が一方向で回転します。この設計により、カラーリングによっては明滅効果を得ることができ、特にフロッグカラーのようにベリーがオレンジ色のものは、ロール時に鮮やかな色が確認できるため、ルアーの位置を見失う心配がありません。

また、一部扁平なボディがロールする際に水を押し出す効果を持つため、ディスプレイメントとボディの大きさの視覚的な変化とともにバスにルアーの存在を強くアピールできます。

さらにロッドワークを小刻みに動かすことで、ボディを震わせる「シバリング」というテクニックにも対応するため、多彩なアプローチが可能です。

クレイジーシャッドは製造年代によって特徴が異なります。特に注目すべき点として、ペラの穴の形状があります。古いクレイジーシャッドではペラの穴が楕円形に加工されているのに対し、近年販売されているモデルでは真円のものが多いようです。この違いがクレイジーシャッドの性能や動きに影響を与える可能性があるため、購入を検討する際には注意が必要です。

楕円形の穴を持つペラはクレイジーシャッドの大きな魅力の一つであり、独特のアクションと効果的なアピールを実現しています。そのため、古いモデルを探している方や、特定の動きを求めている方にとって、この違いを知っておくことは重要です。ぜひ購入時にはモデルの特徴を確認し、自分に合った一品を手に取ってください。

クレイジーシャッドを楽しむ為のタックルセットアップ

今回使用したタックルセットアップについてですが、ロッドはHiroISMの「カリプソSJ2」、リールはダイワの「スティーズCT」、ラインには「シルバースレッド ヒロズチョイス クランキング15LB」を使用しました。このセットアップで十分な性能を発揮しますが、初心者の方であればスピニングタックルでも十分に楽しめるルアーだと思います。

クレイジーシャッドは、細部にわたるこだわりの設計が魅力であり、使い方次第でそのポテンシャルを最大限に引き出せるルアーです。ぜひその性能を試してみてください!


クレイジーシャッドのスペックはボディが3インチですがウエイトは3/8oz!

クレイジーシャッドは、1955年から1980年までコットンコーデル社で製造されていた伝説的なルアーです。このルアーは、コットンコーデル社が初めて手がけたプラスチック製のルアーとしても知られています。

発売当初はサイズが2タイプあり、シングルスイッシャータイプも存在しており、多様な釣りのシチュエーションに対応できる選択肢を提供していました。

筆者撮影 ボディサイズ 3インチ、フックサイズ#4 ウエイト3/8oz

その後、1980年代にコットンコーデル社がプラドコに吸収されると、クレイジーシャッドはプラドコブランドで販売されるようになりました。この時点でサイズは1種類に統一され、現在ではボディサイズ3インチ、フックサイズ#4、重さ3/8ozという仕様で愛されています。

小ぶりな見た目に反して優れたキャスタビリティを誇り、初心者からベテランまで幅広いアングラーにとって使いやすいトップウォータールアーとして親しまれています。

また、一時はカラーラインナップが減少した時期もありましたが、最近では少しずつバリエーションが増加しており、アングラーにとってカラー選びの楽しさが広がっています。お気に入りのカラーを見つける楽しみも、クレイジーシャッドの魅力の一つと言えるでしょう。

興味深い点として、クレイジーシャッドは一度カタログから削除されたことがありましたが、アングラーたちからの熱い要望により、すぐに復活しました。このエピソードは、クレイジーシャッドがいかに愛され続けてきたかを物語っています。デビューから現在に至るまで、その性能とデザインは変わらず、釣り人たちの心を掴み続けています。

クレイジーシャッドは、単なるルアー以上の存在です。それは、長年にわたりアングラーたちに愛され、信頼されてきた息の長い優れたトップウォータールアーなのです。このルアーを手にした時、きっとその特別な魅力を実感できることでしょう。


「クレイジーシャッドが釣れる秘密」楕円形の穴があいたペラ!

一般的なスイッシャーやプロップベイトと呼ばれるトップウォータールアーのペラ(プロペラ)は、ほとんどの場合、穴が真円に加工されています。この真円の形状はペラの回転効率を最大化し、スムーズな動きを実現します。

一方で、クレイジーシャッドのペラには楕円形の穴が施されており、これが他のルアーとは一線を画す「釣れる秘密」となっています。

引用 プラドコJニュース クレイジーシャッドのペラの拡大写真

楕円形の穴には独自のメリットがあります。真円に比べて初動時のペラの水噛みが良く、縦方向の位置で自然に留まることで回転がスムーズになります。この特性によって、ルアーが動き出した際のレスポンスが非常に良くなり、結果として魚に対して自然で魅力的なアクションを演出できるのです。

さらに、ペラが楕円形であることにより、その回転が不規則でギクシャクしたものになりやすくなります。この不規則な回転は振動を生み、その振動がルアー本体に伝わることで、ボディが細かく振動するようになります。この余分な動きがルアー全体に「生命感」を与え、他のスイッシャーにはないアピール力を発揮するのです。

このペラの秘密についてヒロ内藤さんは、コットンコーデル氏に聞いたそうですが、教えてもらえず「俺の作るルアーには鼓動がある」と伝えられたそうです。ヒロ内藤さんは、その後にペラの穴が楕円形である事を発見し、ルアーの振動の事を心臓の鼓動に例えた事に気付きます。

また、ダブルスイッシャーであるクレイジーシャッドの特徴的な点として、前後のペラが一方向に回転する仕様があります。一般的にはラインのヨレを防ぐために前後で逆回転にする設計が多い中、クレイジーシャッドではボディのロールを意図的に引き出すために同方向の回転を採用しています。

このロールによって生まれる明滅効果は、カラーリングが生きるポイントとなり、特に明るいベリーカラーが使用されている場合、ルアーの存在を視覚的に強調します。また、扁平なボディ形状が水を下方向に動かす力を生むため、魚へのアピール力を一層高めています。

さらに、クレイジーシャッドのヒートン(パーツの接合部分)は固定されているものの、あえて十分なすき間(クリアランス)を設ける設計となっています。

このクリアランスがルアーの動きに微妙な変化をもたらすのですが、無理に締め込んでしまうと壊れてしまうため調整はできません。この微妙な「遊び」がクレイジーシャッドの魅力的なアクションを支えていると言えます。


ヒロ内藤さんのクレイジーシャッドのチューニング方法を学ぼう!

ヒロ内藤さんが紹介されているクレイジーシャッドのチューニング方法は、浮き姿勢を調整することでより狙ったスポットにルアーをタイトに留めておけるようにする技術です。このチューニングでは、鉛のウェイトを追加し、クレイジーシャッドの浮き角度を垂直方向に近づける工夫がされています。

具体的には、上の写真のように0.5gから1.0gまでのウェイトを足すことで、浮き角度を調整することが可能です。この浮き角度の変化によってルアーの移動距離を短く抑えることができ、特定のポイントで長時間アピールすることが容易になります。

立ち角をきつくするほど移動距離を抑えられますが、その分操作性やルアーのアクションに影響を与える可能性もあります。そのため、ヒロ内藤さんのおすすめは、フィールドの条件にもよりますが、0.7g程度のチューニングが最もバランスが良いとされています。

さらに、自分が訪れるフィールドや状況に応じてウェイトバランスを考えることも、アングラーとしての楽しみの一つです。

ちなみに、ボク自身は鉛の代わりにタングステンシートを使用することがあります。タングステンシートをポンチで打ち抜いてウェイトとして貼り付ける方法をとっており、これは鉛に比べてコンパクトかつ効率的に配置できる点が優れていると感じています。

こうした細かなチューニングを施すことで、クレイジーシャッドのポテンシャルを最大限に引き出すことができ、さらなる釣果アップが期待できます。ぜひご自身のスタイルに合った方法を見つけて、このトップウォータールアーの魅力を存分に楽しんでください!


おわりに

今回はコットンコーデル社のトップウォータールアー、「クレイジーシャッド」を紹介しました。最近のトップウォータールアーもペラに様々な機能を持たせたものが販売されていますが、コットンコーデル社は古くから釣れる機能を搭載させている点に驚かされます。

オールドスクールなルアーが現代でも現役で使われ続けている事にはしっかりとした理由があることを知ってもらえたと思います。

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また、Amazonからキンドル本「アメリカンルアーの歴史と起源」を販売しています。ルアーの誕生秘話や歴史に興味がある方は一読して下さい。キンドル・アンリミテッドに契約されている方は0円で読むことができます。

コットンコーデル クレイジー シャッドを徹底インプレ!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^_-)-☆


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